新一くんと初めて会ったのは3年前だった。
既に優作と交流はあったが、オレと絶対に会わせようとしなかったから、切っ掛けは偶然だ。
当時、帝丹大学人文学部4年だったオレは探偵愛好会の卒業お祝い旅行で7年前の事件を肴に呑もうと山形県のスキー場に訪れた日のことだった。
「
「会長、副会長。織田さんも卒業おめでとうございます」
3人で口々に祝って、乾杯する。
「ありがとう。織田くん、2度目の重版おめでとうございます。しかし、君らともなかなか会えなくなりますね」
カジュアルなスーツを着こなした
前回は年中半袖短パンだった。
「安心したけど寂しくなるな。大学院落ちなければ残れたんだけど」
すいちゃんは、スキーウェアのファスナーを開けて、袖だけ脱いぎながら言った。
「じゃ、(大学外に)移設しよーぜ。エンくん、ロペちゃんもいいっしょ」
オレがそう言えば残される2人も賛同する。
「君らがそう言うならそうさせて貰います。私の個人サイトを改装するのが都合が良いですかね」
「お、いいね!この関係続けられるんだ」
「会費いくらにする?諭吉出しても惜しくないぞ」
態々内側に3枚重ねて、掛け持ちのバンドチームのイメージTシャツを着ているエンくんはそう言うが彼はいつも金欠だ。
なかなか好みのデザインなので毎回買っているが、顔出し迄着たことはなかった。
結局、態々オレ用
「月500円に上げて5人ぐらい外部で勧誘しましょう。プレゼン用に1人1枚自分で撮ったデータ提出してください」
「おっけー」
「了解です」
「自分のイチオシで大丈夫?」
今は獄中にいるropeもこのときは一緒だ。ゲレンデに出る気のまるでないミニスカートをはいている。
暖かいタイツらしいが見てて寒いんだろうと思う。
「篩にかける意味も兼ねて、イチオシがいいかな」
「ついでに品評会もしようよ」
会長の返答に
「順位付けるのは嫌だからね。不利だし、そこの作家先生の引き出しが多彩過ぎる」
副会長が愚痴を溢すと会長が頷く。
「そりゃあ水死はなかなかなあ。織田は他人が関与すりゃいいからズルい。そういや、結構売れてるけど、
「やめた。つーか、(著書が)バレたら落ちそう。一応、薦められて翻訳者の面接受けて内定は貰った。こっちは本名で書くつもり」
「確かに」
「香澄ちゃんは資格取れれば、就職自体には困らないでしょ」
「このサークル知ってれば、医学部なんて選ばなかったのにいっ。興味ないけど福祉行こうかな、特殊清掃は今までが勿体無いし。医者よりは時間あるはず」
「それなら医療事務行く方が君には良いですよ」
「それだ!」
「この後、水上二朗の発見現場行こうぜ」
「あー、死んだのゲレンデだ!どうせ滑んないと思って持ってこなかった」
「(ぞろぞろ行くと目立って)
雑談していると銃声が聞こえて来る。
「おっ、出来立てなら別だよな。ロペは俺のウェア着とけ。俺は行きのジャケット着ていくから」
「ありがとっ。でも、エンくんまで何でロペなのよ、名前かすっても無いんだけど」
「秘蔵フォルダ思い出せ」
「
内心うきうきしながら表情をつくろって、皆でカメラを持って現場を探しに行ったものの見つけた頃には既に現場保存を始めていた。
探偵が捜査のために覆いを捲った隙に3枚だけ写真を撮ることに成功する。
「(4年前にも聞いたけど)銀衣伝説ねえ」
「織田くん的にはどう?」
「(見立てにしては)
「確かにな。この後どうする?」
「(探偵居るし取調べに)来るっしょ」
「だったら、中で待ちましょう。寒いでしょう」
出ていったときの席が空いていたので、そこに戻る。
「少し良いですか?探偵の
そう言った探偵にスキー客には有り得ない部分とロペの軽装を突かれたもののホテルの予約と一緒に条件付きで今回の許可を貰っていたここの料理長とウェイターに証言して貰う。
ずっと屯していたので鉄壁だ。客席が埋まったら解散することになっていたが、芸能人が何かしていたらしくピーク時にも9割止まりだった。
「そろそろ何があったか教えてくださいよ、何か思い当たるかも知れませんし」
4年前にも同じような事件が起きていて、それをモデルにした映画撮影が来ていたと語られた。
俳優の箕輪奨兵、映画監督の大山守蔵、スタントマンの三俣耕介、メイクの立石雫の4人だと言う。
殺人とは無関係だが探偵愛好会として、2つの銀衣伝説について話しておく。
席を外したときも犯行不可能だったので、探偵はあっさり去っていった。
ホテルの部屋でそれぞれ写真データを見せ合って今回の死体について話し合う。
ホテルのレストランで夕食を食べ終わり食休みしていると、優作から電話がかかってくる。
自慢の息子にあわせてくれるらしいので、部屋を出て、指定された場所へ向かう。
そこには優作が1人で待っていた。
出版社以外離れない2人にしては珍しい。
「うぃーす」
「やあ、お友達といるところ呼び出して済まないねコウチ。息子が上手いこと抜け出してくるまで待っていてくれ。あれは私の存在を黙ってるな。あのプライドの高さは誰に似たんだか」
「両方っしょ」
