ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~ 作:アライズ
(自分パート)
ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~
第8話
弱ウマ道を急ぐ
ハリボテエレジー:(元『は』といっても俺はあくまでウマ娘の振りをした人間でしかない、弱ウマ道を急ぐというし慎重に行きたい)
エイシンフラッシュ:勝てないウマ娘だから、というのですか?
ハリボテエレジー:勝ってみせるわ。それが私に課された使命だもの。
駿川しおん:(それだけじゃない。ウマ娘に人間が勝てることを示すことができれば、不安を抱える人達を安心させられるはずだ)
そして、有マ記念。
ハルウララ:みんなー、応援してくれるかな?
ファン:ウララー!
サイレンスフウカ:(私に有マはまだ早いと思ったけど、何でウララが?)
ハリボテエレジー:すっかり会場はウララ一色ね。
ゴールドシップ:訳分からないぜ。ゴルちゃんも居るってのによ!
ハルウララ:一番人気なんだね。私も負けてられないよ!
実況:それでは始まります、有マ記念。栄光を掴むのは誰なのか!
ゲートが開くと、意外なことにウララが逃げを選んでいた。
ゴールドシップ:ま、まじかよ!あいつ逃げ適正Gじゃなかったのか?
※ゲームウマ娘は逃げや先行が有利なゲームである。なのでハルウララが逃げるのは良くあることだったりします。
実況:場内が騒然としています。そうでしょう、この光景を誰が予測したでしょうか。
ハリボテエレジー:(皆が戸惑っているというのもあるが、何より今回のウララはいつもに増して鋭い。並大抵じゃ追い付けないな)
実況:『先頭に』ポツンと一人、ハルウララ!
ゴールドシップ:させねえ!どぉりゃあ!
ハリボテエレジー:まだ……行ける!私の剣は、まだ折れてない!
実況:後ろからゴールドシップとハリボテエレジー懸命に追いかける。ウララはペースが落ちているが、それでも未だ先頭。
ハルウララ:ワクワクするね!
実況:今、一着でゴールイン!一番人気のゴールドシップ、三着に終わりました。
ハリボテエレジー:(着順を落としてないということは追い付いているってことだ、五着とはいえこのまま行けば恐らく追い付ける)
続く
(友人パート)
ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~
第9話
箸休めならぬ、ウマ休め
トレセン学園 食堂
タマモクロス:むぅ…なんか。食糧減っとらんか?
エイシンフラッシュ:減ってますね、確実に。
ゴールドシップ:おいおい、これ買い出しに行くとしてアタシやタマモなのか?
サイレンスフウカ:買い出しって何の事ですか??
ハリボテエレジー:そういえばクリスマスよ。とはいえ私達ウマ娘に運命の人が要るかと言うと
ゴールドシップ:アタシがいるだろ?
ハリボテエレジー:却下。
ゴールドシップ:アタシじゃなかったら凹むぞー。なぁフウカ…。
サイレンスフウカ:URA前ですし、レース前の景気付けと言う意味ではパーティーはアリだと思いますよエレジーさん。ワクワクしませんか?
エイシンフラッシュ:ウララ先輩の事が好きなんですねフウカ。
サイレンスフウカ:あっ…。
ハリボテエレジー:別にこの仲間が嫌な訳ではないし、ゴールドシップの事が嫌いとは言わないわ、運命の人は違うだけよ。
ゴールドシップ:さっぱりしてんなぁ。
ハリボテエレジー:この仲間でさっぱりしてないのはフウカ位じゃないかしら。
タマモクロス:せやな。
エイシンフラッシュ:そうですね。
ゴールドシップ:そうだな。
サイレンスフウカ:ええっ!?私だってさっぱり出来ますよ?
エイシンフラッシュ:では白のセーターとピンクのセーターがあります。どちらを選びますか?
サイレンスフウカ:ええっと…。ピンクと白?どうしよう???
タマモクロス:白やな。
ゴールドシップ:ピンクは似合わないな。白だ。
エイシンフラッシュ:私も白ですね。
ハリボテエレジー:青とか緑、茶はないの?
全員:え???
ハリボテエレジー:その2つなら選ばないまであるわ。
タマモクロス:…なんや、エレジー。凄い価値観やな。
まぁ少なくともフウカはさっぱり出来ないところがあるのは確かやな。でエイシンフラッシュは白のセーターって今の勝負服やないか。
エイシンフラッシュ:暖かいですよ。フウカさんもどうです?
サイレンスフウカ:わ、私はそんなに胸ないです…/
ハリボテエレジー:私も遠慮するわ。(今でもエイシンフラッシュの勝負服は見づらい。)
ゴールドシップ:へへ、ここまで来たらみんなで買い出し行くか??
サイレンスフウカ:理事長が許可出してくれるんですか?
駿川たづな:フウカさんとエイシンフラッシュさんは待機でお願いします。
サイレンスフウカ:ですよね…。あれ?エレジーさんは?
エイシンフラッシュ:練習すれば良いだけの事です。予定に狂いはありません。
ハリボテエレジー:不思議ね。何があったのかしら?
駿川たづな:エレジーさんは良いみたいです☆買い出し、楽しんでくださいね!
ハリボテエレジー:クリスマスとは言えここは鍋かしら?
