甘雨と結婚したい人生だった者の妄想   作:むーしゃか

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お久しぶりです生きてます。
いつの間にかスメールですね。
甘雨ちゃんも復刻来ましたし、みなさん引きましたか?
私はここみんを引きましたね。え、何故?私これ以上甘雨引いても…

戦闘描写難しいですね。


相対するは流るる幸

璃月の東に位置する名も無き孤島。

 

渦の残滓に対抗するため、千岩軍が集まっている。

 

現場指揮に刻晴、補佐の甘雨。協力者として空や申鶴もいる。

 

「こちら側の準備はあらかた終わったわね…あとは…」

 

荒れた海を眺める。

 

既に海は荒れ、雨も強くなり始めてきた。

 

だが標的の姿が見当たらない。

 

 

「…うぅっ全然現れないな…冷えてきたぞ…」

 

雨が強くなり、警戒態勢をとるため外に出ていたのだ。パイモンが身震いしている。

 

「空、身体は冷えていないか…?」

 

「うん。大丈夫だよ。」

 

申鶴は相変わらず空のことを常に気にかけてるようだ。

 

「仙人ってなんかオイラに冷たいよな…さむっ」

 

 

しばらくしてバサバサと羽音をたて、刻晴の傍にある岩に降り立つ者がいた。

 

「留雲借風真君?どうしたんだろ?」

 

「留雲借風真君。我々に何か御用ですか?」

 

「いや。1つ気になったことがあってな。此度の襲撃は予兆からしても余りにも遅い。」

 

それに…嫌な予感がする、と。

 

 

「刻晴様…一度戻られますか?」

 

確かに雨で兵の体力も奪われているだろう。

 

「そうね…一度…」

 

態勢を整えようとした時。そうはさせないとでも言うように突然海に巨大な渦が出来た。

 

「ッ!!全員配置について!来るわ!!」

 

合図と共に千岩軍が一斉に動き始める。

 

大きな音を立てて姿を現す。

 

璃月上空・群玉閣

 

「やっと現れたわね…刻晴達の方は大丈夫かしら…?雨で体力を奪われ…まさかとは思うけど、それが狙いかしら…?」

 

防衛戦の総指揮をとる凝光。空中要塞にて思考をめぐらす。

 

「それでも私たちは負けるわけにいかないものね。砲台の準備は出来てるわね?それじゃあ、始めましょうか。」

 

璃月に岩元素のシールドを展開した。

 

武装船隊南十字・旗艦

 

「姉御〜やつが現れましたァ〜!」

 

「おう、バッチリ見えてる!!気合い入れ直せーお前ら!!」

 

姉御と呼ばれたその海賊、北斗。

 

交代で見張り、砲台等の準備を行い、刻晴サイドより少し緩めの体制を取っていた。

 

「待ちくたびれたぜ…よし、船を出す。背後に回るぞ!!」

 

 

三陣営が行動を開始した頃。

 

「現れたか…」

 

璃月より西の地にて一人の仙人が海の方角を眺めていた。

 

「以前よりも力は増している…?待て、この短期間でそこまでの力を溜め込むなど………」

 

「……」

 

璃月・船着場

 

 

「あれが渦の残滓ですかー大きいですなー」

 

一切の緊張感も無いまま遠くを見る2人。

 

すると目の前に岩元素のシールドが展開された。

 

「凝光様の、盾、展開、七七たちも、避難?」

 

璃月に残っているのはもう2人のみ、璃月にシールドも展開され、仕事自体はもう終わっている。

 

「えぇ〜ままたちのかっこいいとこ見たかったなぁ〜」

 

避難しますか、としぶしぶ重い腰を上げた。

 

「やぁ、こんにちは。1つ、聞きたいことがあるんだけど。いいかな?」

 

背筋が凍る。避難誘導もした。逃げ遅れた人の確認も隅々までした。

 

旅人等も千岩軍により止められているはず。

 

だったら誰━━━━━━━

 

ゆっくりと振り返るとそこにはゆったりとした服装に小綺麗なマフラーの男。気配は全く感じなかった。だが…

 

(渦…?)

 

彼からは感じるはずの無い渦の気配。母達が戦っているはずの存在と気配が酷似している。

 

七七を自身の背後に呼び。警戒する。

 

気配は人では無い…それに気付いていると悟られたらどうなるかは分からない。気付かない振りをすることにした。

 

「…ここは今立ち入り禁止区域。質問にも答えることは出来ない。立ち去って欲しい。」

 

「…そうだな、残念だ。」

 

分かってくれたかな?

