幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

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これから外の世界です。タイトルは外の世界視点です。


出現した超常生命体

それは、20XX年 4月1日 年度初めの長野県の朝八時頃から見られた。

長野県の空を悠々と飛ぶ炎の鳥、それは非現実的で幻想的だった。

最初に発見した人はこれを不思議に思いつつ、ネタになりそうだと、スマホで撮影しSNSに投稿、勿論最初はエイプリルフールなこともあってよく出来たCGなどと言われていたが、

多くの長野県民が投稿した結果、本物であることが判明、24時間放送しているニュース番組は速報として10時頃には放送をしていた。

以下ネットの反応

『なんだあれ、いつから日本はファンタジーになった』

 

『テレビでエイプリルフールの面白いジョークを話してた(笑)』

 

『美しい、この世のものとは思えない程だ』

 

『皆あれが実在しているかのように話してたけどそんな訳無いだろう。』

 

『あの鳥、SNSの投稿を追って行くとどんどん南に向かっているようだ』

 

『ドローンで近づいたけど急上昇して逃げられた』

 

『会社の休憩時間に会社に有った機械で遠距離から温度を測ったら約摂氏1000度だったから本当に燃えてるっぽい』

 

『あの鳥、不死鳥って呼ぼうぜ、なんかそれっぽいだろ』

 

『不死鳥がドローンに追われて急旋回や急加速、逆にフェイントで急に止まったりしていてカッケー』

 

『不死鳥は燃えてるというより炎が鳥の形を取っているように見える、燃えている鳥よりファンタジーだと思うのは俺だけか?』

 

『不死鳥は神の遣いなのでは無いでしょうか』

 

『ここまでで判明した不死鳥の基本情報をまとめたぞ、嘴~尾羽まで約3~4メートル、

両翼を広げた大きさは約5メートル、燃えてるんじゃなくて炎が鳥の形を取っている、

約摂氏1000度、機械が近づくと嫌がる素振りを見せる、何時の間にか飛んでいて朝八時頃に初めて確認された、南に向かって飛んでいる、

最後に少数だが一瞬白い光を出していたと言う証言もある』

 

『もう暗くなってきたけど、暗い方が明るい時の動画より美しく見えるわ』

 

『今、不死鳥が滞空したと思ったら不死鳥の目の前の空間が裂けて、不気味な目が沢山ある裂け目に突撃して消えちゃって、裂け目も閉じちゃったし、最初から最後まで不思議な存在だったわ』

 

 

この4月1日に出現した超常生命体とその行動は同日の夜八時頃には日本全国に、翌日には世界的にどんなエイプリルフールのジョークより派手な大事件として認知されることとなった。

 

 

一方、遡って外の世界に出た妹紅は、「久しぶりの外の世界だ~」凄い楽しそうであり、出来るだけこの目と写真にこの光景を焼き付けよう、と凄い興奮していた。

「と違う違う、えーっと紫の妖気を辿って行かないと。」

妹紅は妖気を探して驚いた、何故なら本当に不思議な力や人外の存在が強く否定されていると気配を探って分かった。

「妖怪の気配を紫のもの以外殆ど感じないや、まぁこんな状態だからするんだが。」

妹紅はそう呟いて、

「じゃああっちに向かって出発だ。」

 

その飛ぶ進路は先ず市街地を通った、

「おお、思った通り外の世界の街は凄いな。」

空を飛ぶ妹紅の気を最初に引く建物、それは大きくて高くてガラス張りのビルであり、ビルなんて幻想郷にはもちろん無いから妹紅の興味を引く。

『幻想郷にはこういうの無いから慧音が見たら喜ぶだろうな~。』そう思い撮影機を構える。

ここで、妹紅の炎が邪魔してまともに撮れ無いと思うだろうが、実はこの撮影機、河童に作って貰った物で、天狗の物と同じように撮影する地点をずらす事が出来るのだ(東方文花帖のあれ)。

