幻想郷の接触   作:ゼロ・ワン

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早く執筆出来たので、3日早く更新します。

前回、更新して直ぐにそして徐々にお気に入り登録が下がったのは本作品の結末について言及したからかもしれませんが、前に書いた通り今後の描写として今まで機能していなかった二つのタグが動きます、なので予め読者の方々に伝えておこうとした次第です。


深い霧の世界

外の世界の人間が妹紅に先導され辿り着いた場所、そこは濃い霧が漂う湖だった。

「さて、皆様を連れて来たこの場所は見た目通りの名前をした、霧の湖という場所です。」

隙間を通ったと思ったら静か過ぎる場所に出て、外交使節団は困惑するが、「ここは一年中昼間はずっと霧に包まれているので、大抵の生物には住みにくい環境なので魚が少なく、妖精達からは死の湖とも呼ばれています。」妹紅にそう言われて更に困惑する。

 

そんな困惑する外交使節団から外務省職員が代表して妹紅に尋ねる。

「何故そのような、恐ろしげな別名のある場所に来たのですか?」

「この後、とある勢力の下に行くことになっているのですが、今は霧で見えないもののその勢力の館は霧の湖に面しているのでここに降り立ちました。」

妹紅は質問の答えを返し、それだけでは終らずに話を続ける。

「その館だけではなく、これから皆さんをもてなす演目を執り行ってくれる予定の方々の館があるのでそこの紹介も兼ねてこの湖を周りましょう。

それに、この湖は死の湖とは呼ばれていてもそれは普通の生物が暮らしづらいからなので、逆に妖怪や妖精といった普通ではない話が通じる存在の方が多いのでここで妖怪に慣れておきましょう。」

『ほぼ一周するつもりだから実は反対方向歩けば直ぐに着くんだが、いきなり妖怪が沢山居る場所に連れて行っても落ち着かせなくてはいけないかもしれないから、のんびり静かなここを歩きながらゆっくり話していくようにって話だったよな。』

そういうことで暫くの間、外交使節団は霧の湖を歩くことになった。

 

 

歩き始めて約5分後

「さて、少し霧の湖を歩いてみましたが、何か聞きたいものは見つかりましたか?私が答えられることなら何でも聞いてください。」

暫く歩いてから妹紅は、カメラをあちこちに向けてカシャカシャ撮っている外交使節団に質問を募集する。

「それならば早速聞かせてくださいますか?先ほど妖精や妖怪が多く暮らすと言っておられましたが、それらしい影が霧の奥に見えるだけで近付いて来ないのは何故でしょう?」

妹紅の言葉に早速、妖怪という存在に強い興味を抱いて幻想郷に赴いた生物学の教授が尋ねる。

「ここの妖怪や妖精達に予め皆さんのことを伝えていたのですが、恐らく統一性のある見慣れない服装の人間が大勢居るので怖がっているのだと思います。」

実際、こちらを木の影や水面や上空から何かが覗いていたが、どれも霧でぼんやりとしか見えない距離からだった。

『基本的に妖精は異変の時以外は群れないから、余計近寄る勇気が無いんだろうし、弱い妖怪も基本的に大人しいからな。』

 

妹紅がそんな風にもう一つの原因を考察していると、幻想郷のイメージに似つかわしくない建物が見えてきた。

「あの…何故ここにかまくらが有るんですか?」

確かに今は真冬だが、本当に何故かまくらが有るのか分からない。

「おやそれは…現在外出しているようですが、最強の妖精の家です。」

「最強の妖精…です…か…随分物騒ですが、私達はここに居て大丈夫なんですか?」

「ええ大丈夫ですよ、だって…」

妹紅がそこまで言ったところで急に冬の寒さが強くなり「見つけた!湖に住む皆を怖がらせているのはお前達だな!皆を怖がらせるお前達は最強の妖精であるこのあたい!チルノが成敗してくれる!!」元気で強気そうな声が聞こえてきた。

「!?あ、貴女はどちら様ですか?」

急に成敗なんて言われ驚いた外務省職員が少し吃りつつ質問をするが、「うん?お前達あたいの話聞いていなかったの?あたいは最強の妖精チルノよ!!もういいわ、お前達は追っ払うだけにしようと思ったけど、あたいの話を聞いて居ない様な連中は凍り漬けにしてくれるわ!」寧ろ聞いていなかったと受け取られて怒らせてしまった。

そんな強気な声の持ち主、チルノは上は青い瞳と水色のセミショートに大きな青いリボン、真ん中は白いシャツの上からスカートの縁が白いギザギザ模様の青いワンピースを着て、下はストラップシューズを履いていて、背後には目立つことに氷で出来た羽を持つ、小柄で幼い顔つきの子供の様な容姿をしていた。

 

「チルノちょっと落ち着いてくれないか。」

チルノが怒っているのを見かねて妹紅がチルノに不思議がられないよう素の口調で止めに入る。

「あれ、妹紅なんでここに居るの?あっ分かった!妹紅もこいつらを成敗しに来たんだね、ならあたいとどっちが多く成敗出来るか勝負だね。」

今までの言葉に加えて、更にその言葉を聞いて外交使節団のうち気が弱い者は青ざめるが「違うし、落ち着いてくれと言っただろ、霧の湖に住んで居る連中には伝えられたはずだけど私からも言っておく、私は仕事で別の世界から来た人達に幻想郷を案内する一環として、霧の湖も案内をするから今一緒に居るってことさ。」興奮して勘違いするチルノに妹紅が説明をして落ち着かせる。

「あれ?そうだっけ?……そうだった!ならここの皆に悪いことをして怖がらせているって予想はあたいの勘違いか。」

妹紅の話を聞いて自分の勘違いにチルノは気付き、「あたい勘違いして貴女達を凍り漬けにしようとしてたわ、ごめんなさい。」外交使節団に向かって謝罪をする。

「い、いえいえ我々もここの皆さんを威圧していたようでしたので、お互い様というものです。」

そんなこんながありつつチルノと外交使節団は別れ、霧の湖を歩く途中で先ほど妹紅が言っていたとある館を通りそこの説明をしたりして、歩くこと合計30分とたたずにほぼ一周して目的地に着いた。

 

 

その目的地は富士山を越える巨大な山を背にして、霧の湖に隣合うようにして聳え立つその建物は、全面が真っ赤な洋館であった。

「では、目的地に到着しました、ここが最初の目的地であり、委任状に署名した勢力の一つ紅魔館です。」

「ここが…、紅魔館…です…か。」

外交使節団は周囲から浮き立つその異様な建物の放つ威圧感に圧倒されている。

「おや、皆さんおはようございます、お嬢様から話はお伺いしています、あの世界からの使節ですよね、ようこそ紅魔館へ、我々は皆さんを歓迎します。」

そんな集団に声を掛ける者が居た。

「おっと、申し遅れました、私は紅美鈴と申します。

この紅魔館で門番兼庭師をしている者です。」

中華風の装いをしたその少女、紅魔館の門番紅美鈴と彼女はそう名乗った。




前回の妹紅が考えていた勢力はそう!紅魔館でした。

途中出て来た館は分かる人には分かると思います。
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