ダンジョンに鬼神がいるのは間違っているだろうか。 作:田中ゲリラ
半年ぶりなので少しおかしいところがあるかもしれません。
ある日、ソヴァローはある違和感を感じていた。
(誰かにつけられている?)
ヘスティアと買い物の帰りの途中、ソヴァローは自分たちをつけている者たちの気配を感じた。
(アポロンのところは絞めたし、ほかに恨まれることをした覚えはないな。)
そう今までの自分の行動を振り返っていると隣にいるヘスティア弾んだ声でソヴァローに話しかける。
「見てくれたまえソヴァロー君!今日はクーポンがたくさんあったからこんなにも多く買えたぞ!」
「今日は久しぶりのパーティーだ!」と言いながらヘスティアは嬉しいのか足取りが軽くなっている。
しかしソヴァローは、これから起きることに、どうやってヘスティアを遠ざけるか考えていた。
(ここで相手してもヘスティア様に被害が及ぶかもしれない、こうなったら。)
「ヘスティア様、申し訳ございませんが、先に帰っててもらえますか?」
「ん?どうしてだい?」
ソヴァローの突然の申し出にヘスティアは疑問を抱く。
「すいません、実はこの後用事がありまして。すぐ鬼灯殿の所に行かなくてはなりません。」
「鬼灯ってあの吊り目の子かい?うんまあいいけど、あまり遅くならないでね。今日はパーティーだから。」
「善処します。」
そう返事を聞いたヘスティアはそそくさと帰り、ソヴァローはそれを見送った後、
「付けてるのは分かっている。隠れても無駄だから出てこい。」
そういうと、物陰から
「その顔、見たことあるな。確かフレイヤ様のところに所属していた眷属?だったか。」
「「「……。」」」
「して、何の用だ?お前らに付けられる理由が見当たらないんだが。」
「「「……。」」」
ソヴァローはなぜ自分たちを付けていたのか理由を聞くが、その問いに答えるつもりはないのか各々自分の武器を構える。
「はあ、お前らやめとけ。あまり暴力沙汰は起こしたくはないんだ。」
「死ね。」
その言葉がソヴァローに届く前に、槍がソヴァローを貫く
ことはなく空を切る。
一瞬でいなくなったことに気づいた
しかしヘディンは臆することなく自分ののどを潰した手を掴み離そうとしない。
その一瞬の隙を見逃さず、
しかしソヴァローはその腕を捻りながらヘディンを移動させ、ヘグニに向かって蹴り飛ばす。
だがその影からアレンが先程よりも速い速度でソヴァローに襲い掛かる。
「アキレウスさんのほうが何倍も速いな。」
ソヴァローはそう呟きながらアレンの槍を掴みその速度を利用して顔面に肘をぶつける。
「ぐがぁ!」
鼻を潰されたアレンは屋根を転がりながら路地裏に落ちる。
ソヴァローは先程掴んだ槍をへし折り、それを後ろへ放り投げた後、自分も降り、アレンの胸ぐらを掴む。
「で?なんで俺を狙ったんだ?一体誰の差し金だ。」
そうドスの効いた声でアレンを問い詰めるが鼻を潰されているせいか、まともに話せそうな状態じゃなかった。
このままじゃ埒が明かないと思ったのか自分の持っていたポーションを振りかける。
傷が治ったのを確認したのか再び問い詰める。
「で?一体誰の差し金だ。お前ら自分が何したのか分かっているのか!」
ソヴァローの声が荒くなる。
実際そうだ他国の要人を狙うとなると国際問題にもなり国同士の関係が最悪となる。
それを狙ってやったとなるともはやテロリストと言っても過言ではない。
ソヴァローとしてもそれはあまり好ましくない。
「―rあのせいだ…」
「ああ?」
「お前らのせいだ!!」
アレンの叫び声が裏路地に響く。
「お前らのせいであのお方がおかしくなった!オッタルも!それも全部お前らが原因で!」
「待てなんのことだ。悪いが思い当たるがない。」
アレンの心からの叫びに思い当たりがなく頭にはてなマークが浮かび上がる。
「とぼけても無駄だ!知っているぞ!お前らが天界の都合で神を無理やり連れ去っていることを!」
「ああ、そのことか。」
ソヴァローはやっとアレンの言ってることに納得できたのか手をポンッと叩く。
「言っとくがお前ら人間には関係ないことだ。」
「なに!?」
アレンはソヴァローの言葉に驚愕するが、
「俺らが強制送還しているのは死後に関係がある神だけだ。だからお前らが口を出す必要はない。」
「だが!」
「そもそも、あいつらは仕事を放り投げた状態で下界に遊びに行ったクソ野郎どもだ。お前らだって自分の仲間が仕事を放り投げて遊びに行ったとき黙って放っておくのか?」
そう説明しているとアレンから力が抜けていく。
ソヴァローはアレンの様子を確認したのかそろそろ畳み掛けようとする。
「なお前もし考えてみろ。自分が死んだとき、それを管理する神がいなくて、輪廻転生できずにずっと亡者でいることを。」
「……。」
「はあ、今回は見逃してやる。だからとっとと帰れ。」
そう言いながらソヴァローはアレンに背を向け、帰路につく。
すると目の前に見知った人物が現れる。
「そちらはもう終わりましたか?」
「鬼灯様。はい。申し訳ございません。ご迷惑をおかけてしまって。やはりヘスティア様のところにも現れましたか…」
「そうですね。たまたま近くを通ったところにあなたからの連絡が来ましたからなんとか間に合いました。」
「ありがとうざいます。それよりこれ、どうしますか?」
そう言いながらソヴァローは鬼灯の足元に転がっている
「そうですね。まあ、これから来る
「まあ、実際本人にやらせたほうがいいかもしれませんね。」
そう話していると後ろから足音が聞こえる。
「ほら、噂をすれば。」
「この度は、うちの愚妹の眷属が迷惑をかけてしまい、誠に申し訳ございませんでした!」
そう言いながらフレイは、ソヴァローに負けす劣らずの土下座を決め込んだ。
最初はソヴァローは全員に敬語口調にしようと思いましたがそれだと鬼灯様と区別がつきにくいと思いましたので切れたときは口調が荒くなる設定にしました。