妹紅は外の世界の暦で6月24日に13回目の外の世界への遊覧飛行で新潟県を飛んでいた。
「ここが新潟県か、幻想郷が外の世界と分離する前は一番人口が多かった、と記憶しているけど今はどれ位の人口なんだろうな?」
妹紅は幻想郷に博麗大結界で通れなくなる前を思い返しながら、日本海側を沿って飛んでいた。
『新潟県は今まで見て来た場所の中でも一番田んぼが多いし、それに加えて今まで見た県の中でも都市の割合が多い気がするけど、食料を作っているし仕事場が沢山有るから人口が多くなるのは当たり前だな。』
そんな風に外の世界を考察しているとヘリコプターが近付いて来た。
「おっと、また私を捕まえる積もりかな、9回目から何回もやってくるな。」
妹紅が外の世界に出る度に網を掛けているが、毎回妹紅は古い肉体を棄てて魂だけで移動して逃げている。
「じゃ、また捕まるとするか。」そんな事を考えている内に網を掛けられたが、魂だけで移動して抜け出してまた爆炎を上げて新しい肉体を再構築した。
『毎回この流れをしているが、外の世界の連中は何を考えているんだろうな、私が毎回わざと捕まるからかな?』
そう不思議に思いつつ、また空を飛ぶ妹紅だったが、「そうだ!ヘリコプターとやらに勢いよく近付いて、ギリギリで魂だけになって驚かせるのはどうだろう?」
目立つためにもそれは、いいじゃないかなんて妹紅は考えてそれを実行する事にした。
一方ヘリコプターの中
ヘリコプターの乗員は操縦士と二人の研究者が乗っていて研究者達が話していた。
「それにしても毎度の事ながら、不死鳥はどうやって脱出してるんだかね?」
「本当にそうだ、ネットに掛かるから中身が有る事は確定的だが、長くとも数秒で中身が消失しているからな。」
「まあどう消えているか調べるために、出現する度にこうして網を掛けているけど炎に阻まれて、恐らく中身が砂の様に崩れているだろうとしか解らない。」
「しかも、不死鳥の中身が有った場所には何も無いと来た、本当に生き物かどうかもこれじゃ怪しいな。」
「ま、だからこそ世間一般でオカルト好きとされる様な私達が来てるんだがな。」
二人で色々会話をしていると。
「あ、不死鳥があそこに出現したぞ、って何かこっちに向かって凄い勢いで飛んで来てないか?」
「急いでヘリコプターをずらせ!」
不死鳥がぶつかりそうになって、慌てだすがもう間に合わないだろう。
「不味い、早く何かに掴まれ。」と、そんな会話をしたが衝撃は起きず代わりに灰の様な何かがヘリコプターの表面に付着するだけだった。
「消えたのか?」
「虚仮威しなのか?いやそれより何か窓に付着しているぞ!」
「これが、不死鳥の中身なのか?」
「もし本当にそうなら大発見だぞ、直ぐに着陸してくれ、それを回収したい。」
そう言っていたが妹紅の灰はどんどん消えていく。
「いや無理そうだな、凄い勢いで消失しているぞ、成る程これが理由で今まで何回確認しても何もなかったのか。」
そんな風に研究者二人が残念がりながら新しい発見をしている横で妹紅は喜んでいた。
『いやー私の事で一喜一憂してくれるなんて、しっかり仕事が出来ていることが再認識出来て喜ばしいな。』
そして妹紅はまた離れた場所で再構築して飛んで行った。
暫く飛んで妹紅は新潟市に居た。
『この辺は発展具合が凄いな、良い写真がいっぱい撮れそうだ。』
そうして妹紅は出来るだけこの街で今回の写真を沢山撮る事を決めた。
『やっぱり慧音も農村とか山より、幻想郷と明確に違う都市の写真の方が見たいようだしな。』
都市の写真を見てる慧音は可愛く興奮していたな、なんて考えながらビルや電車の写真を撮っていく妹紅。
ちなみにこの間もドローンなんかに追われながらも、航空力学を無視したアクロバット飛行で撒いていた。
そうこうしている内にはや一時間、紫の妖気を辿って次の目的地を確認していると海に向かっていた。
『気配が海に出たってことは、私は佐渡島に向かえってことか。』
「狸の旦那の出身且つ住みかでも有る場所らしいけど、旦那の神社は見つけられるかな。」
そうして海の上を飛んで佐渡島に向かうこととなった。
『海は今まで北海道と青森県を往復した時しか行かなかったら船の写真が少ないから沢山撮らなきゃな、それにしてもさっきもいっぱい撮ったから今日は写真が多くなるな。』
そんなことを言っていると、一時間程で佐渡島に着いた。
「ここが佐渡島か、噂通り手前に低い山脈が有って奥に高い山脈が有るな、金山が有るのは奥だったけな。」
紫の妖気が途切れていたが、未だ時間に余裕もあるので佐渡島に着くと妹紅は暫く島内を見ることにした。
「狸の旦那の神社は何処にあるかな?」見ると言っても主にマミゾウの神社を探していた。
『ふむ、それっぽい気配が見当たらないな、街の中には無いのかな?外の世界でも存在出来る大妖怪なのに。』
『ここは、森の近くに行くか。』
夕焼けになり始めた頃、森の方を探しているとマミゾウの気配を見つけた。
「…ここがそうか、若干寂れているようにも感じるが、見た所千羽鶴も有るし人が結構来るんだろうな、ここの写真を撮ったら今日はもう帰るか、これ以上遅くなると紫が怒りそうだ。」
少し眺めてから写真を撮った後、妹紅は幻想郷に帰るために隙間を開けて帰った。
幻想郷に着いた妹紅は、家に帰る前に神社のことを話そうと思い、マミゾウの元に赴いた。
「おや、妹紅殿ではないか、今日来たのは儂の本拠地に行ったからで合っておるかのう?」
「ああ、それで合ってるよ、今日は狸の旦那の神社に行って来たから、それについて話したいと思ってな。」
「ああ、儂の分霊が見ておったよ、妹紅殿が居たのは10分位だったの。」
そんな話しから楽しく歓談を始めた。
すみません、2日起きに書かせて欲しいと書きましたが全国遊覧編のアイディアが思いつかなくて書けなくなってきました。
言い訳させて貰うと、今書いている部分はそもそも全体からすると導入部分で、この辺はぼんやりとしか考えてなかったんです。
この小説はそもそも前々からアイディアがぼんやりと有ったので、書いて具体的にしようと思って勢いで書きました。
次のメインイベントは真っ先に思い付いたので、ある程度書けるとは思います。
アンケートで次のメインイベントまで飛ばして良いか、聞かせてください。
追記
読み返すと判りづらかったので具体的に書きます。
展開を悩み過ぎて完結エターナルしそうな気配を感じました。
更に追記
アンケートの結果、ある程度書く事を決めました投票ありがとうございました。