魔法少年リボルバースバル   作:飛鳥

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なぜだ、五千字オーバーだと。
戦闘描写なんてほとんどないに等しいのに……。
何気に最長記録。
まぁ、クライマックスになれば超えるかもしれませんが……
さて、出張任務最終話です。
あと今回の人物紹介にはちょっとしたネタを入れてみました。
わかった人は、感想にて「ファントムフェニックス」とお書きください。
それでは、どうぞお楽しみください。



第十二話 

「「おぉ~」」

 

「結構デカいな」

 

風呂場に足を踏み入れたスバルたち三人は目の前に広がる景色に目を奪われていた。

普段は六課の隊舎にあるシャワールームか風呂桶が一つしかない風呂場を見慣れていた三人は銭湯というものに見入っていた。

 

「さて、風呂に入る前にやることがある」

 

「やること」

 

「ですか?」

 

スバルの言葉に二人は首を傾げる。

 

「それは……体をきれいにすることだ!!

 というわけで、しっかりと綺麗にしてから入るんだぞ。

 それがこの国での公衆浴場での礼儀だそうだ」

 

「「はい!」」

 

 

その後、エリオの髪を洗い終えたスバルは身体を先に洗い終えたキャロを座らせ彼女の髪を洗っていた。

 

「スバルさん、なんか髪洗うのうまいですね」

 

「まぁな、小さいときに姉貴に無理やり風呂に入れられたときに洗わされたからな。

 自然にうまくなったんだろ」

 

シャンプーハットを付けたキャロがスバルに尋ねる。

スバルは彼女の髪を傷つけないように、されど洗い残しがないようにしっかりと洗いながら答えた。

 

「スバルさんのお姉さんも、局員なんですよね?」

 

「あぁ、俺の二つ上で今は陸曹だ。

 親父の108部隊にいるから、もしかすると会うこともあるかもな」

 

先に髪を洗い終え、身体を洗っていたエリオが思い出したように口にしたことに対して、スバルは軽く返事をする。

一通り洗い終えたスバルはキャロに目を閉じるように言うと、頭の上から温めのお湯をかけ、泡を洗い流した。

 

「よし、お前らは先に入ってていいぞ。

 身体冷やして風邪ひかれたら俺がフェイトさんに怒られる」

 

「あの、スバルさん」

 

「私たちが背中洗ってもいいですか……?」

 

まさかのエリオとキャロからの提案にスバルは微笑みながら了承の意を示した。

 

「なら、頼むかな。

 冷えてきたらすぐに言えよ?」

 

「「はい!」」

 

スバルの言葉に元気よく返事した二人はさっそくタオルに石鹸をつけ、彼の背中をタオルで擦りはじめる。

その背中を見て、エリオがポツリと声を漏らした。

 

「スバルさんの背中、なんか大きいですね……」

 

「……そうか?」

 

「なんとなくですけど、なんか安心できるというか……」

 

「あ、私もそう思います……。

 年上のお兄さんや、お父さんがいればこんな風なのかな……って」

 

キャロのお父さん発言にスバルは苦笑する。

 

「そうは言うけどな、俺だってお前らより五年早く生まれただけだって。

 エリオだってそのうちこうなるぞ」

 

スバルは背中から少し痛いくらいの感覚を感じながら言葉をつづける。

 

「そうだな、確かに俺も似たような経験はあるな。

 親父と一緒に風呂に入ったときとか特にな。

 俺の親父って魔力は持たないんだけど、なんかデカいんだよな……」

 

「あ、あの……スバルさん」

 

「ん、なんだ?」

 

キャロの恥ずかしがるような声にスバルが反応すると、キャロは顔を少し紅めながら口を開いた。

 

「一度だけ、お兄ちゃんって呼んでもいいですか?」

 

「……ハハッ。

 いいぞ、ほら」

 

スバルの許可をもらったキャロは一度息を吸い、その言葉を口にした。

 

「お、お兄ちゃん……」

 

「……ッ!」

 

「スバルさん?」

 

「な、なんでもないぞ。

 なんでもない……」

 

キャロの恥ずかしがる声とともに発せられたお兄ちゃんという単語に、スバルは鼻の奥から情熱があふれ出すのを感じた。

すぐに鼻を手で押さえ、それが出てくるのを間一髪防いだ。

その様子を見ていたエリオは不思議に思い、尋ねたがスバルの返答に首を傾げながらその話題を終えた。

 

「キャロ、今度ティアナにも言ってやれ。

 お姉ちゃんってな。

 たぶんあいつ顔真っ赤にするから」

 

