総合評価が2000を越えましたし、また日間ランキングに入っていました。
今後も作者は本作品を頑張って執筆していきますね。
東方人気投票が始まりましたが、作者は妹紅とエタニティラルバと霊夢とレミリアと霖之助とこの後活躍させる人に入れました。
後一枠にも入れたのですが、忘れました。
多分こいしか華扇の筈ですが確定出来ないです。
皆様は誰に入れましたか?
裏で色々巻き起こりつつも、平和で特に問題の無かったこの春先、外の世界のネットでは幻想郷の住民についての話が多かった。
以下ネットでのそれらの話の数々
『いや~稗田さんは羨ましいですね、何回も転生して性転換も経験してるなんて、俺も転生して美少女になりたいな~』
『私、小傘さんに怖がらされたい、それで美少女の笑顔が見れるならむしろ本当に食べられてもいいです、むしろ食べてください、お願いします』
『妬ましい!森近霖之助が妬ましいよ!あんな可愛い幼馴染みが二人も居るなんて!しかも片方からは思いを寄せられているのにそれに気付かないだと!お前はギャルゲーの主人公か!』
『この前から遂に八雲紫と並ぶ賢者の一人の摩多羅隠岐奈さんが来ましたが、私はあの方の中性な感じにもうメロメロです!ハア~ウェイトレスじゃなくて記者をやっていれば私もあの方に会えたのかな』
『前来た天狗の射命丸文さんは、ルポライターの格好が似合っててかっこ可愛い方でしたね、私、射命丸さんにならしつこく取材を頼まれるのとかも許せますよ』
3月
幻想郷から妹紅の任命をした書類に署名したもう一人の賢者である、摩多羅隠岐奈が来た。
そのことに外の世界は沸いたが、彼女はそれから2週間の間何回も大使館に訪れた。
当然のように理由を何も知らされていない妹紅は、隠岐奈が来た日のうちの最後の夜に、執務室で隠岐奈から話を聞くことにした。
「それで、なんで十四日間も連続して外の世界に来たんだ?しかも初日以外は半日もここには居なかったが、その間に何をしていたんだ?」
そう隠岐奈は外の世界に繰り出すと、いつもどこかに消えていた。
「ふ~む?まあいいか言ってやろう、最近はアメリカの大使館とアメリカ本土のワシントンに通っていたな。」
「は?え?は!本当なのか!?」
少し悩んだ割りに隠岐奈がさらっと言ったそれは、妹紅の驚愕も仕方ない程衝撃的である。
「フッ、お前はやはりいい反応をする…そんなに驚愕して質問しなくとも、お前が今聞いたとおりの内容であっている。」
隠岐奈は妹紅の反応に満足そうにしてから、具体的な活動を話し出す。
「実はこの二週間、アメリカと密貿易の契約を取り付けに行っていた。」
「交渉のためにこんなに連続して来たってことか?それにしては可笑しくないか、秘密ならこっちに来ていることを外の世界に堂々と示さなくてもいいじゃないか?」
活動の内容を聞いて妹紅は矛盾点を指摘する。
「それについては少し待て、一から順に説明するからな。」
そんな問答をして隠岐奈は話を始める。
「先ず外の世界の常識として、アメリカは現在最も力を持ち尚且つありとあらゆる分野で最先端を走ろうとする傾向を持つ。」
「らしいな、そんな連中だから頼んだのか日本からも去年の冬から少し前まで時折、アメリカと交流を持ってくれないか?と打診が来てたな。」
そこで妹紅は気付く。
「あー成る程、少し前から打診が無くなったのはお前のおかげか。」
「そうなのだが可笑しいことに気付かないか?現在アメリカは日本に幻想郷と最も交流する立場という最先端を放置している。」
「確かに、そこまで積極的な雰囲気は感じなかったな、あくまでも考えて欲しい程度だったな。」
妹紅は食事会等での話を思いだして納得する。
「では、何故その状況に甘んじていたのかお前が知らない前提を話そう。」
隠岐奈は外の世界でも秘密にされているとある前提の話を始めた。
「そんなアメリカだが、実は我々が外の世界に来るより前に他世界との交流に失敗している。」
「え?そうなのか?そんな話は聞いたこと無いが。」
「ああ、連中はその失敗の仕方が屈辱的なものだったため箝口令を敷き、その世界は当事者であるアメリカ以外の外の世界と関わらなかったため、現在はアメリカの上層部以外に誰も知らない。」
「屈辱的ってどんな形だったんだ。」
妹紅は接触した時に高圧的に接して更に侮辱したのかな?と想像して質問する。
