魔法少年リボルバースバル   作:飛鳥

9 / 89
約一週間ぶりの投稿です。
今日の午後に最後のテストが終わるのですが、勉強の合間にぼちぼち書いていたので少しストックができました。
それではどうぞ!


第八話

「新デバイスでぶっつけ本番になっちゃったけど、練習どおりで大丈夫だからね」

 

ヴァイスの操縦するヘリに乗ってなのはとリイン、新人四人は現場へと向かっていた。

 

「はい」

 

「了解です」

 

なのはの言葉にティアナとスバルはそう返す。

彼らはこれが初めての出動というわけではないのだ。

緊張はしているが、それは程よい緊張というもので動きを阻害するほどのものではない。

 

「エリオとキャロ、フリードも、しっかりですよ!」

 

「「は、はい!」」

 

しかし、この実戦が初陣のエリオとキャロにとって、リインの言葉は逆効果となっていた。

特にキャロは目に見えるほどに顔が強張っていた。

 

「危ない時は、私やフェイト隊長、リインがちゃんとフォローするから。

 おっかなびっくりじゃなくて、思いっきりやってみよう!」

 

「「「「はい!」」」」

 

四人がなのはに返事をした後、スバルがちらっと横を見てみると、緊張しているキャロに心配するようにエリオが声をかけていた。

その様子を見たスバルは席を立つと、エリオとキャロの前に向かい、二人と目を合わせるように屈んだ。

 

「二人とも、緊張してるか?」

 

「ッ……はい。

 少しだけ」

 

「は、はい……」

 

エリオとキャロはスバルの質問に詰まりながらも答える。

その返答を聞いたスバルは二人の頭に手を乗せクシャクシャと撫でる。

 

「緊張するのは当たり前だ。

 俺も緊張してるし、ティアナもだ。

 だけどな、これだけは言わせてくれ」

 

スバルは頭をなでる手を止めると真剣な顔つきになる。

 

「二人はチームだ。

 だからな、互いを守る、そのことだけは忘れないでくれよ?

 何かを守る、その意志だけで人は強くなれるからな」

 

スバルは「それに」とつづける。

 

「エリオはその年でもう俺たちと同じ魔導師ランクをとれる勢いだし、キャロにはフリードがいる。

 自分の力とこれまでの訓練をやってこれた自分の意思を信じればできないことはないさ。

 自分のやれることを精一杯やれば結果はついてくるさ」

 

わかったな?とスバルが尋ねると二人は少し吹っ切れた表情で頷いた。

 

(ありがとうね、スバル)

 

スバルが席に戻ると目の前に立つなのはから念話で礼を伝えられた。

 

(いいですよ、別に。

 エリオとキャロは俺にとっては弟妹みたいなものですからね)

 

(それでもだよ)

 

なのはとスバルの念話で会話している様子を見ていたティアナはどことなく不機嫌な表情だったのだが、それを知るもの誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

『ガジェット反応、空から!?』

 

『現地航空観測隊、反応を多数確認!』

 

ヘリが現場に近づいていったとき、通信でそのようなことが聞こえてきた。

 

 

「空から? もしかして、航空型のガジェット!?」

 

「多分ね」

 

「どうします? なのはさん」

 

「私がフェイト隊長と出て、2人で空を抑える。ヴァイス君、いい?」

 

「うっす。なのはさん、お願いします!」

 

なのはとヴァイスがそのように言葉を交わすと、ヘリの後部ハッチが開き青空と地上がその光景を覗かせた。

 

「じゃあ、ちょっと出てくるね。一応通信で現場の指揮はとるけど、現場の判断はティアナにお願いするね」

 

「はい」

 

「それじゃ、皆も頑張ってズバッとやっつけちゃおう!」

 

「「「はい!」」」

 

「……はい!」

 

未だに緊張の残っていたキャロが少し遅れて返事をする。

なのははそんなキャロに近づき、顔を両手で優しく包み込んだ。

 

「……大丈夫。離れていても、通信で繋がってる。一人じゃないから、ピンチの時は助け合える。

 キャロの魔法は、皆を助けてあげられる、優しくて強い魔法なんだから」

 

「あ……」

 

「それに、さっきスバルも言ってたでしょ?

