ヨォーヨちゃんなんて特に後付けでもいいからうちの娘とも仲良くしてやって欲しいのですわ。
次回は1週間以内を予定しております。平日の襲来。
━━━━━━━━時は、渦の残滓追撃戦まで遡る。
渦の残滓が現れてから、ずっと浮かない顔をしてなかったのだろうか。
物資の報告を刻晴に行った時も「暗い顔をしてる」と言われてしまった。
(ここ最近は游潾の件に翻弄されてましたし、ここまで渦の迎撃がうまくいきすぎている気がします。留雲借風真君達が言うように嫌な予感もありますし、それに、、、)
1番心配なのは、と先程大きな落雷が落ちた璃月港に目をやる。
(幸卵はちゃんと避難してくれたでしょうか……?でも先程の雷はおそらく……)
普段も仕事を手伝ってくれたりとしっかりしてる子ではあるが、長く生きているにも関わらず幼い頃の面影を残しすぎている。
親というのはどうしても子が心配になるらしい。
(留雲借風真君もこんな気持ちだったのでしょうか……?)
彼女には避難誘導が終わったら避難するようしつこく言っておいたから大丈夫と雑念を捨て作業に戻る。
程なくして群玉閣から元素の塊が放たれ、渦が海中へと逃げていく。
「甘雨!あなたは地上の現場指揮をお願い!」
片手剣を手にした刻晴が走り際に指示を出してくれる。彼女は今から追撃戦に入るのだろう。
「は……はい!」
分からない事を心配していてはキリがない。今やれることを。
追撃戦に入ったが海上にまた現れないとも限らない。
武器の整備、玉の補充を命じ確認に回る。
「甘雨様!天権様から言伝が。玉衛様はどちらに……!」
1人の兵士が話し掛けてきた。
「彼女は前線にいます。現場指揮を任されていますので私に報告してください。」
「はっ。先刻、璃月港に落ちた落雷に関して、被害状況を確認したところ、桟橋付近に焦げ跡が着いたのみで大きな被害はなかったとの事でした。」
良い報告だった。璃月港も無事で安心した。
「ただ……ですね……」
千岩軍の青年は続けて何かを言い淀んでいた。
「何か問題でも……?」
「…………幸卵さんが…意識不明の状態で、白朮さんが治療に当たっていると……」
………………あぁ、どうして、嫌な予感というものは当たるのでしょうか。
「報告ありがとうございました。あなたは持ち場に戻ってください。」
「承知しました!」
青年が戻っていく。
今自分はどんな顔をしてるだろうか。平静を装えていただろうか。
刻晴様や、空さんだったら簡単に見破られてしまいそうな……
だとしても今は大事な仕事の最中。白朮さんが着いてくれているなら大丈夫と、自分に言い聞かせる。
葛藤する中、海に空いた大穴から人影が飛び出した。
申鶴に抱えられた刻晴と空だ。大きな怪我は無いようで安心した。
刻晴はどうやら運ばれるのに慣れてなかったらしく気分を悪くしている……
璃月港と幸卵の件に関しては落ち着いたら報告しよう。
留雲借風真君が降りてきて、刻晴と今回の防衛について議論し始める。
秘書としては聴き逃す訳にいかないのだが、どうしても幸卵の事がやはり気掛かりで──────
「……凄いね。本当に人間たちだけで怪物を撃退したんだ。」
岩山の上から、見下ろし、淡々と言葉を紡ぐようにその声は響く。
あぁ、もう二度と聴けない声とすら思ったのに。
いっそ港で出会った彼は、木の下で口付けをした彼は、全部夢でもいいと思ったのに。
どうしてあなたは私の前に現れるのだろう。
他の子とは忘れ、ただ呆然とその人を見つめる。伝えたい事があるはずなのに、何から伝えればいいのか。言葉にすればいいのか分からない。
留雲借風真君や空が問いかけ、彼は淡々と答える。
彼の、游潾の声は、冷たい。つい先日会った時とは比べ物にならないほど。
私が立ち尽くしてる間に、降魔大聖が駆け付けた。
彼も緊急事態を察したのだと思う。
魈が游潾の形見を見つけてくれた事もあった。彼にも思うとこがあるのだろうか……
「我の名は游潾。かの魔神オセルが生み出した魔人、主の怨念だ。その意思に則りこの璃月に仇なす者なり。」
違う。あなたはそんな人じゃないでしょう。
どうしてそんな言い方をするの?
自分が敵だと、言い続けるの?
彼が名乗ると同時に、雨が、風が、海が荒れ狂う。
渦の残滓よりも、それは激しい。
たかが1人の魔人に出来ることなのでしょうか。、
「さぁ、憎き人よ!忌まわしき仙人よ!業腹なる神よ!かつて葬った邪悪に抗ってみせろ!」
「游潾……!」
(無茶……しすぎです……)
言葉が最後まで出ません。
護らなければならない民に、兵に、今も危害を加えている彼を心配する声を掛けていいのか、分からなくなりました。
彼は少しだけ反応を示したが、口を開くことはなかった。
「このままじゃ逃げ場も無いし避難もままならない!彼を倒すしかないの?でも彼は甘雨の……!」
刻晴様が私の心配をしてくれている。お優しい方です。
ただ、気にしないでください、という一言がなかなか出ない。
空さんが突然走り出して、彼に攻撃を仕掛けました。
降魔大聖も一緒に。嵐を止めるべきと判断したのでしょう。
彼は攻撃を容易く凌いでるように見える。
数千年前は使用したことなのない岩元素まで使って。
結晶化反応。彼の体質を考えれば……体に負担が大きくかかっているはず。
攻防を繰り返すうち凝光様が来て、仙人の助力のもと群玉閣へ兵を誘導し始める。
刻晴様には”誘導は任せて”と言われてしまい。心の中を見透かされているようでした。
留雲借風真君が足場を作り出し、空さんと降魔大聖がさらなる攻勢に出た。
岩山を見つめながら、呆然と立ち尽くす。
自分も戦闘に参加するか、民の安全を確保しに行くのか。
(帝君、私はどうしたら……)
「甘雨、行かなくて良いのか?」
留雲借風真君が、声を掛けてきました。
立ち尽くしてる間に、兵の移動は終わり、刻晴様と申鶴が岩山を駆け上がっていた。
「わ、たし……は……」
どうしたらいいのか、どうしたら彼と……
留雲借風真君は多く語らず、後悔しないように。と言いました。
あの時は、まともに話す時間も無く、別れてしまったから。
もし会話出来ていたなら今も傍に居てくれたのかもしれない。
言葉を交わす時間が少しでもあるのなら。
伝えなければ。
そう思うと同時に岩山を駆け上がる。
戦場に辿り着くと、游潾が血を吐いていた。
彼は自身に元素を溜め込んでから放出する。。一度に2つ以上溜め込めば元素反応による負荷を追う……
空さんもそれに気付いたらしかった。
血を吐いてまでそんな無茶をするのか……と。
気付けば叫んでいた。
彼はこの前港で再開した時のように、どこかへらへらとした様子で「また会ったね。」と。
弓を引き絞り、狙いも定まらないまま、感情に任せて言葉を放つ。
「ボロボロになってまでどうしてこんなことをするんですか!」
「怨念だからって」
「違います。貴方は怨念じゃないあなたはあの時、あの時私が……!」
殺したはず。再開した時の彼は紛れもなく裏切る前の彼だった。
寝息も立てず眠るところも変わってない。
何があなたをそうさせるのか……!
話は平行線で、痺れを切らしてしまったのか、彼が風刃を飛ばしてきた。
頬を掠め、血が涙と混ざる。
「お前が何を考えてるかは知らない。もう他人だろ?そこまで言うならもういいさ。防戦一方なのはもうやめにしよう。」
「それでも……游潾、あなたは……!」
「怨念……じゃないとでも!これだけ邪気を放って尚!違うというか!仙人達はまるで敵意剥き出しだっただろう!」
声を遮られ、あの時のような無力感を思い出す。
無知ゆえに気付けなかったことがあった。
游潾が言い終わると同時に、空さんが話し始めた。
彼は優しい人だと。
数回しか会ってないだろうに、人の内面を見抜くのが得意ですね。
空さんの話の後、彼は感情的に目的を語りはじめました。
人間が導く時代に不満があると、仙人が導くだの、人が導くだの。
両極端にせずもっと協力しろ、と。
あなたはこの国についてまだ浅い。そんな極端な国じゃない。
今もただ時代が移り変っていく真っ只中なのに。
そんなこときっと、彼も分かっている……?
