それでは……
本編どうぞ!
「司令官、この鎮守府に誰かやって来るのですか?」
「ああ、大本営からの支援としてな」
食堂には青年と吹雪達が集まっていた。遅めの昼食を済ませた吹雪達はお腹は満腹、味は満足、幸福度満点の幸せを感じながら青年と一緒に食事できなかったことに、吹雪達が残念がっていると扉が開いて彼の登場だ。そして青年の口から語られたのはこれからこの鎮守府に大本営からの支援という形で何名かの艦娘がやってくるという内容だった。
「提督さん、新しい艦娘が来るっぽい?」
「ああ、大淀と言う奴から連絡が来た。他何名かと共にこちらに向かっているらしい」
「にゃしぃ、はてさて一体誰が来るのでしょうか……睦月楽しみ!」
「楽しみなのです♪」
同じ艦娘がやってくる……その報に浮かれているようだ。しかし青年は油断できない出来事だ。彼にとってこれはチャンスでもあるが、危険が付きまとう。
大本営からの支援……つまり美船元帥からの手先の者達が監視員としてやってくる。現在この鎮守府には憲兵はいない。軍人の犯罪を防止し、捜査し、逮捕すること、営倉を管理やら運営すること、および軍事施設を防護することが業務の中心である憲兵は前提督の賄賂によって本来の機能を持っておらず、艦娘達が酷い目に遭っていても見て見ぬふり、それに「醜いのが悪い」と言う前提督の意に同意していた人間ばかりだった。それも前提督の逮捕時に全員解雇されることになった。そもそも醜い塊の艦娘が巣くう鎮守府に、好きで憲兵として就任しようと思う者はいない。仕事だからと仕方なく我慢しているものが大多数だ。ここに居た連中も同じようなものだった。
やってくるのは美船元帥の下に付いている艦娘達だ。軽視派を敵視する連中であり、青年が暴力等の問題を起こせばすぐに情報が美船元帥の下へと届き、憲兵の如く青年は確保され、その時点で昇進も英雄になる夢も崩れ去ってしまうだろう。
しかし裏を返せば見せなければいいだけのこと。青年にとって厄介な連中であることに変わりはないが、自分は
それに今のA基地には吹雪達駆逐艦娘しかおらず戦力も乏しい。資材も枯渇しそうな状況での大本営からの監視員の派遣……艦娘のことを大事にしている元帥のことだからこの状況に手を貸してくれる。この状況を打開できるチャンスに青年の期待は膨らむ。
「出迎えるぞ。新たな仲間をな」
青年は少し先の未来を想像し笑いがこぼれそうになったが我慢する。油断はできないのだ。ボロが出てしまえばそこで夢は潰えるのだから。
吹雪達と共にしばらく待っていると輸送車が鎮守府領内へと入って来た。輸送車から現れたのは青年にとって見たことがある人物ばかり……元帥からの
「初めまして、私は大淀と申します。この度は大本営から○○鎮守府の提督補佐として遣わされました」
補佐としてやってきた艦娘達……しかしそこには笑顔はない。警戒心と品定めする視線が青年へと向けられていた。
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「これからはお互いに協力し合っていきましょう」
何が協力し合っていきましょうだよ。俺が軽視派だからって監視の為に送られて来た癖して……だが大淀、あんたは間抜けだ。隠しているつもりであってもこちらを警戒していることが一目瞭然だぞ。特に木曾、お前俺を睨んでいるのバレバレなんだよ。美船元帥さんはもっとマシな連中をよこさなかったのか?訓練学校卒業したての俺でもこれほどの敵意を向けていたら嫌でも気づくわ。それに鳳翔と間宮に明石がいるのはわかるが、龍驤と不知火に木曾までいるのは予想外だったな。
