幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

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お調子者なお空を書きます。


太陽の力

幻想郷の情報が開示される度に外の世界のネットや特集番組は盛り上がる。

今までは良くネットの方を見て来たが毎回選ぶのはどうかと思う。

だから、今回は特集番組の方を見ることとしよう。

 

 

この番組はその前身は不死鳥だった妹紅のことを放送していた番組が、その衝撃的な正体を開示したあの3月30日以降は幻想郷を特集するものへと変わった。

「はい!皆さんこんばんわ、『新たな世界、幻想郷!?』のお時間です。」

妹紅が秋姉妹を連れて来た後の9月14日、アナウンサーが何時ものタイトルコールをして番組が始まった。

「今回は幻想郷の不思議特集をしようと思います。」

「まず、基本として幻想郷はまだこちらから行くことは出来ず、使者として藤原妹紅大使が頻繁にこの世界と行き来していることと交流の一環として住人を連れて来るのみとなっています。」

幻想入りというものは存在するが、基本戻って来ないので無視する。

「そうして、連れて来た住人も翌日には幻想郷に戻って行きます。」

アナウンサーはそこまで話し、「なので分からないことが沢山あるのです。」と言って本題が始まる。

「なので、今まで出された情報を元に考察していこうと思います、ではこれから今解っている不思議を一つづつ見ていきましょう。」

アナウンサーがそう言うとモニターに映像が映る。

「1つ目はズバリ!人間によって作られたこの世界と妖怪によって作られた幻想郷の差についてです。」

モニターに映っていたのは、魚石、蓬莱の玉の木の盆栽、火焔猫燐、リリーホワイト、秋静葉、秋穣子、といった今まで妹紅が持って来たお宝二つと連れて来た妖怪四人だった。

「幻想郷には妖怪がいっぱい暮らしているようです、でも幻想郷での妖怪とは一般的に考える妖怪や神、霊、妖精、悪魔等の不思議な存在を総称したもののようです。」

「当番組はこの点を不思議に思う視聴者が多いと思い、幻想郷の公式発表と大使の言葉から調べて考察しました!」

そうしてまた、モニターが今まで発表された複数の写真が真ん中に妖精や神等が書かれた丸に囲まれた映像に切り替わる。

「この映像に映る写真は我々で種族ごとに分類したものです。」

「そもそも妖怪は妖獣等の一部例外を除くと精神が主体の生物と公表され、精神が主体なため肉体の疲労や肉体の病気は普通の生物とは比べられない程少ないようです。」

この情報が知られた時、妖怪は現代の常識では考えられないことを改めて感じる者と本当か疑う者が出た。

「これらの特徴から幻想郷はこの世界とは大きく違う発展をしたようで、最たる物の魔法以外にもこの世界には無い様々な技術が存在しているのでしょう。」

この辺で区切るが、この番組はこの後一時間の間様々な話が続いた。

こんな感じの情報を流すテレビ番組の他にも、多種多様なネットのチャンネル等でも頻繁に取り上げられるので、この一年間は幻想郷の話題に事欠くことは無いだろう。

 

 

 

そうして時は流れて、妹紅は霊烏路空を連れて外の世界に到着した

「東京にとうちゃ~く!この世界の皆さんおはようございます!」

「すみませんお空、少し落ち着いてください。」

元気良く、隙間からホテルのフロントに踏み出したお空に続いて妹紅が注意しつつ、隙間から出現する。

「あれ?妹紅ってそんな口調だったっけ?」

「それは、仕事だから口調は変えると説明しました、昨日のことです忘れないでください。」

元気が良過ぎるお空とそれに振り回される妹紅。

隙間の出現予定地で待っていたら、こんなのを見た政府の職員は流石に驚いた。

幻想郷の住人はこちらの世界とは様々な意味で違うのはもう理解しているつもりでいて、妹紅からは騒がしい性格と聞いて少し不安でいたら、実物はその真っ黒で大きな翼以外は白いブラウスに緑のスカート、癖毛な長い黒髪に緑の大きなリボンという少し可愛いらしいだけで普通の格好で少し安心したのに、流石に核融合炉の現場責任者が本当にこんな性格なのは予想外で度肝を抜かれる。

