甘雨と結婚したい人生だった者の妄想   作:むーしゃか

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どうも。
復活二話目です。

前話は下書きが少しあったのですがここから新規ですね。
読み返してもとんでもないところで更新終わってますね。

罪悪感で押しつぶされそうですが更新ダ!
山場一気に書き綴ってやるん田!激長になっちゃったん打!
誤字報告あれば遠慮なく(過去一多いかと!!すみませんんんん)

読み返してたら盛大な誤字を見つけまして……一応、游潾は、ゆうりんと読みます。はい。ゆうらんって書いてシーンがありましたァ……


本音と建前=

 

「……凄いね、本当に人間たちだけで怪物を撃退したんだ。」

 

岩山の頂で見下ろす男は落ち着いた声でそう言った。

 

その言葉には驚嘆も、称賛も、悲哀もなく。

 

ただただ冷たかった。

 

「……!!!」

 

「あなたは誰!?」

 

刻晴が問う。だが旅人とパイモンには心当たりがある。

 

以前会った時はマフラーをしていなかった気がするが、その風貌は明らかに浜辺で倒れていた人だった。

 

「もしかして、、、游じゃないか!?」

 

「どうして游がいるの?」

 

例えそれが知り合いだとしても彼の素性が分からぬ故に驚きを隠せない。

 

「おー恩人と小動物くんじゃないか。こんなところで会うとは奇遇だ。旅人じゃなくて千岩軍だったの?人助けにも納得がいくね」

 

あの時話した陽気さすらも思わせる優しい声色は無く、ただ淡々と言葉を並べる。

 

「何故、貴様がここにいる!何をしているのだ游潾!!」

 

旅人の問いに答えず独り言を重ねる游?に対し、留雲借風真君が声を張り上げる。

 

「游潾?游じゃなかったの……?」

 

「あー、まぁ名前の頭2文字だし?騙すつもりは無かったよ。許してな?」

 

マフラーで口元は見えないが砕けた微笑みをする彼に不気味さを感じる。

 

游潾……?どこかで聞いたような……

 

「空!確か游潾って……甘雨の……!」

 

ガキィン!!!

 

パイモンが違和感に気付いたと同時に、金属音が鳴り響く。

 

岩山の頂で、どこからともなく現れた鬼の面をした男が游潾に斬り掛かっていた。

 

「魈……久しぶり……と言うべきか、この姿では初めましてと言うべきかな?」

 

「……ッ」

 

死角からの一撃だっただろうにも関わらず、どこからともなく取り出した法器で防がれていた。

 

「魈!お前も来てたのか?」

 

「渦の残滓が消えても嫌な気配が消えなかったから様子を見に来た……まさか奴がいるとはな……」

 

隣に降り立った魈も、嫌な予感がしていたのだろう。

 

「相変わらずと言うべきか……まぁそれは些細なことだ。本題に入ろう。」

 

しゃがんでいた游潾が立ち上がり、右手を天に掲げる。

 

「我の名は游潾。かの魔神オセルが生み出した魔人、主の怨念だ。その意思に則りこの璃月に仇なす者なり。」

 

曇天の雲はさらに黒く染まり、瞬く間に嵐が来る。

 

設営した仮拠点をも吹き飛ばす勢いの風は海に高波を作り出す。

 

渦の残滓の大雨をも超える豪雨が旅人達を打ち付けた。

 

「さぁ、憎き人よ!忌まわしき仙人よ!業腹なる神よ!かつて葬った邪悪に抗ってみせろ!」

 

「游潾……!」

 

先程まで絶句していた甘雨も名前を口にする。

 

少しはピクっと身体と目線が動いたが、游潾は何も言わなかった。

 

「うわぁぁぁぁ!!ここにいたらオイラ達みんな波に飲み込まれちゃうぞ!!」

 

海は荒れ狂い、雷まで落ちてきた。

この状態では北斗達や凝光が心配だ……!