七人の艦娘が補佐として青年の元へとやってきた。
任務娘こと大淀、鳳翔、間宮、明石、龍驤、木曾、不知火の七名だ。美船元帥から補佐と言う形の監視員で、青年が吹雪達に暴力等させない為の制止力にもなるであろう。それを悟らせない為に規律正しい態度を示しているが、中には敵意をむき出しにしている者がいた。球磨型の5番艦の木曾である。強気な武闘派である彼女は心情を隠しているつもりなのだろうが、青年から見ればまるわかりであった。
青年は恨みを買うことぐらいわかっていた。自分が軽視派であることはバレているだろうから、あえて木曾の視線を無視してお互いに自己紹介を済ませる。自己紹介中に吹雪達が見せる笑顔に大淀達は疑問に思ったであろう。過酷な環境であったはずなのに何故こうも笑顔でいられるのか……偽りの笑顔とも思えない。思考を巡らせるが青年の声で考えは中断される。
「ご苦労、美船元帥殿には感謝している。わざわざ我々の為に補佐として来ていただけるとは」
「い、いえ……提督の為に私達がいるのですから」
「……お前の為じゃねぇよ」
「ちょい静かにしとき」
木曾の小言に大淀達に緊張が走るが、青年は聞こえないフリをして会話を続ける。あれこれ挨拶や今後の確認の為に鎮守府へと案内させていると綺麗になった内装に困惑している様子であった。聞いていた話とは違っていて驚いているのだろう。青年が着任してから二日目で改装などできる時間はなかったはずだ。それに大淀達は急遽この鎮守府へ訪れたことでもし青年が悪行を既に仕出かしていたら偽装する余裕すら与えない行動であったのだが、これは予想外の出来事であった。
食堂も綺麗にされ、寝床も綺麗に掃除されていた。吹雪達を含めても七人だけで大掃除したとしてもこれほど綺麗にはできないだろう。シミも劣化した壁も元通り……新品同様になっていたからだ。
「嘘……妖精がいるわ!!?」
「なんやて!?……ホンマや!!?」
そんな内装を眺めていると明石が工房へと行きたいと願い出し、向かうとそこには沢山の妖精が一生懸命に使える道具と使えない道具を選別していた。その光景に明石は驚き、龍驤も驚きの声を上げた。大淀達もその光景に驚きを隠せなかった。
「提督……こ、これは……!?」
「チb……妖精さんだ」
「そ、それは知っていますが……何故妖精達がこの鎮守府に?」
大淀達にとってあり得ない光景だ。妖精達は善良な人間にしか懐かない……しかし今はどうだ?妖精達は青年を見つけるとトタトタと走って来て敬礼をしたのだ。敬礼を返す青年はポケットを探る……一同何を取り出すのかと観察していると手にはお菓子が握られており、妖精達はそれを見るとパァッと顔を輝かせた。そしてそれを一人一人に与えていく。
「ご苦労様、お前達の分だ」
『「わーい!」』
『「やったやった!」』
『「ありがとうございます!」』
『「ていとくさんいいひと!」』
『「うほっ、いいおとこ!」』
『「たまありやろう!!」』
ピョンピョンと飛び跳ねる者、歌っているように見える者、我慢できずにお菓子を食べ始める者それぞれ妖精達の反応は様々だが、大いに喜んでいた。
まったく単純で呆れてしまうぜ。お菓子を与えるだけでこの喜びようだからな。少々無理なお願いをしても通るだろう。報酬を持ち歩いておいて正解だった……これからは常に常備しよう。クヒヒ♪俺はいい人間であることをアピールしておけば大淀達もそう簡単に手は出せない。チビ共の協力が無ければ困るのはお前達の方だからな!……って誰だよ玉あり野郎とか言ったチビは!?元々ついているし、それ褒めてんのか!!?