タマモクロス:ウチとアイデア一緒やな。ゴルシも大丈夫やろ?
ゴールドシップ:闇鍋はダメだからなー?絶対やるなよ!絶対やるなよ!!?
ハリボテエレジー:貴方が言うのかしら。
こうして買い出しに行ったハリボテエレジー達。
その時にサイレンスフウカとエイシンフラッシュは
エイシンフラッシュ:ハリボテエレジー、何か怖くないですかフウカ?
サイレンスフウカ:なんだろう?進化のタイミングを着々捉えてる感じはします。ゴルシちゃんみたいな特別な走り方を彼女もしてきそうで…。
エイシンフラッシュ:少なくともエレジーの力を越えていれば私達のどちらかはレースで勝てます。
それに何故か知りませんが私はエレジーに負ける事が何か大きな事のように思うのです。私の中にある常識が崩れていくような…。
サイレンスフウカ:不安や崩れても私や仲間が隣にいます。それにその為のトレーニングが今じゃないですか?
エイシンフラッシュ:そうですね。一番、栄冠の景色はやはり私達がとりたいものですから。スピード練習、行きましょう。
エイシンフラッシュとサイレンスフウカはお互いに手を握った後、コースを全力で走った…。
サイレンスフウカ:はぁ、はぁ…。良くはなったと思うけど、エイシンさんもう、ギブ…。
エイシンフラッシュ:私も…さすがにこれはやりすぎましたね…体力2%と言ったところです。
その時フウカはコースから寮に帰る僅かな階段で躓いてしまう。
エイシンフラッシュ:フウカっ!大丈夫ですか?
サイレンスフウカ:きゃう、でもかすり傷位だから…。
エイシンフラッシュ:しっかりしてください。この後はパーティーなんですから。
サイレンスフウカ:躓くの、そこそこ慣れてるから…平気だよ。
エイシンフラッシュ:はぁ、さすがに疲れさせてしまいましたね。これが友情トレーニングの代償ですか。
サイレンスフウカ:これでレースでダメになったら、エイシンちゃんを恨もうかな?
エイシンフラッシュ:フ、フウカらしくありません…!どうしたんですか?
サイレンスフウカ:ふふ、冗談ですよ。
エイシンフラッシュ:フウカがそう言うのは他のウマ娘より恐ろしさを感じました。
サイレンスフウカ:練習に失敗はつきものなんです。もしかしたら私一人でもこうなってたかもしれませんよ?
エイシンフラッシュ:そんな悲しい事はフウカに起こってほしくありません!私に起こればよかったのに…。
サイレンスフウカ:まだ走れないなんて決まってないじゃないですか。それに大袈裟です。焦りすぎですエイシンちゃん。
エイシンフラッシュ:っ、失礼しました…。
サイレンスフウカ:そんなムードじゃ食欲も笑顔も消えますよ?エイシンちゃん笑って、笑ってー?
エイシンフラッシュ:笑いますから顔は触らないで下さい…!
そして鍋パーティーが始まった。
ハリボテエレジー:調理はタマモクロスと私とエイシンフラッシュがやったわ。
ゴールドシップ:鍋はアタシが用意した。だがサイレンスフウカ、お前は何係だ?
サイレンスフウカ:食べる役???
エイシンフラッシュ:すいません、私とのレッスンでフウカは…。
ゴールドシップ:分かってるから気にすんなって。肉団子口に入れるぞ。
タマモクロス:オグリにも作ったたこ焼きも食べてな。
オグリキャップ:タマ、たこ焼き、足りない。
タマモクロス:オグリ、ステイ。
オグリキャップ:分かった。
ハリボテエレジー:量が多いからたこ焼きじゃなくて鍋なら良いわよ。
オグリキャップ:…じゅるり。
ゴールドシップ:おいエレジー。アタシの勘がこの鍋はなくなると告げてるんだが?
エイシンフラッシュ:これは食べるしかありませんね。タマモクロスさんも取り分けなくて良いですからね。
サイレンスフウカ:これじゃお母さんみたいですよタマちゃん。
オグリキャップ:ママ…。
タマモクロス:ウ、ウチがオカンな訳あらへんやろ。ほならウチが特別に大きく切った肉はウチが頂くで?
ハリボテエレジー:賑やかね。貴方達の事は忘れずに済みそうだわ。
ゴールドシップ:そうじゃなくてもレースで忘れられなくしてやるよ。お前を追い越してな。
エイシンフラッシュ:そうです。エレジーはクールと認識してますが絶対弱みありますよね???
ハリボテエレジー:そんな精神攻撃で勝ってどうするの?
サイレンスフウカ:そうです。王道を行く走りで勝たないと気持ち良くないです!だからエレジーさんは二着に来てくださいね?
タマモクロス:そこは一位じゃないんかい!
サイレンスフウカ:それはさすがに、私も勝ちたいですから?URAで勝ったら夢のセンターなんですよ?
ゴールドシップ:あーあれか…聞いたことあるけどあれ、しんどいんだよな。
エイシンフラッシュ:アレです?
オグリキャップ:アレ、しんどい。去年やったけど難しい。でも、楽しい。
ハリボテエレジー:(歌ったことないけど大丈夫なのか?)
こうしてURAファイナル前の聖夜の鍋パーティーは無事大盛況のまま終わるのであった。
続く。