社会との繋がりって大事ですね。
ただ今度仕事が落ち気味なのでそこら辺バランスとってくのが大変で……。
まあ、まだギリギリ一年目なので。
二年目になる前までに何とか頑張ります。
「ということでただいま」
「あ、故障したとか訳わかんないこと言ってた人だ」
スカイ? 今の俺の好感度どうなってんの?
まあさ、病院即行ったのは申し訳ないよ? 俺も反省してるけどさ、でも当日中でしかもトレーニング中に戻ってこれたわけだから十分だと思うんだ。
「カレンなら許してくれるよな?」
「んー、ノーコメントで」
逃げやがった。
「お疲れ様です、トレーナー。メニューはスカイさんに教えてもらいひと通りやっております。問題なく行えているのですが……やはり、最初くらいは居て然るべきではないでしょうか?」
「あー、うんごめん。それはごめんとしか言えない」
名家とか言うくらいだから、礼儀とか作法とか重視するだろうし、今回のは怒ってるだろうなー。
特に俺は選手じゃなくてトレーナーなわけだし。いや、まあ選手もあながち間違ってはないんだけどさ。
「今回だけは大目に見ます。ですが、毎回こういうことがあるようでしたらこちらも仏という訳では無いので。ちゃんとトレーナーの矜持を持って行動してくださります?」
「……俺、この子苦手かもしれん」
「目の前で言わないでくださる!?」
いやだってさ……君スパルタ人間のオーラしかないじゃん。俺、そういう人苦手なんよ。
やけに自分の価値観に囚われて意見をあまり聞かない人多いからさ……リトルの監督とか。あとシニアの監督とか……高校野球の監督とか……監督しかいねぇな。
俺、監督に恵まれてないのかな。
「泣きたくなってきた」
「……なんで?」
「お兄ちゃん、辛い時はいつでも力になってあげるよ?」
「ありがとうカマンベールちゃん」
「んー????」
ごめん、俺仕事続きで疲れてるかも。
なんでカレンの事カマンベールちゃんって言ったんだろ。アンパンマンに出てきそうな名前だな。
「そういや、今日の練習は……まあ見りゃだいたい何やったかわかるわけだけど、ふむ……」
まあ、いつも通りのトレーニングをこなしているとこというところか。
まあ、スカイとカレンはレースに向けて調整をしていくだけだから問題は無いとして、今問題になるのが……。
「考えないといけないのはメジョマッキーンか」
「メジロマックイーンですわ」
メニューをどうするか……メジロマックイーンだと、まだレースのない期間だ。だから、スカイたちの練習をして効果がない訳では無いが、どうせならちゃんとルーキー育成期間みたいな感じでちゃんと練習を組んだ方がいいような気がする。
中学生相手に何考えてんだって話だけど、これだけメジャーな競技になってるんだし間違いは無いはずだ。
何せアイドルの側面を持ちながら怪我が多いからな。なんか闇だよなそこら辺。
となると……もはや実践なんて考えずにひたすらフォーム解析とそのフォームを実現するために必要なトレーニングっていう地獄の時間で練習を組むか。
「育成契約だから契約金はなしだな」
「……マイナーリーグの勘違いではなくて? 私はメジャーの舞台へ羽ばたくために、少しの間お世話になるだけです。支配下に入るつもりはありませんので」
ほうほう、言ってくれるじゃねぇか。
「それだけ言えるのは流石だが……ここはマイナーじゃないぜ? 裏側にあるもうひとつのスポーツ。向こうとは訳が違う」
「ですが結局「――お願いだからやめて私たちなんの話してるか分からないから!!」むぅ……折角話が通じる方が居て心踊りましたのに……」
「それなら別のところでお願いします」
うむ、まあそれもそうだな。歳が近いとはいえ生徒とトレーナーだからな。張り合うのは良くない。
「スカイとカレンはこのままメニュー通り練習を続けていてくれないか? メジロマッキュイーンはまだ入学して時間も経ってないし、この1年で改めて自分のフォームを見直してそれを実践で使えるようにする。そのためのトレーニングをしよう」
