5月27日の不死鳥出現から世界はオカルトブームが加速していた。
不死鳥がネットに引っ掛かり落ちて行ったため中身が有るのは確定したが、ネットの中には何も残っておらず、数分後突如何も無い空で爆炎が上がり、その中から不死鳥が出現するという意味不明な事態が起こり世界的にブームが加速していた。
そもそも最初の出現以降、人知を越えたものが存在していることが誰が見ても明らかなため、他にもいないか探すことや魔法、儀式等のオカルト、そして不死鳥の正体の考察が大流行りしていた。
以下ネットの反応
『最近、ネットを見てて怪しい宗教の広告が増えた気がする』
『何か怪しい儀式をしている団体が増えたな、本人達が言うには実際に不思議な現象が起こる確率が上がったらしいけど』
『それにしても、不死鳥がますます正体不明になったな生で見ていたが、急に消えたと思ったらいつの間にか空を飛んでたからな』
『現在の不死鳥の正体の予測は、不思議な力を操る幽霊説、炎を操る魔法使い説、この世界に遊びに来た悪魔説、神の遣い説、これらが多数派だな』
『私は不死鳥の正体は幽霊だと思うの、だってネットで捕まえることが出来たと思ったら、いつの間にか消えててまた飛んで行ったからそう思うの』
『俺は悪魔だと思う、だって考えてもみろ不思議な世界から現れる、遊んでいる素振りを見せる、鳴き声をこちらで上げないのも演技だと考えれば自然、どう考えたって悪魔だろ』
『私は不死鳥は神の遣いと考えています、捕まえようとした事は恥ずべき行為であり、その後何もされなかったのは慈悲と考えるべきです』
『僕は魔法使いだと思うんだ、もし本当にそうだったら不死鳥に魔法を教わって空を飛んだり、炎を出せるようになりたいな』
『不死鳥みたいな生物を儀式で不死鳥の世界から召還したいんだけど、儀式を手伝ってくれる人は居ますか?』
『不死鳥はどんどん北上しているけど、このままロシアに行くのかな?』
『不死鳥の正体の考察は沢山有るけど、どれも今一的を射て無いと思うんだ、幽霊説は何故ネットに引っ掛かったのか不思議だし、神の遣い説は何も言わないし、悪魔説は悪戯や悪いことをしないし、魔法使い説はゲームなら兎も角古典的な魔法使いはそんな万能じゃない、全部何か違う気がする』
『不死鳥は本当に異世界の存在みたいだけど、その世界が何なのか調べているんだけど、竹が見えただけで他の情報が無いから調べても解らないよ』
『不死鳥は都道府県別に飛んでいるから、これからも日本全国を飛ぶと思うんだ』
『ロシアでは今、不死鳥が来るんじゃないか話題になっているらしいよ』
一方幻想郷の迷いの竹林にて
「昨日の網は凄かったな、そこまで炙って無いし燃やそうとも思わなかったとは言え、焦げ目一つ付いていなかったし。」
妹紅は慧音の家に行った後、自分の家で昨日の事を思い返していた時、目の前に隙間が開いた。
「何か用か、紫。」
「ええ、用があるわ。」
現れたのは当然の事ながら幻想郷の賢者、八雲紫だった。
「昨日の肉体を棄てて移動してたのは目立つから良いことだと思いますわ、実際今まで出現した中で初回と二回目、の次に話題になっていたわ。」
「それは良かった、魂だけの移動なんて外の世界では解らないだろうからな、凄い驚かれただろうね。」
そう昨日の事を少し話した後、紫が「本題に入りましょう。」と話を切り出した。
「気が早いとは思いますが、使者として必要な書類の署名をしてもらう約束を各勢力に取り付けたわ。」
確かにまだ使者として働くまでちょうど42週間あるが、準備は早くても損は無い。
「そうか、具体的にどの勢力が約束したんだ。」
「そうね、まず私と隠岐奈の賢者二人は当然として、
博麗神社の博麗霊夢、夢幻館の風見幽香、
紅魔館のレミリア・スカーレット、
永遠亭の蓬莱山輝夜、守矢神社の洩矢諏訪子、
地霊殿の古明地さとり、命蓮寺の聖白蓮、
神霊廟の豊聡耳神子、輝針城の少名針妙丸、
妖怪の山から天魔の代わりに飯綱丸龍が署名することとなりましたわ。」
各勢力の錚々たる面々が署名してくれるらしい。
「三つ疑問があるんだが聞いてもいいか?」
「想像出来ますが、聞いていいですよ。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。一つ目に白玉楼は署名しないのか?」
白玉楼の西行寺幽々子と魂魄妖夢はよく幻想郷に訪れるため、幻想郷の面々として署名しなくて構わないのか気になった。
「それは、白玉楼は幻想郷と現在繋がっているものの、冥界なため見送る事となりましたわ。」
妹紅は死後の世界を外の世界の人間に伝えても、面倒臭いことになりそうなことに思い至り納得した。
「成る程、なら二つ目に天界も署名しないのか?」
幻想郷と現在、六道の一つである天界は繋がっているため聞いた。
「天界は外の世界の人間に存在を教えても良いが来るのは嫌、と回答しましたわ、何時もの事ながら天人は傲慢で嫌になるわ。」
紫がこう言う位、天人は傲慢な事は有名なので、その回答も納得出来るものだった。
「なら、最後に妖怪の山は何故天魔が署名しないんだ?」
「妖怪の山は天狗が統制していますが、全ての妖怪が従っている訳ではないため、頂点である天魔が署名すれば激しい反発が起こると判断されたため代わりに、大天狗の署名にすれば大きな反発は発生しないと判断したためね。」
政治はややこしいなと妹紅は思った。
「教えてくれて助かった、こんなに多くの勢力が署名してくれるなら、私もその分仕事は頑張るさ。」
「美しき幻想郷のため頑張って頂戴、私は帰るわ。」
「ああ、また今度何か有ったら教えてくれ、でもこれ位大事な事以外では手紙で頼む。」
今回は色々聞いたが妹紅にとって紫は積極的には会いたくない人物なのでそう言った。
「覚えておきますわ。」そう言い残して紫は去って行った。
「大きな話になってきたが幻想郷のためにも本当に頑張んないとな。」妹紅はそう言って決意を新たにした。
最近勢いが落ちた気がするので、案を練るために2日に一回にさせて下さい、お願いいたします。