ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~   作:アライズ

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第10話「驥は一日にして千里なるも、駑バも十駕すれば之に及ぶ」

ウマ娘プリティダービー~因子の光、ハリボテの剣~

第10話

驥は一日にして千里なるも、駑バも十駕すれば之に及ぶ

 

URAファイナル、予選は上位八名が通過する方式であるためサイレンスフウカとハリボテエレジーは危なげなく通過した。

 

ハリボテエレジー:(とはいえ五着……準決勝は上位四位まで。それを四レースやってるから決勝でも16人居ることにはなるけど)

 

サイレンスフウカ:(クリスマスの時に痛めた足は治りましたが……後遺症なのかふらつきますね)

 

実況:さあいよいよ始まります、URA準決勝Bブロック。Aブロックではエイシンフラッシュが強い走りを見せていきましたが、Bブロックではどうでしょう?

 

実況:一番人気はトリプルティアラ、サイレンスフウカ。

 

ハリボテエレジー:(やはりというか何というかだな。だが、やってみせる!)

 

実況:ハナを進みます、サイレンスフウカ。少し掛かっているかもしれません。

 

サイレンスフウカ:(バランスが崩れる前に何とかしないと!)

 

ハリボテエレジー:(不味いな、あのままだと転倒するんじゃないか?)

 

実況:さあ第四コーナーに差し掛かりました!

 

サイレンスフウカ:しまった……減速しないと!

 

実況:おおっと、サイレンスフウカ転倒、尻尾を痛めた!だがスピードを落としていたので競争続行は可能だ!

 

サイレンスフウカ:(尾てい骨が……!)

 

ハリボテエレジー:(それでもトップなのは流石だといいたいけど!)

 

実況:おっと、ハリボテ壊れた!ガムテープが剥がれるお……

 

ハリボテエレジーの壊れたダンボールから光の尻尾と耳が見える。

 

実況:これはハリボテエレジーに隠れていた耳と尻尾なんでしょうか?

 

ハリボテエレジー:(俺にぶちこまれたウマ娘の因子が、光になって俺に無い耳と尻尾の代わりをしてるのか!?)

 

駿川しおん:(だがウマソウルは感じない……あくまで人間としての全力を出すための力。まあ、俺はヒトの可能性を示すまで)

 

ハリボテエレジー:これが私に託された、可能性の力です!

 

固有スキル:ヒトの可能性

 

サイレンスフウカ:追いかけてくる……けど!

 

実況:サイレンスフウカ、一度は抜かれる物の一着でゴールイン!

 

ハリボテエレジー:(流石に差がありすぎて抜くこともできなかった、だが三着。この感覚を掴めれば!)

 

レース終了後

 

ハリボテエレジー:フウカは……流石に検査行きか。

 

検査室

 

医師:これは、尾てい骨が折れてますね。

 

サイレンスフウカ:そうですか……

 

医師:治療すれば治りますし、尻尾を包帯で補強すればURAの決勝には出れるでしょう。

 

サイレンスフウカ:転倒しかけたことについてはどうなりますか?

 

医師:決勝までには治るでしょうが、念のためトレーニングは足に負担の無い物を行ってください。

 

サイレンスフウカ:尻尾の固定について提案があります。ダンボールはどうでしょうか?

 

医師:確かに折れているのは尾てい骨なので、尻尾をダンボールでカバーするのは中々の目のつけどころですが。

 

サイレンスフウカ:ハリボテエレジー……彼女に着想を得たんです。

 

こうしてハリボテエレジーは因子の光に目覚め、サイレンスフウカはハリボテの剣で自らを補強した。

 

驥は一日にして千里なるも、駑バも十駕すれば之に及ぶ。

 

それを証明するためのしおんの戦いは、いよいよ終わりに近づいていた。

 

続く

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