カムラの里に畢竟の狩人在り。
彗星の如く現れた若人、天馬空を行く如き活躍にて頭角を現す。
その力、一頭地を抜き並び立つ者なし。
彼の英雄を持つ里は、手の舞い足の踏む所を知らず。
世故に長ける商人は云う、『彼の御仁、その実力は噂と寸毫も違わず』と。
人口に膾炙する狩人、人はカムラを『英雄の守る里』と呼んだ。
■
「ふーッ……」
息を吐く、深く吐く。
蒸気を吹き上げる槍を払い、手元の引き金を握り空薬莢を排出。軽い音を立てて転がるそれを見送り、周囲に別のモンスターが存在しないか注意深く見渡す。目前には息絶えたジンオウガが一匹、その逞しい肉体には夥しい程の傷跡が――一つとして存在しない。ただ頭部のみを吹き飛ばされ、頭蓋と眼球を撒き散らし、息絶えた嘗ての雷獣が在るだけ。
生物が死に絶えた特有の血と鉄、そして脳髄の匂い。任務を終え、手元に擦り寄って来たガルク、その鼻先を優しく撫でる。同時にポーチから取り出した干し肉をアイルーに投げると、嬉々とそれを齧りだす。この様な凄惨な現場も慣れたものだった。
「お疲れ様でした、小太郎」
不意に、声が聞こえた。振り返れば翔蟲の糸を手繰り寄せ文字通り飛んできた巫女服の女性。四本の指で確りと大きな盾と槍を持つ彼女の名は――ミノト。
彼女は頭部の吹き飛んだジンオウガを一瞥すると、小さく頷きながら問う。
「成果の程は」
「……ジンオウガ、アオアシラ、タマミツネ、ナルガクルガの計四体、周辺のモンスターは全て狩猟済、小型も含めて里の脅威となる存在はもういない筈です」
「結構、事後処理はお任せを、後詰の者達には梟にてクエスト達成の報告をしておきます」
「頼みます、ミノトさん」
「ミノトお姉ちゃんと呼びなさい」
「……帰還します」
「あっ、ちょっと!」
それだけ口にすると、小太郎はガルクに跨り軽く腹を蹴る。途端に凄まじい速度でガルクは駆け出し、アイルーは噛んでいた干し肉を口に咥えたままその背を追い出した。小さくなっていく狩人を見つめるミノトは小さく溜息を零すと、そのまま手にしていたランスを背に戻す。
周囲に脅威はない、鳥の囀り一つ。文字通り里の脅威となるモンスターを狩り尽くしたのだろう。足元に倒れ伏す巨大な獣を前に、ミノトは目を瞑り呟く。
「昔はあんなに可愛かったと云うのに……時間の流れは残酷」
憂いた顔から零れた言葉が、彼に届く事はなかった。
■
風魔小太郎。
カムラ里を守る狩人のひとり。得物は特殊なガンランスを使用し、過去里を襲った災害、百竜夜行の撃退に貢献。難度七を超えるクエスト成功実績を多数持ち、里の抱えるハンターとしては上位級の実力を持つ。その容姿も非常に優れており、イオリ、ウツシ、コタロウの三美男子と呼ばれていたりする。
その実態は。
「カゲロウさん、先ほどミノトさんと話してから勃起が治まらないのですけれど一体何の病気なのでしょうか……俺は死ぬのですか」
「ふぅむ、恐らく『セックスしないと治らない病』でしょう……診断書を出しておきますね、お薬はないです、ご自宅で安静になさって下さい」
「そんなエロ同人みたいな診断書を俺にギルドへ提出しろって云うのですか!? ギルドの受付ミノトさんなのですよ!?」
「それでは『PCパーツ』にしておきますね」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
■
「思うのだけれど、ハンターってさクソだと思うんですよ、武器や防具の製作費、維持費、メンテナンス及び修繕費、狩り道具費用、オトモ管理費、雇用費、修練費、貿易税、怪我した場合は治療費に任務失敗した場合は賠償費用、生きて行くだけで家賃、食費、家事アイルー雇用費、住民税、ハンターライセンス料、ギルド在籍費とか掛かるのに、クソじゃない? ねぇ、まじクソじゃない?」
