ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~ 作:アライズ
ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~
第4話
生きウマの目を抜く
強烈なデビューを果たしたエレジーだったが、やはり実力で勝ったわけではないウマ娘。
実況:ハリボテエレジー、いい追い込みを見せましたが掲示板に追い付けません!そしてサイレンスフウカが今オークスを制しました!
勝ちきれないことが多く、巷では『初勝利が凄すぎただけのハルウララ』という不名誉な肩書きで呼ばれている。
ハリボテエレジー:トリプルティアラに王手ね、フウカもいよいよトップスターへの道が見えて来たんじゃないの?
サイレンスフウカ:生きウマの目を抜くといわれるブルボンさんほどじゃありませんよ。
ミホノブルボン。彼女はダービーまで無敗を貫いてきた今年最強のウマである。
メジロマックイーン:まさかメジロ家以外のウマがここまで伸びるなんて……
ゴールドシップ:気にすんなよ。いつかはデッカイことができるはずさ!
タマモクロス:いつになく真面目やな、そういうのは洒落にならんわ。
※史実ゴールドシップは120億円分の馬券を塵紙に変えた『120億円事件』で競馬界隈においては有名である。
そして時は経ち、夏合宿が始まろうとしていた。
ハリボテエレジー:(いよいよ夏合宿、か……女の子だらけの状況、バレるわけにはいかないが)
バスを降り、多目的トイレの場所を確認していると一人の男性に声をかけられる。
???:なるほど、君が駿川てつおの残した遺産……トイレで話をしないか。
ハリボテエレジー:そうね。なんでそのことを知っているのか私は知る必要があるもの。
多目的トイレ
駿川しおん:単刀直入に聞こう、君は何でハリボテプロジェクトのことを知ってる?
桐生院萩:私は桐生院萩(きりゅういん はぎ)……娘の葵がハッピーミークのトレーナーをやっているのは知ってるだろう?
駿川しおん:ハッピーミーク……短距離路線でサクラバクシオンオーと一二を争うって呼ばれているウマ娘か。
桐生院萩:私はハリボテプロジェクトに出資した。ウマ娘の因子を与えることで、ヒトはウマ娘と互角に渡り合えると思ってな。
駿川しおん:期待外れだから俺を消しにきた、とでも?
桐生院萩:いや、お前の力は想定の範囲だ。それでもウマ娘には及ばない、ということが証明できただけでも有意義な結果といえる。
駿川しおん:じゃあ何をしに来た。俺に何をして欲しいんだ?
桐生院萩:ウマ娘はやはり危険だ。だからURAを潰したい。
駿川しおん:それを手伝え……と?
桐生院萩:卑劣な手段は使わない。何しろ騒ぎになるからな。
駿川しおん:つまりURAの何かしらの『弱点』を探れってことか。
桐生院萩:そういうことだ。ヒトとウマ娘が共存できる社会を守る上で……ウマ娘の力が付きすぎるのは危険でしかない。
駿川しおん:分かった。やれることは、やってみせるつもりだ。
続く