これは余談ですが、タイトルに使った曲のアレンジで作者が好きなのは、物凄い狂っとるフランちゃんが物凄い歌です。
突然の事態にパーティーに出席した者の多くは動揺して黙り込んでいる。
「へ~貴女達があの世界の人間なのね~、…本当に普通の人間なのね。」
そんな状態でも愉快そうな話をする者がいた。
それは勢いよく扉を開けた者であり、そんな彼女は九歳程の身長をしてナイトキャップに金髪のサイドテールをして、半袖にスカートが上下に連結してそれを三つのリボンによって前で止める真紅の服と白いソックスと紅いストラップシューズをして、その背からは木の枝のような骨組みから色とりどりの結晶がぶら下がった異形の翼をしていた。
「お待ちください!」「お嬢様に頼まれたのですから!」「パーティーには出席しないで欲しいって!」
そんな彼女を止めようとした三人の妖精メイドを引き摺りながらパーティーに入った、者の名はフランドール・スカーレット。
この紅魔館の主人であるレミリア・スカーレットの実の妹である。
「うるさいわね、あいつの頼みなんて一々聞いてやる必要は無いのよ!あ、お客様には名乗らないとね私はフランドール・スカーレットよ。」
『へ~こいつがフランドール…か、本当にレミリアの妹なのか疑問だな、だってレミリアはこんな風にパーティーに乱入しないだろうし、なによりも翼の形が違うからな。』
『とは言ってもどうしようか、いやフランがレミリアと同じくらい強いと考えても咲夜と協力すれば周辺被害は一切無しで勝てるか。』
最悪、自分と咲夜がどうにかすれば良いと呑気に観察する妹紅。
一方その頃妖精メイドではどうにも出来ない事態に、メイド長である咲夜がフランに話しかけて対応を図る。
「フラン様、取り敢えず落ち着いてくださいませ、先ほどの決闘でのお嬢様とのお約束はどうされましたか?負けたら自室で暫く籠っているという約束は。」
「だって確かに決闘で負けたけど、私があいつとの約束を守ってやる必要は無いというものよ、それに…」
其処までフランが言ったところで「フラン!貴女!私との約束はどうしたのよ!」フランの後ろから怒りを感じさせる声が聞こえてきた。
「ほら、こうやってあいつを誘き出せたわ。」
『うん?誘き出せた?何のことだ。』
そんな、フランが誘き出したと言っていた人物はフランと同じ程度の身長に蝙蝠のような翼を生やしていて服装は上から順に、
紅い羽とも角ともつかない飾りが前面から二つ生えた白いポフッとした帽子をかぶって青みがかった銀髪をしていて、
紅い色の鎖骨までの肌にペタッと張り付いた首輪に、
大きくて白いふさふさとした飾りが脇の方に付いて袖口が白くなった紅い生地の腕部分、
腕の部分と胴体部分が分離しているため肩と胸の上部分が露出しており、
そんな腕と分離した胴体部分は上の縁が腕のものより小さいふさふさとしたもので、
その下から腰までは前面に縦の白い線の入った紅い生地になっていて、
腰から下は白いフリルのスカートになっていてその下から更に、
腰まで続いていた紅い生地がフリルの下を通って二段のフリルになって白いフリルを含めて三段重ねのスカートになって、
最後に前面の腰に一段目のスカートの上に中が左右で共に少し渦巻いた模様が入った紅いハートの飾りと二段目のスカートの前面の合間が開いてそこから複雑な模様をした白い布が出ていた。
そう彼女こそがこの紅魔館の主にしてフランドールの姉、レミリア・スカーレットである。
「全く、休憩していた私の隙を突いてここに来るなんていい度胸じゃないの。」
彼女はそう言いながらフランを引き戻そうとしていた三人の妖精メイドに「フランを止めようとしてくれて助かったわ、貴女達は下がってなさい。」と話しながらパーティーの扉方向のフランの隣に立った。
「あら!?お姉様ったら随分とおめかししているわね、やっぱりお客様をおもてなしすることが楽しみだったのね。」
『本当におめかししているんだろうな、私からすると初見の格好だしな、…それにしても幻想郷では見たことが無いくらい上半身の露出が多いな。』
フランの言葉から確かに、とレミリアの服装を興味深そうに観察する妹紅を気にせず二人は話を続ける。
「ええそうね、おもてなしをしたかったから何をするか解らない貴女を、貴女の挑発に乗ってまで決闘をしてあげてそれに勝って、勝手に自室から出ないでと頼んだのに貴女は何をしているのよ。」
そんな風に飄々と話すフランに噛み付くようにレミリアは怒りに満ちた声で話す、そんな二人が少し問答を続けたところで冷静になったレミリアがここがパーティー会場であることに気付き外交使節団に向き直る。
「これはお客様方に失礼しましたわ、私はこの紅魔館の主人のレミリア・スカーレット、このパーティーに乱入した約束を守れないこの子は私の妹のフランドール・スカーレットよ。」
レミリアは自己紹介と嫌みを込めたフランの紹介をする。
フランはそんな嫌みを気にせずに一旦レミリアに合わせてフランも外交使節団に語りかける。
「お客様の皆さん放置していてすまないね、改めて私の名前は今隣のお姉様に紹介されたとおり、フランドール・スカーレット。」