「クゥーン」
ガルクの腹に足を絡めながら自宅で愚痴を吐く小太郎。髪を後ろに流し、着込んでいた防具を今にほったらかしにして愛犬に絡むその姿からは上級ハンターの影など微塵も見えない。
ハンターというのは兎に角金が掛かる。武器や防具の制作、維持もそうだし雇用する戦闘用のアイルーやガルクにも金が掛かる。更に言えば回復薬や痺れ罠なども購入しなければならないし、当たり前だが消費期限が切れた道具は買い替えが必要である。一年前の回復薬など飲んだ日には腹が捻じ曲がる。
一応、必要最低限の道具は『支給品』として提供されるものの、回復薬は即効性のあるグレートではないし、罠等に関しては殆ど支給されない。ガンナーなどになった日には瓶やら弾薬やらで更に金が掛かる。
大抵、ハンターというものは数人でクエストをこなすのだが、そうなると参加した人数分だけ報酬が分割される。それならまだアイルーやガルクを雇って使った方が安いと考え現状に至る訳だが――。
「働いても働いても、暮らしは楽にならざりけり……世知辛い世の中だね、キャット」
「クゥーン」
ガルクの鼻先を指で摘みながら小太郎は項垂れた。
ハンターと持て囃されようとも、実際はこんなモンである。
尚、キャットとはガルクの名前である。オトモアイルーの名前ドッグ。名付けた時は双方に凄い目で見られたけれど、どうせ言語分からないだろうし、へーきへーきと小太郎は高を括っていた。
「そもそもさ、頭おかしいよねハンターって、生きるためにハンターをやっているのに給料の殆どが武器と防具に消えていくんだぜ? ドッグとキャットの武器と防具もさ、良い代物揃えようとすると高いし、少しでも安全に速く狩りを終えられるようにって強い装備を整えると更に強いモンスターを押し付けられて、そのモンスターも早く狩れるように更に強い武器と防具を揃えたら、更に更に強いモンスターを押し付けられて……ほんとあたまおかしい」
「クゥーン」
「聞いている? ねぇ聞いているキャット?」
「クゥーン」
「御主人、キャットが困っているにゃ」
「お前にキャットの何が分かるンだよォン! オラァ!」
スライディングしながらドッグ(アイルー)を抱えると、うわっ、面倒なのに捕まったという顔をされてしまう。哀しい、そんな顔するとイオリ・ブートキャンプに強制参加させちゃうゾ。
「小太郎君、居ますかぁ?」
「! この声、ヒノエさんかッ」
玄関先より聞こえる声に小太郎は狩猟の時に見せる様な素早さで以て立ち上がり、髪を整え服装を正す。この間凡そ一秒。囲炉裏を囲んで然も、「食後の一服中です」という体裁を整え声を出す。ドッグとキャットの二匹はそんな主人を何とも言えない表情で見ていた。
「開いています」
「失礼しますね」
そう云って扉を開け姿を見せたのは、予想通りミノトの姉であるヒノエであった。妹とは対照的な垂れ目と温和な性格、得物は弓でハンターとしての顔も持つ。普段はヨモギの経営する茶屋の団子を頬張っているが――流石に今は持ち込んでいないらしい。
勿論美人である、巫女服が映えて眩しい。
彼女は後ろ手で扉を閉めると、いつも通りの笑みを浮かべながら上がり框に腰かけ、小太郎の足先まで頭の天辺までじっと見つめる。任務から帰還するといつもこうだ、怪我がないか確認しなければ気が済まないらしい。
一通りの確認を終えると小さく頷き、口を開いた。
「小太郎君、警邏任務ご苦労様でした、フゲン様も小太郎君が居ると安心できると大層喜んでおりましたよ」
「左様ですか、それは何より」
「報酬はミノトちゃんが戻り次第、色を付けて手渡しに来ますからね」
「いつも助かります」
