今日は神里屋敷に来ていた
稲妻に久しぶりに訪れるということで、まず綾華に挨拶に向かうことにした
蛍と一緒に神里屋敷へ赴くと、使用人たちに丁寧に迎えられた
前もって蛍が挨拶に行くことを伝えていたらしい
蛍はちょくちょく綾華に会っていたらしいのだが、俺は稲妻からモンドに行ってからしばらく会っていない
少し緊張しながら屋敷へ入っていった
中は相変わらず広く、まさしく『お屋敷』という風貌だ
綾華の部屋へ案内されて、中に入る
そこには以前会った時と何も変わらぬ装いの綾華がいた
久しぶりに綾華に会い、蛍と一緒に色々話した
ただ、どうしても女の子特有の話題になったりすると話についていけなくなってしまう
この体になってはや一年あたりが経とうとしているが、あまり女の子の話題が得意ではない
心が男だということもあるが、『女の子らしさ』というものがあまり自分には身に付いていないように感じる
蛍と綾華が俺をほったらかしにして話をしている
楽しそうに話している蛍の横顔を見て、なんだか少しイラッとした
別に全くもって蛍が悪い訳ではない
蛍はただ綾華と楽しくおしゃべりしているだけ、そこに自分がイラつく要素など皆無なのだ
しかし、理屈ではそう分かっていても心と体が同じように反応してくれるかは別である
2人で話している時、俺が全く話についていけてないことをいつまで経っても察せない蛍に脇腹を小突いた
ようやく俺がついていけてないことに気づいたようだ
そんなに綾華との会話が楽しかったのか
俺をほったらかしにして夢中になる程綾華と話があったのか
蛍があわあわしながら謝ってくるがもう遅い
俺はパイモンと一緒に横で拗ねてた
なんとか機嫌を取ろうとする蛍とパイモンを抱きしめながらそっぽを向く俺
そんな現場を見ながらくすくすと笑う綾華
今日も平和な時間が過ぎていった
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
日が沈む頃、神里屋敷からの帰り道
俺はいまだに拗ねていた
自分でも自分がめんどくさい奴だって心ではわかってる
それでもムカムカがいまだに胸の中を蔓延っているのだ
「アル、ごめん。………お願いだからいい加減機嫌直してくれない?」
「………….」
「……今日アルが好きなオムライス作ってあげるから、ね?」
「……………」
蛍が俺の機嫌を取ろうと頑張っている
その様子を見て、俺はなんだか満足感を得ていた
自分でも何をやっているのかよくわからない
それでも、今日はずっと機嫌が悪いという態度を取り続けた
…………なんでこんなにもイラついたのだろうか?
良かったら感想と評価をよろしくお願いします
アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
-
一途に蛍エンド
-
宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
-
アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
-
思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
-
宵宮or煙緋orフィシュルエンド
-
後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド