AC4世界と現実とを繋ぐ時事ネタ小説にしたかったのですが生来の根気のなさ故に妄想を具現化できず書ききれず。
しかも時事元ネタが終わっちゃったので旬が過ぎて伝わらなくなりました。
供養のために投稿させてください。
【アナトリア】
作戦を確認します。
旧アメリカ・テキサスエリアで沿岸に展開されているGA社の防衛施設、グレートウォールを破壊して下さい。この作戦は、遠洋で待機するBFF第七艦隊のGA強襲に先んじて行われるもので、依頼主のBFF社からは速やかな遂行を求められています。
ーーグレートウォールは、解体戦争以前の旧国家時代から、領土侵攻対策として北アメリカ大陸南部に築かれた要塞である。
ーーかつて、衰退しつつあった国家が維新を取り戻すために建造した『
【大西洋上、運搬ドローンドック内部】
再度、作戦を確認します。
GA社防衛施設、グレートウォールを占拠する武装グループを排除します。
現在、作戦領域には武装グループのノーマル部隊と、ACのような未確認兵器がいるとの情報が入っています。
おそらく、前回と同じ新型ネクストでしょう。充分に注意してください。
以上、作戦の確認を終了します。
何か、おかしい……。お願い、戻ってきて。
ーーハッチ、カイホウ。
ーーよく晴れた大西洋は、モニター越しですら眩しく感じる。視界は良好、作戦に支障はない。
フロリダ沖、80km。水平線には目標の"壁"がうっすらと見え始めた。
「あの向こうは昔から、ロケットや航空機の発射施設があったそうよ。…今はすべて、ミサイルだけどね」
宇宙航空機の研究開発は解体戦争以前に終わっている。
解体戦争が始まる前、現在は統治企業と呼ばれている企業群は連名で「宇宙開発に向けた研究を中断し、地下資源採掘に注力する」という声明を発表した。
コジマ粒子の発見が、エネルギーや資源の問題を大きく解決に導いたからだという。
「でも……宇宙資源より、コア付近から採掘た資源のほうが低コストなんて、本当かしら。」
エネルギー問題は確かに解決した。しかし、依然として資源は枯渇しているし、増えすぎた採掘施設は深度を増すための設備すら整っていない。
目の前の"壁"ほどの施設が建てられるのは、比較的、物資に余裕があるGAくらいだ。
作戦目標は、防衛施設グレートウォール。もとは旧国家が他国民の流入防止のために建造した施設だ。
解体戦争以降の企業抗争の激化に伴い、MSAC本社やクーガーの研究施設がある東部沿岸まで延長された。
この東部の施設内部で、クーガーの研究員たちが武装蜂起し、新型ネクストとともにこれを占拠しているという。
クーガーはGAに取り込まれて以来、航空機全般に関わる研究・製造からブースターに特化した企業へと変身を遂げた。その理由も、企業の資源選択にある。
企業と国家の、資源に対するイデオロギーの差も、解体戦争の一因だった。
【作戦開始。残り30km。】
「作戦開始。敵武装グループを撃破してください。」
「敵射程距離まであとわずかです。新型ネクストに気をつけて。」
目標施設まで、残り20km。
武装蜂起されたという"壁"の表面には、固定砲台が並んでいる。
だが、あの程度であれば、プライマルアーマーでほとんど減衰できるだろう。実弾兵装のノーマルやMTも、一分隊ほどしかない。
フィオナの言うように、問題は新型ネクストのほうだ。
「あれが前回と同じものなら、レイレナード陣営の技術が使われているはず……。」
そう考えると厄介だ。
「プライマルアーマーの維持を優先して。いくらネクスト機でも、直接射撃を受けたら……。」
GAは強大な環太平洋支配域を持っているものの、東の大西洋側では欧州の各企業と睨み合っている。
【作戦】
【作戦終了】
【ドック内部にて】
レイレナードが開発した新型ネクスト、
なぜ、GAの施設に……。
それに、研究員の言っていたこと……
(すべては人類、未来のために!)(レイヴン、空を)
一体、何が起こっているのかしら……。
とにかく今は、ゆっくり休んで。
【エピローグ】
この反乱はGA社に大きな出血と、体制の見直しを迫った。GAは大胆な反省のもと、死角の大きい固定型施設の路線から一転、移動式の防衛兵器「第二グレートウォール」の構想を始めたのであった