 

「このままじゃ逃げ場も無いし避難もままならない!彼を倒すしかないの?でも彼は甘雨の……!」

 

刻晴が爪を噛む。相当考えているようだ。

 

……動かないことには始まらない。倒す以外の方法もあるはずだ。

 

(でもまずはこの嵐を何とかしないと)

 

「おい!空どうしたんだよ!」

 

片手剣を手に取り岩山を飛び、駆け上がる。

 

「あなたはこんなことをする人じゃないはず……!」

 

やがて頂にたどり着き、彼に刃を振り下ろした。

 

「何を根拠に!仙人の殺意を見たか!」

 

だが先程の魈と同じようにガキン!と法器で防がれてしまう、が咄嗟に合わせた魈が背後から槍を突き立てる。

 

ガン!と今度は鈍い音がする。魈の槍は左手から出た岩元素に弾かれてしまった。

 

「悪いが今の我には通用せん!」

 

突如現れた雷元素シールドにより吹き飛ばされてしまう。

 

「大丈夫か?空。」

 

地上に落ちる寸前、申鶴がキャッチしてくれた。

 

「ありがとう。助けられてばかりだね。」

 

(今のは……結晶反応?)

 

お礼を言いつつ突然のシールドについて思考する。

 

彼に雷元素が当たった覚えは無い。つまり彼は雷元素を扱える?

魈の槍は岩元素で防いでた。

つまり少なくとも2種類の元素を扱えるってこと?

僕と同じか……それ以上?

その場で結晶反応、この雨の中なのに雷結晶ってことは……

 

「みんな!待たせてしまったわね。早く千岩軍の避難誘導を!群玉閣に対比させて本土まで送り届けます。」

 

思考を巡らせていると後ろから凝光の声がした。

 

この嵐の中動けるのは群玉閣だけと、可能な限り陸に寄せてくれたらしい。

 

「凝光!でもこの人数どうやって……?申鶴達に手伝ってもらうにしても時間がかかりすぎるんじゃないか!?」

 

もっともな疑問だった。

 

この人数が移動するならまだしも運ぶとなると余計に時間がかかる。

 

幸い游潾は動きを見てないが何をしてくるか分からない。

 

「その点については」

 

「我々にも協力させて頂こう。」

 

声の主は、中に浮いている鹿と鶴。つまり。

 

「削月築陽真君と理水畳山真君じゃないか!いやなんでお前らまで来てるんだ!?」

 

任務でしか出てこない上に人間形態に関してはほぼモブNPCの彼らがどうして……!

 

「こんな非常事態となってしまってはうかうかとしてられんからな。」

 

「我々が群玉閣までの仙道を作る。軍を誘導したまえ。」

 

この気を逃すまいと刻晴が軍を誘導する。風に煽られ仙道から落ちた兵士を申鶴達が回収していく。

 

みんなの心配はなくなった。だが以前として嵐は続いている。避難が終わった群玉閣に対して雷が落ちてしまっては本末転倒。

 

やはり根底をどうにかして止めないと……!

 

「パイモンはみんなと避難してて」

 

「え、でもオイラも……いいや、分かったそうする!」

 

パイモンを送り出し、向き直る。とうに雷元素シールドは剥がれ落ちていた。

 

話を聞いてくれないなら、聞いてくれるまで体当たりしよう。

 

「魈、行くよ!」

 

「あぁ。」

 

岩山を上り、法器に防がれ。

フェイントをして、岩元素に防がれ

どちらも封じれば、元素シールドで弾き飛ばされる。

 

魈は問題なく戦えているが、1人では簡単に防がれてしまう。

僕が何度も登り直しては埒が明かない!

 

「あやつ、あそこから動けんようじゃの。」

 

留雲借風真君がぽつりと一言。

 

空も薄々勘づいていたが確証がなかった。

 

「我が奴の周りに足場を作ろう。幾分かマシになるであろうよ。」

 

願ってもない提案を即飲み込み、再び岩山を駆け上がり足場へ着地。

 

魈も攻撃の手を止め游潾に向き直る。

 

「この暴風雨の中ここまで動くとは恐れ入る。夜叉と旅人。素晴らしいコンビだ。」

 

表情と声色が全く一致しない。とてもにこやかに淡々と言葉を話す。

 

「どうしてこんなことをするの?」

 

先程から何度も問いかけ、回答を貰えずにいた疑問を投げかける。

 

「どうして……ねぇ。さっき言ったよ。俺は渦の怨念だ。残り香だ。滅ぼさないといけないんだ。」

 

游潾はラフに語ってみせる。でもその理由じゃ腑に落ちない。

 

「さぁ来い。我を止めてみせよ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

「甘雨、行かなくて良いのか?」

 

1歩も動かずただ呆然と、游潾と戦う2人を見つめる甘雨。

 

群玉閣への移動も終わり、地上に残っているのは留雲借風真君と甘雨のみ。

 

