幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

23 / 69
実を言うとですね、今回の後半や封獣ぬえの時みたいに、関係が薄いのに説明を入れる時は、後々出したいからですね。


秋神様の降臨

リリーホワイトの暴走から約3ヶ月が経った。

その間、妹紅は来ているものの幻想郷からの来訪は暴走の責任と対策を取る形で一旦停止され、妹紅も幻想郷から外の世界に来る頻度は減っていたが、妹紅は幻想郷の情報を発信し続けていた。

以下時系列順なネットの反応

 

『はぁ~幻想郷から来る来訪者を楽しみにしていたのに、何~で3ヶ月も延期するなんてなんかな~、別にリリーホワイトさんも偶然春を見つけて興奮しちゃっただけで、結局被害は何も無かったんだからさ~』

 

『弾幕で決闘って、話を聞いても写真を見てもよく理解出来なかったんだが、実際見ると確かに美しかったな』

 

『あの時の新宿の空を駆けた、リリーホワイトさんと藤原大使のバトルを直に見ていましたが、美しいのに燃えるバトルでした、その後いろんな人が投稿したあのバトルの動画を時系列で纏めた動画も見ていて凄い燃えました』

 

『あのバトルで藤原大使はかなりキレていたからか、少し荒い中性的な口調になっていたけど、実はあの口調が素なのかな?』

 

『あのバトル、大使は本気で戦った訳では無いらしいよ、理由は妖精さんの弾幕を全部撃墜していたことと、危険だから一番得意な炎の術は使わずに御札の弾幕を使っていたんだってさ』

 

『藤原様のあの口調は私たちファンクラブからすると、かなり衝撃的でしたね、だって炎属性の使い手なのに敬語口調はあっていないように感じていたので、素が見えて解釈が一致した方が多いんですよ』

 

『幻想郷では様々な場所や人物にテーマ曲を博麗神主が作曲しているんですって、大使のテーマ曲も楽譜がこの前公表されましたね』

 

『博麗神社の写真が出ましたね、幻想郷にとって大事な神社にしてはこぢんまりしていて、一見すると大した場所では無いですが、様々な妖怪が集まって来るらしいですね』

 

『博麗神主は大使によると幻想郷でも謎の存在らしいですね、幻想郷において重要な施設の博麗神社の神主ですが、基本的には博麗神社に住んでいなくて、様々な世界で数多くの存在に合わせて様々な曲を作曲しているから、普段は居ないので博麗神社は博麗の巫女が管理しているらしいですね』

 

『何か、地元に博麗神社に似た神社が有るんだが、何か関係があるんだろうか?』

 

『大使のテーマ曲の、「月まで届け、不死の煙」に限らず博麗神主の曲はピアノの速いメロディと、トランペットじゃ出せない筈の高さのトランペットの音色が特徴的らしいですね』

 

『パソコンで大使の曲を再現したんですが、最初はゆっくりとしたイントロから徐々に速く力強いフレームになり、そのあと少し優しくなる素晴らしい曲でした。』

 

『大使の他にも、委任状を書いた或いは連れた来た妖怪達や人のテーマ曲の楽譜も公表されましたが、どれも良い曲ですね』

 

『速報!!次に連れて来る来訪者がどんな妖怪なのか公表してくれたぞ、今までは来るまで分からなかったが、前回の失敗から今回教えてくれたぞ、それで来るのは幻想郷固有の姉妹神だってさ』

 

 

 

そして、前回の来訪から3ヶ月後の9月、外の世界ではまだまだ暑さが残る中、妹紅と二人の来訪者がホテルに隙間を介して到着した。

「おはようございます藤原大使、後ろに居られるお二方が幻想郷の神の二柱でしょうか?」

政府職員が、隙間から出現して来た妹紅に一緒に来た、ふよふよと浮かぶ二人のことを尋ねる。

その二柱の服装は、

 

片方は上から順に、三枚の楓の葉の髪飾りと茜色の上着に、上から下になるにつれて紅色から黄色のグラデーションをしているロングスカートに黒い靴、そして襟とスカートの裾が紅葉を思わせる切り抜きがされていて、全体的に紅葉を思わせる服装をしている。

もう片方も上から順に、赤色をしたつばが付いた帽子と蔓の付いたブドウの髪飾りに、黒いチョーカー、肩と裾が膨らんだ黄色い上着、五穀の装飾がなされたオレンジのエプロン、裾に白い鉤模様が施された黒いロングスカート、といったかわいらしい服装に、何故か裸足をしている。