姑息な手で身の守りを固めていく。実際にこれは中々の効力があった。艦娘である大淀達には痛いほどわかるのだ。妖精が居るのと居ないのとでは圧倒的な戦力、建造、入渠などに影響が出てしまうことを。軽視派の青年がどうして妖精とここまで心通わせることができたのか彼女達にはわからない。
「司令官のおかげです」
「えっ?ど、どういうことなのですか?」
そんな大淀達に吹雪が妖精達の相手をしている青年の代わりに説明してくれた。その内容に大淀達の困惑が広がる……が油断はしない。まだ青年が猫を被っているのかもしれないのだから。油断させておいて後で裏切る可能性もある。しかし今は大淀達はどうすることもできない……そのまま鎮守府内を案内され、これからの方針について話し合うことになった。執務室はこの人数だと入りきらず、汚いおっさんが寝たベッドや銅像があるのが青年は嫌だったので、一通り見て終わると再び食堂へと集まる形となった。
大淀達は控えめに言って大人しくしていた。それも今までの経験上発言したとしても受け入れて貰えず「私の命令に従っていればいいんだ!」「その汚い口を閉じていろ」と言われたことがあった。提督の為にと思って発言しても艦娘だからと無視される……彼女達が美船元帥と出会えたことは人生の転機となったことは言うまでもない。だから青年の言葉を待つばかりの形だけの話し合いになるはずだったが、一向に発言しない大淀達に痺れを切らした青年は言った。
「お前らも自身の意見を話せ」と言われた時は驚いていた。発言自体疎まれる……一歩下がった位置に居た彼女達に詰め寄ったのは青年の方からだった。睨みを利かせていた木曾ですら驚いていたのだ。
初めはどうするべきか思考を巡らせていたが、吹雪達が横から各自の意見を述べていき、青年はそれぞれに対して蔑ろにせず対応していく。その光景を見ているとまるで青年が美船元帥と姿が被さっているように見えた。当然軽視派の青年と自分達が敬愛する美船元帥と同じだと思いたくはなかったが、吹雪達が笑顔で接している姿を見てしまうと何とも言えない感情に浸ってしまう。
結局は場の流れに沿って、大淀達も各自の意見を述べた。復興の優先順位、備蓄の確保、大本営との資材の支給をどう再開してもらうかなど数々の問題を取り上げ意見を交換し合った。しばらく対談してようやく方針が纏まったところでお開きにしようとした。そんな時、小柄な艦娘一人が手を上げた。
「なぁ提督、ちと聞いてええか?」
小柄……っと言えども立派な軽空母で関西弁が特徴的な艦娘である龍驤だ。
「なんだ?」
「……ウチらのことを見ても平気なんか?」
「んぁ?」
疑いを持った視線が青年に向く。龍驤は思うところがあった……いや、大淀達他の艦娘も思うことがある。青年とこうして面と向かって意見を交換していること自体おかしなことなのだ。醜い容姿の彼女達と長く話すことなど苦痛でしかない。適当な命令か伝令役に任せてそれでおしまい……少しでも艦娘を視界に入れておくことはしたくないはずだ。艦娘である龍驤達の受け答えにも誠実に対応している……口は悪そうだが、他の提督達から向けられる嫌悪感を孕んだ視線を感じなかった。
もしかしたら任務の上では嫌悪感を出していないだけなのかもしれない。しかし吹雪達を見ればそうとも思えない矛盾に違和感を抱く。それに……
「(なんやさっきからウチのこと見つめて……イケメンにじっくり見つめられるなんてこんなこと初めてやで。ちょっちくすぐったいやないか♪……いや、アカンアカン!外見だけの男に