「そう……ですか。私はもうスカイさん達と走れるくらいには成長したと思ってましたのに……」
「そういうのが怪我に繋がるんだ。そうやって無理に練習して、怪我した時に言うんだ。『まさか自分が怪我をするなんて……』いやいや、そんだけ無茶してたら怪我くらいするだろって、傍から見たらそういう感想になる」
「ですが……体調の管理も徹底しております。フォームも、様々な観点から自分に最適だと思ったフォームを作り上げたのです。早々弱点なんて……」
相当努力してきたからこその言葉なんだろうなーとは思う。
それだけレースへの思いが強いのは良く分かった。
までも、視野はもっと広くなるに越したことはない
「そのフォームと、身体のバランスを更に客観的に見れるようにした方がいい。自分とか、他のウマ娘、親……人の経験のみの情報だと限界がある」
「ならどうすれば……」
「科学に頼る。幸い金はそこそこ出るし、外のツテも作ってある。メジロマッキュイーン自身の感覚と、科学的観点から見たメジロマッキュイーンのフォーム。この2つを擦り合わせてフォームの答え合わせをするんだ。それプラスでそのフォームに必要なトレーニングをバランスよくしてくみたいな」
「そういうことですのね。分かりました。元々、こっちのトレーナーに全て任せるというのが指示でしたので。そのようにして頂いても?」
「ああ。取り敢えずメジロマッキュイーンには当面フォームを固めることを最優先にしよう」
「その……メジロマッキュイーンっていうのはやめてくださいます?」
「ごめんマッキュイーン」
「怒りますわよ?」
「じゃあてめぇはなんて呼べってんだよォ!!」
「なんでトレーナーが怒りますの!? 普通にマックイーンと呼んでくださいませんか?」
「よろしくなマックイーン」
おい、なんでそんな頭痛いみたいな感じで頭抱えるんだよ。
「……なんか、ゴールドシップさんを相手にしてるみたいですわね」
やめろ、ゴルシちゃんを変なやつみたいな言い方をするな。ゴルシちゃんは世界水準だぞ。世間一般で言う世間一般のことはゴルシちゃんのことを示す。
世界はみなゴルシちゃんのような人格、世界こそゴルシちゃん。
ゴルシチャンイズザワールドである。
「何話してたっけ」
「私のトレーニング計画についてです。もう、しっかりしてくださらないと困ります」
「ああうんごめん。まあ、そんな感じで大丈夫か?」
「ええ。トレーナーの意図も読めましたし、私は納得しておりますわ」
んじゃひとまず予約は取っておかないといけないな。
いやぁ、あそこには本当に助かってばかりだ。とはいえ、ウマ娘が増えれば資料が増えるわけで、そこからまたあーだこーだやってトレーニングの日程も考慮して……。
「トレーナーの仕事、めんどいな。だるい。この思いは最初っから最後まで変わらんな」
「なんでトレーナーになりましたの!?」
「いやぁ、出世する人以外みんなそんなもんだよ。ダルい、めんどい、なんで俺が私が……いやぁ……本当に仕事をしないって選択以外にホワイトなことってないと思うんだ」
「これから大人になるウマ娘の目の前でなんてこと言うんですの……?」
いや、逆にウマ娘のトレーナーの仕事ってやりがいに感じるところって言うとさ……。なんかある?
教え子が結果残すのが嬉しいとか、そんなところだと思うけど……うん確かにそこは素直に嬉しい。
ただやり甲斐に欠けるな。まあ、どんな仕事でもそんなもんかね。
「本当に、この方で良いのでしょうか……というより、何故こんな方の元であのお二方は結果を残せるのでしょう……」
こんなとか言うなよ。いくら生徒の前で愚痴ってたとしてもトレーナーだぞ。傷つくんだぞ。
「まあほら、泥に乗ったつもりで堂々としてればいいよ」
「もはや船でもないですわね」
まあ大丈夫だ。
なんかあったとしても魔法の言葉、なんくるないさーで全てが丸く収まる。
読んでいただきありがとうございます。
もうすぐ開幕ですね。
皆さんの贔屓球団は何位になると思いますか?
雑談がてらでいいので感想欄で待ってます。
あと評価もよろしければお願いします。