アルビノ美少女にTS転生したと思ったらお薬漬け改造人間状態にされた上にシティーハンターの世界なんですけど? 作:らびっとウッス
ああああああ!
今後このようなことがないように善処いたしますあああああああ!
フックショットの元ネタ、やっぱり有名だけあってわかる人多いですね。
某怪盗3世がお城の話の冒頭で崖から落ちる姫様をキャッチした時の奴ですね。
思えば前回と連続で出てるなあのお城……
単に作者の趣味なのでクロスオーバーはないです。
後編が長くなるかも、とも思ったのですが。
長くなりすぎたので一部描写を次回に回しました。
そのためむしろ前編より短くなりました。
同日深夜。
再びレセプション会場に集まった
白の姿はいつも通りの白コート、
冴子も動きやすいようにだろう、パンツルックになっている。
入口は数人の警備員で固められており、正面からの侵入は強行突破以外にないだろう。
物陰から3人でその様子を覗き込みながら、
「で、どうやって侵入するつもりだ?」
「こっち。」
言葉少なに白が先導する先には、ダクトの入り口があった。
それを見た冴子が納得したように頷く。
「私も潜入するならここだと思ってたわ。行きましょう。」
そういって白を促すが、白は頭を振った。
「ここからは別行動。冴子と
白が指さしたのは、小さな換気窓。
そこから入ることができるのは白だけだろう。
「一人って……大丈夫なの?」
「むしろ、一人のほうが動きやすい。やっておきたいことがある。」
心配そうに聞く冴子に、変わらない無表情で答える白。
「よし、行くぞ冴子。先に入りな。」
「え、ええ……」
「遅れるなよ?」
「そっちこそ。遅刻厳禁。」
サムズアップする白に
見送った白も換気窓に体を滑り込ませた。
(さて、と。)
白が通った換気窓の先は男子トイレだ。
中に利用者が居たら少し面倒だったが、幸い無人。
出入口に近寄り耳を澄ますが、外から人の気配は感じなかった。
薄く扉を開いて廊下を覗き込む。
廊下にも人の気配はない。
内部構造はロの字に廊下があり、ロの中央が目的の王冠もある展示会場だ。
男子トイレは左辺の中央辺りに位置し、右辺に
白が別行動でやっておきたかったのは、警備員の間引きと、レセプション会場内部の警備の確認だ。
王冠のある部屋の前が射撃ポイントになるわけだが、そこから視線が通る場所に警備員が居ては事がスムーズに進まない。
更に銃撃に精度を求める関係上、今回は消音機(銃声を抑える拳銃の追加パーツ)を使うこともできない。
あれをつけると銃のバランスに微細な狂いが出るし、弾道にも影響が出る。
銃声が響いてしまうため、周囲の警備員を排除しておかねばすぐに警備員がなだれ込んでくるだろう。
最低限警備室は制圧しておくべきだ。
(よし、いくか。)
まずは射撃ポイントの確認だ。
周囲を警戒しつつ廊下の壁際を身を低くして進む。
廊下の左右には一定間隔に扉が付いており、中は会議室や、目的地以外の展示場等になっている。
気配や足音からして、会議室は無人。
展示場内には巡回している警備員がいるようだが、廊下に出てくる気配はない。
どうやら廊下を巡回している警備員はいないようだ。
と、ロの字の左下の角に近づいたところで、白は足を止めた。
(監視カメラか。こういうのが古臭いというか、時代相応の代物なのは救いだな。)
廊下の角を監視できるように天井に設置された監視カメラは、令和の現代から比べると古臭いゴツイデザインをした監視カメラだ。
特別画角が広いものではないし、首も回らないタイプ。
白はコートのポケットからパチンコ玉を取り出すと、一つ手の中に握りこむ。
人差し指の腹と親指の爪で押さえるようにパチンコ玉を構えると、監視カメラに狙いを定めて強く親指でパチンコ玉を弾いた。
指弾だ。
高速で射出されたパチンコ玉は過たず監視カメラの中ほどに直撃。
コン、と高い音を立てて跳ね返された。
パチンコ玉が廊下に落ちる音が空しく響く。
「む、むう……。」
(威力が低いぃ!昔なら監視カメラくらいこれで壊せたのに!)
