恣意的情報非開示型整合性皆無系文体非論理的展開連続男女出逢似非軽文学 作:若かりし頃を思い出して
飲んだことありませんけど、めっちゃ遅刻しそうですし
めっちゃlate……はい
「えぇっと……咲奈で良いですよ」
「う、うん……あり、がとう……? ございます」
僕はなんと2日目にして話題の転校生から『下の名前呼び』を許された。何たる快挙。女子と最後に会話したのは一体いつだったろう。事務的な情報の交換を除けば、とそこまで考えて思考をストップ。ここで過去を振り返るのは些か賢くない。まぁ、長い期間が空いているだろう。他ならぬ僕の事だし。ながぁ~い期間を隔てた後に同い年の可愛い女子と滔々と会話しているという事実が、僕の潜在的社交能力の高さを証明していると言えるだろう。ルビを振るなら、トークスムーズアビリティーズ。ダサい。もっとも、つい先程のやり取りに含まれる"事務的率"を無視すれば、の話だが。勿論、"事務的率"だってありんこレベルだから問題ない。分かりやすく言えば、『日本の刑事事件における裁判有罪率』と同じぐらいだ。
「あっ、そういえばこんなとこ通りましたね」
「うん」
またしても快挙。まだ学校に慣れていない転校生に校内を、下駄箱までの道を解説して、軽妙な会話もしちゃうデキる男がそこにはいた。嘘だ。いなかった。
僕は魚住さんに校内を案内している。何でこうなったかっていうと、これもまた単純な話で『僕が立候補した』からだ。姿形の見えない架空の観客からの声が聞こえる。多分、納得の声だろう。僕の普段の行いを考えれば『右も左も分からない転校生に優しく校内を案内する役目を何の利害関係も考えず率先して行う』のは当然だからだ。嘘だ。そんなwakeがない。そう思った奴は早く目を覚ませ。そして病院へ行け。
「あっ、自販機がありますね。人気のお飲み物とかあるんでしょうか?」
「……遅いやつ、かな」
「え? あ、あの……? す、すいません……」
「え!? い、いや……あぁ…………うん、はい……」
しまった。失態だ。僕は何故に"抹茶ラテ"をストレートに言えなかったのだろうか。変化球は直球を活かすためにあるというのに。それに変化球にしても外れ過ぎている。ワイルドピッチだ。ここに来て油断が出たか、マウンド上の僕選手。これならもっと簡単に「怒ってるやつ」とかにしとけば良かったのだ。いやしかし僕にそんな外に既に大きく外れているスライダーを投げる様な事が出来るのだろうか。どちらにしても今のスコアで変化球は間違ったリードだった。つまりこの話題を振った自販機が悪いのである。所謂、『僕は悪くない』というやつだ。どうやら今日の夜に布団でジタバタするのは僕じゃなくて自販機になりそうだ。
「ここが昇降口です」
「今日から毎日通う……ですね」
「音楽選択なんですか?」
「え?」
「あ、いや……芸術科目の……選択が」
「あ……すいません」
「い、いや、あの……はい」
「えぇっと……美術、です」
「あぁ……そうですか……」
「……はい」
「……………………あ」
「はい? どうかされましたか?」
「あ、いえ……はい……」
「何でしょう? 何か私……」
「あ! いやそんな事は、いえ、はい。何でも、ありません。はい」
「あっ……そうですか」
「はい」
「…………」
「……………………」
どうやら今日の夜に布団でジタバタするのは自販機じゃなくて僕になりそうだった。
冒頭の
「ど、どういう風に、な、名前呼んだら、大丈夫か、な?」
「えぇっと……咲奈で良いですよ」
まさか下の名前で気安く呼ぶな、とは言えなかった
これからの展開
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王道ボーイミーツガール
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青春は変化球チックなの
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叙述トリック(後付け)
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唐突にミステリィ
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まさかの異世界転移チーレ無双
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○○オチなんてサイテー!!
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涼しいダジャレの憂鬱(セカイ系)
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Rー17ぐらいのえっっっっっ
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挿絵plz
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そんな事よりバトルを見せろよ!
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そんな事よりダンロンの新作を!