「違いない!ところでこの状況で俺を殺すならどういう手段に出るかね?」
そう言われて、少し考える。
「趣味嗜好度外視でいいよね。今直ぐにって話ならムリ。今から1週間以内なら銀衣伝説殺人事件の3件目を起こして息子くんを動かしてーー」
「やはり、君から見ても息子は無防備かい?」
「ホテルのロビーで聞こえた通りならね」
そこに新一くんが入ってくる。
「何だよ、親父。ヒントは貰ったがたどり着けたろ?って、誰だ、その人。俺、会ったことないよな」
「まあ、まず入れ」
優作くんが新一くんを中に入れ、ドアを閉める。
「今、お前が事件にのこのこ誘い出されて死にかけているところだ。俺が間に合わなければ後10分で殺される」
「はあ!?いきなり何だよ」
「因みに助けに行くと俺が死ぬかもしれない」
「あんたを確殺するなら、信頼できる共犯が2人は欲しいね。そう言うのやりたくないし、実際は死ぬまで謎をぶら下げ続けるかな」
「いや、どういうことだよ。早く説明しろ、親父」
「まず最初に言っておくが探偵のマナーとして彼の正体はそれを知らない相手に漏らさないように」
「おう」
「彼は、
「は?てめえがっ!?」
「新一。その扱いは否定しづらいが、作品と作者は一緒にしないように。彼に関してはあながち間違って無いが」
『R.I.P.真実の墓』は探偵の
最後に警察に任せず推理ショーで追い詰めたことで、再現殺人の犯人に
別に推理ショーが悪いとは思わないし、探偵が捜査に介入することを否定はしないが、かといって関心もあまりない。
死体探しの目印に便利だと思う程度だ。
探偵は真実を解き明かしているのにも関わらず、何故か探偵の扱いへの苦情が大量に来たけれど。
「......。探偵は犯人に絶対負けねえ」
「オレが書いたのはサイコホラーであって、推理小説では無いよ」
「親父。なんで俺とこいつを態々会わせたんだよ」
「新一が探偵になるつもりのようだったからね。危機感を持って貰おうと思ったんだ。流石に未成年に犯罪者とは会わせられないけど、丁度良いところで彼を見かけたんだ」
「え、オレそんなひでー理由で呼ばれたの?」
「君の一歩先は殺人鬼だろうに」
「!?」
「そんなこと無いって。会長とロペちゃんのが近いよ」
「横並びだろう。事件愛好会」
新一くんが距離をとる。
「探偵愛好会だよ。オレが作ったみたいに言うけど、オレ平会員。それは会長に言えば?」
「君が入っていなければ彼処まで手遅れに成らなかったろう」
「
「ところで新一」
優作はさっきオレの話したゲレンデ第3の殺人を時系列順に新一くんに行動を聞きながら話始めた。
「オレもう帰っていい?」
「そうだね、不謹慎でも卒業旅行らしいし行ってらっしゃい。新一、お前がこの先探偵を続けるなら彼らとの遭遇も増えるだろう。呑まれず、目を逸らさずに接しなさい。けれど、コウチ達のような人間は極少数と言うことは忘れないように」
そんな言葉を聞きながら、オレは部屋を出た。
その後、何事も起きず旅行を終え、"探偵愛好会"が結成された。
ロペちゃんがその名前をハンドルネームにしたのを切っ掛けにオレたちは其々の性癖で呼び合うことになる。
オレは
murderは断固拒否した。
オリ主は犯罪者ではないですが、やべえ奴です
原作のコナン以上の犯罪行為はしない予定ですが、動機が不純なので、本性知られたら主要原作キャラとは仲良くなれないタイプ
工藤優作氏は息子を誘拐するし、解毒剤を手に入れる見込みがあったぐらいだし、清濁併せ呑めるといいな
原作死亡人物(情報の多い警察学校のみ)、生きていたのは?オリ主の救助・助言ではなく、現場観光・深夜徘徊の影響です。下記の状況は変更の場合あり。うち一人の死亡確定エピソードまで受付
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萩原研二:爆弾魔の勘違いがオリ主に変更
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松田陣平:愛好会が集まり、爆弾場所バレ
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スコッチ:オリ主の影響で降谷が先に到着
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伊達航:オリ主の職質の時間分で鼻先回避
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荻原・松田生存
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スコッチ・伊達生存
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全員生存
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原作通り死亡:人でなし共が盛り上がる