囲炉裏前に座り、穏やかな表情で頭を下げる。その雰囲気は正に冷奴。恰好の良い人間をクールガイと云う、クールは冷たい、ガイは奴、冷たい奴、
「……んもう! お姉ちゃんと二人きりなのですから、偶にはもう少し砕けた態度で接しても良いのではないですか!?」
「それは――おぶっ」
一体何がそんなに気に障ったのか。冷奴なのに。いや、冷奴だから怒ったのか。これには我が国の伝家の宝刀、遺憾の意を表明せざるを得ない。肩を怒らせたヒノエはずっと体を寄せ、指先で小太郎の頬を付く。「えい、えい」と口にしながら人差し指を突き出すヒノエ。髪先からふわりと香る花の匂い。小太郎はそんな彼女の姿を横目に、内心で叫んでいた。
――これだよ、この距離感ガバガバ姉様のせいで己は道を誤ったのだ。
風魔小太郎は元日本人であり、現カムラの里人である。
元を辿れば桃太郎宜しく赤子川流しにあっていた所を里長であるフゲンに拾い上げられ、気が付けば主食団子で生活を開始し、ヒノエ(年齢不詳)とミノト(年齢不詳)に構われ続け、戦闘民族カムラ人の例に漏れず「里に住むなら最低限戦えないとね!」とウツシ教官に扱かれまくった結果、『あれ、この子意外とハンターの才能あるんじゃない?』的なふわっふわした理由で訓練場に放り込まれた後、幼子特有の『ヒノエ姉様とミノト姉様を守れる位には強くならねば』と考えたのが運の尽き。
気付けば順調にハンターの道を転がり落ち、今では里一番の便利屋ハンター。
だってモンスター狩るとヒノエもミノトも喜ぶし、「凄い凄い」と褒めてくれる二人を見るのが嬉しくて、思春期特有の見栄っ張りを貫き通してしまったのだ。
考えてもみて欲しい、小学生の頃から此方を構い倒す美人な姉妹におはようからお休みまでべったりされたらどうなるか。それはもう、英雄願望の一つや二つや三つ持ってはおかしくはないのだ。
というか十年前から二人の容姿が変わっていなくて怖い、実際二人は幾つなのだろうか? 竜人族なのだから寿命は人間よりも長いだろうけれど――少なくとも三十は……。
「小太郎君」
「――はい」
「今何考えていました?」
「ヒノエさんの事を考えておりました」
「まぁ♡」
ヒノエは満面の笑みを浮かべ、両手をそっと胸の前で合わせた。尚、ヒノエの何について考えていたかは口を割る気はない。小太郎は賢い(自己申告)のだ
「嬉しい事を云ってくれるではありませんか、それじゃあ今日はお赤飯ですね」
「なんで?」
偶に彼女は突拍子もない事を云う。いや、偶にではないかもしれない、結構な頻度かもしれない。この前も「ヨモギちゃんのうさ団子はまだ癌には効きませんけれど、その内効くようになりますからぁ」と云っていた。それは最早秘薬では? 小太郎は訝しんだ。
「あぁ、そうだ」
不意に、ヒノエが体を離して手を打った。
「伝え忘れていたのですが、先ほどウツシ教官が――」
「すみません所要の腹痛が出来たので失礼します」
「訓練を……あれ?」
■
小太郎は走った、狩人としての全能力を駆使して駆けた。何なら翔蟲まで使って逃走した。
此方は今警邏任務から帰還したばかりなのである、何が楽しくて帰宅後即訓練に赴かなければならないのか。黒企業どころの話ではない、下手しなくても死ぬ、ウツシ教官なら嬉々として殺しにかかる。あの人は、そういう人だ。ウツシ教官と云えば訓練、訓練と云えばウツシ教官。「愛弟子」と云いながら、嬉々として此方の致死量に至る訓練メニューを押し付けてくる姿は正に悪魔。流石忍者、忍者汚い。
「おう小太郎! 此度の警邏任務ご苦労――ん?」
「あ、小太郎兄ちゃん! 任務お疲れ――あれ」
「あ、小太郎さん、任務大変でしたよね、おつ――走って行っちゃった」