受け答えをする場合でも青年は龍驤達と視線を交わしていた。艦娘である自分と視線を交わしただけで唾を吐かれたことや罵倒ことなんて今まで何度もあった。美船元帥の下へと所属してようやく報われたが、こうして龍驤と視線が交差するが、青年には顔色を悪くする様子もなかった。おかしいことだらけの青年に疑問は尽きることはない。それよりも当の本人は艦娘の容姿に頭がいっぱいになっていたことなど誰も知ることはできない。
小さいなこいつ……駆逐艦と変わらんが、確か軽空母だったな。同じ軽空母の鳳翔は母性溢れる感じが伝わって来る。クソッ、甘えたい!お母さんって呼んでみてぇ……これが
愉悦猫のせいで艦娘の容姿が美しく見えるようになってしまった青年は不覚にも目線がどうしても顔から全身へと広がって観察してしまう。青年も男である……故に欲求に駆られてしまう。見れば見るほど美人である鳳翔や間宮は大人の魅力を漂わせる。愛らしい容姿の龍驤や明石と大淀のスケベスカートに目が吸い寄せられるも不知火の眼光にビビったが、子供っぽいイメージの駆逐艦娘の中では大人びてドライな印象をしていることが高得点である。木曾は相変わらず睨みつけて来るが……正直言えば青年にとって間違えようのない美人だ。美人な女性で俺っ子属性持ちに萌えない男がいるだろうか?少なくとも青年はグッと胸の奥から
男である以上、魅惑には逆らえず食い入るように目に力が籠ってしまう……下半身にも。本能に人間は抗えぬと言うことらしい。
「……な、なぁ提督、ウチのことをそんなに凝視して……なんなん?」
「……司令官?」
「どうしたの提督?目に力が籠っているけど?」
「あんたって何考えているのかわからないわね……って聞いてる?ねぇ?……もう!ちゃんと聞いているのかしら!!?」
凝視されている龍驤は困っていた。男性に見つめられるなんて嬉しい限りだが、何やら熱い視線を感じて身震いしてしまう。吹雪と時雨も青年の様子がおかしいことに気づいており、声をかけても反応がなかった。叢雲に怒鳴られたことで魅惑の底からようやく意識が這い上がってきた。
「――はっ!?ゴホン……な、なんでもない。それでお前らの容姿についてか?」
「そや、正直言うとこうして対談していること自体おかしな話なんや。提督は着任したてやさかい知らんかもしれへんけどな、全ての鎮守府ではないにせよ、ウチら艦娘に対して意見を押し付ける輩だらけやったんや。無茶な命令ばかり受けてヘトヘトになって辞めたいと泣きながら懇願する子もおったわ。ウチはまだマシやった環境にいただけやったけど、艦娘と言うだけで避けられてたわ。美船元帥と会うまではな」
「……そうか。俺がどうしてお前達を見ても平気か……気になると言うことか?」
「せや。対等に話をしているだけで奇跡なんや。醜いからってだけで迫害対象になっとる。外見では親切に対応している提督でも実は……ってなこともあんねん。まだそれだけならええ。しかしここに居た前提督はえらいことをしていたと聞いたんや。正直言うと提督のことをまだ信用してへんし、ウチらを扱える技量があるのか不安しかないんやわ」
「龍驤さん!?」
大胆な発言に明石はギョッと声を上げてしまう。面と向かって信用してない、不安しかないと発言すれば傲慢な性格の男性であれば侮辱したと拳が飛んでくる可能性だってある。それでも龍驤は覚悟の上で聞いたのだ。
一瞬でも敬愛する美船元帥と姿が被る幻覚を見てしまった。自分でもあり得ないと思っても見えてしまったのだ。青年に美船元帥と同じ
「(信頼……やな。駆逐艦の子らは青年に対して信頼を寄せているみたいやけど、たった二日目やで?話は聞いたけど……妖精に好かれる軽視派の人間なんて聞いたことないで。もしかしたらこの青年、本当はええ奴なんかもしれへんな?やからって油断せぇへん。まずはどんな対応してくれるんか……観察させてもらうで)」