「は、はい!」

 

「エリオ、お前もだ」

 

「えぇ!?」

 

「というか、お前らフェイトさんのこと普段なんて呼んでるんだ?」

 

スバルの質問に二人は互いの顔を見て、すぐに答えた。

 

「「フェイトさんです」」

 

「お前ら、まずフェイトさんをお母さんって呼んでやれよ……」

 

 

 

後日、機動六課隊舎にて、鼻血を出して倒れている金髪隊長と顔を真っ赤にしているオレンジツンデレ少女っが見られたそうだ。

 

 

 

 

「「「ふぃ~」」」

 

風呂に入った途端、三人の顔はこれまでにないほどにしまりのないものになっていった。

何気に一日中街中を歩き回った三人。

普段訓練をしているとはいえ、歩きなれない別世界の町ということで身体にも疲労がたまっていた。

それが風呂に入ることでゆっくりと抜けていくのを感じていた三人だった。

 

「あの、スバルさんは転移に弱いんですか?」

 

「ん~?

 あぁ、あれね」

 

ゆったりと湯船に浸かっていたキャロがスバルに尋ねる。

この世界に来た時のスバルの青い顔色を思い出し、エリオもまた興味深そうにその話に耳を傾けた。

 

「転移酔いする人ってなかなかいないですし、スバルさんの場合、酔いというには少し酷かったですよね」

 

「まぁな、ちょっとした原因があるんだよ」

 

「原因ですか……?」

 

スバルは少し遠い目をしながら口を開く。

 

「俺もさ、昔は転移装置使っても大丈夫だったんだよ。

 けど、ある日を境に………な」

 

そこでスバルは一度お湯を手で掬い顔に掛ける。

まるで気を引き締めるかのように。

 

「お前らも知ってるだろ?

 新暦71年の臨海空港の火災のこと」

 

「あ、あれですか」

 

「はい、うっすらとですけど」

 

「俺さ、あの現場にいたんだよ」

 

スバルの言葉に二人は驚きを隠せなかった。

 

「それも火の勢いが一番活発なところでな。

 その時はなのはさんに助けられて間一髪だったんだ」

 

「それと転移酔いに何の関係が……?」

 

「その時、俺は姉貴と二人で管理局の祭りに行く予定だったんだ。

 だけどその時姉貴とはぐれて、迷子になって、転移装置に乗り込んだら、次の瞬間周りは火の海。

 それからしばらくは、転移装置を使った転移はできなかった。

 転移装置見るだけで吐き気がしてな、そりゃもう酷かったよ」

 

今は我慢できるほどまで回復したけどな、とスバルはそういって話を打ち切った。

だが、エリオとキャロの纏う空気が少し暗くなってしまったのを感じたスバルはすぐに話を切り出す。

 

「よし、二人とも今度は別の風呂に行こうか」

 

 

 

※ここからは音声のみでお送りいたします。

 

 

「泡ぶろだと」

 

「空気を下から出してるんですかね?」

 

「入ってみればわかるさ」

 

「何か不思議な感じですね~」

 

 

 

 

「電気風呂……?」

 

「面白そうだな」

 

「「「あ”ぁ~~~」」」

 

「これ、六課に帰ってもできるな。

 エリオ、今度一緒に風呂入ったときやってくれないか?」

 

「僕は電池じゃありませんよ……」

 

 

 

 

「流水風呂……?」

 

「なんか……」

 

「流れてますね……」

 

 

 

 

「「「流されるーッ!?」」」

 

 

 

途中おかしなところがあったが、先ほどまでの暗い雰囲気はなくなっていた。

その後、一通り風呂を楽しんだ三人は先にキャロを上がらせ、少し遅れて男二人一緒に上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、女湯ではティアナが尋問を受けていた。

 

「なぁ、ティアナ、どうかしたん……?」

 

「い、いきなりなんですか、みなさん……?」

 

「さっきからティアナの様子がちょっと変だったからね」

 

「そうだね、だいたいアリサちゃんと話し終えたあたりからだったかな……?」

 

ティアナは魔法少女(?)組に囲まれ逃げ道を塞がれていた。

そして、話題に上がるのは彼女が今もっとも気にしていることだった。

 

「な、なんでもありませんよ……?」

 

「うそや、声がひっくり返っとるで?」

 

「何か悩みがあるなら聞こうか?

