何をやらかすのかは本編を見てのお楽しみ。
『ティアナ、援護頼む!』
「わかってるわよ!」
訓練が開始されてからスバルたちはガジェットの動きに翻弄されていた。
デザイン上そんなに動きは素早くないだろうと思っていた前衛の二人は、その先入観のせいで完全に振り切られ分散し、後衛の援護を受けることができていない状態だった。
『エリオ、回り込め!
ティアナがそっちに追い立てる!』
『はいっ!』
伊達に2年近くコンビを組んでいないスバルはティアナの狙いを理解し、エリオを先に行かせ、自分はガジェットを追い立てる役に徹していた。
「キャロ、威力強化お願い」
「はい、ケリュケイオン」
《Boost up. Burret Power》
キャロの補助魔法がティアナに掛けられ、ティアナの魔力弾の威力が上がった。
「スバル、援護行くわよ!」
『どんと来い!!』
「シュートッ!!」
『マグナム、シュート!!』
牽制目的のスバルのリボルバーシュートと本命のティアナのシュートバレットはガジェットに向かって飛翔する。
ガジェットとの間には遮蔽物はなく、威力強化を施したティアナの魔力弾は目標を貫く……かと思われた。
「なっ!?」
『掻き消えた……?
バリアか!?』
「違います、たぶんフィールド系!」
二人の魔力弾はガジェットに直撃する距離まで迫った途端、何かに阻まれて空気に溶け込むように消滅した。
「防御じゃなくて、魔力を消滅させてる……?」
『そう。ガジェットドローンには、ちょっと厄介な性質があるの。
攻撃魔力をかき消す、アンチマギリングフィールド。
通称AMF、普通の射撃は通じないよ?』
『だったら……ッ!!』
なのはからの補足説明を聞いたスバルはローラーの出力を上げ同時にウィングロードを発動する。
「スバル!馬鹿、危ない!!」
『AMFを全開にされると……』
ガジェットが一際強く光ると、スバルが発動したウィングロードが途中で途切れ、スバルは空中に投げ出される。
『スバルさん!』
『なんとぉ!』
投げ出されたスバルは空中で体勢を立て直すと近くのビルに魔力弾を放つ。
魔力弾の直撃を受けたビルから人の頭ほどの大きさのコンクリート片がスバルの方に飛んでくる。
『そらよッ!!』
スバルはそれを蹴り飛ばしガジェットにぶつけ体勢を崩す。
その隙に着地したスバルはローラーと最短進路で体勢を崩したガジェットに接近し右腕でその丸いボディを貫いた。
『む、無茶苦茶だよ……。
これはちょっと想像できないやり方だった……』
『なのはさん、あいつのやり方に一々驚いてたらキリがありませんから』
驚いた声をあげるなのはに対してティアナは諦めの意を込めた意見を念話で飛ばしておく。
「さっきのを見ると、物理攻撃は防げないみたいね……。
エリオ、キャロ、あいつらの足止めできる?」
『やってみます!』
「わかりました!
フリード、ブラストフレア!」
ティアナの提案にエリオとキャロはすぐさま行動に移した。
エリオは彼に与えられた槍型のデバイス『ストラーダ』を使い、ガジェットの進路上にある橋を切り裂き、進路を塞ぐ。
その隙にフリードの口から炎が吐きだされ、エリオの切り落とした橋の残骸に足止めを喰らったガジェットに直撃し破壊される。
残りの7体のうちその攻撃に巻き込まれなかった2体は進路を変更し逃走を続ける。
だが、その2体を追いかける人影があった。
「こちとら射撃型、無効化されたからって諦めるわけには……」
その人影―――ティアナは手に持ったデバイスを構えるとカートリッジを二発一気にロードする。
「いかないのよッ!!」
(フィールドの抜けるだけあればいい、それだけなら、今のあたしにだって……!)
ティアナは銃口に生じさせた魔力弾にさらに薄い魔力によるコーティングを行う。
「外殻……形成……!
ヴァリアブルシュートッ!!」
そして、外殻が閉じた瞬間、ティアナは引き金を引いた。
放たれた弾丸はガジェットのフィールドをものともせずその本体を突き抜ける。
「ヤバッ!
