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ここは大本営の傍にある大きな鎮守府。今の元帥が長年過ごしている「中央鎮守府」と呼ばれる鎮守府だ。艦娘たちの練度はとても高く、一部を除きケッコンカッコカリをしている。しかし、この鎮守府の運営は他とは違う。ここは大本営の近くということもあり、防衛を主としている。そのため近海警備と遠征以外はあまりしない。ただし、大規模作戦では出撃を主とし、ほかの鎮守府の撤退してきた艦娘の補給、入渠施設として解放したり、支援艦隊を送るなどといったバックアップもする。
そして、1番の違いは工廠の一部は工作艦「明石」の研修場でもあるということだ。明石がドロップした場合、大本営に連絡、後日迎えが来てこの工廠で研修を行う。その後明石は各鎮守府に配属される。だからこそ多くの提督たちや艦娘たちは誰が研修の指導をするのかということが気になっているのである。明石は、修理や開発のプロである。その明石が研修することが義務付けられるほどの存在がいるということだ。そんなある日のこと、1人の艦娘が中央鎮守府の工廠近くに足を踏み入れていた。
「ほ〜、これが中央鎮守府の工廠ですか。うちとは規模が全然違いますね」
そんなことを言いながら、艦娘は歩いている。ピンク色のポニーテールに半袖セーラーとズボンを着てカメラを持った艦娘、青葉型1番艦の「青葉」である。鎮守府内で噂になっている中央鎮守府の工廠長。配属されている明石に聞いても口止めをされているようで話してくれなかったのだ。そのため、こうして潜入取材をしにやってきたのだが…
「ここは、どの辺なんでしょうか?広すぎると困りますね〜 」
絶賛迷子中である。決して青葉が方向音痴なのではない。あまりにも広く同じ構造が続くこの場所は、慣れていても迷ってしまうほどだ。それを初めて来た青葉がわかるはずもない。誰かに頼りたいが潜入取材中のため、そう簡単に道を聞くことは出来ないのだ。そんな時遠くから音が聞こえた。
「カーン、カーン、カーン」
「この音は…艤装の修理をしている音っぽいですね。ここの明石さんと夕張さんはお仕事でさっき外にいったはずだから…もしかして!」
青葉は音のする方に走った。今この音を出せるのは、外に行った2人を除いて一人しかいないからだ。そして青葉は音のする建物の中にこっそり入って行った。関係者以外立ち入り禁止の看板に気づかずに…
「カーン、カーン、カーン」
建物の奥から音が響く。青葉はこっそりと覗くとそこに人影を見た。すぐにカメラを構える。夕張と明石が青葉のお願いを仕方なく聞いて作った「音が鳴らず、フラッシュなしでくらいところがはっきりわかるカメラ」で撮影し確認した。その写った人影に青葉は驚愕した。今にもカメラを落としそうなほど震えている。鳥肌が目に見てわかるほど立っている。逃げなければ、なぜなら、そのカメラに写った人影は……
「なにしてるの?こんなところで」
「ひゃーー!」
青葉は必死に出口に向かって走った。震えている体を無理やり動かして出口へと走る。後ろを振り向くことなく全力で。しかし、開いていたはずの扉は固く閉まっている。
ガチャガチャッ「なんで!どうして開かないの!」
どんどん足音が近づいてくる。次第に心拍と息が上がる。押しても引いても、体当たりしても扉は開いてくれない。
「お願い!開いて!開いてよ!」
「お姉さん」
「ヒイィィィ!」
青葉は振り向いた。振り向いて見てしまった。白い髪と肌、黒いフードをかぶり、黒い服を着ている。そして、生き物のような尻尾のように付いている艤装を付けている。そう、深海棲艦の中でも屈指の強さを誇る戦艦レ級だった。青葉も戦ったことがある。何度も自分と仲間が死にかけ、恐怖を与えた存在である戦艦レ級。その存在が目の前にいる。だからこそ青葉は泣いた。あまりの恐怖に腰を抜かし、動けないでいる。あまりの恐怖に「なぜ、元帥の鎮守府に深海棲艦、しかもレ級がいるのかと」いう考えに至らなかった。こんなところに潜入した自分への罰だと、もう死ぬのだろうという考えで頭がいっぱいになった。
「お願い!殺さないで!死にたくない!死にたくないよ!」
「あ〜、え〜と…」
「嫌だ…嫌だよ…」
まだ死にたくない、そんな思いが大きいのだろう。頭を抱えながら、身体を震わせながら命乞いをしていた。すると、ガチャリと扉が開いた。そこには外出したはずの明石と夕張、そして元帥本人がいた。
「ユキちゃん、悲鳴が聞こえたけど何かあったの?」
「いらっしゃい咲さん。このお姉さんが入ってきて写真撮ってたから何してるのか気になって声を掛けたの。でも逃げちゃったから追いかけてた」
「ユキちゃんを知ってる子なら大丈夫だけど、知らない子はしょうがないわよ。まあ、その子には事情を聞くわ。ある程度予想はできるけど、ね。それでいいわね?青葉さん。」
「はい…グス、ごめんなさい、ごめん…なさい…グス」
「よしよし、じゃあ私の部屋に行きましょう。ユキちゃんもいらっしゃい」
「は〜い」
中央鎮守府の工廠で出会った「ユキ」と呼ばれる戦艦レ級。彼女が噂になっているこの鎮守府の工廠長なのか。そして、元帥とはどのような関係なのか。青葉はこの鎮守府の真実に近づいていく。
一応連載予定ではありますが、続くかどうかは分かりません(´・ω・`)
終わり方が「えっ、2話で終わり?」みたいな感じですが、まだまだ続く予定です。
艦娘はちょっとずつ出していきますが、性格や喋り方が分からない子が多いのでなんか違うぞと感じることがあると思いますが、暖かい目で見守ってくださいm(*_ _)m
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