「え~と、大学のゼミ選択とか、課題とかかな……。」
「君はこの一か月、呉に行ったり、カラオケに行ったり、お宝市場に行ったりしてたよね?それに、課題はもうなかったはずだよね、自称真面目さん?」
「ウグッ」
「艦これはイベント中だから周回は許すけどさ、デュエマしたり、マリカのDLCやったり、昨日もカービィの新作買って楽しんでたよね?」
「よせ!こんなところで何もかもばらすんじゃない!」
「実際この小説も昼前には出せたのに、朝からカードを買いに行くぐらいだから余裕だったんでしょ?」
「そ、それは……。」
「とりあえず向こうでO☆HA☆NA☆SIしようか」
「やめろー!死にたくなーい!死にたくなーい!」パタン……ギャーー--------。
「みんなもこんなダメ主みたいになっちゃだめだよ。
これからはこんな感じの前書きにしていくよ。
いつまで続けれるか分からないけど楽しみにしていてね。
それじゃあ本編をお楽しみに」(・ω・)ノ
<1日目>
「中央鎮守府…一体どんなところなんだろ?」
佐世保でドロップが確認された工作艦「明石」。
今は研修を受けるために大本営から車で送迎されている。
今から行く中央鎮守府にいる工廠長について、ある程度のことは佐世保の提督と明石に聞いている。あまり素性は表に出せないが腕は世界一とのこと。ただ、怒らせたら怖いらしいので、楽しみではあるが不安にも思っている。
そのことを思い出しながらしばらくそわそわしていると、運転手に声を掛けられた。
「どんなところか気になりますか?それとも不安ですかな?」
「そんなところですね、一週間ほどとはいえ、なじめるのかなって…工廠長がすごい腕をもっていて、怒らせたら怖いということ以外わからないのもあって…。」
「大丈夫ですよ。優しい人ばかりですし、あの子も悪いことをしなければ怒りませんから。それに
優しく声をかけてくれる運転手、白髪で髭を生やした初老のおじさんだ。なんでも元帥と縁があり、この送迎を
「あの子のことは昔から知っていますよ。元帥殿との縁もその頃からですからね。この車もあの子が…おっと見えてきましたよ。あちらが中央鎮守府です。」
色々聞こうと話をしている途中で中央鎮守府が見えてきた。これからどんな日々が待っているのか、この時の明石は知る由もなかった。
~中央鎮守府~
鎮守府に入り運転手は駐車場に車を止めて明石の荷物を下ろすのを手伝う。荷物と言ってもキャリーケース1台のため、すぐに終わった。
「もう少ししたら秘書艦の子が迎えに来るはずです。私は他の仕事もありますのでこれで」
運転手が一言声をかけると、明石は「ありがとうございました」と礼を言う。運転手は少し帽子を上げて礼をし、車に乗って鎮守府を後にした。
車を見送り、少しすると建物の方から長い青い髪の少女がやってきた。明石は直ぐに敬礼をして挨拶をする。
「佐世保から参りました、工作艦明石です!本日から一週間ほどの研修ですが、お世話になります!」
「遠路はるばるお疲れ様です、秘書艦の五月雨です。これから執務室に案内しますので、付いてきてください。」
五月雨も敬礼して挨拶をした後、五月雨についていき執務室にたどり着く。
「五月雨です。今日から研修に来られた明石さんをお連れしました。」コンコン
「どうぞ」
入室を許可されたため「失礼します」と一礼して執務室に入ると、軍服の女性と
「本日からお世話になります!工作艦の明石です!よろしくお願いします!」
明石は緊張しているのか、プルプルと震えながら敬礼した。
「いい挨拶ね。私は中央鎮守府の提督、綾谷咲です。そこまで緊張しなくて大丈夫よ、リラックスして良いからね。」
「はい、ありがとうございます。あの、そちらの方は?」
「僕は工廠長のユキだよ。今日から君の世話をするからよろしく。」
「あなたが…!はい!よろしくお願いします!」
ユキを見た明石は聞いた話と違って優しい人だと思った。どこに恐れる要素があるのだろうかと思うほど優しさがあふれ出ていた。
咲への挨拶を終えた後、今日から使用する部屋に案内された。執務室の2部屋隣の客室だ。
「今日からここが君の部屋だよ。必要なものは大体揃っているけど、何かあったら僕に連絡してね。連絡番号は「8322-2532-0403」だよ。ここにかけてくれれば僕に繋がるから。後、君の名札とこれらを渡しておくよ。」
部屋で荷物を置いた後、明石はユキから「佐世保 明石.9」と書かれた紙が入った『吊り下げ名札』と先ほどの連絡番号が書かれた紙を含めた7枚の紙、それと本を渡された。番号の書かれた紙以外の6枚にはここで生活する上でのルールと日程、施設の地図が書かれていた。また、本には『教科書』とだけ書かれていた。