コントロールが!!」
だが、残るもう一機に向かうはずの弾丸はティアナのコントロールを離れターゲットには向かわずまっすぐに突き抜けて行ってしまった。
「クッ!」
『か~ら~の~ッ!!』
だが、その先にいたのは彼女の頼れる(?)相棒だった。
そして、彼の右足にはプロテクションが展開されていた。
「スバル!?」
『もう一撃ィッ!!』
そして、彼の近くをティアナの多重弾殻弾を右足で
「え……」
「あいつはまた……」
蹴り飛ばさられた弾丸は一直線にガジェットへと向かいそのど真ん中を突き抜けた。
『よしッ!』
『すごいです!!
スバルさん、よくあんなことできますね!!』
キャロが信じられないものを見た、という表情を浮かべ、ティアナは大きなため息を吐いた。
もう彼女の幸運はなくなってるのかもしれない。
そんな彼女たちのことは知らずに、スバルはガッツポーズをとってるし、エリオはそんなスバルに向けて尊敬の眼差しを浮かべていた。
やはりなんだかんだ言ってもエリオも男の子なのだ、スバルのやることが格好良く見えるのは当然だろう。
『コラッ、スバル!!
あんなことしたら危ないでしょ!!
エリオも!
あんなことはしたらダメだからね!!
あなたが訓練で怪我したら私がフェイトちゃんに怒られるんだから!!』
まぁ、すぐになのはからお叱りをいただき、二人ともペコペコ誤っていたが。
「それで、新人達の方はどうだった?」
「まだ全員よちよち歩きのひよっこだ。
あたしが指導するのはまだもう少し先だろうな」
稼働初日の夜。
機動六課の隊舎の屋上で話す二人は、機動六課の前線部隊『スターズ分隊』と『ライトニング分隊』の負隊長であるヴィータ三等空尉とシグナム二等空尉だ。
「しかもその中に一人とんでもないことしでかす問題児もいるときた。
まったく、はやての人選に間違いはないと思いたいけど……」
「だが、面白い奴なのだろう?
お前の言葉を借りれば」
「まぁな、特にスバルとティアナはいいコンビだ。
互いの欠点を補いあってる。
資料だとティアナは自分のことを過小評価しやすいって書いてあったけど、今はそんな風には見えねぇ。
まぁ、大方相棒の方が何かやったんだろうけど……」
「そうか。
ところで、その新人達は今どこに?」
ヴィータの言葉に静かに笑いながら返すシグナム。
シグナムの質問にヴィータは苦笑しながら答える。
「いきなり
今は隊舎のロビーでグロッキーだ。
あとでスバルとティアナは起こしてちびっこどもを部屋に運ばせないとな」
「ふっ……」
「あんだよ」
ヴィータの表情を見てシグナムはまた静かに微笑む。
その表情を見たヴィータはそんな彼女を訝しむ。
「いや、お前も教導には向ているのかもな。
なんだかんだ言って面倒見がいいからな」
「うっせ!」
シグナムの言葉に対してヴィータは頬を紅めながらそっぽを向いた。
その仕草にもシグナムは笑みを浮かべるのだが、そっぽを向いていたヴィータはそのことには気付けなかった。
とにもかくにも、新部隊『機動六課』の稼働初日はこうして過ぎ去っていくのだった。
これがスバルクォリティwww
熟練の魔導師であるなのはですらも驚愕させる方法でガジェットを撃破しました。
何をやらかすかわからない。
それは敵にとっては厄介ですが、味方からすれば非常に厄介でしょうね。
そろそろ試験勉強しなければならないけど……、なんでこんな時に限って頭に話が浮かんでくるんでしょうね。
おかげで勉強が捗らねぇ。
今回の人物紹介はスバルによって初登場の際にいきなり魔王陛下を憑依させた原作主人公高町なのはさんです。
名前 高町なのは
年齢 19歳
職業 魔法少女(?)兼戦技教導官
悩み スバルが訓練中にやることなすことに対する対応
スバルによって場合によっては一番引っ掻き回されているかもしれないなのはさん。
彼の行動によって彼女の胃の中は荒れ始めて、最近では胃がキリキリと痛むらしい。
そして、一番の悩みはスバルに指摘されたバリアジャケットのことであり、最近バリアジャケットのデザイン変更を本気で考え始めたらしい。
スバルのおかげで簡単に魔王化することが可能となってしまった。(本人無自覚)
スパロボ風精神コマンド
「必中」「鉄壁」「不屈」「直撃」「気迫」「魂」
スパロボ風特殊能力
「不屈の心」:気力110以上で発動。毎ターン開始時に「不屈」がかかるようになる
「魔王化」:気力170以上で発動。すべてのステータスが50%アップ。武装に「クロスファイヤー」追加
スパロボ風エースボーナス
「魔王化に必要な気力150に低下」