 自分の力を信じろって。

 自分の力ってのは不思議でね、信じない者には全く力は貸さないんだけど、信じて使う者にはしっかり応えてくれるから、ね?」

 

「はいっ!」

 

「うん、いい返事だね。

 それじゃ、行ってくるよ」

 

なのははそういって後部ハッチから身を空中に躍らせた。

そして、その光景を見ていたスバルは目をキラキラさせていた。

 

(また何かやらかす気か……?)

 

その顔を見ていたティアナは一応彼の行動に気をかけておくことにした。

 

「任務は2つ、ガジェットを逃走させずに全機破壊すること。

 そして、レリックを安全に確保すること……、ティアナ聞いているですか?」

 

「ッ、はい。

 大丈夫です」

 

「そうですか、ならいいですけど。

 続けますです。

 ライトニング分隊とスターズ分隊は、それぞれ前後に分かれて中央を目指します。

 レリックはここ、7両目の重要貨物室に置かれています」

 

リインはそういって空中に展開したモニターを動かす。

貨物室とあってその広さはほかのものよりもかなりの広さを誇っていた。

 

「スターズかライトニング、どちらか先に到達した方がレリックを確保するですよ」

 

「「「「はい!」」」」

 

リインはそこで、「そして……」と言葉を切ると、その身を光に包まれながら一回転。

そこにいたのは騎士甲冑を着込んだリインだった。

 

「私も現場に降りて管制をするですよ」

 

 

 

「さて、新人ども。

 隊長さん達が空を抑えてくれてるお陰で、安全無事に降下ポイントに到着だ。

 準備はいいか?」

 

「「「はい!!」」」

 

「いつでも行けます!!」

 

「よし、ならスバル!!

 一番槍もってけ!!」

 

「了解ッ!!」

 

その直後、スバルは後部ハッチから身を投げ出した。

 

「ヒヤッホォーッ!!」

 

どことなく楽しんでいるように見えるのは自分の見間違いかとティアナは思ったが……。

 

「スバルさん、楽しそうだね」

 

「そうだね……」

 

隣に立つエリオとキャロのそんな会話が聞こえてきた彼女は眉間を揉みながらため息を吐いた。

 

「ティアナ、あのバカのフォロー頼むぞ!!」

 

「あまりわかりたくありませんけど、了解です!

 スターズ4、ティアナ・ランスター行きます!!」

 

そして、彼女もまた相棒の後を追うべく勢いをつけて空中に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

「行くぞ、マッハキャリバー」

 

『任せてください』

 

「そうこなくっちゃな。

 セットアップ!!」

 

ヘリから飛び降りたスバルは少しの間の空中遊泳を楽しんだ後、新しい愛機を展開する。

一瞬でバリアジャケットとデバイスの装着を終えたスバルは列車の天井部分に着地する。

少し遅れてティアナもバリアジャケットを展開し彼のすぐそばに降りてきた。

 

「あれ、このジャケットって……」

 

自分たちのバリアジャケットのデザインが変更されているのに気付いたスバルはその疑問を口にした。

彼の姿は、以前のものにプラスで白のロングコートに袖の部分には青色の装飾が施されていた。

 

『みんなのバリアジャケットはそれぞれの分隊長さんのものを参考にしているですよ。

 癖はありますけど、高性能なのです』

 

『特に、スターズの二人のジャケットのロングコートはある程度の攻撃を弾く魔法をオートでかけてるから、いざというときはそれで防ぐといいよ!

 あまり過信されても困るけどね』

 

リインとシャーリーからの通信を聞いた二人は来ているコートを感心しながら見つめる。

スバルのコートは袖があるタイプのものだが、ティアナのコートには袖のないノースリーブのものだ。

 

『限界を超えたら最後に防いだ攻撃を相殺するように爆発するようにしてあるから、吃驚しないでね?』

 

「いや、爆発って……」

 

シャーリーの口から聞こえた物騒な単語に流石のスバルも顔を青くする。

 

『本当に爆発するわけじゃないから、心配しないで!

