中央鎮守府の工廠長   作:猫神瀬笈

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ユキちゃんのお仕事が少しづつ見えてきます
艦娘も増えていくよ
それではどうぞ〜


第1話 仕事開始

「カーン、カーン、カーン」

 

今日も工廠から音が響く。朝早く(07:00頃~07:30頃)から鎮守府全体に響くこの音は、艦娘たちの起床の合図になっている。鎮守府での執務や出撃は09:00に始まるが、この鎮守府では10:00に始まる。この鎮守府の特徴や元帥が忙しいという理由でこの時間にしているが、本当は朝に弱い艦娘のためのゆっくりした時間を設けるためである。

 

~執務室〜

 

バンッ)

「ヘーイ!テイトク~。おはようございマース。」

「おはよう、金剛。元気がいいのは何よりだけど、ちゃんとノックしてから入ってね。とりあえずいつものお願いできるかしら?」

「オーケーね。じゃあ少し待っててネ」

 

朝から元気よく執務室に入って来たのは高速戦艦、金剛型のネームシップ「金剛」だ。彼女は咲が元帥になる前から一緒にいる相棒的な存在である。ユキとも仲が良く一緒にお茶会をすることもある。その姿はまるで姉妹のようであるため、金剛型の妹たち(特に比叡)はヤキモチを焼いている程だ。最近は朝一番で元帥の元に来て、こうして紅茶をいれて執務開始までゆっくりとした時間を過ごすのが日課になっている。

 

「ふ〜、こうして朝から紅茶を飲むのはいいものね。特に金剛の淹れてくれたお茶はね」

「フフ~ン。そう言われると照れてしまいマ~ス。でも、私もまだまだネ。ユキの入れる紅茶は美味しくてどれも格別ネ。」

「あの子の淹れ方は、あの人譲りだもの。あの口うるさい大本営のコック長を黙らせるぐらい美味しいから尚更ね」

「いろいろやってるケド、あの味を出せる気がしないネ~…。ところで、五月雨は何してるんですか?あの子、今日は秘書艦の日だけど、まだ姿を見てないヨ」

「あ〜、あの子は…いつも通りというか……はぁ〜、そろそろ来るかしら?」

ドタドタドタ…コンコン

「失礼します!ごめんなさい、寝坊しちゃ…キャッ!」ドテッ

「oh.....大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です…ごめんなさい」

「相変わらずドジっ子ね、あなたは」

 

駆逐艦五月雨。咲の初期艦で真面目な子なのだが、とてもドジっ子。今日は秘書艦なのに寝坊し、入室した時にズッコケるというドジを起こした。着任当初から何かと問題を起こしていたが、今は書類に関しては何も起こしていない。そう、書類に関しては……。

 

「まだ、時間になってないから落ち着きなさい。」

「はい〜。あれ、今日はユキちゃんいないんですか?」

「そっか、駆逐寮にはあまり聞こえないんだっけ?今日は朝早くから工廠に籠ってるヨ。なんでも明日の分の仕事を今日の内に終わらせるって言ってマシた。」

「そういえば言ってなかったわね。鎮守府のみんなに言っておかないと。」

「明日に何かあるんデスカ?」

「予定は特に何もなかった気がしますが…」

「実は明日、呉鎮守府の提督が大和と武蔵を連れてやってくるのよ。演習も兼ねてね。なんでも、秘書艦に勧められたらしいわ」

「え〜!大和さんと武蔵さんが!」

「ン?やってくるのは分かりましたケド、なんで秘書艦からの勧めなんデスカ?」

「それは明日分かるわ。その秘書艦の子も来るらしいから。さて、そろそろ仕事を始めましょうか」

「はぐらかされましたガ、まぁいいデス。じゃあ、私は出撃してくるネ」

「行ってらっしゃい、気をつけてね。」

「任せてくだサーイ」

 

そう言うと金剛は部屋を出ていった。

その間も工廠から音が響く。工廠ではユキは明日にやる予定だった仕事にも手をつけていた。開発や出撃前後の艤装チェックは明石と夕張が担当している。そのためユキの仕事は艤装の修理が中心だが、明石が作り上げた「トンデモ兵器」の管理や使われていないスペアの艤装の点検もしている。明石の兵器は扱いが難しく危険である上、それにまた手を加える可能性があるため明石にも触らせないようにしている。スペアは月1程度の点検をしている。大規模作戦の時になったらすぐ使えるようにしているのだ。今回は、大和と武蔵が来るため、大型主砲や大型電探、九一式徹甲弾などといった戦艦がよく使っている装備を中心に点検した。演習も兼ねていると聞いていたため、ほかの装備も点検する。大体の仕事が終わり、一息ついた頃には外は暗くなっていた。時間を見ると20:43となっていた。食堂開放時間は07:00~10:00/12:00~15:30/19:00~21:00であり、それ以降は酒飲み達の時間となる。そのため通常の食事の時間はもう少しで終わろうとしていた。ユキは深海棲艦であるため、必ず食わないといけないという訳では無いが、人型であるユキには少なからず影響が出るのだ。そのためしっかり食べてもらいたいのだが、仕事に熱中して食事のことを忘れるため、間宮と鳳翔によく叱られるのである。

 

「あ、やべぇ!間宮さんと、鳳翔さんに怒られる!」

「もう手遅れネー」

「金剛?いつからいたの?」

「20:00にはいたヨ。明日のworkを今日に回してるから、遅くなるのは分かってたネ。だから、2人に話しておにぎりを作って貰ったヨ。今日の事は許すらしいから後で謝っておくデース」

「金剛、ありがとう~、じゃあ早速いただきま…」っペシン

「先に手を洗いなサーイ!」

 

そんなやり取りをした後、金剛は戦艦寮の方に戻り、ユキは残りの点検を始めた。点検を終えた頃には日をまたいでいたため、工廠に備え付けてあるシャワーを浴びた後、ベットが置いてある休憩室に入りぐっすり眠った。

一方、呉鎮守府では、明日のことについて話していた。

 

〜呉鎮守府~

 

「明日は元帥殿の許可が降りたため、中央鎮守府に行くことになった。主な目的は大和と武蔵の艤装のチェックと演習だ。あちらの艦娘は皆先鋭揃いだから、こちらも気を引き締めていこうと思う。メンバーは大和と武蔵は確定だから…ん〜、翔鶴と瑞鶴、五十鈴と秋月で行こう。どの攻撃が来ても対処出来るようにしておきたいからね。他の子達は、鎮守府の警備を頼みたい。さすがに大人数で行く訳にも行かないからな」

「私は提督が頼りなくて不安なのでついて行きますね。大淀さん、3日ほど離れますが、代理を頼めますか?」

「大丈夫です、お任せ下さい」

「では、よろしくお願いするのです。」

「提督のことは任せましたよ。電さん

 

 




艦娘を何人か出しました。やっぱり出すなら金剛かな?と
ユキちゃんの仕事が明かされましたね。
実は他にもあるんですが、それはまた後ほど
次回は中央鎮守府に呉鎮守府の人達がやってきます。
それでは次回をお楽しみに 
感想の方も待ってマース
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