無敗の八冠?だったら、俺が獲ってやるよ。 作:流星の民(恒南茜)
ようこそ!岩手競馬について語ろうBBSへ!
今日は 1984 年 3 月 17 日
あんたは 4 人目の来訪者です。
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#730[管理人★]>>おはようございます!今日も一日頑張りましょう!
#731[パソコンに慣れてきた中級者]>>おはようございます...って今日は一段と元気ですね。
#732[軍団長!!]>>うむ。岩手ステークスを兼ねたオフ会とやらの時に、『アンタレスが...岩手競馬から...』とむせび泣いておったのにな。
#733[管理人★]>>む...むせび泣いてないですっ!
嬉しかったんですけど...ちょっと寂しくなっちゃって...。
#734[管理人★]>>で...でもっ!私、東京に行くことが決まったんです!
だから、またアンタレスに会えます!
#735[パソコンに慣れてきた中級者]>>...え?管理人★さん...この盛岡という素晴らしい土地から去ってしまうのですか!?
#736[軍団長!!]>>き、貴様、盛岡という母なる大地を捨て、他の土地に引っ越すなどっ...!言語道断っ...!
#737[管理人★]>>い...いえっ!出張ですっ!出張ですからっ!取り敢えず行ってきますね!?留守は任せましたよ!?
#738[パソコンに慣れてきた中級者]>>ご...ごめんなさい、そんな背景が...。
#739[パソコンに慣れてきた中級者]>>...反応しませんね。
#740[軍団長!!]>>うむ。確かに。既に東京に行ったみたいだな。
#741[パソコンに慣れてきた中級者]>>...ですね。それにしても、あの人結構ドジっ子入ってるけど...大丈夫かな...。
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『船橋法典、船橋法典』
「…到着ですか…!」
そこそこな時間電車に揺られていたので、降りてから軽く伸びをします。
今日がスプリングSだからか、駅は人でいっぱいでした。
それにしても…
「ここが…競馬ファンの聖地…!」
もうすぐ、かの中山競馬場に行けるのだと思うと、身も引き締まってきます。
「さてさて、急がないと…。」
えいえいむん、とばかりに妙な掛け声をそっと唱え、軽くガッツポーズをすると、私は、人混みをかき分け、中山競馬場へと歩みを進め…
…られませんでした。
「…お姉さん、大丈夫…?」
普通に道に迷ってしまい、駅に戻ってきたのが、5分前。
それから、今までずっと地図で中山競馬場を探していたので…もうすぐ地図と睨めっこを始めて5分ほどと言った時間が経過する頃合いでしょうか?
「…すみません、中山競馬場にどうしてもたどり着けなくて…」
「ああ、競馬場は…ここだね。だからこっち側行ってすぐだよ。」
「了解しました!ありがとうございますっ!」
威勢よく返事をし、再び駆け出します。
わざわざ、地図まで使ってもらって説明を受けたのです。
今度こそたどり着けるはず…!私はそう思っていました。
「…お姉さん…本当に…大丈夫…?」
「ぜぇ…ぜぇ…多少怪しい…です…。」
もう、そう答えるほかありませんでした。
流石に、もう一度頼りになることになるのは大分予想外ではありましたが…それでも、頼らなければ、永遠に辿り着けなさそうです。
「…わかったよ。ちょっと待っててね。」
そう、間を置いて、駅員さんが、持ってきてくれたのは一冊の小ぶりな地図でした。
「競馬場のところに印つけておいたから。これ見れば、流石に着けるでしょ?」
駅員さん、ナイスです。
思わず、親指を立てたくなる衝動を抑えつつ、ぺこりと頭を下げながら、地図を受け取ります。
「色々とありがとうございました。私…頑張ります…!」
「う、うん…頑張ってね…。」
そう言って手を振ってくれる駅員さんにもう一度、「ありがとうございます」と伝えて、私は、駆け出しました。
◇ ◇ ◇
◇ ◇
◇
「やっと…やっと…着きました…。」
それから歩くこと、数十分。
ようやく私は中山競馬場に到着しました。
…というか、本当に人多いですね、ここ。
少々ため息をつきたくなる気持ちもわかる気がします。
なんとか人を切り分け前列へ…前列へ…と、進んでいきます。
そうすること数分、ようやくターフが見えてきました。
はい、見た感じもうゲートイン完了してますね。
本当に間に合ってよかったです。
それにしても…アンタレスは…と。
視線を右へ左へと動かしていると、見つかりました。
一頭だけ目立つ白毛ですからね。
3枠3番ですか。
実況を聞いている限りだと、一番人気は隣にいる栗毛の馬であるビゼンニシキという子のようです。