そして群玉閣から飛び出した刻晴と申鶴も戦闘へ参加すべく岩山を駆け上がっていた。

 

「わ、たし……は……」

 

「彼らならいずれ本当に打倒するであろう。その時は今生の別れになるのかもしれんぞ。」

 

游潾への怒りが少なからずありつつも、甘雨の気持ちを知っているからこそ言葉をかける。

 

「言葉を交わすかは任せるが、後悔のないようにな。」

 

「……」

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

何をしても岩元素と法器に弾かれてしまう。しまいには雷元素シールドまで展開され突破に時間がかかる。

 

(突破口が無い……!相手は1歩も動いてないのに……!)

 

「どうした?怖気付いたか?」

 

雷元素シールドを纏った游潾は一向に反撃する気配がない。

 

これではこちらの体力が削られるだけ……

 

「空!お待たせ!」

 

「助太刀に参った。」

 

足場にヒョイっと刻晴と申鶴が飛び乗る。

 

「来てくれると思ってた!」

 

「汝ら……はぁ。」

 

「指導者の1人と仙人の弟子か!良いな!」

 

「一気に畳み掛けるわよ!」

 

「氷霜よ、化身となれ!」

 

雷元素シールドは申鶴の氷元素と反応し破壊。超電導が巻き起こり、

そこへ刻晴の一撃。だが法器によって防御されてしまう。

横から差した空の攻撃は岩元素でガードされてしまうが……空は岩元素で攻撃したため相殺。

魈と申鶴の一撃が游潾を捉えようとした、、、が。

 

游潾を中心に炎元素の爆発が巻き起こり4人は距離を取ることになってしまった。

 

「あっつ!危ないわね……!一体何個の元素が使えるのよ……!」

 

当然の文句。片手で暴風雨を維持しながら戦っていることを考えても明らかにおかしい…

 

「ガフッ」

 

突然、游潾が血を吐いた。血というにはあまりにも青いが。

 

ダメージを受けている?

 

「もしかして、元素を行使する度に身体に元素が付着してる……?」

 

「……だからどうした?」

 

「常に雨風を起こしてるのを、常に水と風の元素が体に付着してると解釈したら……」

 

これ以上は憶測に過ぎないけど……と一息

 

「常に身体で何かしらの元素反応が起きてるってこと?」

 

常に拡散反応。石と雷で結晶化、雷シールド。タイミングを間違えれば感電だって。

さっきの爆発も、岩元素が相殺されたことによる過負荷だったのでは……?

 

その場にいる皆が絶句する。ただ一人を覗いて。

 

「どう、して……そんなことまでするんですか……!游潾!!」

 

いつの間にか足場へ上がってきていた甘雨だった。

 

「……また会ったね。甘雨。」

 

游潾はニコッと笑って、少し、声色が優しくなった気がした。

 

「答えてください!どうしてそんなボロボロになってまでこんなことをするんですか!」

 

弓を構え、弦を引き絞り、潤んだ目で叫ぶ。

あの甘雨が叫んでいる。

 

「怨念だからって」

 

「違います。貴方は怨念なんかじゃないあの時、あの時私が……!」

 

甘雨は既に泣きそうになっている。

 

「殺しきれなかった、だけではないのか!()()()()()()()()()()()()()()()これが現実だ!」

 

「じゃあどうして攻撃らしい攻撃を1度もしないんですか!」

 

「防御ばっかりで攻撃が当たりそうになった時だけ自身を引き金にした爆発だってどう考えても……!」

 

ヒュン!と甘雨の頬を風の刃が凪いだ。

赤色の血が頬を伝う。

 

「甘雨!」

 

「お前が何を考えてるかは知らない。もう()()だろ?そこまで言うならもういいさ。防戦一方なのはもうやめにしよう。」

 

「それでも……游潾、あなたは……!」

 

「怨念……じゃないとでも!これだけ邪気を放って尚!違うというか!仙人達はまるで敵意剥き出しだっただろう!」

 

「あなたは優しい人だから。」

 

堪らず水を差してしまった。

 

「あ?そんなわけ……」

 

「じゃあどうして迷子のクレーの面倒を見てあげたの?」

 

游潾から明らかにさっきまでの悪役感が消えていく。

 

「……彼女は璃月の人間では無いだろう」

 

「じゃあ七七は?白朮から聞いたよ。あなたでしょ?」

 