鎮守府の全体図
1階
2階
3階
屋上
予定表+ルール
「ここは広いから迷わないように渡しておくよ。それとこのルールは絶対守ってほしい。最低限のことしか書いてないから守れるはずだよ。」
「何から何までありがとうございます。……すみません、この基礎鍛錬と護身術と言うのは?それに7日目が白紙なのですが」
各日程の午後に鍛錬と護身術という文字があった。本来、艦娘「明石」はあまり戦闘には参加しないで工廠で艤装の修理や開発などをするはずだ。それに7日目から何も書かれていない。予定がないだけなのか、それとも何か特別なことをするのか。
気になることが多すぎて疑問に思っていたが、すぐにユキが話してくれた。
「7日目は自由だよ。6日目のテストが終わるかどうかだけどね。基礎鍛錬と護身術は今後のことを考えて入れているんだ。」
「今後のことですか?」
「そうだよ。
何か隠された気がするが詮索するのもよくないと考え、すぐに必要なものを準備して二階にある「教室1」に急いだ。
~教室1~
「教室1」についた明石はユキに言われ教卓前の机に荷物を置いて椅子に腰を掛ける。
「ちゃんと迷わずに来られたね。それじゃあ改めて自己紹介させてもらうよ。僕は
「よろしくお願いします。そういえば、名前を呼ぶときはなんとお呼びしたらいいですか?ユキさん?先生?」
「変な呼び方じゃないなら好きに呼んでくれて構わないよ。」
「じゃあ、先生と呼ばせてください。」
明石がユキを「先生」と呼ぶことが決まったところで約1週間の研修が始まった。
初めは教科書を見ながら主砲と機銃、魚雷の整備の仕方、改装のポイントを主に教わることになった。
「授業を始めようか。まずは教科書の5ページを開いてね」
そう言われて明石は最初に渡された教科書を開く。そこには「艤装の絵と艤装の説明」が書かれていた。5ページ目には「12㎝単装砲」の「装備可能艦」「大きさ」「弾数」「使用用途」などが細かく書かれていた。しかしそれだけでなく、「艤装の応用使用法」「艤装の改装表*1」「整備のポイント」「装備の噛みあい(シナジー)」など、様々なことが書かれていたのだ。
工作艦である明石にとって喉から手が出るほど欲しいと思えるようなものだ。そのためしばらく見入ってしまうが、ユキが「パンッパンッ」と手を鳴らしたことで現実に引き戻された。
「お~い、戻ってこ~い。」
「はっ!ごめんなさい!」
「大丈夫、大丈夫。怒ってないから。いや~分かるよ。今まで来た子たちもそんな感じだったし、もはや恒例なんだよね~w」
ハハハ、と笑いながらユキが言う。だが見入ってしまうのも確かだ。それが工作艦である明石なら尚の事。それだけのことがこの教科書に載っているのだ。
しばらく見入っては戻ってくるを繰り返しながらも、何とか授業は進んだ。
「――以上が整備の仕方と改装のポイントだよ。これは6日目のテストでも出るからちゃんと予習しておくんだよ。さてここまでかなりハイテンポで来たけど質問はあるかい?」
「大丈夫です。分からなかったところが教科書と先生の説明で理解できました!」
「それは良かった。明日は艦載機について勉強するよ。他の艤装と違うところがたくさん出てくるから、もし時間があれば予習していていいよ。」
「いいんですk「ただし!夜更かしはしないこと!」」
「夜更かししたバカは問答無用で一日基礎鍛錬にするから、忘れないように」(#^ω^)
「は、はいー!」(;゚Д゚)
「それじゃあ、もうすぐお昼だし食堂へ行こうか。」
絶対に夜更かしはしないと決心した明石は、ユキと一緒に鎮守府本館の1階にある食堂へ向かった。
~食堂~
食堂に行くとそこは多くの艦娘でごった返していた。
ついさっき12:00を過ぎたばかり、つまり食堂が開放されたばかりなのに殆どの席が埋まっていた。見たところ座れる席はなさそうだ。
「先生、どうしますか?」
「ん~、どうしようか…。とりあえず鳳翔さんに聞いてくるから通行の邪魔にならなそうな所で待っていてね。」
そう言ってユキはキッチンに入っていった。ユキが戻ってくるのを待っていると…
「あ~か~し~、エイッ!」ズボッ
「ヘッ⁈……い…いや――!」
いきなり手を入れられたため、穴を手でふさぎながらその場に座り込んで手を入れた人物の方を睨む。そこには駆逐より小さい体をした水色から毛先になるにつれて明るい茶色になっている女の子が立っていた。さっきのことがよほど嬉しかったのか、「やったぜ!」などと言いながら笑っていたため、後ろに
「へへっ、やっと成功したぜ!