そしてビルをパシャリと撮り、綺麗に撮れたからかうんうんと満足そうに頷く。

『うん、これは綺麗に撮れた良い写真だろうね。』

暫く、飛んでいると妹紅に向かって白い光が出始めて、ドローンが飛ぶようになっていた。

「しっかし、目立つのが仕事だから仕方ないけどな~。」

派手に燃える妹紅はどう考えても良い被写体である。

『遠くからの写真は構わないけど、あの機械はどうしようかな?』

こんな目立つ何かの写真を撮ったり、出来れば近い位置で映像を撮りたいのは皆思うだろうが、妹紅からすると今中身が見られるのは不味い。

『ま、どこかで限界はあるだろうから、追いかけっこといこうかな。』

なので、急上昇することを思いついた。

そうして急上昇した先で妹紅は「あっ、そうだ!」

そう言って、急上昇してからまたパシャリと写真を撮った。

「綺麗に撮れたな!。」そう言って嬉しそうな妹紅だが、余り高い場所に居続けても仕事にならない。

そう思い、『あの機械が居ない方向に下がるか。』そうすることにした。

 

こんなことを繰り返して昼12時、真上に来た太陽を見て呟く。

「もうこんな時間か。」

妹紅も生きているのでお腹が空いたが、『まあ別にいいか、そんなことよりあの沢山ある機械との追いかけっこ楽しいな、それにいい写真が沢山撮れた。』

外の世界を満喫している妹紅だった。

それはそれとして妹紅は気付いた、というか再確認出来たことがあった。

『妖力の消耗が激しいな、飛んでいるだけだから余裕があるけど、スペルカードルールで決闘なんかしていたらすぐに全部使いきるだろうな。』

『繰り返してどれくらい消耗が抑えられるか、外の世界に出たらこれも覚えておこう。』

妹紅がこんなことを言った理由は、外の世界は不思議な力を強く否定しているからその分だけ消耗が激しくなっているが、逆に言えば肯定されれば消耗が抑えられるからもっと派手なことができるだろう、

つまりもっと妹紅が目立てばそういう存在として肯定され始めて楽になるということだ。

「一年後には徐福時空くらいは使いたいな。」

 

 

また暫くして夕方の18時頃

「そろそろ妖気が途切れている場所に着くな、今日の目的だった目立つことは成功でいいだろう、写真も沢山撮れた。」

指定された場所で滞空して写真の枚数を数える、ちなみにどれだけ追いかけてもドローンの性能では追い着けないので皆諦めていた。

「えーと具体的には30枚か、街や電車って名前の乗り物の駅、人集りを真上や斜めから撮ったし判りづらいことは無いだろう、じゃあ帰るか。」

そう言って幻想郷に帰る準備を始める。

「幻想郷に帰るには幻想郷のことを考えてカードを振り下ろせばいいんだったよな、そーれっと。」

そして隙間が開いて「外の世界は見ていて楽しかったなあ。」と言って帰っていった。

 

 

所変わって隙間は、迷いの竹林にある妹紅の家の前に出た。

「さて、紫は何時来るかな。」隙間を閉じながら呟くと、「あら、私はもうここにいるわ。」と、いつの間にか妹紅の後ろに居た紫が答える。

「うわっ!本当に神出鬼没だな、心臓に悪いじゃないか!」

と、憤慨する妹紅。

「そんなことはどうでもいいでしょう、外の世界を見ていた様子として作戦は大成功と言っていいでしょう。」

こいつはこういう奴だ、と諦めて聞く妹紅。

「何も問題は無い様子なので、当初の計画通り毎週前回戻ってきた地点から出発して頂戴。」

紫は話しを続ける。

「朝も言ったけど、私の妖気を辿って途切れている場所で帰るのを後51回繰り返して、日付さえ守ってくれれば何時出てもいいわ、大体の準備は私が進めておくから、何か質問はあるかしら?」

そう言われ考えるが思い付かないので、「いや、無いよ。」と、答えた。

「なら、何か伝えて置くことが出来たら私が直接伝えるから。」

そう言って隙間を作りその中に消えていった。

それを見届けて、今日はもう暗いから明日慧音に写真を見せに行こうと思った妹紅だった。




ちなみに徐福時空な理由は、御札の弾幕だから楽そうだと作者が思ったからです。

追記
感想で本文の書き方の改善案を出されたので、妹紅の独り言を削って心の声にしたり、今回見て気になった部分の描写を大幅に変えたり、追加したりしてみました。
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