これは、とある高校での話である。

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運命のレール

これは、とある高校の話である。

 

ある夏の午前0時、俺の眼の前には部長が倒れていた。部長の首と俺の手から血がポタポタと落ちている。

俺は、部長を殺した。

理由は単純だ。アイツが俺を虐めた、それだけだ。他に理由はない。というより、怖くて部活にも言っていない以上、理由ができない。

“やられる前にやる”という考えだけで動いていたので、正義感などない。いや、自分に正義があったかどうかすらわからない。

とにかく、今はこれをどうするか。遺体が見つかるだけで、虐められていた自分が容疑者になるのは目に見えている。それすらも避けたい。ロッカー、校庭、裏山、どれも良策とは思えない。今できることとして、家庭科室から盗んだナイフの指紋を拭き取り、部屋に暖房をつけた。ルミノール反応がある以上、これが凶器認定されるのは間違い無さそうだ。ナイフを家庭科室に戻した。しかし、ナイフはどうだっていい。遺体だ。この眼の前にある遺体をなんとかしないことには自分は犯人扱いされてしまう。

1時になった。どうしようもないと思い、裏山に遺体を隠す事にした。頭の中には焦りと恐怖しかなかった。

 

「どうだ?面白そうになってきただろ?」

焼肉屋の個室で4人が怪談話をしている。

「なぁ、お前いきなりヤバい話出すのやめろよ〜」

「そういや、これって実話とかねぇよな?」

不安そうに聞く。

「ああ、2年前に自殺した友人から聞いた。自殺の1週間前に怪談話をした時に話してくれた」

「おいちょっと待てよ…

「続けるぞ」

恐怖を一層煽り、話を続ける。

 

俺は、遺体を切り刻んで埋めるという暴挙に出た。2時半に埋め終わると、奴のスマホでメールを送っておいた。意味を成しているかどうかを考えている余裕はなかったが、少しは遺体の温度も上げさせたため、死後硬直のスピードは少しは遅くなっているはずだ。

家に帰った。家族は俺をおいて海外旅行へ行っていた。俺は父の前妻の子で、後妻である義母からは嫌われていた。父も妹もその義母にならい、俺を軽蔑した。今頃、ハワイで楽しんでいるのだろう。もっとも、今の俺にとっては都合が良かった。

とりあえず、床に着いた。

眠れなかった。

奴の亡霊が襲ってくるような気がした。神にでもすがりたかったが、すがる神なんていなかった。邪神でもない限り助けてくれはしない。

 

警察は3日後には捜査を始めた。時間稼ぎは思ったより長続きはしなかった。家にも警察は来たが、割とまともな対応をしたため、大丈夫そうだった。嬉しい誤算として、奴が思っていたより色んな奴を虐めていたため、虐めの存在は封印された。みんな犯人にはなりたくない。

それから次の日に奴の薬指が見つかった。そこから次々と遺体は見つかった。遺体の発見を告げられると、虐めに関わっていた人たちが、高飛びを提案してきた。自分たちもやられたくはない。俺もそれに交じり高飛びした。ここまでうまく行き過ぎていることに違和感を覚えた。

それから時効まで、特に何もなかった。何も起こらなかった。警察も来なかった。不思議でしかなかった。時効の1ヶ月前に帰国した。

警察はやる気をなくしていた。違和感しかなかった。どう見ても覚えている様子はなかった。

時効の2週間前から、奴が夢の中で自首しろと言ってきた。日増しに記憶に強く残るようになっていった。時効の1週間前に親友にこの話をした。怪談話のノリで。そいつは、

「俺を殺すつもりがないなら、あと1週間ぐらい黙っておく」

そう言って、いつもは割り勘だったが、全額おごってくれた。

しかし、時効当日に呪いをかけられたような気分になった。そして、首を吊った。最後の夢に出てきた一言は、

「この殺人の話を聞いた奴はお前と同じ目に合わせてやる」

無論、その親友がそれを知る筈もなく、それを思い出したちょうど2年後に飲みに言った時のネタにした。

 

「っていう話だ。怖いだろ?」

「お前…ガチでやっているのか?」

「お前らにもっと怖い話をする。 何故か操られたようにこの話をしてしまった」

「…おいおいおい、じゃあ俺らって…」

 

「人の一生なんて、そんなもんで終わるのかもしれねぇな」

4人がその後どうなったかを知る者はいない。だが、一つだけ言えることがある。

 

人には運命というものがある。その運命には逆らえない。なぜなら、逆らうのもまた

“運命”であるから。

 

 




国語が苦手な人による初投稿です。勢いで書いたから文法ミスっているかもしれないとだけ言っておきましょう。あと、自分は割と影響受けやすいので、特に意識とかしてないけど、「これに似てる」とかあるかもしれないですが、多めに見てくださると幸いです。読んでいただきありがとうございました!

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