魔法少年リボルバースバル   作:飛鳥

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第六話 

午前5:00

日もまだ顔を出さない時間に一つの目覚ましが鳴り響く。

だが、その目覚ましはベッドから伸びた手を叩き付けられ、ベルを鳴らすのを止められる。

しかし、その後いくつもの目覚ましが立て続けに、かつさまざまなところから鳴り響く。

机の上、テレビの上、はたまた寝ているもののベッドの下、足元など全方位からの目覚ましで時計の持ち主はいやでも目を覚ました。

 

「ふぁ……」

 

「あ、おはようございます、スバルさん!」

 

「ん、おはよー……」

 

目覚まし時計の持ち主、スバル先に起きていたルームメイトのエリオに目覚ましを止めながら挨拶をする。

しかし、その動きはいまいちキレがなくまた目覚ましを止める最中でもうつらうつらしていた。

 

「スバルさん、牛乳です」

 

「ん……」

 

その様子に苦笑しながらエリオは冷蔵庫から取り出した牛乳瓶(500mL)を手渡す。

スバルはそれを受け取り、眠りかぶりながらも器用に蓋を外すと牛乳を流し込む。

 

「ふぅ……、目覚めバッチリ」

 

「あ、あはは……」

 

牛乳を飲むだけで先ほどまでのものすごく眠そうだった表情からキリッとした表情になるのを見て同室になって数日すぎてもなれないエリオは(なんでコーヒーじゃなくて牛乳であそこまで目が覚めるんだろう……)と考えていた。

仮に男子寮(ここ)にティアナがいたらこうエリオに告げるはずである。

 

「気にしたら負けよ。

 あいつはそういうものだって思わないとこっちがもたないから」

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、集合!」

 

午前の訓練、なのはの呼びかけにフォワード四名と一匹はすぐに彼女のそばに駆け寄る。

 

「うん、じゃあ本日の早朝訓練のラスト一本。

 みんな、まだ頑張れる?」

 

「「「「はいっ!!」」」」

 

四人の返事に満足したなのははレイジングハートを起動する。

その際、バリアジャケットは以前のものではなくなっていた。

ミニスカートではなく、足をほぼ覆い隠すほどの長さのロングスカートに変更され、髪形もツインテールではなく、サイドポニーと呼ばれる髪形になっていた。

 

「あれ……、なのはさんのバリアジャケット……」

 

「変わってますね……」

 

「「……」」

 

「あ~、うん。

 イメチェンだよ、イメチェン」

 

《…………》

 

彼女がバリアジャケットの変更を行った理由を知らないエリオとキャロは首を傾げ、その原因であるスバルとそれを知るティアナは目をそらし、当の本人は苦笑交じりに答える。

その本当の理由を知っており、なおかつバリアジャケットの変更する際にマスターが悩んでいたのを知っているレイジングハートはただ黙って話を聞いていた。

 

「そんなことより!

 最後はシュートイベーション、行くよ!」

 

《Axel Shooter. 》

 

なのはが愛機(レイジングハート)を構えると彼女の周りに20発の魔力弾が浮かび上がる。

 

「私の攻撃を5分間回避し続けるか、攻撃を私にクリーンヒットさせれば終了。

 ただし、誰か一人でも被弾したら最初からね」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

「それじゃ、頑張っていこう!」

 

 

 

 

「このボロボロの状態で、なのはさんの攻撃を5分間、捌ききる自信ある?」

 

「無理」

 

「同じくです」

 

「じゃ、何とか一発入れよう!」

 

「「「了解!」」」

 

ティアナの言葉に他の三人は同時に答える。

 

「よし、行くぞエリオ!!」

 

「はい、スバルさん!!」

 

「うん、準備はオーケーだね。

 それじゃ、レディ……ゴーッ!!」

 

なのはが上にあげた右手を下げると5発の魔力弾が一斉に四人のもとに殺到する。

 

「全員、絶対に避けなさいよ!!

 三分で決めるわよ!!」

 

「「「おうッ!!」」」

 

四人は魔力弾が直撃する直前に四方に散開し姿を隠す。

隠したが……。

 

エリオ、キャロ、ティアナに向かった魔力弾の数―――合計4発(すでにティアナとフリードが迎撃済)

 

スバルに向かった魔力弾の数―――11発(内なのはの直接制御6発)

 

「なんでぇ!?」

 

これにはさすがのスバルも声をあげる。

 

「スバルにはお気に入りのバリアジャケットをコケにされたからね……。

 訓練にかこつけて嫌がらせを……」

(スバルは前線に出ることが多いからね。

 ここでこういったことを経験していればのちに生きるよ?)