 今は上司としてじゃなくて、人生の先輩として聞けるから、ね?」

 

フェイトの言葉にティアナは顔を引きつらせる。

今の彼女たちというか、はやてとフェイトの目は飢えた獣のそれと同じだった。

何がとは言わないが、彼女たちは欲していた。

そんな膠着状態の中、はやてが一つの爆弾を落とした。

 

「わかった、スバルのことやろ?」

 

「ッ!?」

 

はやての落とした爆弾は原爆レベルだった。

スバルという言葉を聞いたティアナの顔は一気に赤くなった。

 

「あ、当たり?」

 

「スバルと何かあったの?」

 

二人からの言葉にいい詰まらせるティアナを見たなのははさすがに放っておけなくなったのか、話に割り込んだ。

 

「はい、二人ともそこまで。

 気になるのはわかるけど、これ以上はダメだよ?

 聞きたいなら、ティアナが言いたくなってから」

 

「「えぇ~」」

 

「文句言わない!」

 

(ほら、ティアナ、今のうちに)

 

(あ、ありがとうございます)

 

(いいよ、大事な教え子が困ってるんだもの。

 だけど、本当に悩んでいるなら誰かに相談した方がいいからね?)

 

(はい、考えておきます)

 

 

なのはが作り出した隙を逃さずに、ティアナはその場を後にした。

 

 

 

「いいか、エリオ、キャロ」

 

「「はい、スバルさん」」

 

風呂から上がった三人は売店の自動販売機の前に立っていた。

その手にはコーヒー牛乳の入った牛乳ビンがあった。

 

「まずは蓋を開ける!」

 

「「はい!」」

 

備え付けられた蓋を取る棒を使いポンッと音を立てて外される。

 

「次、左手を腰に当てる!」

 

「「はい!」」

 

スバルの言うことに合わせて二人は腰に左手を当てる。

 

「そして一気にのどに流し込む!」

 

その言葉を合図に三人は同時に同じポーズでコーヒー牛乳を口に含み、一気に喉に流し込んだ。

 

「「「プハァ~」」」

 

「どうだ、これが風呂上りのコーヒー牛乳の飲み方だ」

 

「なんというか、不思議な感じですね。

 どこにでも売ってるものなのに、此処で飲むのは格別というか……」

 

「すごく、おいしかったです!」

 

「そうだろう、そうだろう。

 これはこの国の銭湯での伝統だそうだ」

 

顔を輝かせているちびっこ二人組に得意げにスバルが話していると、背後から彼に声が掛けられた。

 

「あんたら、何してんの?」

 

スバルが振り返るとそこには髪を下ろしたティアナが呆れた表情で立っていた。

風呂上がりだから、彼女の顔は少し赤らんでいた。(理由はまた別なのだが、スバルが知ることはなかった)

 

「見てわからないのか?」

 

「見てわからないから聞いてるの」

 

「銭湯での牛乳の飲み方の授業だ。

 ちなみに、コーヒー牛乳とイチゴ牛乳も可。

 お前もやるか?」

 

「やらないわよ」

 

ティアナはスバルが差し出した牛乳の入った瓶を受け取り、近くに置いてあったソファに座り牛乳を一息に飲み干した。

 

「あ、みんな~!」

 

そんなとき、彼らに声をかけながら駆け寄ってくる人がいた。

機動六課医務室室長のシャマルだ。

 

「シャマル先生、どうしたんですか?」

 

「うん、町に設置したサーチャーに微弱な反応が出たの。

 はやてちゃんたちも今急いで準備してるから、みんなは先に反応のあった場所に向かってちょうだい」

 

シャマルの言葉を聞いた四人はすぐに真剣な表情をして、手に持ったビンを回収ボックスに置いた。

 

「ロストロギアの詳細は?」

 

「向こうに向かう途中に話すわ。

 ひとまず現場に向かって。

 ポイントはクロスミラージュに送っておいたから」

 

「「「「了解!」」」」

 

 

 

 

 

 

その後、シャマルから知らされたポイントへ向かった四人だったが、彼らは目の前に広がる光景に口をあんぐりと開いたまま固まってしまった。

 

ポヨヨ~ン、ポヨヨ~ン。

 

「なぁ、あれがロストロギア?」

 

「え、えぇ。

 シャマル先生から送られたポイントは確かにここだけど……」

 

彼らのいる場所……銭湯からそう離れていない川の河川敷には彼らの目的であるロストロギアがあたりに散らばっていた。

 

「あれって……」

 

「スライム、ですよね……?」

 

その姿を見たエリオとキャロが思ったことを口にした。

そう、対象の姿は何とも言えない青色の粘着質な物体、有体に言えばスライムであった。

 

「あれ、どうすればいいの?」

 