「戦争を吹っ掛けたのに完全敗北を喫したのだよ、アメリカは自らの軍事力に世界最強という強い自信を持っていた、がそれを上回る圧倒的な軍事力によって打ち砕かれた、更に戦争をした世界にとってアメリカは眼中に無くそれ以降何もしなかった、この事件はこれ以上無い程屈辱的だろう。」
正に井の中の蛙、外の世界で最強あってもその世界には通用せず、寧ろどうでもいいと放っておかれた、外の世界という一つの世界で強がっていただけという事実は彼らのプライドをズタボロにしたことだろう。
「へーそんなことがあったのか、なんか千年前の幻想郷が月に侵攻した第一次月面戦争のようだな。」
そこまで聞いて、妹紅は同じ様なことを幻想郷もしたなと思って第一次月面戦争を引き合いに出すが、「よく分かったな、そうその世界とは月、厳密には裏の月こと月の都だが、まあ表の月も月の都の領土だから違いは無いが。」偶然正解を引き当てたらしい。
「うん納得した、勝つどころか月とまともに戦える世界すら限られるのに外の世界の一つの国が戦争なんて当然負けるに決まってるよ。」
妹紅は自分の永遠の宿敵とその従者の能力と、彼女が毎年定期開催している月都万象展で展示されていた数々から、勝てるわけがないと知っているためそう言う。
「そしてその結果、アメリカは他世界との交流に慎重になっている、だから幻想郷が先ず日本を優先していることに対して静観していた。」
「つまり日本は試金石だと、そして安全が確認されるまで半年間沈黙していたのか。」
そして、安全が確認されたから最近少しずつ打診されていたのか、と妹紅は納得する。
「そしてここから、私が外の世界に来た理由とその目的について話を移そう。」
「密貿易を開始するんだったか?」
隠岐奈の話は彼女の陰謀に移る。
「先程はああ言ったが、警戒していたとは言え日本に最先端をとられることは密かに悔しがっていた、そこで私が接触した。」
「悔しがっていたなら歓迎してくれたのか?」
「そうだ、警戒しつつも連中は歓迎してくれたよ、まあその他にアメリカに口座を作って貰って品質の悪い商品と取引しようとする等の悪質な取引をしたら口座を停止出来るようにしたり、去年のリリーホワイトを使った作戦で私と紫が対立している、という嘘を私も直接話して密貿易で此方は格安で物を売り、…後アメリカから輸入する武器類の取引量を多めにしたことも関係するがな。」
「は!?そんなものを輸入するのか!?」
歓迎されたのかどうかの話をしていたのに、さらっと言われた衝撃的な話に妹紅は驚愕する。
「驚きすぎだ、アメリカは武器を売ることがお家芸だから可笑しくは無い、これらの使い道は後々存在するが幻想郷で使うことも我々が使うことも無い、とだけ明言して話を戻させてもらう。」
「はぁ分かった…それで、紫との争いで忙しく武器を輸入する関係上、関係の悪化も困るからアメリカに何かするつもりも、余裕も無いと思わせた、で合っているか?」
「そうだ、まぁ実際は争い等ない上、何かするつもりであり、余裕綽々だがな。」
そう言いながら隠岐奈はクックッと邪悪な笑みを浮かべる。
「それにしても、表向きには交流が無い筈だから密貿易なのは分かるが、密貿易をする商品はなんだ?」
そこでふと思い付いた疑問を妹紅は尋ねる。
「先ず、アメリカでは手に入らないマジックアイテムの類いだな。」
「マジックアイテムと言っても色々あるし、物によっては危険だが主に売る物はなんだ。」
何かするつもりなら、魔法関係の技術を持たないから解らないということで、マジックアイテムに仕掛けを混ぜるのかと考えて内容を聞く。
「主にアビリティカードだな、勿論お前のカードのように幻想郷でも価値の高い強力なカードは出さず、他に売るマジックアイテムも大した力は無いものだけだ。」
「あれ?そうなのか以外だなてっきり悪影響をもたらす類いのマジックアイテムを出すかと思っていたけど、違うのか。」
「当然の話だが、よく解らない物だからこそ警戒するに決まっている、しかも大量だからこそここは誠実に行かないとな、それにこれは警戒させる用の囮だ。」
マジックアイテムを囮にするなんて、何を渡すのか気になるところだが、隠岐奈は少し話を変える。
「では次は順当に他の輸出品と行きたいところだが、友好の証として私が渡したとある生物について話そう。」
隠岐奈は去年妹紅が日本に渡した魚石と蓬莱の玉の木の盆栽のように、アメリカにも渡したようだ。
「それで生物と言っても何を渡したんだ、どうせ普通の生き物ではないんだろう。」
「雷獣を渡しておいた、雷獣発電を勧めておいたよ。」
