今年も私は
「やっぱ俺ら島に来るような連中に見えんから視線集めてんな。ちょっと知ってる奴捕まえとくわ」
そういって"pyro"は遠くに見える小さな商店に走っていった。
「呪われた島だっていうのに長閑っすね、
「pyroと大学で会ってからは毎年この時期に来てるけれど、2年目に関係者が病死したぐらいだよ」
2人で話しているとpyroが戻ってきた。
聞こえていたらしく話に加わる。
「
「警察とは現場でなるべく鉢合わせないようにしてるから正確には知らないけど、発覚していない事件含めて十数件かな」
「警察も不憫っすね、有能なのに事件が多すぎるんすよ」
「ホームズファンの数だけ教授ファンも居んだろ」
「ところで呪われた島って言うには地味というか、不気味さが足りなくね?」
「呪いって言ったって騒いでるのは麻生圭二を殺したおっさんどもぐらいだぜ?」
「捕まってないんしょ?本当に犯人なん?」
「呪いだ何だ神経質になってる奴はあの4人ぐらいだったし、上京したとき息子のセージに会って話してんだ。病弱だったとはいえ同年代なんて殆ど居ないからよ。まあ、断定はしてなかったし、その時以降事件の話をしてくれたことはないがな。流石にこっちから事件の話は聞けねえって、卒業まで偶に会ってミステリーの話とかはしてたけどよ」
麻生圭二の息子とも容疑者とも面識のあるpyroはそう語った。
「放火魔が何で気遣ってんの?聞き出してよ」
私は目の前で起こされれば妨害するから目撃することはないが。
「会長とか
「何でこっちに飛ぶんだよ、ropeにしとけ」
軽口が飛んで来たのでさっさと躱す。
「会えてないんすけど、ropeさんそんな人なんすか。面会に行けるなら会いに行ったのに」
「さっさと、うち掃除するぞ。埃の中寝たくねえだろ」
「おっけぃ」
「おう」
私達はpyroの祖父の住んでいた家に向かい、掃除を始めた。
3日間何もないまま掃除を終え、公民館に向かう。
公民館には十人弱の村民が出入りしていた。
「人多いっすね」
「3回忌の準備だろ、ピアノはこっち。始まる頃には3倍ぐらいには増えるぞ」
ピアノの置かれた部屋は無人だった。
「ここで心臓発作ねぇ」
「死んだのは元村長の亀山でさ、検死結果は病死だってのに川島と黒岩と西本の3人がやたらビビッてたんよ」
「麻生邸見たかった」
「同感。全焼してなきゃな」
麻生邸は例の事件で全焼していた。
「pyroは当時の事件見てたんだろ?羨ましい」
「惨殺は見てねえぞ。当時はガキで寝てたし死体に興味も無かったからな、オレは消火騒ぎで起きたから、燃やされた家と中から響くピアノしか覚えてねえ。そこだけは記憶に焼き付いてるけどな」
「そのときのことを歌にしてたろ?何てタイトルだったっけ」
3人で雑談していると船の音が聞こえてきた。
「今年は前村長の法事だし、本土にいる奴らの何人かは乗ってるかな」
「あー、島の病院が小さくて、pyroのじいさんみたく本州で入院してる人とか通学で上京してたりするもんな」
「探偵乗っていれば当たりなんだけど。この辺りだと毛利探偵?あと帰ってくれば工藤親子」
「拠点が近い人だとその辺か。法事は参加するか?」
「pyroが参加するならこの部屋で待つよ」
「んー、パス!ただ事件に期待してこの辺りには居ようぜ」
公民館を出ると良く知る3人の顔があった。
「あー!コウチ兄ちゃん!」
そう言った新一くんに人気のないところに手を引かれて2人で移動する。
「何でこんなところ居んだよ」
そう聞かれたので、友人の帰郷と掃除の手伝いだと教えたが、納得が行かなかったらしく追及してきた。
隠す理由もないので、12年前の事件と2年前の事件の話を教える。
犯人まで言わなくても当事者に会えば直ぐわかるだろう。
米花の刑事なら探偵の助けがなくとも解決できる程度のトリックもあってないような事件だ。
「お前ら、死体を見に集まるなんて、人の命を何だと思ってんだよ!」
「将来有望じゃん。今年の島は当たりかもな」
新一くんが小さくなったことを知らないpyroがそういった。
確かに彼が来たなら殺人事件も起こりそうだ。
外で時間を潰していると公民館から月光が流れた。
「誰だと思う?」
「黒岩だとポイント高い」
「生きている可能性もあるけど、ひとまずピアノ部屋かな」
現場に着くと既に新一くんと毛利さんがいた。
ピアノには殺された川島が伏していて、足下には水が滴っている。
「ねえ、コウチ兄ちゃんたちって法事に居なかったよね、どこにいたの?」
写真を撮っていると寄ってきた新一くんに訊かれ、別れてからの話をする。