そして、二柱ともに金髪でボブの髪型をしていた。

「そうです、この二人はそれぞれ紅葉の神で姉の秋静葉さんと豊穣の神で妹の秋穣子さんです。」

妹紅は後ろの二人をそう紹介する。

「は~い、私が妹の秋穣子で~す!よろしくね~。」

「私が姉で紅葉を司る秋静葉です、短い出会いだけどよろしく。」

そう紹介され、二柱も名乗る。

「はい、よろしくお願いいたします、早速ですがお二方をホテルに案内させてください。」

「は~い、この世界の建物がどうなっているのか、とても楽しみね。」

「そうね、お願いするわ、穣子は少し落ち着いてね、落ち着いたら私と一緒にここを楽しみましょう。」

そうして、秋姉妹はホテルのスタッフに案内され妹紅も付いていこうとしたが、「すみません藤原大使、少し話したいことが有るので、お時間頂けないでしょうか?」と引き留められる。

『なんだろう、私だけなのは外交的な話しなんだろうが、思い当たることが多すぎてどれか分からないな。』

「はい、問題無いですよ、すみません二柱には悪いのですが、後で追い付くので先に行ってください。」そう秋姉妹に言ってから政府職員の話を妹紅は聞くことになった。

 

 

 

「単刀直入に聞くのですが、これは上層部の方々からの質問です、幻想郷には何時行くことが出来るのでしょうか?」

それは現在、幻想郷からこの世界に来る形で交流を行っているが、この世界から幻想郷に行く形で交流をとっていない現状から出た質問だった。

「成る程、そのことについて…ですか…、結論から言ってしまえば我々としては来年からを予定しています。」

妹紅からの返答はそんなものだった。

「何故、そこまで時間をかける必要があるのですか?」

幻想郷は去年からこの世界に干渉していたため、準備期間は充分に存在した筈だろう。

「そのことについては簡単な話です、幻想郷はこちらの世界とは大きく違う場所であり、この世界の常識では分からない危険な行動をして欲しくないので、そのことを連れて来る方々を通じて深く理解して、から来て欲しいからですね。」

「深く理解して欲しいとは一体どういうことでしょうか?現地に行く直前とかでは駄目なのでしょうか?」

何故理解してからなのか、よく分からないためそう聞き返す政府職員。

 

「分かり易い例を挙げましょうか。」

何故直ぐに行っては駄目なのか、妹紅は説明することにした。

「我々からの贈り物だった、蓬莱の玉の木と魚石がそうだったように、妖怪は普通の生物とはかけ離れた性質を持つのですが、妖怪の中には近付くだけ見るだけで危険な性質を持つ者も多いのです。」

そう言いつつ、「勿論、こちらに連れて来る妖怪は選んでいますよ。」と間に入れて続ける。

「では、近付くだけで危険な例を説明します、幻想郷に存在する魔法の森に生息しているお化けキノコ、が良い例ですね。」

「お化けキノコ…です…か、どのような理由から近付くだけで危険なのですか?」

何故キノコが近付くだけで危険なのか、よく分からないが危険らしい。

「お化けキノコは魔力を持ち、周囲の空気に幻覚作用のある胞子を放つことで、人間どころか妖怪も近寄らない森に作り変えられていますね。」

それは確かに近付くだけで危険なことが簡単に予想出来る。

『まぁ、例外的に魔法使いはお化けキノコの魔力を利用するために暮らして居るが、今言うべきではないな。』

「こんな風に気が付かずに危険に繋がる妖怪も多いので、それらが予想しやすいように、一見して尻尾が多いだけに思える妖獣の火焔猫燐や、分かり易く不思議なリリーホワイトを連れて来ました。」

「成る程、説明ありがとうございます。そう言う事情なら理解出来ることですね、上層部の方々にもそう説明しておきます。」

「いえいえ、説明していなかった私も悪いので気にしないでくださいね、今回の二柱は迷惑になるようなことはしませんが凄いことをしてくれるので、楽しみにしていてくださいね。」

そうして、妹紅は秋姉妹の元へ向かっていった。




これは東方ステーションで言っていたのを聞いたのですが、裸足のキャラクター達は神主によると、地に足を付けない存在という意味らしいです。
これを聞いた時、幻想郷の住人は空を飛べるので確かに歩く必要は無い、と思いましたね。

最近、前回のような例外を除くと書くのに掛かる時間が伸びてきたので、更新を4日置きにさせてください。
前回のように執筆が止まらなかったら早く更新します。

アンケートをさせてください、内容は本作品のどの要素が好きですか?
一部、回答が自慢かもしれません。

追記
アンケートにご協力していただき、ありがとうございました。
本作品の好きな要素で一番人気だったのは、本作品のメインテーマの幻想郷から外の世界に干渉する部分でした。
これが選ばれたのはしっかり書けていたことの証ですね。
更に追記
すみません、どうも執筆が進まないので次回の投稿が遅れます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。