恣意的情報非開示型整合性皆無系文体非論理的展開連続男女出逢似非軽文学   作:若かりし頃を思い出して

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アニメ「ペラペラペーラペラペーラ!」
僕「ちょっとぐらい……やってやるか……よし!」

僕(3日後)「あぁ……勉強かったる……アニメでも見るか……」


3日目

「そういえば漢字の小テスト満点でしたね。得意なんですか?」

「たまたまだと思うよ。それに、今日のは予習なんぞこれっぽっちもしていなくても満点が取れる内容だったし」

「私が証明しちゃいましたね」

 

 何たる快挙だろうか。僕は魚住さんと真の意味で会話をする事に奏功していた。グループワークなんぞクソ喰らえ、と思っていたが明日からグループワーク神を信仰しなければいけない。前後左右で"近くの人"とペアを組むタイプのグループワークを指示してくる教師に幾度となく「隣の人と、と言ってくれ!」と祈っていたが、その祈りは教師ではなくグループワーク神に届いた様だった。僕の前後の人はお互いの隣の人と既に仲良しで、必然的に僕と魚住さんが組む事になった。しかも、彼女の方から声をかけてくれたのだから嬉しい。願わくば、前後の人達がそれぞれの隣人とペアになる前に声をかけてくれたら、というやつなんだが、流石にそれは望み過ぎというものだろう。

 僕はグループワーク神にお礼を言いながら、魚住さんとの親交が深まった事を喜ぶ。そしてそれを、軽妙な会話への起爆剤、とっかかり、ブレーキブレーカーとして使い、積極的に会話を交わす事で更に親交が深まる。なんと永久機関が完成してしまった。まさか魚住さんと友達になるためにあれやこれや考えていたらノーベル賞を取ってしまうなんて。僕は天才なのかもしれなかった。

 

「職員室はここを右、事務室はもう1個行った所。職員室のすぐ上に担任室って書いてあるのがあるけど、そこは3年生の担任室だから間違えないようにね」

「ありがとうございます」

「覚えられそう?」

「無理ですね」

 

 魚住さんは即答した。

 僕は魚住さんに事務室までの道を教えている。事務室ってのは職員室のダミー的存在で、僕も実は魚住さんの案内役をする事になるまで、職員室と混同していた。担任室ってのは文字通り担任達のすくつで、僕があまり近寄りたくない所でもある。大体、何で事務室や職員室、各学年の担任室とその他諸々室が1箇所に纏まってないのか。覚えにくい事この上ない。まぁ、古めの学校だし、空き教室をやり繰りした、だの何かしら理由はあるだろうけど。

 事務室へスタスタ歩いていく魚住さんの背中から、ミッションコンプリートのメッセージ。僕は古典で言う所の"ながむ"をする。要するに物思いに耽る。

 思い返すのはつい先日。彼女と僕の、いつも通りでいつも通りじゃない日常。全部同じ様に見える、意味なんて意義なんてなさそうな日常に、ぽっかりできた特異点。丸いスタンダードなドーナツを齧った時にできあがるそれは、僕の心に僅かな楔を打った。

 そもそも論として、先日の彼女は本当に不機嫌だったのだろうか。僕が彼女を不機嫌だと感じた理由は単純明快で深いわけはない。なんだか"らしく"ないと思ったからだ。僕は型に嵌める、というのが好きじゃない。統計的な"らしく"ないはただの統計であって、それ以上でもそれ以下にもならないから良い。統計は統計であって統計であり、データベースは結論を出せないのだ。何よりこいつは会話に使える武器になる。でも、心象的な"らしく"ないはあくまでも"実際に相手がどう見えるか"が判断基準じゃなくて"相手にどうあって欲しいか"か判断基準になる。僕の場合はそうだ。だからあんまり好きじゃない。この型は日常生活において、無意識に無自覚に善意や安易や常識で発生する。型に嵌めた方も嵌められた方も気付いた時には、ペースト状のメンタルは流し込まれてレンジに放り込まれている。

 僕の方の不機嫌の理由は酷く単純で、虚しくなっただけだ。彼女とのお互いを分かった様な分かってない様なよどみない会話を交わした経験と、魚住さんとのお互いを分かってない分かり合おうと踏み込んでない訥々とした会話を交わした経験が出会って5秒でバトルして僕の誤魔化しを、自尊と自虐と取り繕いを、完膚無きまでにボコボコにしたからだ。僕はまともに同級生と会話の一個や二個や一兆個も出来やしない、という比類無き鋭利さを誇る現実というナイフがナイーブな心を突き刺した。いつもの事だ。慣れている。でも、痛くないわけじゃない。

 僕の事はどうだって良いんだ。問題は彼女がどうだったか、という事なんだから。

 今度こそ、成功させよう。途中で投げない。大した過去を、回想する程の過去を、トラウマになるレベルの過去を、僕は持っていない。そんな主人公って柄じゃない。でも、数少ない"投げ出さなかったから成功した経験"は確かに僕に囁いている。

 投げ出すな、と。

 今、いつも通りに問題を先送りに、適当に、時間に任せていたら、何にも変わらない気がする。せっかくの好機なんだ。魚住さんとの出会いだってラノベチックで、僕は本当に主人公になれるかもしれないんだ。千載一遇の一期一会の僅有絶無のチャンスは多分、ここなんだ。ちょっとだけ、少しだけ、頑張ってみよう。

 さぁ、探索を始めようか。

 

「あ、待っててくれてたんですか?」

 

 探索終了。僕の記憶の探索は魚住さんの声でゲームセット。やっぱりRTA走者の才能があるかもしれない。

 痛々しいモノローグで自分を鼓舞するのは、僕にとって楽な方へと逃げるまでがセットで、失敗フラグなのだ。

 たまには壊させてくれたって良いじゃないか。気になるあの娘とのフラグは建たないのにこういうフラグだけは建つ。ついでに腹も立ってきた。

 




冒頭の

満点でしたね(『僕』は満点)

予習してなくても出来る内容

私が証明(転校したばっかりの魚住さんも満点)

これからの展開

  • 王道ボーイミーツガール
  • 青春は変化球チックなの
  • 叙述トリック(後付け)
  • 唐突にミステリィ
  • まさかの異世界転移チーレ無双
  • ○○オチなんてサイテー!!
  • 涼しいダジャレの憂鬱(セカイ系)
  • Rー17ぐらいのえっっっっっ
  • 挿絵plz
  • そんな事よりバトルを見せろよ!
  • そんな事よりダンロンの新作を!
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