幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

19 / 69
今回、前回の答えが分かりますよ。


幻想郷からの来訪者

幻想郷から妹紅が妖怪を一人連れて来る。

5月に出たこのニュースは実際の妖怪を見れる、とあってやはり注目される。

 

以下ネットの反応

 

『幻想郷から藤原大使以外の人物が来るんだって、しかも妖怪が来るんだって』

 

『妖怪が来るって言っても、どんな妖怪なんでしょうね?あちらが選んでいるからには問題とか起こさないでしょうから、性格とかの事を言っているんじゃなくて、分類という意味で』

 

『今まで幻想郷からの発表で具体的に姿が分かっていた妖怪は、使者を任命した八雲紫様だけだから、話だけでは分からなかった妖怪の姿が分かるといいな』

 

『妖獣が来てくれるといいな~だってその場合、人の姿に化ける事が出来る妖獣なら、獣耳が生えるみたいだから』

 

『来るとは言っても各勢力のトップではないんだろうね、多分無所属か各勢力でトップではないけどそこそこ偉い妖怪が来る、そんな気がする』

 

『幻想郷からの来訪者はどんな、力を持っているんだろうね?妖怪は様々な力を持っているらしいし』

 

『大ニュースだ!!昼の生放送番組で藤原大使と幻想郷からの来訪者が出演するんだって、幻想郷についてもっと新しい事が分かると良いな~』

 

 

 

当日の朝 外の世界にて

妹紅は来訪者を連れて、東京都庁から隙間で出現する事になっていた。

ちなみに一月以上経っているが、流石にこの短い期間に大使館は作れない上、幻想郷から住人を連れてくる事には慎重なため、大使館用の土地を貰ったがそこは空地になっていた。

「おはようございます藤原大使、今日来る予定の幻想郷の住人はどちらに居られるのですか?」

出迎えに来た政府職員がこう聞いたのは、隙間に妹紅以外見えなかったからだ。

「おはようございます、今日連れて来た娘はもう居ますよ、おいでお燐。」

妹紅の影で見えなかっただけで、幻想郷からの来訪者はもう来ていた。

それは妹紅の後ろから飛び出ると、翻って飛び上がり妹紅に抱き抱えられる。

それはお腹が真っ赤で、綺麗な毛並みをしていて尻尾を二本生やした黒猫だった。

「この娘は妖獣の一種、火車のお燐といいます、お燐貴女も挨拶をお願いします。」

「ニャーン」

そう言われ、お燐も鳴いて挨拶をする。

「おはようございます、この可愛い猫さんが幻想郷からの来訪者さんなんですね。」

「はい、典型的な妖怪として記者会見で説明した妖獣を見せた方が良いという結論に幻想郷で決定したので、古明地さとりさんのペットであるお燐を借りて来ました。」

「古明地さとりさん、と言うと委任状に署名した一人で地霊殿の主人でしたね。」

そんな会話をしてから、SNSに妹紅と一緒に撮ったお燐の写真をあげた。

その後妹紅とお燐は妹紅が何時も泊まらせてもらっているホテルに入りそこでお燐は人の姿に変化した。

「さて、実際に外の世界に出てどう思ったんだ?火焔猫燐。」

「全くもう~、名字まで言わないでよ~言ったでしょ、あたいの名字長いから好きじゃないの、でどう思ったか…ね、幻想郷とは違ってどこもかしこも建物が高いし、乗り物があちこち走っているね。」

「そうだろうね、私もそう思ったよ。」

それからお昼まで、妹紅が使わせてもらっているホテルで一緒に話して時間を潰した。

 

 

 

お燐の写真をあげた瞬間ネット界隈は大いに盛り上がった。

以下ネットの反応

『幻想郷からの来訪者は妖獣のお燐ちゃん、一見すると普通の猫に見えるけど、お腹は真っ赤な毛並みで尻尾が二本生えている等、明らかに普通の猫ではないのよね』

 

『お燐は古明地さんのペットらしいけど、地霊殿には他にもペットが居るのかな?』

 

『お燐さんは火車という種族の妖怪らしいけど、火車ってどんな妖怪か知っている人は居ますか?』

 

『お燐さんは、お燐くんなのかお燐ちゃんなのか、どっちなんだろうか?』

 

『これで妖怪について懐疑的だった頭の固い人達も、尻尾が二本生えているお燐ちゃんを見て妖怪の存在を信じてくれるよ』

 

 

 

そしてお昼になり、妹紅とお燐が共演する予定の生放送番組が始まった。

「皆さん本日のゲストは、最近話題に事欠かない藤原在日大使と大使が幻想郷から連れて来た、妖怪猫のお燐さんです。」

女性アナウンサーが少し離れた位置に座る妹紅と妹紅の膝に座るお燐を紹介する。

「はい、紹介に預かりました藤原妹紅です、こちらは地霊殿の古明地さとりさんから借りて来ました、猫の妖獣のお燐です。」

「ニャーン」

妹紅からの紹介に合わせてお燐が鳴く。

「それでは早速ですが藤原大使、お燐さんは妖獣との事ですが、その二本の尻尾がその証でしょうか?」

アナウンサーが、大体のよく情報を集めていない人が気になっていた事を聞く。

「はいそうです、さとりさん曰くお燐は昔は普通の猫だったのですが、地霊殿で暮らす内に妖怪になって尻尾が増えたそうです。」

妹紅はそう答える。

「妖怪になるですか、そう言えば記者会見でそう言っていましたね、答えてくれてありがとうございます。」

アナウンサーは妹紅のその答えを聞いて、感謝した後次の質問をする。

「お燐さんは地霊殿から借りて来たとの事ですが、地霊殿の主古明地さとりさんのペットという事ですか?」

「はいそうです、それにお燐を含めてさとりさんは多くのペットを飼っていますね。」

等々番組は進んで、お燐は妹紅の膝からアナウンサーの膝に移動して撫でられ、更に話しは進んで行き番組の終了間近になった。

「そろそろ番組の終了時間ですが、藤原大使は何か言っておきたいことはございますか?」

「あります、お燐もういいですよ。」

妹紅がそう言うと、お燐はアナウンサーの膝から飛び出す。

「あのすみません、一体どういう……えっ。」

アナウンサーは自分の膝から飛び出した、お燐がみるみる変化して変身するのを見て驚く。

「はいは~い、いや~それにしてもお姉さん撫でるの凄い上手かったよ、てな訳であたいから改めて名乗るね、あたいの名は火焔猫燐、あたいの名字長いからお燐って呼んでね。」

そんな風に茶目っ気を出しながら、お燐は名乗る。

「えっ、あの、えっ。」

狼狽するアナウンサーにお燐はどういうことか話す。

「あたいとさとり様と妹紅で話し合いした結果、この姿になれることをギリギリまで秘密にしていた方が、驚いてくれるだろうってことでね。」

「はい、そうなりますね。」

妹紅がお燐の言葉をそう肯定する。

そんな風にしている間にも時間が差し迫り、あわあわしながら番組は終了した。




はい、ということで答えは火焔猫燐でした。
ある程度情報を絞っていたのであれで分かった方は凄いと思います。
一応ヒントは前回一人称をわざと書いていなかったので、一人称が特殊ということ、八雲紫が許可を出したと書いていないので何処かの勢力の配下ということですね。

すみません、今回最新にしたつもりだったのですが、間違えて9話に入れてしまいましたので、一度消しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。