お薬パワーマックスだったときは指弾で人間の骨くらいなら砕けたものを。
当たり所もあるのだろうが、監視カメラのレンズすら割れていない。
小技の一つではあるが、白の貴重な遠距離攻撃手段である。
使い物にならなくなってしまったのは残念で仕方がないが、使えないものは仕方ない。
右腕を軽く振るうことで、右袖に仕込んでおいた香から渡されたサバイバルナイフの柄を握りこむ。
素早くナイフを投擲すると、今度は監視カメラの中ほどまで刃が埋まり完全に破壊した。
それを確認した白は壁を蹴る要領で飛び上がり、監視カメラの残骸に飛びつくように左手でだけでぶら下がると、右手でナイフを回収した。
監視カメラの映像が途絶えたことは警備員室に居る警備員が気づくはずなので、ここからは時間との勝負だ。
前傾姿勢になった白は無音かつ高速で駆け出す。
ロの字の右下の角まですぐにたどり着いた白は、この角には監視カメラがないことを確認すると壁に張り付くようにして半身だけで覗き込むように右辺の廊下の様子を窺った。
射撃ポイントはロの字の右の辺の中央辺り。
つまり、警備員室の向かい側となる。
白から見て、廊下を挟んで右手側が警備員室、左手側が射撃ポイントだ。
ちょうど警備員室から一人の警備員が出てきて、射撃ポイント前に立っていた二人の警備員と話している。
「どうした?まだ交代の時間ではないはずだが。」
「角の監視カメラが壊れたみたいなんだ。念のため確認してこいとよ。」
「ははあ、なるほど。ボロ設備は嫌になるね、お疲れさん。」
そんな会話をした後、一人が白のいるほうに歩いてくる。
白は咄嗟に近くの無人だった会議室に滑り込む。
足音が会議室を過ぎたタイミングを見計らって静かに扉を開くと、一度ナイフを仕舞ってから警備員の後ろから大きく跳躍。
警備員に肩車の要領で飛び乗ると、驚いて声をあげられる前に両手で口と鼻を押さえてしまう。
そのまま足で首を強く締め上げた。
変則の三角締めを受けた警備員はどうにか引き剥がそうと抵抗したものの程なく失神、仰向けに倒れそうになるが、白が肩に乗ったままブリッジのように手をついたため、音を立てることなく地面に横たわった。
白は足を解き、倒立後転のようにして立ち上がる。
失神した警備員を会議室に放り込むと、再びナイフを取り出し右手で逆手に構えて射撃ポイントを覗き込む。
残った警備員は二人。
暇そうに正面を向いており、こちらに目線は送っていない。
ここまで騒ぎを起こさずに侵入者が来るとは考えていないのだろう。
白は左手にパチンコ玉を一つ握りこむと一息に角から飛び出して警備員に駆け寄った。
いくら足音を殺して走る技術があるとはいえ、視界の端で動くものがあれば警備員だって気づく。
片方の警備員が違和感に気づき白のほうを見た瞬間、右目のすぐ下に白が放った指弾が命中。
威力はなくとも顔に、それも目の付近に何か飛んでくると人間は咄嗟に顔を守ろうとするものだ。
その隙に至近まで接近した白が飛び上がり、警備員の顎に膝蹴りを叩きこんだ。
「げぇっ」
顎を砕く勢いで跳ね上げられた警備員が悲鳴とも呻き声とも取れる音を漏らしたことで、もう一人も気づく。
咄嗟に銃を構えようとするが、白は膝蹴りの勢いそのままに崩れ落ちようとしている蹴られた警備員の頭を左手で掴むと、馬跳びの要領で飛び越えた。
残されたもう一人の警備員は、倒れる同僚の先に侵入者が居ると判断してしまっていたため、突如同僚の頭上を飛び越えて現れた侵入者(それも少女)の姿に驚き、一瞬動きが止まってしまう。
固まった警備員の前に着地した白は、そのままナイフを逆手に構えた右手を振りかぶり、警備員の鼻っ柱を全力で殴りつけた。
ゴキリと嫌な音が響いて、警備員は鼻血と前歯を撒き散らしながら仰向けに倒れる。
「ふぅー……」
白は息を一つつき、ナイフを仕舞う。
念のため今ぶちのめした警備員の怪我を確認してみるが、どちらも命に別状は無さそうだ。
……少々愉快な面になってしまった感じは否めないが。
(さて、と。あとは警備員室か。)
警備員室の扉の前に立った白は、あえて丸腰に見える格好のまま堂々と扉を開いて中に踏み込んだ。
一方、ダクトを這うようにして進んでいる冴子と
前を進む冴子の尻に手を伸ばそうとした
「あら、ごめんなさい。足が滑ったかしら。」
「い、いや……。こっちも手が滑るところだったなー……。」
愛想笑いで誤魔化す
前に向き直った冴子はダクトの先を見つめると口を開く。