何が来る?拳か?罵倒か?緊張した空気が張り詰める中で青年がとった行動は……
「まぁ、そうだな。俺を信用しないのは当然だな。技量も訓練学校を卒業したばかりで新米提督の俺だ。だから不安に思われるのも無理はない。だが……」
「……だが?」
「俺は約束したんだ。前提督の不祥事で吹雪達の信頼を失ってしまった。その謝罪の為にも俺は吹雪達の為に尽くすつもりでいる。右も左もわからない新米だが、ゆっくりとでいいから信じてくれと。俺もすぐにとはいかないが待遇を改善するのを約束した。技量は当然ないが、これからコツコツ経験を積んでいく。その為にはこの場にいる全員の力が必要なんだ。
「司令官……」
「提督……」
「提督さん優しいっぽい!!」
「にゃしぃ♪」
「嬉しいのです……!」
「……ふん」
青年の言葉に吹雪達の心は掴まれる。これこそ艦娘達が追い求めてきた『提督』の姿なのかもしれない。
「だから……頼む!こんな未熟者の俺を支えてほしい!!」
「「「「「――ッ!!?」」」」」
場は静寂と驚愕に包まれた。艦娘を使い捨ての道具だと見下しているはずの軽視派であるこの青年は頭を下げたのだ。そこに傲慢は見られない……艦娘と共に歩もうとする提督の姿があった。
「……嘘やないんやな?その言葉は……」
「ああ、誓おう。俺の名において……な」
「……わかった。ウチが聞きたかったんはそれだけや。時間とって悪かったわ」
「いや、これから協力し合っていく仲なんだ。堅苦しいのはそう言った場所と時だけでいい。いつもは気軽に接してもらえたらいいだけだ」
青年の言葉を最後に会議は終了し、これから共に歩む大淀達の為に各自の寝室へと吹雪達が案内するように指示を出し、青年は食堂を後にした。役目を貰った吹雪達は張りきって案内を進めていく。その無邪気な姿に大淀達の表情は複雑だった。
ふぅ……龍驤の質問には少々焦ったが、何とか誤魔化せたか?あいつらは俺が軽視派だと言うことを知っているから吹雪達とは訳が違う。そう簡単に信頼は得られない。演技していると思われているだろうが、今はそれでいい。後々俺の言ったことは本当だったと思わせればいいだけだ。信頼と言うのは焦れば手に入らない。ゆっくりと手に入れるもんだ。そして……手に入れたら最後、あいつらは俺の玩具になるって訳だ。散々遊んで使えなくなったら燃えないゴミに捨ててやる。クヒヒ♪俺の演技力でその時まで騙し続けてやるぜ……艦娘共!!
何から何まで利用しようとする青年の野望は膨らんでいく。このままでは多くの艦娘達が犠牲者となってしまうであろう……大淀達は青年を提督の座から引きずり下ろすことができるのか。それとも……
やっべぇ……鳳翔と間宮が居ても食材がなかったな。仕入れは今日からじゃ間にあわねぇし……チッ、仕方ねぇ買ってくるか!艦娘共は全員で十三人分の食料か。財布の中身は……クソ、小銭しかねぇ!下ろしてくるしかないが、貯金もあまりねぇ。汗水たらして得たバイト代なんて微々たるもんだった……だが、艦娘共には栄養バランスを考えて肉と野菜はしっかり食べてもらわねぇと今後の戦闘に支障が出たらまずいからな。日ノ本に居るからには米は大事、必須、重要だ。食事をなめていると痛い目を見る……古事記にもそう書いてある伝統だ。三食しっかり食べないと体が持たねぇからよ。肉と野菜だけじゃ物足りなかったらどうするか……デザートにプリンでも添えてやるか。これはだいぶ費用が掛かるな……節約して俺はカップ麺で我慢するか。昇進すれば俺は大金持ち、ステーキにハンバーグ、寿司などの高級食品を毎日食えるんだ。今だけは我慢してやる……我慢だ、我慢するんだ俺。夢を叶えるまでの……辛抱だ。
ブツブツと独り言を呟きながら、妖精達に見送られて晩飯の食材を買いに行く青年だった。