魔法少年リボルバースバル   作:飛鳥

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今回から出張任務編です。
以前感想でやらないと書きましたが、物語の進行上やらないといけなくなったので書きました。
まぁ、いつも通りですけど。
それから、ストックが間に合わないので、これからは二日に一回の更新を目指して書いていきたいと思います。



第十話

第97管理外世界『地球』

この世界にある日本という島国の海鳴市という小さな町にある別荘の敷地に魔法陣が現れる。

 

「はい、到着です!」

 

その魔法陣が一際輝いた後現れたのは、なのは、スバル、ティアナのスターズ分隊。

フェイト、エリオ、キャロのライトニング分隊。

そしてリインフォースⅡだった。

 

「ここが、なのはさん達の故郷……」

 

「ミッドとほとんど変わんないでしょ?」

 

「空は青いし、太陽も一つだし……」

 

「山と水と自然の匂いもそっくりです」

 

周りの風景を眺めていたエリオとキャロの素直な感想を聞いたフェイトは微笑む。

 

「というか、スバル……。

 大丈夫なの?」

 

今の今まで静かにしていた彼の様子がおかしいことに気づいたティアナは少し離れたところで蹲っていたスバルに近づき尋ねる。

 

「だいじょう……ヴッ!?」

 

ティアナの呼びかけに答えたスバルの顔は真っ青だった。

 

「あちゃ~、転移酔いですね」

 

「スバル、きついなら中で休んでいてもいいんだよ?」

 

普段の彼からはあまりにもかけ離れた様子に流石のなのはも心配になって声をかける。

だがスバルはその提案を片手をあげることで拒否した。

 

「ここには仕事で来たんですから、休んではいられませんよ。

 それに、だいぶ良くなってきましたから……」

 

そういった彼の顔色はまだ少し青いが、先ほどまでのとてもひどい様子ではなかった。

 

「そう?

 ダメなときは絶対言ってね?」

 

「わかりました。

 それよりも、此処ってどこなんです?」

 

「なんか湖畔のコテージみたいですけど」

 

スバルとティアナの問いに答えたのはリインだった。

 

「この世界に住んでいる方の所有する別荘なんです。

 私たちの待機用の場所として、快く許可していただけたんですよ?」

 

その時、別荘の中に一台の自動車が入ってきた。

 

「自動車、こっちの世界にもあるんだ」

 

自動車から出てきたのは、金髪のショートヘアーでパンツスタイルの女性だった。

 

 

「なのはっ! フェイトっ!」

 

「アリサちゃん」

 

「アリサ」

 

「なによも~。ご無沙汰だったじゃない?」

 

「にゃははっ。ごめんごめん」

 

「いろいろ忙しくって」

 

「アタシだって忙しいわよ?大学生なんだから」

 

「アリサさ~んっ。こんにちわですっ!」

 

「リイン!久しぶりっ!」

 

「は~いですぅ~っ」

 

車から出てきた女性はなのは達の方に走ってくると親しげに話しかけていった。

フォワードの新人四名は除け者である。

そんな彼らのことを思い出したかのようにフェイトが彼女のことを紹介する。

 

「紹介するね。私となのは、はやての友達で、幼なじみ」

 

「アリサ・バニングスです。よろしくね」

 

「「「「宜しくお願いしますっ!」」」」

 

女性―――アリサが挨拶をし、四人が返事をする。

その掛け合いだけで、スバルは彼女からある一つのことを嗅ぎ取った。

 

(この人、なんとなくティアナと似た雰囲気だ)

 

だが、彼の思考はそこで止められた。

彼の足をティアナの足が踏み抜いたからだ。

ご丁寧に踵で、である。

 

その後、別の場所からこの世界に来ていたはやてたち八神ファミリーが合流し、この世界に来た目的である『ロストロギア探索』についての打合せを行い街中の探索となった。

 

 

 

 

 

 

「というか、ミッドのちょっと田舎の方と変わらないわね。

 魔法がないだけで、人の着ている服とか、建物とかはほとんど似ているわね」

 

「俺はこの雰囲気は好きだな。

 なんかのんびりして、時間がゆっくりしているというか」

 

「まぁね、この間初任務終えてからゆっくりした時間が取れなかったからこんな空気に浸るのもいいかもね」

 

打ち合わせの後、彼らはスターズ、ライトニングで分かれて街中を歩きながら探索を行うことになった。

こちらにはなのは、リイン、スバル、ティアナの四人がメンバーとなっていた。

 

「お、なのはさん、あれって何ですか!?」

 

「ん?

