幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

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今回からは新章、幻想郷突入編です。

前回のアンケートではハッピーエンドが過半数でした。
次に多かったのはメリーバッドエンドでその次に完結しない。そして最後にバッドエンドでした。
完結しない。が一番少ないわけではなかったのは少し信用されていない証でしょうから、更新を頑張ります。
ちなみにエンディングは、完結しない。以外のどれでもあってどれにもしない予定です。
少なくともハッピーではあるのですが、一番近いのはメリーバッドエンドです。
でも違う理由として、皆正気のままですし、考え方によって幸福や不幸が議論出来るようなエンディングではないからです。


幻想郷突入編
幻想郷へ向かう外の世界


もう既に分かりきったことではあるが、昨年は幻想郷のことで外の世界は大盛り上がりだった。

そうして一年の終わりともなると、今年を振り返るように幻想郷の様々な人物の話題が多くなった。

そんな年末と年始のネットの様子は。

 

『なぁなぁ、幻想郷からの来訪者は皆綺麗だったり可愛らしかったりでファンが沢山出来たらしいが、お前らは誰が推しになった?俺はリリーホワイトが推しになったぞ、だって元気いっぱいの可愛い女の子が嫌いな男なんて居るわけが無いからな』

 

『幻想郷から来る皆は何で女妖怪や女神ばかりなんだろうね、話によると男の妖怪も普通に居るらしいのに』

 

『久佗歌様は可愛らしい方で、なんというか現代的でお洒落な服装でしたね、幻想郷は本当に自分らしい服装が重要なんですね』

 

『皆、幻想郷から来た来訪者で好きな方はもう帰ってしまわれた方を選ぶ人が多いですけど、仕事で定期的にこの世界に来る我らが実は高貴なイケメン系アイドルである藤原妹紅大使が一番に決まっています!!』

 

『本当によく思うことなのですが、幻想郷の皆さんって妖怪なのに恐ろしくないですし、親しみやすいですよね』

 

『それにしても、何で幻想郷は核融合炉なんて作ったのだろうね、普段は間欠泉を作って噴出する温泉で幾つかの機械も動かしているようだが、電気等インフラとしての使い道が殆ど無いようなのだから、こんな過剰で究極なエネルギーは必要無いと思うんだ』

 

『今回、賢者の八雲紫が来ましたが藤原妹紅を使者として任命する委任状に署名したもう一人の賢者、摩多羅隠岐奈は来ないのでしょうか?』

 

『私は幻想郷は堅苦しいマナーが無い自由な場所だと思いますね、だって大使さんは幻想郷の皆さんを誰であっても名前を呼び捨てしていて、話しによるとその辺を歩いているような普通の妖怪ですら賢者に決闘を申し込んで決闘することは珍しく無いようですし』

 

『アタシ、ノーマルだったはずなのに、お燐さんを見て以来猫耳の魅力に目覚めてしまいました!それからの7ヶ月間、猫耳カチューシャとか猫耳キャラのグッズを買うのが止められません、いったいどうしましょう!?』

 

『異世界はどれくらい存在しているんだろう?幻想郷の話だと幾つもあって幻想郷はこの世界以外とも交流を持っているらしいんだけどさ』

 

『私以外にも秋姉妹こと秋静葉様と秋穣子様が好きになった方々は一緒に集まりませんか?幻想郷以外では祀られていないらしい二柱の神社を作って二柱の分霊をお招きしましょう』

 

『後、もう一時間で新年だけど来年は楽しみだよね、だって来年の1月から幻想郷に行って来るらしいからさ』

 

『幻想郷の写真は藤原大使が持って来てくれるとは言え、写真に写っているのはほんの一部だろうから幻想郷の映像が楽しみだな、本当にそこら中を妖精が飛んでいたり頭頂部から獣耳や翼が生えた妖怪が暮らしているのかな?』

 

『皆さん、何を言っているのですかやっぱり幻想郷から来た妖怪で一番なのは、幻想郷においても希少で高い美術的価値を持つとまで言われた魚石と優曇華の盆栽でしょうが!だって油絵や水墨画等の絵だけではなく、彫刻等ありとあらゆる美術品の題材になっているんですよ!』

 

『幻想郷に行けたら妖精さん達と一緒に遊びたいな~』

 

『いいなー羨ましいなー直ぐに幻想郷に行って来られる人達、初めての幻想郷への使者として藤原妹紅が連れて行くのは外交のための外務省の職員とか、妖怪について詳しい民俗学の教授とか、妖怪と普通の生物との違いを見てくるための生物学の教授とか、その人達の付き添いとしての助手達だけらしいからね』

 

 

新年になり三が日も終わった翌日、遂に外の世界から初めての外交使節団が幻想郷に向かうことになっていた。

そのために四日前に紫が持って来た大使館の中で、幻想郷に行く十数人と見送りと特集のために来た多くの報道各社の人間が集まっている。

「さて、皆さん準備は出来ましたか?皆さんの準備が終わり次第に、幻想郷に行くための隙間をこの『画面の境界』で開きます。」

元日は幻想郷でゆっくりしていた妹紅はその翌日から、また外の世界で使者の仕事に加えて幻想郷への案内人として最後の準備の調整をして今日この日、隙間を開こうとしていた。

『確か、この後連れて行く勢力はもともと今回のために今まで誰一人として来なかったんだっけな、だからあの目立ちたがり屋で行動力の化身が頂点の連中が来なかったのか。』

 

最終確認を促してから妹紅が後のことをそんな風に考えていると、「我々の準備は完了しております、なので何時でも行けます。」そう、いつもの外務省職員が答える。

「では、分かりました、藍ここの留守番は任せましたなので半日の間お願いします。」

「はい、紫様にも任されたこの仕事しっかり完遂します。」

妹紅はこれから出発するので、紫から送られた藍に仕事を改めて頼む。

ちなみに何故藍に頼むかと言うと、実はこの大使館には今現在妹紅以外誰も住んで居ないのだ。

何故なら妖怪が何人も居るとこの場で会ってしまえば今回の幻想郷来訪での驚きが薄れてしまうので、結界も張れる上様々な妖術を使える藍が送り込まれた。

 

閑話休題

 

外の世界の人達の準備が終わったようなので、妹紅はアビリティカードを掲げて宣誓する。

「さて皆様!心の用意は出来ましたか?今から幻想郷への隙間を開きます!」

その宣誓が終わると同時にアビリティカードを振り下ろし、周囲の興奮の声と写真の音と共に幻想郷の光景が隙間を通して映った。

「幻想郷では私について来てください、楽しく見つつ迷子にならないためですからね。」

外の世界から幻想郷へ行く世紀の瞬間が始まった。




今回は少し短めですが、次回はもう完全に幻想郷です。
追記
恥ずかしいことにタイトルを入れ忘れていました。
もう入れたので大丈夫です。
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