「雷獣だと!あんな危険生物を送り込んだのか!?というより直ぐに影響が出て敵対視されるだろう。」
雷獣と聞いて妹紅は激昂する。
「何を驚いている、雷獣は発電に好都合ではないか、引っ掛かれると廃人になるというのは迷信で、危険なのは発生させる雷だけであり、賢く頼めば言うことを聞き、食事は玉蜀黍を与えておけばよい、肝心の発電能力は自然の落雷と同等と好条件が揃っている、まぁその雷には見たものを廃人にする効果があるがな。」
「いやそれが問題だろう、確か見た翌日には廃人になるんだから直ぐバレるから駄目だろ、しかも特効薬である玉蜀黍を芯ごと飲ませる方法は秘密なんだろう。」
そう雷獣の雷には見た者は廃人にする効果があり、過去に霊夢と魔理沙が被害に遇っている。
「それは問題ではない、雷による廃人化は私の力で弱体化させておいたから、効果を発揮するまで二三か月かかるようにした上、私との交流そのものが極秘である以上廃人化するのは極一部だけで尚且つ殆ど誰も知らないから問題はない。」
「でも、上層部と研究者は廃人になるんだろう。」
「当然だ、友好の証として渡した以上、上層部は全員見ている。」
隠岐奈は雷獣によってアメリカ上層部を廃人にするつもりのようだ。
「それで、廃人にしてどうするんだ、現代の政治は大体、直ぐに無能の権力者は追い出されるから、廃人の上層部は直ぐに居なくなるだろ。」
妹紅は外の世界に来て学んだ常識である、政治の仕組みから問題点を指摘する。
「別に廃人共は半年も居なくてもいい、アメリカに口座を作ることと先程話を後回しにした貿易品を少しの期間流通させられればそれでいい、それに万が一極秘である私との取り引きを知っても、私は常に堂々としていたため犯人候補からは外れやすく、それにとある世界に疑惑を押し付けることを取り付けたからそれでいい。」
「世界の方は言うつもりは無いだろうからいいが、それなら、その流通させたいものはなんなんだ?マジックアイテムに含めなくてそっちを囮にするなら外の世界でありふれているんだろうが、普通ではないんだろう。」
妹紅は先程の囮の話を踏まえてそう考察する。
「渡すのは少し小細工して材料の影響を放出するようにした…」
隠岐奈はそこで勿体ぶって、一息入れてからその商品の名を告げる。
「石油と金さ。」
「ッ!?」
隠岐奈の口から雷獣などとは比べ物にならない程の厄ネタが飛び出す。
それらは外の世界ではありふれているが、幻想郷においてはとてつもない代物であり、実際妹紅も絶句して少し喋れないでいる。
「ハッ!?何を考えている!!お前が!あれが何から作られているのか!知らない筈が無いだろう!!」
「ああ、特級の危険物から作られている、が!だがそれがいい!」
「外の世界を破滅させるつもりか!現代では流通なんて発達している!直ぐに世界を駆け巡るぞ!!」
「ハハッ、安心するといい効果は一つに付き数人に影響する程度だ。」
「それでも!多くの人間に影響が出るだろう!」
「いいのだよ、お前も我々の計画を知っているだろう、あくまでもこれは過程に過ぎないのだよ。」
隠岐奈は特に罪悪感を覚えていないようで、笑いながらそう言う。
「だが!それでも!恐らく経済に深刻な影響を与えるぞ!」
妹紅は幻想郷産の金と石油から起こされる、被害の方向性からそう考察するものの。
「いや、これだけでは足りないさ、だから後で決定打を送り込む。」
「これで足りないだと!何をするつもりだ!」
「それは実際に起きてからのお楽しみ、ということにしておいてくれ。」
そう言うと隠岐奈はもう話すことは無いと言わんばかりに、後ろに振り向き後戸を作ると「そうだ、最後になるがお前には後で、とある言語を覚えて貰おう。」そう言いのこして後戸の中に消えていき、数秒後その後戸も消えた。
隠岐奈が消えて暫くして、妹紅は疲れから椅子に深く座ると、「すまない外の世界、もう私にはどうしようもないが、せめて賢明な判断をしてくれ。」そう言って執務室で罪悪感からの悩みで一夜を過ごした。
終わりが唐突ですが、大体こんな感じで。
東方では外の世界は月と戦争したことがあるらしいですね。
そして、月に先ず最初に行ったのはアメリカなのでそういうことでしょう。
突っ込まれなかったことがある意味成功であり、不思議なのですが、隠岐奈が渡したもので一番の危険物は各マジックアイテムや雷獣ではないです。
石油と金が一番の危険物です。
材料がやばいので。