 あぁ。あれはね、たこ焼きっていうんだよ」

 

「たこ焼き……」

 

スバルが路上に開かれた店を見つけてなのはに尋ねると、なのはは懐かしいなぁと思いながら答えた。

タコを食べるという食文化がないミッドの住人であるスバルにとってたこ焼きとは珍しいものだったようだ。

すでに目的が何だったのかを忘れかけていた。

 

「スバル、遊びに来たんじゃないんだから」

 

「えぇ~……」

 

「まぁまぁ、落ち着いて。

 せっかく地球に来たんだし、ミッドじゃ食べられないものを食べるってのもいいかもよ?」

 

「なのはさんまで……」

 

いつまでたっても動きそうにないスバルをティアナがひっぱり動かそうとしているときになのはが間に入って止める。

なのはの言い分を聞いたスバルは目を輝かせ、ティアナは諦めのため息を吐いた。

 

「ただし、一番小さいのを分けて食べること。

 夕飯も食べないといけないし、一応任務中だからね」

 

「はい!」

 

なのはの言葉に、これまでにないほどにはっきりと返事をするスバル。

スバルはすぐに店の方に向かい、そして何かに気付いたのか、また三人のもとに戻ってきた。

 

「どうしたですか?」

 

「お金、たりませんでした……」

 

「そういやこっちに来る前に、両替してなかったわね」

 

「仕方ないなぁ、私が買ってくるから、みんなはそこで待ってて」

 

スバルのしょんぼりした姿を見たなのははそういって店の方に向かっていった。

少しして、たこ焼きを食べて顔を輝かせるスバルと、なんだかんだ言って美味しそうにたこ焼きを食べるティアナがいたそうだ。

 

 

 

その後、今回の依頼元である聖王教会からの連絡で、今回の目標には危険はないということが知らされ、探索隊の皆はほっと胸をなでおろしていた。

 

「ん~、この後フェイト隊長が迎えに来てくれるらしいけど手ぶらでってのもなんかな~」

 

なのははそう呟きながらポケットから携帯電話を取り出しどこかに電話を入れる。

 

 

「あ、お母さん? なのはです」

 

「「……へ?」」

 

「にゃはは、うん。お仕事で近くまで来てて。

 ……そうなの、うん。ほんとにすぐ近く。

 でね?現場のみんなに――」

 

(なのはさんの、お母さん……?)

 

(そりゃ、存在はしてるだろうけど……)

 

なのはの口から出たお母さんという言葉に過剰に反応する二人。

なのはも人間である以上、木の間から生まれるわけではないのだが、二人の頭にはどうしてもその単語と目の前で話をしている女性が繋げることができなかった。

 

「さて、ちょっと寄り道」

 

「はいです~っ!」

 

「隊長、今の電話って……?」

 

「私の実家だよ。うち、喫茶店なの」

 

「「えぇ~っ!?」」

 

「喫茶翠屋。お洒落でおいしいお店ですよ~」

 

リインのその一言に彼の目が光った。

そう、スバルである。

 

「なのはさん、翠屋のおススメは?」

 

「ん~、やっぱりシュークリームかなぁ?

 あ、それと一緒に出てくるコーヒーもおいしいよ」

 

「ほうほう……」

 

スバルはその話を聞くと、マッハキャリバーの中に入れてある貯金箱のうちの一つを取り出した。

中身を取り出すためには叩き割らないといけないタイプのものである。

 

「スバル、それ何?」

 

「貯金箱、小さいときにおやじに渡されたのを入れてる。

 主にこの世界の小銭とか」

 

「いや、なんでこの世界のって、そういやゲンヤさんのご先祖ってこの世界の出身だって言ってたわね」

 

「そういうこと。

 うまいシュークリームを食べるためならこの貯金箱を割ってでも……!」

 

「あ、あんたねぇ……」

 

そんな二人の様子を見ていたなのはは一つ思った。

 

(こんな往来の中で15、6の男の子と女の子が貯金箱を持ちながら話すのってかなりシュールだなぁ)

 

彼女の思ったことは決して間違っていないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お母さ~ん、ただいまーっ」

 

「なのは、おかえり~」

 

(お母さん、若ッ!!)

 

(ホントね、年齢考えたらおかしいでしょ。

 どう見ても姉妹にしか見えないわよ、アレ)

 

その後、目的地である喫茶店翠屋に辿り着いたなのはたちは中へと入っていく。

そんな彼女たちを出迎えたのはなのはをもう少し成長させればこうなるだろうという容姿の女性―――なのはの母、桃子だった。

 

(ん?でも考えてみたらレジアス中将も似たようなものじゃね?)