里を走り回る中、労う言葉が飛んでくるものの悉くを置き去りにする。申し訳ないけれど今はそれどころではない、下手をすると今夜も寝かせて貰えないかもしれないのだ。最悪朝まで特訓、修練、訓練三昧である。小太郎は無性に泣きたくなった。
そうだ、ロンディーネさんの所に行こう。事情を話して、船を貸してもらうのだ。そうして沖合に出てほとぼりが冷めるまで休む。そうすればきっと、ウツシ教官とて。
「愛弟子~………――」
幻聴が聞こえる。酷い、幻聴だ。
風を切る足は正に韋駄天、百メートル十秒を切る全力疾走は景色を背後へと置いていく。翔蟲が戻り次第手繰り寄せ、宙を舞い、屋根上を走る。時折里人が声を掛けようとするものの、それすら背後に消えていく。
「愛弟子~―!」
幻聴が近い。おかしい、己は過去最速で走っている、これ以上ない程に全力だ。ガルクの全力疾走にすら匹敵する。だというのに――背後から誰かの、駆ける音が聞こえてくる。砂を蹴る音が。
「愛弟子ィ!」
「うぉぉおあおあぉおおアアアアア!」
声が直ぐ傍から聞こえた、ほんの数センチ隣だった。飛び上がり、身体を回転させ全力の蹴撃を放つ。片手剣の盾程度であれば凹ませ、拉げさせる自身がある渾身の一撃であった。しかし小太郎の放った蹴りは空間を抉り、空気を弾けさせたのみ――直ぐ脇に、髪を靡かせたウツシ教官が立っていた。
外した――否、放った蹴りを潜られた。
ウツシ教官の目が三日月を描いていた。反対に、小太郎の目には涙が滲んだ。
「おっと組み手かい? 確かに素振りや型稽古ばかりでは飽きが来る、良い提案だ! 付き合おうじゃないか愛弟子!」
「死ねえぇぇェェェエッ!」
凡そ人間に向けて放つ攻撃ではない、蹴撃、打撃、掌打。流水の如く放たれるそれを軽々と、或いは易々と避け続けるウツシ教官。放たれる打撃から乾いた破音が鳴り響く、だと云うのに当たらない。当てられない。
小太郎は欠片も容赦せず、それこそ本気で殺す気で攻勢に出ていた。その殺気すら伴う気迫にウツシ教官は嬉しそうに頷き、徐に手を挙げると目にも止まらぬ速度で振り抜く。風切り音、同時に小太郎の脇腹が爆ぜた。
「ぐ、ォ……!?」
否、爆ぜたと錯覚するほどの衝撃が走ったのだ。思わずくの字に折れ曲がった小太郎の顎に、薄らと笑みを浮かべたウツシ教官の鞭打。骨を打つ音と共に衝撃が首を奔り、脳が左右に揺れた。言葉も無かった。
膝の力が抜け、その場に崩れ落ちる小太郎。それを見下ろしながら
「勢いは良し、気合も良し、技の練度も速度も申し分なし! 型稽古は殆ど完璧だね! でもやはり、まだ基礎体力が出来上がっていない様だ――取り合えず今日は準備運動で里を五十周と腕立て三千回、上体起こし三千回、屈伸六千回、それから武器の素振りと一連の動作を繋げた模擬訓練をやろうか!」
「――あ――――」
崩れ落ちたまま何かを口にしようとする小太郎。しかし痺れた顎が動かない、舌が揺れるばかり。砂利を踏む音が聞こえた。眼球を動かすとヒノエが自身を追ってきたのだろう、翔蟲を使って飛び降りてくる所であった。
自分と同じ距離を駆けた筈なのに、息一つ上がっていないのは何故なのだろうか。
「あらあら、何処に行ったのかと思えば……早速ウツシ教官と修練に励んでいたのですね」
「あぁ、ヒノエ君! 丁度愛弟子から体術の実践訓練を提案された所でね、その前は自主的に里で翔蟲を使った長足訓練を行っていたよ! 任務が終わったばかりだというのに、全く以て向上心の塊のようなハンターだ! 僕も鼻が高いよッ!」
「ふふふ、それは勿論、私の小太郎君ですからぁ」
違う、そうじゃない。小太郎は叫びたい、叫びたいが叫べなかった。ただ呻きながら拳を握り締め、震える事しか出来なかった。惨めだ、己はなんと惨めなのか。無性に泣きたかった。地獄への道は善意で舗装されているという。
正に、正にである。