 

渦の男は少し何かを考え、海に向かって歩き始めた。

 

「待って。どこに行くつもり。」

 

警告も無視して進もうとする彼の前に槍を出す。

 

「何処へ?もちろんあそこだが。」

 

彼は当然だと言わんばかりに戦場を指さした。

 

攻撃が始まればすぐにでも戦場となりうる場所へ見知らぬ者が何をするというのか。

 

あまりにも怪しすぎる。

 

「……みんなが、この場所を護るために戦おうとしているの…あなたは…そこに何をしに行くの?」

 

私はまだ子供のように見られてる。それは分かってるし、仕方ないことかもしれない。

 

だからと言って、この男をはいそうですか行っていいですよなんて言えるはずがない。

 

この渦は…大きすぎる。

 

少しでも、お母さん達の負担を減らさなきゃ…

 

「…様子を見に行くだけだよ…」

 

暗い声で返事をした。言い訳にもならない言葉からしても、もう分かっているようだ。

 

「………怪しすぎるよ〜…そんなの〜…通せないよね?」

 

辺りに鳴り響く雨と波の音。そして微かに聴こえる砲撃音。

 

既に戦いの火蓋は切られていたようだ。だが睨み合う両者は互いに動かない。

 

数分の沈黙……すると男はため息をつき、1歩前に出ようとした。

 

男の足が地に着いた時、幸卵の姿は無かった。

 

男の背後にまわり、自前の槍を突き付ける。

 

「……」

 

男の腹部を狙ったそれは身体を貫く前にピタッと止まってしまう。

 

「片手…かぁ…」

 

男は片手で難なく受け止めてしまった。幸卵には殺さないように、という意識はあっても、手加減した訳では無いだろう。

 

男は振り向いてすらいないかった。

 

掴まれた自身の槍を蹴り上げ、掴んだ手を振りほどく。

 

1度、七七の傍まで距離を取った。

 

「う〜ん…どうしようかなぁ…」

 

出来れば一撃で仕留めたかったが、それは叶わなかった。

 

相手の力が、技量が全く計れない。

 

「力だけなら〜何とかなるんだけど…」

 

「七七ちゃん、少し下がっててね」

 

相手に聞こえないように小さな声で伝える

 

「ん…」

 

七七が下がったのを確認してから左手に雷元素を集める。

 

「……雷…か。」

 

男は手を見て目を細める。だが自分から行動は起こしていない。

 

男が分析をしていると、幸卵は右手に持つ槍を男目掛けて投擲した。

 

男はこれも難なくいなす。が、幸卵がまた消えている。

 

背後にも気を回すが気配はない。

 

今度は…背後ではなく真上だった。

 

雷の音も立てず静かに飛び上がった少女は左手に持った雷元素創造物を真っ逆さまに叩きつける。

 

「避雷針ッ!!」

 

かなりの力を込めた一撃。創造物はバチバチとその大きな威力を隠しきれない。

 

「…!!」

 

男は紙一重でその攻撃を躱す。

 

地面に幸卵の創造物が突き刺さった。さらに、創造物を中心にして、雷撃が走り、ドーム状の膜を張る。

 

「危ないじゃないか。」

 

完全に避けきれてはおらず、痺れた左手を見て男は言う。

 

「余裕そう、だね?」

 

ニコっと笑う幸卵だが、次の行動に移っている。

 

雷元素に変化、一息で間合いを詰める。

 

幸卵は素手の戦い方を心得ていた。型や流派なんてものは存在しないが、神の目の加護もあり並ではない。

 

雷元素が纏われた拳で殴りつける。

 

対し男はいなすだけてま全く反撃をする気が無い。

 

(動きが速く…攻撃の苛烈さが増したか…恐らくはさっきの…?)

 

避雷針を避けきれなかったことによる左手の痺れが抜けず、右手だけでいないしている。

 

(右手もそろそろ麻痺してきそうだな…)

 

超電導反応により男の右腕も痺れ始めていた。

 

幸卵の攻撃を男がいなした時、男の表情が一瞬崩れる。

 

「……ッ!!」

 

左膝で男の右腕を蹴り上げた。そして身体を捻りがら空きになった胴体に右脚で強烈な一撃を食らわせる。

 

男はそのままぶっ飛ばされ壁へと衝突する。

 

「…元気だなぁ…この時代の子供は……」

 

やれやれと言った様子で頭を搔いていた。まともに蹴りを食らってなお平然としている。

 

「全然…効いてない…ね。」

 

槍と雷元素共鳴し手元に引き寄せる

 

(どうしようかな〜これなかなか厳しそう………七七ちゃんにお母さん達への元に向かって……いやそれより避難してる人達の……)

 

ふと違和感に気付く。

 

この辺りだけ雨が降っていなかった。

 

(雨の音はまだする…)

 

嫌な予感がした。

 

「…!?」

 

幸卵が空を見上げると小さな水玉が浮いていた。

 

「あー気付いたか、思ったより早かったな。まぁ、関係ないけど。」

 

男は立ち上がり、驚愕する幸卵を置いて海へと歩き始める。

 

「…!!通さな…」

 

慌てて反撃しようとする幸卵に、無数の水玉が高速で降り注いだ。

 

「少し眠っててくれ。安心しろ。聞きたいこともあるんでね。」

 

「避けきれ……」




おまけ……だけどなんか幸卵ちゃんについて知りたいことある?

文章力無くて伝えられないし、絵も下手だけどキャラデザ…いります?

  • 絵が下手でも欲しい
  • 妄想するからいい

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