「佐渡ちゃ~ん、ダメじゃないそんな悪いことしたら~。天龍ちゃんに言われなかったかしら~。ましてやお客さんにそんなことするなんて~。フフッ、お仕置きされたい子はどこかしら~?」
拳骨を食らい、佐渡が振り向くと目の前に立っていたのは軽巡龍田。笑顔とは裏腹に恐ろしい言葉を使う彼女だが、実際は姉譲りの面倒見の良さを持っている。
大雑把な優しさを持つ姉の天龍に対し、繊細な厳しさを持つ妹の龍田。「悪いことをしたら叱る」は根本的に同じだが、天龍は過去の経験や教えてもらったことなどを言葉で伝える(拳骨ぐらいはする)が、龍田は演習に連れ出して特別メニューや自分の相手をさせるなどしてその身をもって経験させる(神通がドン引きして止めるほど。天龍が言えばすぐにお仕置きを止める。)。それ故にこの中央鎮守府では見た目から「
そして佐渡の目の前にいるのは、その「怖天」である。本人の艤装である
「ひっ!逃げ…わっぷ!」
佐渡はすぐに逃げようとしたが、誰かにぶつかってしまった。
「ダメだろ佐渡、食堂で走ったら。」
目の前にいたのは、今このタイミングで
その人物の顔を見て佐渡は絶望する。何故なら
「あら~ユキちゃん。この子どうしましょう~?この前のこともあるし、流石にもう見逃せないわよね~。」
「さすがに今回ばかりはね。……龍田、お前の好きなように指導しろ。ただし、やり過ぎるなよ。」
「分かったわ~、ほら行きましょうね~。食事なんてできないようにしてあげるから~。フフッ」
「やめろ!離せ~!助けてくれ!えと!まつ!嫌だーー!」パタン
佐渡は姉妹に助けを求めたが、その願いも空しく龍田に掴まれて演習場(海)へ連れていかれた。名前を呼ばれた姉妹たちは呆れながら食事を続けた。
「さーて、いやな空気にしてしまって悪いな皆。いつも通りに過ごしてくれ」
ユキの一言で食堂はまた賑やかになった。しかし、明石はその場に座り込んでいる。
「先…生……」
「ごめんな、あいつは何度言っても悪さばっかりするんだよ。ほら立てるか」
明石はユキの手を取り何とか立ち上がることができたが、手を入れられたところから変な感じがするため、ずっと押さえていた。
「とりあえず食事をしよう。明石の服についてはこっちで用意しておくから」
「はい……。」
「…さすがに嫌だった?」
「だって急に手を入れられたんですよ!いくら同じ艦娘でもスカートに手を入れられるのは……それに、もしまたされたら……」
「それはこの一週間でどうにかするから我慢してくれ。今日の昼はお詫びとして僕が作るから。」
そう言ってユキは明石の手を取ってキッチンに行くと、椅子に座らせて料理をし始めた。隣で料理を作っている鳳翔よりも早く、無駄のない動きで5分も経たないうちに完成させた。
「お待たせ、この後が運動になるから『特製の手作りうどん』を作ったよ。しっかり食べね。」
まぶしいほどの笑顔を明石に向けるユキ。先程の青筋を立てていた笑顔ではなく、子供の様な純粋無垢な笑顔のまま明石の前にうどんを出した。
出したのは卵やネギなどが入った「ぶっかけうどん」。どんぶり*2に入ったうどんは黄金の色をした「つゆ」によって輝いていた。
「わ~、美味しそう」ゴクッ
見ただけで食欲がわいてくる。先ほどまでのことを拭い去るように。
明石はユキに箸を渡されると、すぐに啜り始める。
「いただきます!ズズー…!美味し~!」
「満足いただけたようで良かったよ。」
「とてもおいしいです!特にこの濃厚な
「出汁は作り置きだよ。暇な時間や空いた時間なんかでいろいろ作ってストックしているんだ。他にもいろんな出汁があるけど、今一番ストックがあるそれにしたんだ。運動に影響しないやつだからっていうのもあるんだけどね。具材はうどんと出汁に合うやつを選んでおいたよ。正確に言えば、ぶっかけうどんに合うものなんだけどね」
ユキの料理の感想も話しつつ、つゆを一滴残らず堪能した明石は大満足していた。
「明石も満足したし、少しゆっくりしてから午後の鍛錬をやろうか。今から13:30まで休憩にしておくよ。時間になる前に広場に来てね。運動着は部屋に置いてるから遅れずにね~」
そういってユキは食堂を後にした。
明石はしばらく食堂に残っていたところ天龍や択捉達に謝罪された。天龍はちびっ子たちの世話役ということで、択捉型姉妹は妹の不祥事を謝罪した。先ほどのユキの料理のおかげで気が楽になっていた明石は大丈夫と言って受け入れた。
その後、部屋に戻って部屋に置いてあった運動着を着た。サイズがぴったりということに驚いたが、気にせずに広場に向かった。