 まぁ、衝撃はあるかもしれないけど……』

 

「できれば衝撃も消してもらえればうれしかったんですけど……「スバル、下ッ!!」……ッ!?」

 

ティアナの呼びかけに反応したスバルはすぐさまその場から後ろに飛び去る。

直後、スバルの立っていた屋根を内側からレーザーが撃ちぬいた。

 

「さて、無駄話はここまでってね。

 行くぞ、マッハキャリバー!」

 

『わかりました』

 

「こっちも行くわよ、クロスミラージュ」

 

『了解』

 

 

ティアナはクロスミラージュを構え、スバルはマッハキャリバーの出力を上げる。

彼らの戦いの幕が切って落とされた。

 

 

 

 

 

「スターズ3、ガジェットⅠ型群体を撃破、次の車両へと向ってください。

 スターズ4、車両内のガジェットを撃破。

 スターズ3との合流をお願いします」

 

 

「ライトニングF、障害排除。

 引き続き、ガジェットの排除を」

 

「スターズ1、ライトニング1、ガジェットⅡ型の撃墜、制空権の確保を完了。

 その場にとどまり監視をお願いします」

 

場所は移り、機動六課の作戦指令室ではオペレーターのルキノとシャーリー、予備のヘリパイロットのアルトがリニアレールとその周辺における状況の整理と現場への大まかな指示を行っていた。

そんな中、はやては部屋の中央に置かれた司令席に座りモニターを凝視していた。

 

(リニアレールに今のところ確認されているのはガジェットⅠ型のみ。

 だけど、Ⅰ型は正直言って彼らにとって油断しなければなんとでもなる。

 相手もそれはわかってるはずや……、恐らくは……)

 

「八神隊長、地上本部から直電です」

 

「地上本部……?

 こんな時にいったい誰や……?」

 

司令補佐のグリフィスからの知らせを受けたはやては首を傾げながらも司令席のパネルを操作する。

モニターの一つに通信をしてきた者の顔が映った。

 

『すまないな、八神三佐。

 作戦中だということは知ってはいたが、君に伝えなければならないことがあってな』

 

はやてはそのモニターに映った人の顔を見て、驚愕した。

地上……いや、管理局の人間ならば彼女(・・)の名前を知らないものはいない。

何しろ、彼女は……

 

「いえ、私が現場に出ているわけではないので。

 それで、何かご用でしょうか、レジアス中将閣下」

 

管理局の生きた英雄の一人とされる女傑だからだ。

 

 




ということで、スバルとは関係なしに物語の都合上TSなさったのはレジアス中将でした。
自分としてのイメージはとある北方の砦を守る女傑さんです。
それから、スバティアのバリアジャケットの見た目が変わりました。
原作のものの上をロングコートにしてます。

今回の人物紹介は、この作品では少し影の薄いフェイトさんです。
それから、各話のあとがきの最後にスパロボ風の精神コマンドなどを追加しました。
よろしければそちらもお楽しみください。

名前 フェイト・T・ハラオウン
年齢 19歳
B/W/H ボン/キュッ/ボンッ
最近の悩み 胸のサイズが大きくなり部隊長からの視線がきついこと

スバルとの絡みが少ないため、必然的に登場することが少ない不憫な人。
しかしちゃんと活躍はしている、焦点に合わないだけで。
スバティアとチームになったことでエリキャロが自分の我を通すことが増えてきたことには素直に嬉しがっているが、自分ではできなかったことを簡単にしてしまった二人に悔しい思いも抱いている。

スパロボ風精神コマンド 「集中」「加速」「ひらめき」「直撃」「気合」「魂」

スパロボ風特殊能力

「管理局の雷神」:気力130以上で発動。50%の確率で分身発動

「露出癖」:気力150以上で発動。攻撃力30%ボーナス

スパロボ風エースボーナス
「露出癖」の発動に必要な気力が130に低下
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。