「もうすぐそこがロッカールームよ。」
そういったものの、冴子は進む素振りを見せない。
「おい、どうした冴子。ぐずぐずしてる時間は……」
「ねえ、
先ほどの笑みは消え、刑事としての真剣な表情で振り返る冴子。
その表情を見て
「あなたがあの子は一人でもやれると判断した。だから私も任せたわ。でも、それに納得しているわけでもないのよ。」
「そうだな、あいつは言うなれば……」
そう言いかけて口をつぐんだ
言いたいことはあるが、それをどう言葉にしたものか。
視線を宙に彷徨わせた
「ま、スイーパー見習いってところだな。」
「見習い、ねぇ。」
「その見習いちゃんがミスして騒ぎにならないといいけど。」
「そこは心配いらないさ。」
冴子のぼやきに
「どうだか。」
と返す。
そんなことを話しながら前進を続けた二人は、程なく終点に到達した。
内側からダクトカバーを外すと、まずは冴子からロッカールームに降り立った。
ロッカールームは廊下に続く扉と警備員室に直通の扉があり、周囲は無音だった。
白も居ないようだ。
ハンドサインで
その時、警備員室へと通じる扉のドアノブが音を立てた。
「ッ!」
咄嗟に銃をそちらに向けた冴子。
扉が開くと、そこから出てきたのは白だった。
「む、遅れた?」
「いやピッタリだ。」
ダクトから出てきた
「首尾はどうだ?」
「警備員室は制圧した。」
それだけ言って警備員室に戻っていく白。
白について無警戒に警備員室に入った
警備員室では4人ほど警備員が転がっており、無事な警備員は残っていない。
「……殺したの?」
「死んではいない……多分。」
冴子の言葉に、どこか自信無さげに白が返す。
「死んではいないが、加減が下手だな。死なせないように攻撃したというよりは、殺し損ねたって感じだぞこれじゃ。」
白は気まずそうに俯いて目線を逸らした。
「……4人を騒がれる前に制圧しようとして、加減を間違えた。」
ちなみに
最後に気絶させたため、一番荒っぽい方法になった。
「一応刃物は使ってない。」
「バカ、狙いどころが悪いんだよ。どいつもこいつも急所を一撃だぞ。」
腹部を殴られたと思われる警備員は少量ながら吐血しているし、顔面を殴られたものは顔が変形してしまっている。
幸い命に別状は無さそうではあるが。
「お前さんは膂力はそこそこあるんだ。何も急所を撃ち抜かなくても打撃で失神させるくらいはできる。」
「面目ない。」
「それになぁ。」
その警備員は股間を両手で押さえたまま口から泡を吹いて気絶している。
顔の横にゴツイ灰皿が転がっていることから、白が投擲した灰皿が股間に直撃したと思われた。
「惨いな……。」
「……つい、はずみで。」
それをみた白もついつられて股間をおさえる。
「お前さんはそこに庇うものないだろ……。」
「……あ、そうだった。」
そんな二人を呆れた顔で見つめる冴子。
大きく溜息をつくと頭を振った。
「なんだか警戒してる私が馬鹿みたいに思えてきたわ。」
「……?」
言われた白は自分の事とすら思っていないようだ。
その様子に、更に毒気を抜かれる冴子。
はあ、ともう一度大きく溜息をついてから、気を取り直した。
「それで?あとは射撃ポイントに行けばいいのかしら?」
「うん。監視カメラの録画は破棄、動いているカメラも止めた。警報装置も。ただし、例のセンサーだけは管理がここじゃなくて止められない。」
そこまでやっていたのかと驚く冴子に、白は相変わらずの無表情のまま、サムズアップで返した。
「あーらら、こっちのも派手にやられちゃって。」
射撃ポイント前までやってきた3人。
命に別状は無さそうと判断したのか離れると、王冠に向き直った。
「ここまでお膳立てされたんだ。俺の仕事を果たすとしよう。」
ジャケットの内側、肩のホルスターから
構えは一瞬。
銃声を聞きなれた者でなければ一発の銃声だと勘違いしてしまうほどの早さで2発の銃弾が放たれた。
一発目がガラスケースに穴を開ける。
振動を感知したセンサーが一瞬光を放ちかけたが、直後の2発目で中程から吹き飛んだ。
「お見事。流石の腕前ね、
冴子はガラスケースに近づき持ち上げると、王冠を取り出した。
王冠を裏返すと、その内側に張り付けられたマイクロフィルムを回収する。
「これよ。ありがとう、本当に助かったわ。」
そういって冴子が
「依頼達成ということで、冴子……。わかってるよな?」
「え、何かしら?」
一歩一歩にじり寄る
「今までツケのたまった報酬、まとめて貰い受ける!」