ウツシ教官が満面の笑みで、小太郎を見る。
その口が地獄へと続く言葉を紡ぐのを小太郎は見守るしかなかった。
「それじゃあ愛弟子――訓練、始めようかっ!」
「…………あい」
■風魔小太郎
里の凄腕ハンターという名の便利屋。警邏から調査、討伐、採取、間引きまで何でもござれ。ヒノエとミノトには物理的に頭が上がらない。そして二人はそれぞれギルドと里のクエスト窓口を担当している、つまり完璧なイエスマンに成り下がるしかなかった。世知辛い世の中だ。
美人姉妹を性的な目で見ているしぶっちゃけ惚れているが、とある理由で想いを告げたりはしていない。外見は良いので里でも人気はあるのだが、姉妹が有形無形の妨害工作を行っているのでこの世界に於いては童貞である。尚、そのような駆け引きが裏で行われている事を本人は微塵も知らない。
内面は結構な人格破綻者、苦難から逃れる為ならば殺人も厭わない(ウツシ教官)し、幼少期より頭ホムラな訓練を繰り返し行っていた為、割と「人でなし」の毛がある。まぁ、でも、ほら……姉二人がアレだし。
■ミノト
大好きなものは姉様と小太郎。ギルドの高難易度クエストを笑顔で小太郎に持ってくる、そこに悪意は一切存在しない。小太郎ならば片手間に済ませられると腹の底から信じている。尚、万が一小太郎が定期報告の時間になっても連絡を寄越さなかったり、負傷したという報告を聞いた場合全ての業務を文字通り放り捨てて小太郎の元へ参上する。そうでなくとも偶に草葉の陰から見守っていたりする。
お姉ちゃんが見守っているからね……!
■ヒノエ
大好きなものは妹と小太郎と団子。ミノトとは異なり、小太郎には余りクエストには行って欲しくないと思っている。というか危ない事全般に関わって欲しくない為、叶うのならば一日中家に籠らせて甘やかしてあげたいと常々思考している。
監禁? 失礼な――純愛だよ。
尚、鍛錬を積むこと自体は大賛成の模様。百竜夜行も頻繁に起こるし、何があるか分からない世の中。苦しく辛いとは云え所詮は鍛錬、実際に死んでしまう確率を下げられるのならば心を鬼にしよう……という事であと腕立て五百回追加しましょうか、小太郎君?
■ウツシ教官
ホムラの里が誇る妖怪修練男、恐らく純粋な実力と身体能力でホムラの里最強を決めるのならば筆頭格に食い込む実力者。一応百竜夜行等では出陣するものの、現在は教官という席に腰を下ろしている為ギルド任務などは請け負っていない。
全力で己から逃げたり殺意すら感じさせる拳を向けてくる小太郎のそれを本気で修練の延長線上だと思っている。修練が嫌で逃げ出しているという可能性は全く考えていない。「お、今日も元気だな愛弟子!」と嬉々として対応する。意思疎通のドッジボールとしては完璧である。
ナルガクルガと徒競走をして勝てる。
■里長フゲン
里の若い衆が続々育っていて満足気なお爺様、修練に励む小太郎や皆を見て感心感心と頷いていたりする。ただ、最近『逃げる成人男性を的確に縛る蟲糸技』や『年下男性を誑し込む百八の技大全』など怪しい本を買い込むミノトとヒノエを見て、育て方を間違ったかもしれないと本気で悩み始めた。
ラージャンと腕相撲をして勝てる。
■カゲロウ
流れの商人かつ医者、姉妹の様々なアプローチに辟易としている小太郎に対し様々な薬や治療を施してくれる恩人。もうゴールしても良いのではないだろうと思いつつ、見ている分には面白いので積極的には介入しない。これが……愉悦?
実はヒノエやミノトに男性器を強制的にスタンダップさせる薬や、身体機能を麻痺させつつ感度を三千倍にする薬の注文などを受けたが、「それ以上はいけない」とばかりに突っぱねた。小太郎の平穏はカゲロウのお陰で存在していると云っても過言ではない。
■???
メスガキ。