 

《マスター、本音と建前が逆になってます》

 

慌てて直撃を回避するスバルを見ながら暗い笑みを浮かべるなのはをレイジングハートは呆れた声で言ってみたが、彼女にその言葉は入ってこなかったようだ。

 

 

 

 

 

 

結果のみを言うと、最後のシュートイベーションはクリアされた。

しかしこの訓練を終えた直後にスバルのローラーが完全にダメになってしまい、部品交換どころか、基礎から組みなおさなければならないとの診断を下されてしまった。

さらに、ティアナのアンカーガンもかなり消耗してきており、訓練の最中にも何度か動作不良が起こっていた。

 

「う~ん、皆訓練にも慣れてきたし……そろそろ実戦用の新デバイスに切り替えかなぁ?」

 

「新……」

 

「デバイス?」

 

「うん。

 だいぶ基礎の訓練もこなせるようになってきたでしょ?

 だから、そろそろ自分たちの適正にあった訓練をしていこうかなって」

 

なのはの言葉を聞いた四人は嬉しそうな表情を浮かべる。

 

「じゃあ、詳しい話は隊舎に戻ってからしようか」

 

 

 

 

 

 

機動六課隊舎ロビー

 

「はぁ、二人とも遅いな……」

 

「女のシャワーなんてそんなものだよ。

 ティアナも姉貴も、基本長いから」

 

ソファーに座りながら呟いたエリオに向かってスバルは苦笑しながらスポーツドリンクの入ったペットボトルを渡す。

エリオは礼を言いながらそれを受け取り一口飲む。

 

「そういえば、スバルさんはティアナさんとはどうやって知り合ったんですか?」

 

「ん?

 俺とティアナの出会い?」

 

スバルは口からペットボトルを離すと、頭を掻きながら答える。

 

「そうだな……。

 エリオは訓練校にはいってないんだろう?」

 

「あ、はい」

 

「訓練校では使うデバイスは支給されてたんだよ。

 ミッド式なら杖、近代ベルカなら剣か槍ってな。

 だけど、俺は見ての通りのやり方で、ローラーブーツとリボルバーナックルがあったし、ティアナはミッド式だけどカートリッジシステムを使いたいから自作したデバイスを持ってきてたんだよ。

 それで、訓練校では自前のデバイス持ちなんて目立ってな。

 その時からだよ、あいつとコンビ組んだのは」

 

「それで3年コンビ組んできているわけですね」

 

「まあな」

 

その後、二人はティアナとキャロが戻ってくるまで好きなものや苦手なものといった当たり障りのない話をしながら時間をつぶしていった。

 

 

 

後日、女性用のシャワールームの方でも似たような話をしていたことを知った四人はお互いに笑い、さらにチームの絆が深まっていった。

 

 

 

 




今回初めてなのはのバリアジャケット姿が出てきました。
まぁ、エクシードのデザインだと思ってもらえば結構です。
そして、やはりというか、当然というか、スバルに対してストレスの溜まっていたなのはさん。
爆発しちゃいましたね(笑)。

さて、今日まで連続で更新してきましたが、そろそろストックが切れそうなのとリアルがマジでパネェ勢いで忙しいので更新が遅れます。
ということで次は明後日水曜日とさせていただきます。
なにとぞご了承ください。

今回の人物紹介は、スバルという良き(?)兄を持つことのできたエリオ君です。


名前 エリオ・モンディアル
年齢 10歳
使用魔法体系 近代ベルカ式
最近の悩み どうすればスバルのような人になれるのか

原作と違い、スバルが兄貴分となり年上の男として彼に憧れを抱いてしまった。
彼という存在で甘えるという行為を自然にできるようになり、フェイトがふやけることが多くなったらしい。
訓練の際にスバルの真似をしようとしたところなのはに本気で止められ、涙目で怒られたことを疑問に思っている。(なのはが涙目になるのは当たり前)
スバルと同室ということで彼に借りて遊んだゲームに出てきた槍型の武器の機構をストラーダに積み込もうと本気で考えている最中でもある。

スパロボ風精神コマンド
「加速」「ひらめき」「集中」「気合」「熱血」「勇気」

スパロボ風特殊能力
「魔力変換資質」:気力110以上で発動。すべての攻撃力5%アップ

「Fの遺産」:気力150以上で発動。50%の確率で分身

スパロボ風エースボーナス
「魔力変換資質での攻撃力アップの値5%→10%」
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