広場ではユキと
「おうッ、ユキさん。明石さん来たよ。」
「キュー、キュー!」
「ありがとうみんな。さて、それじゃあ明石の鍛錬を始めようか。初日は体力測定みたいなものだけどね。」
「体力測定ですか?」
「まずは明石がどれだけ動けるかを確かめて、そこから鍛錬のメニューを考えるんだよ。いきなりハードな鍛錬しても意味がないからね。」
「なるほど…。先生、その子たちは?」
「この子は島風。こっちは島風の艤装である『連装砲ちゃん』だよ。」
「どうも、島風です。早さならだれにも負けません!」
「キュキュー!」
「それじゃあまずは『100メートル走』からやろうか。」
それから明石の体力測定が始まった。
最初は『100メートル走』。島風と一緒に走ったが、あまりの速さに追い付かなかった。島風が
次は『反復横跳び』。結果は70を超えていたため、さすが艦娘と言える結果だった。
続いては『長座体前屈』。結果は53とまあまあと言ったところだった。
最後は『持久走』。広場のトラックをひたすら走るのだが、ここでの持久走は特殊で距離と時間の制限が存在しない。つまり、
中央鎮守府における最高記録は咲が全盛期で「2日程」であったが、さすがにそれを目標にされると不可能であるため、今は神通と五月雨の「丸1日」、が最高記録となっている。しかし、この記録が最高記録ではない。何故ならユキや呉鎮の電などの実力者が限界を見せていないためである。ユキ本人に聞いても「一週間以上は行けると思うよ」と言っているため、記録を付けようがない。
どちらにせよ不可能ではあるため、艦娘であれば理論上可能だとされている五月雨たちの記録を目標に鍛錬をさせている。
そんな持久走を明石もユキから「とりあえず走り続けて」と言われ走っていた。
鍛錬開始からおよそ6時間が経過した。辺りは真っ暗になり、島風たちの姿もすでになかった。明石は4時間経過辺りからフラフラしており、今はすぐにでも倒れるのではないかと思うようなぐらいフラフラだった。ようやくトラックのスタート地点に戻ってきた明石をユキが抱き止めた。
「よし、ここまでにしようか。お疲れ様。」ノ“ヨシヨシ
「ありがとう…ございました……。」
「早く風呂に入ろうか。このままじゃ風邪ひいちゃうから。それから鳳翔さんの料理を食べよう。」
明石は達成感と疲労が混ざっていたため、ようやくお風呂に入れると喜んでいた。1人では立てないためユキに肩を貸してもらいドックに向かう。
しかし、明石はこの後からの記憶がなかった。気づいたら寝間着を着て部屋のベットで横になっていた。体も暖かく、お腹も満足した状態になっている。目を覚ました時間は23:11だった。辺りを見渡すと机の上に紙が置かれていたため、起き上がって確認する。そこにはユキが書いたであろう手紙があった。
『明石へ
これを読んでいるということはようやく目が覚めたのかな?予想だと日付が変わる前に見ていると思う。とにかく今日はこの手紙を読んだら休むんだよ。いいね?
本題に入るけど、今日の鍛錬で明石の特徴が分かったから、明日以降の鍛錬の方向性が決まったよ。他の子より体力とスピードがあるからそこを上げていく予定だよ。詳しいことは明日話すから今日はしっかり休むこと。教科書呼んで寝不足なんて言ったらぶっ飛ばすからそのつもりでいること。
明日も頑張ろ~(‘ω’)ノ』
「先生……。ありがとうございます。おやすみなさい。」
明石はユキに感謝し、ベッドに入った。すぐに寝息を立てて夢の中へと入っていった。
この時、手紙の最後の方にあった言葉を明石は見逃していた。そこには本文より小さい文字でこう書かれていた。
『追記
お風呂入ったあたりから明石が寝ぼけていたから食堂でその時の明石をみんなに見られてたよ。
写真も撮られていたから
明石の研修の1日目が終わりました。
初日からハードでしたね。あんなのされたら私は吐いてしまうと思います。オロロ~
それとうちの鎮守府の佐渡は卯月以上のやんちゃです。
いつも悪さをしてはお仕置きされます。なかなか懲りないけど。
それと、ユキが渡した連絡番号はある秘密があります。
一体何なのでしょうね?
さて次回は研修の最終日まで一気に持っていこうと思います。
一体どんな研修になるのかお楽しみに。
実はNARUTOの要素を入れようと思っています。
一応、研修後から出す予定なのでそれまでお楽しみに
それでは皆様、モチベアップの感想くだちゃい。