新一くんも私たちが犯人だとは思っていないらしく、アリバイもあり、あっさり解放されたので、今回の話をするためにpyroの家に戻るとpyroが話を切り出した。
「なあ、
「私が話している間にpyroが話しかけた相手じゃない?」
「まあ、そうだよな」
「なかなか凝った事件になりそうっすね!」
メイクをした彼を思い返しながら、殺人に期待を寄せていると
「そういえば
「あー、例の線引き。実際どうなん?」
「目の前で起こされなきゃ、どうともしねえよ。自衛のために止めるときはあるがな」
朝になり、島を歩いていると見知った警部を見かけた。
「あれ、目暮警部じゃないですか?」
「毛利探偵が呼んだんですかね」
「米花の守護者だよな、居なかったら灰戸か下手したら不動(もう一人の死神の居る舞台)みたいになってただろ」
「今日はどうすっかな」
「警部が居るんじゃ理由もなく探偵を見張れねえな」
「オレらの活動バレると今後に障るし、一先ず今日のところは釣りでもするか」
港なら事件起きたら、伝わるだろうし運が良ければ容疑者から外れつつ、死体も見ることができるだろう。
その後、一度警部に事情聴取され、写真を提出しつつ釣りを続けていたら黒岩が殺されていた。
現場には近づいたがしっかり封鎖されていたため、写真も撮れなかったがよくあることだ。
引き際を誤ると警察からマークされたり、犯人に口封じされることになる。
国内なら事件にギャラリーは珍しくもないので、発覚後の現場は堂々と見物できる
夜になり、今日の殺人を振り返る。
「やっぱりアリバイのある容疑者ぐらいに収まるべきだった?」
「今回、島にpyroという接点があるとはいえ、ここで過剰に首に突っ込むのは危険だろ。撮る隙も無いだろうし、リスクに合わねえ」
「警部が来てなかったら、もっと動けたんすけどね。こういう時、会長が羨ましくなるっす」
「でも会長の真似事したら会長に殺されそ」
「だよなあ。デスゲーム楽しそうなんだが」
「まあ、顔が複数あると都合良くはあるかな。仮面一つで、そうそう気づかれなくなるよ」
夜が明け、朝釣りに出ると新一くんと遭遇した。
黒岩の事件の前後のアリバイを訊きに来たらしい。
毛利探偵に届いた依頼の話と共に今回は連続殺人だと主張された。
「予想はしてるよ。あと、1人か2人かな」
そう返すと、新一くんは憤慨しながら戻って行った。
「ま、人命は人命じゃんね」
「探偵は探偵で犯人の事を何だと思ってんだよ」
「推理なんざ警察にだけ話せばいいよな」
「ホームズの功罪よ」
事件が起きてから2日目の朝になった。
そろそろ原稿を進めなければスケジュールが調整できなくなるので別行動だ。
昼過ぎに
『オセさん、毛利探偵の推理ショーが放送室で始まるみたいです!』
推理ショーに興味はないので、そのまま執筆を続けた。
戻ってきた2人に公民館でセイジが炎に巻かれて自殺したと聞いた。
pyroのテンションが高く、少し迷惑だった。
毛利一行は事件解決したことで島を去った。
船に乗り込む新一くんは何か深く考えている様子だったので、優作に一報は入れてあげよう。
orgaの読みはオルガではなくオーガです
原作死亡人物(情報の多い警察学校のみ)、生きていたのは?オリ主の救助・助言ではなく、現場観光・深夜徘徊の影響です。下記の状況は変更の場合あり。うち一人の死亡確定エピソードまで受付
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萩原研二:爆弾魔の勘違いがオリ主に変更
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松田陣平:愛好会が集まり、爆弾場所バレ
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スコッチ:オリ主の影響で降谷が先に到着
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伊達航:オリ主の職質の時間分で鼻先回避
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荻原・松田生存
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スコッチ・伊達生存
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全員生存
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原作通り死亡:人でなし共が盛り上がる