「………………」

 

完全に黙ってしまった。

 

「驕りを感じたからだ。」

 

「貴様ら人々は人の時代を作ると言った。仙人に頼らず、人の力だけで生きると。果たしてそんなことが可能なのか?人の力では限界があると知れ!仙人もそうだ数千年も掛けて築いた歴史から簡単に消え去るというのか!では仙人を信じた弟子たちは半仙はどうなるのだ!どちらの世界にも完全に馴染むことも出来ぬ者もいるのだぞ!何故分断なのだッ!」

 

「だからこそ俺は貴様らの乗り越えるべき高波となると決めた。どちらかの力だけでは乗り越えられぬ荒波に!それでも尚進むと言うのなら。波を切り開くがいい風穴を開けるがいい!どうだ満足か、今度はこちらから行くぞ!」

 

完全に怒らせてしまったような感じだ。

でも、本心だけど、これが全てじゃない気がする。

何か引っかかる。なにか()()()()ような……

 

「游潾、あなたは……!」

 

吹き荒れる暴風。岩元素と申鶴の氷元素で結晶化し、シールドを作成。

 

またこれは埒が明かない状態になってしまうと、魈が游潾目掛けて突貫する。

 

風の刃を避け、一閃。岩に防がれ、また一閃。

 

刻晴も結晶化シールドで守りつつ攻撃を仕掛ける。

 

だがよく見れば、常に雨と風の反応で水拡散を起こしており、両者ともにダメージを受け続けている。

 

「ゴフッ……まだまだ波は切り裂けねぇかなぁ!」

 

游潾が血を吐く量が増えてきた。

 

4人がかりで攻撃を重ね、彼は風の刃、炎の弾丸、雷の槍と元素反応を重ねている。

 

「……ハハ……そろそろ国滅ぼすか?」

 

海の上に竜巻が現れる。彼は本気のようだ。

 

ただ、身体の方が持たないのではないか。

 

「や…ぱ…分か…ない…!どう…てそ…までして……たがる…だ!」

 

風が強い。もう自分の声すら途切れるように聞こえる。

 

 

 

身体を酷使してるにも関わらず暴風雨は一向に止まず酷くなる一方。

これさえ止められれば……!

 

水元素 「無駄だッ!」拡散!!

 

炎元素 「具現せよ!」 溶解!!

 

草元素 「逃さない!」 原激化!!

 

岩元素は相殺した……!

みんなが元素を付与すると彼はその元素をすぐに使えない……!

同じ元素を使うにはクールタイムがあるみたい。

あと少しで攻撃が届きそうなのに!

 

また次の元素が……ッ!!!!

 

「あ……あ……」

 

ピタリと攻勢が止まる。

 

4人が一斉に飛び退き、游潾を見つめる。

 

彼が巻いていたマフラーは焼きただれてしまい、原型を留めておらず、過去に受けたであろう首元の傷跡が露わになっていた。

 

その首元には、また、1本の矢が刺さっていて。

 

「甘雨……ッ!」

 

刻晴の叫びを他所に、游潾は比嘉から崩れ落ち、足場を通り抜け落ちていく。

そんな彼はどこはかとなく、笑っているような、そんな気がした。

 

「游潾!!!!!!!」

 

「…あわせ………よ…」




次回、甘雨side 明日予定 シンプルに筆が乗り過ぎたネ……
(文字数見て游潾side入れようかな……入れれなかったら後書きでちょっと書くくらいにする)

游潾くんの言葉遣いがぐちゃぐちゃなのは、
作者の技量50% 游潾の心情50%ってとこですかね。

刻晴ちゃんがここのとこ旅人呼びしてたのは軍の指揮してたからなんですね、個人的に会った時は空って呼んでいて欲しいからです今までもそうだったハズ……

おおおおまえええDA

法器
廻々たる恵の怨嗟

無限を意味する蛇の彫刻が成されたグラス。
雨は降り続け溢れいずる穢れた水は怨嗟となる。

雨は降り注ぎ恵を与える
やがて川となり癒しを与える。
海へ辿り着き生命を与える
工業用排水として穢れを残す。
そしてまた雨となり活力を奪う。
やがて川となり地面を奪う。
海へ辿り着き全てを奪う。

文章力無くて伝えられないし、絵も下手だけどキャラデザ…いります?

  • 絵が下手でも欲しい
  • 妄想するからいい
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