 

そうして見ていても仕方ないので、騒がしい妹紅とお空に政府の職員が話しかける。

「おはようございます、貴女が霊烏路空さんでよろしいですか?」

「うん!私がさとり様のペットの一人にして核融合炉の現場責任者をしている霊烏路空です!よろしくね!」

「すみませんどうしてもテンションが高い方でして、頼むのでお空本当に落ち着いてください、こっちに来て楽しいのは分かりますから。」

『お空を連れて来るこの作戦の意義は理解しているけど、本当にこんなお調子者で大丈夫かな、お空は別に頭が悪い訳じゃないが忘れっぽいしお調子者で不安だ。』

そんな風に悩みながら妹紅は政府職員に謝罪しつつ、テンションが高いままのお空に妹紅は再度頼む。

「いえいえ、こちらの世界を楽しんでくれているようなのでこちらとしては問題無いです、では予定されていたスタジオに行きましょうか。」

そんなこんなで、毎度恒例の番組にお空と妹紅は行くこととなった。

 

 

「はい、本日来てくださったお二方は毎度このコーナーに出演してくれている藤原妹紅大使に、ゲストは初回に来た火焔猫燐さんと同じく、古明地さとりさんのペットの一人である霊烏路空さんです。」

アナウンサーがそう言って番組のコーナーが始まる。

「では、霊烏路空さん自己紹介をお願いいたします。」

「じゃあ名乗るよ!、私は古明地さとり様のペットの一人にして!幻想郷唯一の核融合炉の現場責任者をしている!霊烏路空です!」

「自己紹介ありがとうございます、では一つ質問させてください、この世界ではまだ核融合による発電は実用化されていませんが幻想郷は誰が核融合炉を実用化したのですか?」

「えっと、それはね~……」

妹紅を除くこの場にいる者とこの番組を見ている誰もが、正直に言って何でこんなお調子者がそんな大事そうなことの責任者なんてやっているのか?そう疑問に思いつつお空の話しを聞く。

「守矢神社の神々と地霊殿の設備と私で実用化したの!」

凄い衝撃的な一言である。

何故なら秋姉妹が見せた凄い力から守矢神社の神々と委任状に調印するような大勢力の地霊殿は分かるが、本当にこんな性格の人物が実用化させたのか疑問に思う。

そんな信用するのが難しい話をするお空にアナウンサーは更に疑問を尋ねる。

「すみませんが、少し失礼な質問をさせてください他の実用化出来た要因は団体なのにどうして、空さん一人でそれに並ぶのですか?」

「それはね~私がとある凄い技能の才能を持っていたからなんだよ!折角質問されたからそれを今から見せてあげるよ!」

『さて、遂にこれから作戦通りやるのか。』

そう言うとお空は立ち上がりおもむろに右手を掲げて「神降ろし!」と叫ぶ。

「一体、何をするつもりですか!?」

アナウンサーがこんなことを言っているさなか、お空の姿と服装は変わっていく。

掲げた右手には六角形の筒状の物体に包まれ、右足の靴は鉄で構成された物に替わり、左足には二つの球体が左足の周りに出た線に沿って公転し、背中は外側が白く内側が宇宙の模様をした大きなマントが出来、そして、その胸は大きな赤い結晶のような瞳が生えた。

「私が核融合を実用化出来た理由は、太陽の化身八咫烏様を神降ろしすることで、私自身が八咫烏様になるからなんだ!!」




これがしたかったので、最初にお空の服装の説明は普通の格好としました。
ちなみにお空は外の世界に来てから興奮しっぱなしですね。
東方原作において神降ろしは包容力のある性格だと、それが神降ろしの才能になるらしいです。
お空はそれに加えて元々鴉の妖怪だから八咫烏を神降ろしする適正があったみたいですね。
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