これでも私、中央競馬には疎いもので…。中央の馬は全くわからないのです。
…得意としている策は、実況曰く追い込みのようですね。
であれば、差しをメインの策としている彼はどうするものか、と言った具合ではありますが…まあ、流石に策なしということはないでしょう。
ここは、彼らの作戦に期待して、と。
軽く手を合わせるようにして、私は出走の瞬間を、今か今かと待ち始めました。
そして——
『各馬、一斉にスタートしました!』
レースが始まります。
最初に飛び出していったのは——
栗毛…ですね。
あの子は確か…先ほど言っていたビゼンニシキという子…ですね。
しかし、追い込みから逃げへ…ですか。
こんな作戦をした馬を私は一頭知っています。
——マロンヴァーゴ。
アンタレスの地方時代のライバルでしたが…彼は、岩手ステークスの時に、それまでの作戦だった追い込みから逃げへと、作戦を変えたのです。
あの時は確か…最終直線での競り合いでアンタレスは勝利したのでしたね。
さてさて肝心のアンタレスはどうするのか…と目を向けると、ビゼンニシキのすぐ後方辺りを走っています。
先行策…でしょうか。
確かに、追い込みに対する対策としては優秀ではありますが…。
両馬作戦を変えてきているということで、ますますわかりづらくなってきました…。
『各馬、第3コーナーを周り、最終直線に入りました!先頭は依然として、2番ビゼンニシキ!2番手には3番トレミアンタレス!』
若干掛かっているのでしょうか?普段よりペースが速い気がします。
『ここで仕掛けたぞトレミアンタレス!一気に先頭との距離を縮めていきますっ!』
「…っ!」
ここで仕掛けましたか…!
しかし、相手も一筋縄ではいかないみたいですね…。
一気に近づいたと思ったのに、すぐに引き離されてしまいます。
その時でした。
一瞬…一瞬、先頭を走るビゼンニシキの動きが乱れました。
——そして、アンタレスはその一瞬を突きます。
『トレミアンタレス!ここで再びスパート!先頭との差が一気に縮まりますっ!』
明らかに今…消耗するのが、わかっていたような…?
やはり、彼の賢さは…。
…いえ、今、そんなことを考えるのは無粋です。
最後の一瞬まで目に焼き付けなければ…!
ザッザッザッ!と、蹄が激しく芝を蹴り、宙を舞います。
『ここで抜け出したぞ!3番トレミアンタレスッ!』
——ここで、抜け出しました。
決して止まることなく彼は突き進んでいきます。
その姿はまるで、一筋の流星のようで…青空と彼の白が美しいコントラストを生み出し、鮮やかに目に映ります。
そして——
『トレミアンタレスッ!今、1着でゴールイン!』
彼は決して期待を裏切ることなく、見事なまでに鮮やかに、勝利を掴み取りました。
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#750[管理人★]>>おはようございます!今日も一日頑張りましょう!
#751[パソコンに慣れてきた中級者]>>おはようございます...って帰ってきたんですね。
#752[軍団長!!]>>うむ。お帰りだ。吾輩、嬉しいぞ。
#753[パソコンに慣れてきた中級者]>>どうでした?アンタレスは?
#754[管理人★]>>...最っ高でしたっ!本当に鮮やかな勝利で...。
#755[管理人★]>>...ところで、皆さんに提案があるのですが...よろしいでしょうか。
#756[軍団長!!]>>ふむ。言ってみるといい。
#757[管理人★]>>ここを...
#758[管理人★]>>『岩手競馬&中央競馬について語ろうBBS』にしようと思うんですっ!
#759[パソコンに慣れてきた中級者]>>...へ?
#760[軍団長!!]>>えええええええええええ!?
#761[管理人★]>>...もちろん、岩手競馬については今まで通り語ります...。
でもっ!中央のレースを見て...感銘を受けたんです。やっぱり、競馬は私たちをいつでも昂らせてくれる...。
それは岩手競馬も中央競馬も変わらないと思うんです!
#762[パソコンに慣れてきた中級者]>>...そうなんですね。
#763[パソコンに慣れてきた中級者]>>だったら、僕は賛成です。
#764[軍団長!!]>>…うむ。吾輩も異論なし、だ。
#765[管理人★]>>...ありがとうございます!皆さん!
『岩手競馬&中央競馬について語ろうBBS』開設ですっ!
これからも…よろしくお願いしますっ!
久々の掲示板回でした。
次回、2度目のテイオーとの邂逅です。
またアンタが鈍感になります。
それでは次回もよろしくお願いします。
追伸:レジェンズで一番好きなのはショウ先輩です。