あなたの本心は何?
嵐が酷くなる。風刃も飛び回っている。
空さんと申鶴の結晶シールドが身を守ってくれた。
このまま嵐を作り出されては、本当に被害が出てしまう。
「……ハハ……そろそろ国滅ぼすか?」
ボソッと言い放った。攻撃的な発言。
無力感を感じたあの時。気づけなかったこと。
あの時も彼はこんな、突き放すような発言を繰り返し。
私に武器を構えさせた。
今の私は、璃月を護らないといけないから。
彼を止める覚悟を決め、弓を引き絞り、矢を放った。
元素が反応し、相殺された彼は法器を────
使わなかった。
矢はいつかの傷跡と同じ場所に突き立てられ。
彼は。足場をすり抜け落ちていく。
「游潾!!!!!」
覚悟はしていた。嵐を止めるには倒すしかないとも知っていた。
思った以上に無理をしていたのだろう、彼は力無く落ちていく。
何かを考えるよりも早く私は、走り出していた。
前回もう少し分けるべきでした……
構成が下手すぎました。甘雨が登ってくるところで切るべきでした……
筆(?)が進みすぎてしまった……
過去は過去なのですわい
おまけ。────────────
璃月・臨時避難拠点
「んしょ、んしょ」
御札を付けたキョンシーの少女は、友人を抱えて師の元へ向かっていた。
「七七!何処に行って……幸卵さん!?」
「あ、白先生、幸卵、怪我した……。治して、ほしい。」
眼鏡をかけた長髪の男性が出てきて、七七の抱えている少女に驚く。
「一体何をしたのですか……!ひとまずベットに運びましょう。」
「ん。えと……ね。雷がどっかーん。メモに書いてたマフラーの人と、戦って、助けてくれた?」
七七は可能な限り覚えていることを伝えようとするが、肝心のマフラーの人について思い出せないらしい。
「これは、、、身体中が感電状態に、こんな症例は見たことがありませんね。全身の筋肉が麻痺していて、仮に脳まで麻痺していたら一大事です。」
「体内で感電反応とは、どんな身体の作りしておるんじゃ。」
異常事態に白朮と首にかかる白い蛇の長生も頭を悩ませる。
「七七ちゃん!幸卵ちゃんが怪我したって……」
走ってきたのか、息を切らし部屋に入ってきたのは頭に鈴を付け、背中にカゴを背負った少女。
「ヨォーヨ。幸卵、白先生が見てくれてる。」
「そっかぁ……大丈夫かなぁ、幸卵ちゃんいつかふっといなくなっちゃいそうで……」
黄色のうさぎ、イェーグェを抱きしめながらそんなことを言う。
「七七、も、心配。」
2人の少女が俯いていると。
「この部屋にいたんだねぇ」
「すまない。失礼する」
老齢の女性と、背格好の高い男性が入ってくる。小さな炎スライムをもって。
「おや、ピンばぁやと鍾離さんでは無いですか。どうしましたか?今立て込んでおりまして……」
「幸卵ちゃんが怪我したって聞いてねぇ。様子を見に来たら鍾離さんと会ったのよ。」
「古い友人の娘でな。元素反応を体内で起こす特殊な体質らしい。厄介なことになっていないかと思ってな。」
「ありがとうございます。お2人は治療方法を知って…………その炎スライムは?」
鍾離に抱えられたスライムを見て白朮は首を傾げる。
「……荒治療にはなるが、これが一番確実で早い。このスライムを傍におくと、じきに過負荷反応が起きるはずだ。過負荷反応が起きなくなれば、体内から雷元素が抜ける。すぐに目を覚ますだろう。」
「なるほど……?流石、博識ですね。」
「現状こんな症例は2人しか起きないが、覚えておいていただけると助かる。」
「子供たち。幸卵ちゃんが起きるまで側にいてあげてね。」
文章力無くて伝えられないし、絵も下手だけどキャラデザ…いります?
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絵が下手でも欲しい
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妄想するからいい