くわっと目を見開いて宣言した
ズボンはちょっと人間か怪しいサイズにもっこりしている。
「そ、そうね。でもまず、ここから脱出しないと……。」
「それはそうだがね。でも手付として、脱出前にキスくらいいいんじゃない?」
ついに壁際まで追い詰められた冴子の顔の横に
二人の間に白が割って入り、ぐいっと
「お、おい白。なにするんだ。まさかお前まで香みたいなこと言い出すんじゃあ……。」
「そ、そうよ。こんな小さな子の前でこんなことはしたないわ。」
白を援軍と見た冴子がどうにかこの場を切り抜けようとしたが、白は
その視線の意味が分からず首を傾げる冴子。
「えっと、何かしら、白ちゃん?」
「……報酬。」
「え?」
「私の報酬は?」
その言葉に、あー……と目を彷徨わせる冴子。
今回白の功績は中々大きい。
というより、最後にこの話をするために白が自分の役割をねじ込んだ節さえあった。
自分は先行して侵入して警備員室を制圧。
監視カメラとセキュリティをできる限り排除。
今現在、王冠のケースを外しているのに他のセキュリティ装置が一切反応していないことや、警備員が一人も来ていないのは白の働きによるものだろう。
報酬の一発は白には関係のないもので、この働きを無報酬というのは不義理な気がした。
しかし、白は冴子の想像の上を行った。
「そうね、あなたへの報酬も考えないとね。」
「
「……は?」
何を言われたのか理解が追い付いていない冴子。
白はすっと両手を顔の横に掲げると、無表情のまま手指を高速でうねうねと動かした。
「私も報酬に一発。」
「白……、お前さんもしかして、ビアンの方で……?」
「……どちらかといえば。」
かなり驚いた様子の
邪魔は入らないと理解した
「冴子ぉ……!」
「冴子。」
「纏めて払うから、早く
行きに使ったダクトを逆走して何事もなく脱出した3人。
どうやらまだ気づかれていないようで、騒ぎが起こった様子もなくすんなりと帰ってこれてしまった。
白はこの間に装備を置いてくると部屋を後にする。
それから暫く待つが、白はまだ帰ってこない。
「おせえなぁ、白のやつ。何やってんだ?」
先に冴子が着ちまうぞ、と
足音からして白ではなく、大人だ。
ということは、言った通り冴子が先に来たのだろう。
白を待つべきかとも一瞬思ったが、下半身は既に脳の制御を脱しつつあった。
「も、もう我慢できない……!冴子ちゃああああん!」
全力で人影に向かって飛びかかる
返ってきた感触は柔らかな女体のものではなく、慣れ親しんだハンマーのものだった。
激しい衝突音とともに床に
人影の正体は冴子ではなく香だった。
右手にハンマーを持ち、左手には小脇にロープで簀巻きにされた白を抱えている。
白はコートを脱いだシャツにホットパンツ姿の上からロープでぐるぐる巻きにされており、いつにも増して死んだ目をしている。
首には『折檻中』と書かれたプレートが下げられていた。
「な、なんで香が……!」
「報酬ってのはこのことだったわけね。」
「い、いや、それはその……。」
「白ちゃんまで巻き込んでこの、もっこり大魔王め!成敗!」
「いやあああああ!」
部屋から出る時に
「白ちゃんは後で説教だからね。」
と言い残して。
その言葉に簀巻きのままびくっと白が跳ねる。
言い訳を返す間もなく香は飛び出していき、程なくして白より厳重に簀巻きにされた
どうにか溜飲が下がっていてくれという白の願いも空しく。
憤懣やるかたない様子の香が
なお、冴子はその騒動の間にちゃっかりマイクロフィルムをもって姿を消した。
自室の窓を開けて座り込んだ香が、はあ、と大きく溜息をついた。
白は依頼についていって疲れたのか、それとも説教されて疲れたのか、既にベッドで寝息を立てている。
流石にロープは外してあげた。
「こんなに素敵な月の夜だというのに……。そんなところまで似なくていいのよ……。」
香のボヤキが空しく夜にこぼれた。
これね。
ギャグエンドのほうが難しい。
ところで本作ってガールズラブタグ無いとダメなんだろうか。
恋愛要素とかを入れるつもりはないので、精神的NLとか精神的BLとかGLとかBLとか入れるとそれを期待して見に来てしまう人ががっかりするかな、と思って入れてなかったんですが。
次回はオリジナル回、白メインの話となります。
次回、「白vs危険なハーレム野郎の巻!」
活動報告にも書かせていただきましたが、次回投稿は1週間あけて1/31になります。