甘雨と結婚したい人生だった者の妄想   作:むーしゃか

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甘雨と結婚したい人生だった者の妄想

璃月のとある店の前にて

 

講談師は新たなネタを仕入れ、今日も講談を始める。

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今宵語るは生まれたばかりの昔話

 

昔昔の戦争時代、ここが璃月と呼ばれるより前のお話

 

とある夫婦の儚き昔話

 

 

昔昔のその昔、岩王帝君によばれし1人、

 

仙獣の血を引く少女がいた。

 

仙獣の血を引く少女は岩王帝君のため、民のため、精一杯怪物と戦った。

 

ある日少女が木の下で休息をしていた時

 

声を掛ける少年現れた。

 

「汝、こんな所で寝ていては、不覚を取ってしまうぞ」

 

少女が目覚めた時、少年は既に隣に座していた。

 

身に覚えのない身なり、砂埃の付いた服

 

違和感を感じた少女は見渡した。

 

辺りに散らばるは多量の怪物の残骸。

 

少女は悟る。今この時助けられていた、と。

 

「目覚めは良いか?だがここで寝ていては、危なかろ?」

 

これが夫婦の出会いであった。

 

2人は生活してゆくと共に、惹かれ合う事となり

 

契を交わすこととなる。かの魔神を倒し、幸せに暮らすために。

 

これはまたの機会にお話させて、頂きましょう。

 

だが契は破られた。

 

魔神との決戦前、少年は岩王帝君に刃を向けた。

 

だが仙人により、暗殺は執行されなかった。

 

少年には神罰が降る。

 

責任を感じた少女は自身の手で罰を降した。

 

夫婦の最後の会話は

 

「裏切り者」

 

と、少々悲しき結末に終わる。

 

罰に撃たれた少年は

 

崖から海へ沈んでいった。

 

少年沈みし後

 

少女の目には涙が浮かんでいました。

 

 

そして魔神戦争が終結後

 

少女の胎内には命が宿っていたそうな。

 

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店の椅子に腰をかけ、何も頼まず講談を聴く高身長の男。

 

目を閉じ過去を思い出していた。

 

「今の時代にあの友の話を聞くことになるとはな……」

 

 

 

 

 

場所は移りここは洞天と呼ばれる空間。

 

璃月の仙人がとある旅人の為に作り出したツボの中の世界

 

璃月の山を模したその空間の隅に、畑があった。

 

畑のそばで種の準備をしている青い髪にツノの生えた少女。

 

名を甘雨と言い璃月に住む仙人である。

 

「甘雨ーー!!」

 

手を振りながら甘雨の名前を呼ぶ小さな生き物と

金髪の少年が足並みを揃えて甘雨に近づいていく。

 

「空さん、パイモンさん!こんにちは!」

 

「おまたせ!少し遅くなっちゃった」

 

「香菱に新作のメニューの味見を頼まれてパイモンがね…」

 

「おい!それは言わないって言っただろ!?友達の頼みだから当然だろ!?」

 

コントのような会話を織り成す小動物と少年

小動物はパイモンと呼ばれ、宙に浮く不思議な子。

金髪の少年は空と呼ばれ、妹を探す異邦人だ。

 

甘雨はふふっと笑みを零し2人の会話を聞いていた。

 

「ここの畑はいいですね、色んな野菜を育てることが出来そうです。花も出来るんでしょうか…」

 

そして傍に置いていた袋から種を取りだした。

 

「おぉーー!……って…どれがなんの種なんだ?」

 

「これは主に根菜…です。人参や大根です。あとはキャベツとか…豆類、芋…」

 

今日、甘雨は空とパイモンと一緒に野菜を一緒に育てるため、種を植える約束をしていたのだ。

 

「(四方平和の材料に人参がいるんだっけ…)じゃあにん」

 

「トマト!!なぁなぁそらぁ、たまごとお米とかはあったよな?オイラオムライスが食べたいぞ!!」

 

足をバタバタ、ヨダレを少し垂らしたパイモンが空の声を遮る。

なんとも言えない顔をした空は気にしてはいけない。

 

「トマトですね、ではトマトを植えましょうか」

 

丁寧な動作で種を植える甘雨。

見よう見まねで空とパイモンも種を植える。

 

「よし植えれたな!早く〜早く育て〜!!」

 

「すぐには育ちませんよ、ゆっくり待つのも大事です。」

 

 

 

「……できたか?」

 

「まだだと思うよ…」

 

「うぅ〜オイラお腹ぺこぺこだぞ〜」

 

「ゆっくり待つのも大事です。」

 

数分毎にパイモンが駄々をこねはじめたし、

種を植えれたから甘雨はまた仕事に戻るそうだ。

 

「時々見に来ますので、収穫の際はまたお呼びしますね!」

 

「オイラ達も気にかけておくよ!」

 

「お腹すいたら食べちゃってもいいからね。」

 

「ふぇっ!?そんな、えぇ…」

 

もじもじと照れながらも少し嬉しそうだ。

 

「あっ、空さんパイモンさん、今度時間空いてますか?」

 

洞天を出る直前、甘雨が足を止めて問う

 

「え?特に予定は無いぞ?」

 

顔を見合せハテナを浮かべる

 

「私の娘が皆さんに会いたいって言っていまして、近頃遠出から帰ってくるそうなんです」

 

「そうなのか?それだけなら容易いぞ!なんならサインも書いてやるぞ!!」

 

「パイモンあんまり調子にのらないの」

 

「……むすめ?」

 

「はい!お願いしますね!では…」

 

「まてまてまて!?」

 

衝撃のカミングアウトを危うく見逃す所だった。

 

帰ろうとする甘雨を全力で引き止める。

 

「えぇ…と?私何か忘れてましたか?」

 

「情報が少ないぞ!?」

 

「そう…なのですか?」

 

「娘いたのか!?」

 

「はい。」

 

「結婚してたのか!?」

 

「……はい。」

 

「おっ……」

 

「パイモンストップ」

 

結婚について聞いた時、甘雨の表情が少し曇った

 

空はそれを察し、パイモンを1度引き止める。

 

「あぁ…すまん、いきなり過ぎたか…?」

 

「いえ…大丈夫です。…その…」

 

「え…と…旦那さんは?」

 

「昔…亡くなってしまいました。」

 

「あ……。」

 

沈黙が続く。気まずさが勝ったのか甘雨が口を開く。

 

「とりあえず私はこれで失礼しますね」

 

甘雨はそそくさと洞天を出ていった。

文章力無くて伝えられないし、絵も下手だけどキャラデザ…いります?

  • 絵が下手でも欲しい
  • 妄想するからいい
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