本当に申し訳なさそうなレミリアに対して、フランは何処か外交使節団に余り感情を抱いていなさそうである。
「わ、我々は日本からの外交使節団であり、そこのレミリアさんに招かれた者です。」
二人の自己紹介に合わせて外務省職員が名乗った。
「皆さんは少し待っていてくださいね、…それで…何で貴女はこのパーティーに出席したかったのかしら?お客様方はあの世界から来たとは言え普通の人間でしかないのに?」
「そうね、お客様はどんな感じなのか気になったよ、とは言っても全員普通の人間だったよ、…ま、本当は普通の人間ってことはどうでもいいのだけどね、あの世界の話でも聞こうと思ったし、…それにお姉様を誘き出せたから…ね!」
フランはそんな一言と共にレミリアに向けて弾幕を放出する。
『おい!?』
「クッ!?ハァー私が誰も居ない扉側だったから良いものの、お客様も居るのに急に何をするのよ!」
レミリアも弾幕を放出することで相殺した後、そう言ってフランに怒りを露にする。
「いやね、あの世界から来た人間の話も聞きたいけど、私がこのパーティーに来た一番の理由はね、こうすればお姉様が本気で決闘してくれると思っていたのが、さっきの決闘で証明されたからよ!」
フランの種明かしに元々怒っていたレミリアは激怒する。
「!そんな理由でパーティーに乱入したの!!ならいいわ貴女の挑発に乗って決闘してあげるわ、でも!今度の決闘はお客様も居るから美しきスペルカードルールで決定よ!!」
「フフッお姉様と決闘出来るんだもの構わないわよ、いくわよ禁忌「ケルベロスクリッパー」!」
「いきなり!?咲夜広げなさい!!夜王「ドラキュラクレイドル」」
「お嬢様了解しました。」
フランはいつの間にか取り出した先端がトランプのスペードのようになったグネグネとして長くて黒い杖を炎に包んで振りながら色とりどりの弾幕を展開して、
それに対抗してレミリアは紅いオーラを纏い回転しながら突撃して、
咲夜はレミリアの命令に従って指を鳴らした。
その直後、咲夜が妹紅に話しかける。
「私が対応したけど、弾幕がこっちにも飛んでくるかもしれないから最悪妹紅は撃墜してくれないかしら?」
「まぁ、レミリアの実力なら大丈夫だと思うが、最悪はな。」
一方その頃先ほどから放置されがちだった外交使節団は複数の驚きで固まっていた。
そこに一仕事終えた咲夜が話しかけた。
「皆様、フラン様に替わって謝罪いたします、お客様として招いたのにこのような事態になってしまいすみませんでした。」
そんな咲夜に外交使節団を代表して外務省職員がフォローをする。
「いえ、本格的なスペルカードルールの決闘を間近で見れるので構わないです、其は兎も角として何故お二方が決闘されている場所は遠く感じるのですか?先ほど咲夜さんがレミリアさんにされた命令に関係があるのでしょうか?」
先ほどレミリアの命令を受けて咲夜は指を鳴らしていた、その瞬間二人は一瞬で遥か遠くに見えるようになっていた。
そのため、何か関係があると考えるのが自然だろう。
「はい、私がしましたがその原理は少し複雑なので順を追って話しましょう。」
彼女はいろいろと自らの能力を解説してくれるらしい。
「私、実は時を操れるんです。」
「!?失礼ながら本当ですか!」
そんなさらりと語られた彼女の解説一つ目は驚愕に値する。
「はい、準備をしていない場合は時間を戻すことは出来ないですが、好きな時に時間の加速、低下、停止を自在に行えます。」
『へー戻せないのか、それでも万能だな。』
咲夜は話を続ける。
「時とは次元であり、次元とは世界である空間を構成するもの即ち、時間という次元を操れる私は空間を操れるということです。」
時間と空間を操れると話す咲夜に、外交使節団は全員物理系が専門の仕事ではないため原理に少し苦戦しつつも、理解すると同時に驚愕する。
「それって、先ほどの広げるとは空間を広げるということですか?」
「はいそうです、それにこの紅魔館の内部も空間を広げているので外観よりも広いですよ。」
「実は紅魔館の広さに違和感を感じていたのですが、本当だったんですね。」
外観も大きな屋敷という感じだが、使用人が全員住んでいるとすると流石にホールは入らないだろうと外務省職員は思っていたのが事実だった。
「そんなことよりも、折角お二方がスペルカードルールで決闘しているのですから、一緒にここで見ていましょうか。」
『完全に予定だが、綺麗な決闘を見れるから別にいいか。』
そうして、スカーレット姉妹の決闘を眺めることになった。
フランの服は智霊奇伝のものです。
フランのスペルカードの禁忌「ケルベロスクリッパー」は東方剛欲異聞で使っていたもので、作者がPixiv百科事典に誰か早く乗せて欲しいと思っているくらい気にいってます。
自分でやらない理由は作者は説明の自信がそんなに無いからです。
レミリアの服装は外來韋編のあれです。
あの服は構造が複雑なので描写が長くなりました。
本作品で紅魔館一同の服装を初登場のではないものにしたのは元々、レミリアの服装を作者の好きなこれにしようと思っていたので、折角だから他も合わせて初登場のではないのにしようと思ったからです。