 

(確かに、言われてみればそうよね。

 あの人の年齢詐欺っぷりはすさまじいからね)

 

そんな彼女を見て最初は驚いた二人だったが、身近に似たような存在がいたことを思い出しすぐに落ち着きを取り戻した。

すると、いつの間にかなのはと桃子の他に男性と、眼鏡をかけた女性が近くに立っていた。

 

 

 

「あ、この子達は、私の生徒なの」

 

「そう。お茶でも飲んで、ゆっくりしていってね?」

 

「……えと、あっ、スバル=ナカジマです!」

 

「ティアナ=ランスターです」

 

「うん、俺はなのはの父で士郎です。

 こっちが」

 

「姉の美由紀、よろしくね?」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「ところで二人とも、コーヒーとか紅茶とか、いけるくちかい?」

 

自己紹介が終わったところで士郎は二人にそう尋ねる。

 

「俺はコーヒーの方が……」

 

「あたしはどっちでも」

 

「なら、スバル君には俺がコーヒーを淹れるから、桃子は」

 

「ミルクティーね」

 

その後、出てきたコーヒーや紅茶を飲んでいると士郎がなのはの仕事ぶりを尋ねてきたので、スバルとティアナは彼女の人気っぷりと彼女の訓練の厳しさを話していた。

その話になのはが顔を紅くしたりしていたが、娘の話を聞けた士郎は満足してショーケースからあるものを取り出し二人に差し出した。

 

「これは……」

 

「翠屋名物のシュークリーム。

 話してくれたお礼だよ」

 

「おぉ……」

 

テーブルに置かれたシュークリームを見てスバルはその目を輝かせた。

いつぞやのフリードを見た時と同じような目だ。

 

「た、食べていいんですか?」

 

「ははは、食べ物なんだから食べたらダメなんて言わないよ。

 これはお礼だからお金もとらないし」

 

「「い、いただきます……!」」

 

士郎からそう言われた二人は恐る恐るシュークリームを口に運ぶ。

そして、一口。

 

「う~ま~い~ぞ~!!」

 

瞬間、スバルの目からビームが出る幻覚をその場にいたものは見た。

 

「これは、すごくおいしいです」

 

ティアナも同じようにおいしそうに食べるが、すぐに何かを考えていた。

 

「あぁ、でもこれカロリー高いんだろうな……。

 太りそうで怖い……」

 

「いつも動いてんだから、カロリーなんて考えなくてもよくね?」

 

ティアナの切実な言葉を聞いたスバルは彼女に告げた。

その直後、ティアナの顔に青筋が浮かぶ。

 

「あんたは、なんでそうデリカシーのないことを!!」

 

「痛ッ!

 脛蹴るなよ!?」

 

「うっさい!!」

 

「あがっ!?」

 

 

 

その様子を少し離れたところで見ていた士郎はすぐそばに座るなのはとリインに尋ねる。

 

「彼は鈍感なのかい?

 それともわざと?」

 

「う~ん、どっちかっていうと無頓着って感じかな?」

 

「いつもの二人ですぅ」

 

「あらあら、ティアナちゃんも苦労しそうね」

 

痛みに悶絶しているスバルと顔を紅くしつつもおいしそうにシュークリームを食べるティアナを見て士郎と桃子は穏やかな笑みを浮かべていた。

 

 




今回のスバティアでニヨニヨしてくださった方がいれば幸いです。
結局食い意地が張ってるというところは原作スバルと同じです。
また、ティアナも女の子なんで、甘いものには目がないと考えこう書きました。

今回の人物紹介はフェイトさんと同じくらい影の薄い八神はやてです。
それではまた次回。

名前 八神はやて
性別 女
年齢 19
趣味 親しい者の胸部測定
最近の悩み 自分の胸が小さいこと

機動六課課長兼部隊長のはやて。
そしてスバルの人間関係上そこまで親しくないため今まで活躍の場がなく、スポットを当てられなかった不憫な子(その2)。
地上本部と本局、教会の三竦みの中心の組織のトップなので胃のストレスがマッハ。
さらに最近なぜか教えたはずのないプライベートの端末に通信を繋げてきては上層部の愚痴を言うレジアスのせいで倍率ドン。
スバルと関係なしに胃が破壊されそうになる本当に不憫な子。
レジアスと絡むことが多いことでいつも彼女と顔を合わせればからかわれる羽目になり、その都度レジアスの娘オーリスから謝罪の言葉をもらっている。
そのせいでオーリスとの仲がかなり良くなり、地上本部での風当りもましにはなってきている。

スパロボ風精神コマンド
「必中」「鉄壁」「狙撃」「脱力」「激励」「熱血」

スパロボ風特殊能力
「機動六課部隊長」:気力130以上で発動。周囲にいる味方ユニットのステータスに15%のボーナス。

「最後の夜天の王」:気力150以上で発動。武装に「デアボリックエミッション」追加

スパロボ風エースボーナス
「最後の夜天の王」発動に必要な気力130に低下。
武装に「ラグナロク」追加
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