「いや、とりあえず様子見だな。

 エリオ、頼む。

 危険性はないらしいけど、一応気を付けろよ?」

 

「はい!」

 

エリオはストラーダを構え、スライム、もといロストロギアに切りかかった。

だが、その刃がスライムを切り裂くことはなかった。

 

「弾かれた!?」

 

「物理攻撃は無効か。

 だとすると……」

 

「あたしの出番……ってことね。

 キャロ、ブーストお願い」

 

「はい!」

 

ティアナにキャロがブーストを掛ける間にティアナはスバルとエリオに指示を出す。

 

「スバルとエリオはこいつらをあまり広げさせないで。

 少しの間でいいわ」

 

「OK、任せろ!」

 

「わかりました!」

 

指示を聞いたスバルとエリオは広がり、群れを離れようとするスライムを誘導し、一か所に集める。

ティアナはそのスライムの群れをじっと観察していた。

 

そして。

 

「見つけた、クロスミラージュ」

 

《Sealing Shoot》

 

「シュート!」

 

ティアナの狙いに捉えられたスライムは、撃ち出された弾丸に貫かれた。

弾丸に込められた封印魔法が直後に発動し、周囲にいた他のスライムも消えていき、最後には封印されたロストロギアの核のみがその場に残った。

 

「封印完了。

 シャマル先生、終わりました」

 

(はーい、すぐに隊長たちがそちらに着くので、その場で待機しておいてくださーい)

 

「すごいな、なんで一発で仕留められたんだ?」

 

「ほかのスライムも核の反応出していたのに……」

 

シャマルとの通信を終えた後、ティアナにスバルとエリオが疑問をぶつけてきた。

事前情報で、今回のロストロギアは危機を感じたとき、分身体を作り出し本物は離脱するということを聞いていた二人は一発で核を持った本物を見抜いたことを疑問に思っていたのだ。

 

「簡単よ、ほかのと動きが違うのを見つけただけ。

 偽物は周りからある一点を隠そうと派手に動き回って、その場所にいるのは周りの様子をせわしなく見回してたから」

 

「なるほど……。

 やっぱお前すごいな。

 よくもまぁそんなことを」

 

「―――ッ、フン!

 当然よ、このぐらいできないと執務官になろうとしている身としてはおかしいわよ」

 

スバルの言葉を聞いたティアナは顔を紅くしそっぽを向きながらそう告げた。

 

 

 

その後、遅れて到着した隊長陣からほめられさらに顔を紅くしたツンデレ少女が一人いたそうだ。

 

 

 

 

 




隊長陣は風呂上りの後始末で間に合いませんでした(笑)
先に上がっていたシャマルだけが対処可能ってどういうことなんだ。
Σ(゚Д゚)まさか、これがキャラが勝手に動くというやつなのか……?
あと、ごめんよ、フェイト。
君の出番はなぜかギャグというかオチに使いやすいんだ……。(特にエリキャロ関連で)
あとさりげなくシャマル先生初登場。
次回から『魔法先生ポイズンシャマル』始まります(嘘)

今回の人物紹介は、われらがオッパイ魔神シグナムです。


名前 シグナム
性別 女性
年齢 不詳
趣味 木刀のカタログを見ること
最近の悩み はやてからのスキンシップが激しくなり、さすがに酷くなりすぎだと考え、レジアス中将に相談するかどうかを悩んでいる。

ライトニング分隊でなおかつ交代部隊という原作でも序盤はほとんど出番のなかったシグナム。
それはこの作品でも変わらなかった。
だが、スバルが休憩時間中に読んでいた漫画が彼女の琴線を刺激し、その漫画を借りたことで彼とちょくちょく話しているところを目撃されている。
特に最近では質量兵器ギリギリの木刀のカタログを休憩時間中に眺めているところもよく目にされている。
はやてのスキンシップにより、ある特定の部分がさらに成長したそうだ(プログラム体なのに……)。

はやて「なんでや!なんでシグナムは大きくなるのに私はならんのy……

スパロボ風精神コマンド
「必中」「鉄壁」「集中」「ひらめき」「直撃」「熱血」

スパロボ風特殊能力

「烈火の将」:気力110以上で発動。周囲にいる味方の気力プラス15

「ヴォルケンリッター」:気力110以上で発動。同じヴォルケンリッターを持つキャラクターとの連携攻撃でボーナス15%

「コードATA」:撃破されたとき周囲の敵味方関係なしに爆発に巻き込m(削除されました

スパロボ風エースボーナス
武装に「煌竜」追加
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