月に寄りそう乙女の作法 Nomadic Rapunzel 作:ペタンコ
読者の皆様のお陰で、何とか第一章(この話まで)が終われました。
この小説自体はまだまだ続きますが、邪神エターナルに魅入られずに済みそうなので、この場で感謝の念を伝えさせてください(七五三を終えた親並みの感想)。
あれから、数日が経った。
腫れていた頬の赤みが引き、バッサリと斜め切りになっていた髪はショートにまで切り揃えられた。
病院に行った後、消毒されてガーゼ塗れになっていたのともこれでお別れ。
消毒液のにおいがしないのが、何だか不思議な気分にも感じる。
「治って良かったよ、痛々しかったからね」
私の顔を見た駿我さんは、一安心と言った顔をしていた。
それだけ、初めに見た時の私の顔は、人様に見せ難いものだったのだろう。
人並みの顔に戻れたことに、安堵の気持ちを隠せない。
「お陰様で、すっかり元通りです。
ありがとうございます、お優しい駿我さん」
感謝の気持ちを込めて、頭を下げる。
人並みの容姿に戻して下さり、衣食住を提供して下さったのも、全て駿我さんの手による物だから。
私は、ただひたすらに駿我さんにご恩を頂いていた。
返す見通しもないのに、嫌な顔一つしないで。
だからこそ、そろそろ尋ねないといけない。
あの日の夜に、はぐらかされたことを。
「駿我さん、一つ質問を許して頂けますでしょうか?」
そう尋ねると、勿論と鷹揚に駿我さんは頷かれた。
何を聞かれても、隠すことなんて無いと言わんばかりに。
なので、私も遠慮なく質問をする。
未だに、どうしてと考えてしまうから。
「駿我さんは、どういった縁で私を保護して下さったのでしょうか?」
それは、ここ数日慌ただしくて聞けなかったこと。
最初は、大蔵家へ政略を仕掛ける為に保護されたのだと思った。
けれど、それは誤解で、駿我さんは明確にそれを否定した。
子供が一人、夜の東京を彷徨うことを座視できなかったと言って。
それに対して、善意を疑った私は恥じ入ったが、根本的な部分での疑問は解けていない。
なら駿我さんは、縁もゆかりも無い子供に対して、どうしてここまでしてくれるのだろうと。
駿我さんの目を、真っ直ぐ見る。
怜悧な瞳をしているけど、そこに優しさが宿っていることを私は知っていた。
だから、怯えること無く見つめることが出来る。
そんな私の不躾な視線を、駿我さんは擽ったそうに受けていた。
そうして駿我さんは、優しい声音で、表情で、私が考えていなかった答えを提示した。
「――里想奈さんだよ」
胸が、キュっと締まる感覚がした。
私と一番交流して、心から家族と認めてくれた優しい妹の名前。
私がもう、関わることが許されなくなった大好きな家族。
そんな彼女は、分かたれても未だ私を守ってくれているのだと感じたから。
「お知り合い、だったのですか?」
「あぁ、そうだよ。
パーティーみたいな場所でね、何度か話もしたことがある。
よく怯えられたけど、姉の話をする時は声が大きくなる子だった。
驚く程に仲が良いのだと、羨ましく思ったほどだ。
そんな彼女に、君を頼むと託された」
だから助けた、と微笑みながら駿我さんは言う。
里想奈さんのお姉さんという理由でね、と付け加えて。
胸に、込み上げてくる感覚があった。
溢れんばかりのそれは、愛おしいという気持ち。
未だに、りそなは見捨てずに私を想ってくれている。
本能的に、りそなを抱き締めたくなるけれど、それが出来ない。
切ないという感覚を切実に覚えたのは、今が初めてかも知れない。
――私は、やはり妹に貰ってばかりだ。
「君が感じたその暖かさこそが、俺が助けたいと思った理由だよ」
納得できたかな? という声に私は声なく頷いた。
いま、言葉を紡ごうとすると、みっともない私が出てきそうだったから。
「別に、我慢しなくても良いよ。
目を潤ませて、必死に耐えなくても良いんだ」
駿我さんの言葉に、頭を振って踏み留まる。
りそながここまでしてくれているのに、私が弱いままでいたくない。
あの子の姉なのだから、それに見合うだけの立派さを備えていたい。
その一心だけで、目をギュッと瞑った。
零れそうなものを閉じ込めて、次には笑っていたかったから。
「やれやれ、今日はハンカチを用意してきたのだけどね」
「あ、りがとうご、ざいます。
それでも、今日は大丈夫ですっ。
本当に、本当にありがとうございます、お優しい駿我さん」
そして、本当にありがとう、大好きなりそな。
心から、愛を伝えさせて。
りそなの想いが、どうにか私を繋ぎ止めてくれた。
もう会えないけれど、りそなを思って暮らすことだけは許してね。
涙は流れなかった。
正確に言うと、目頭が熱くて濡れている感触があったけれど。
それでも、頬を濡らすことはなかった。
「里想奈さんから聞いていたけど、君も妹を想っているんだね」
「はい、想っていますし、愛しています」
正直に答えると、駿我さんは虚を突かれた顔をし、言葉を詰まらせていた。
そうして、どうにか捻り出したのは深い溜息。
間違いない、間違い様がない、という小さな声が何とか聞こえた。
「面と向かって、馬鹿正直に告げられるのは中々に堪えたな。
君達には、俺も人の子だったと思い出させられる。
信じられないものを信じたくなるな、全く」
駿我さんの大仰だけれども、真に迫った声音。
その言葉にどういう意味があるのか、私には分からない。
信じられないもの、というのは前後の話しからすると誰かとの絆のことか。
だとすれば、りそなと私の仲を気にしてくれているのも分かる。
けれど、そうであるなら、駿我さんは味方が居ないということになる。
もしそうなら……それは、寂しいなと思ってしまった。
「駿我さんなら、きっと大丈夫です」
でも、そんな事を私が言うのは僭越で、代わりの言葉が口から出ていた。
貴方なら大丈夫、言うは易しな言葉。
ただ、駿我さん程に優しくて、余裕があるならどうにか成ると思ったのも確かなこと。
正しい大人として行動してくれた駿我さんの事を、私は信頼しているから。
「君が思っている程、俺は善人でも無いんだけどな」
「私が知っているのは、親切で情に厚い駿我さんだけですので」
良く、自分は善人でないと駿我さんは口にする。
会社を経営し、他社と競争をしているという点で、それも駿我さんの一面であるのかも知れない。
泊まっていたホテルも、持っている車も、連れて行ってくれた病院も全てが一流だった。
なので、駿我さんの会社が大企業であるということも理解できる。
自分の企業を大きくするために、多くの会社と競合して勝利してきたという自覚があるのだとも思う。
その過程で、恨まれる事もあったのだとも。
でも、それでも行き先に困っていた私を助けてくれたのは駿我さん一人で。
困っていた私に手を差し伸べてくれたのは、この人だけだった。
だからこそ、私はこの人の事を良い人だと言い続けたい。
少なくとも、私はその厚意に救われていたから。
「そんな事を言ってくれるのは君と……俺の弟くらいなものさ」
私の批評する様な生意気な言葉も、この人は優しく受け止めてくれる。
喜んでいるようにも見えるのは、私の願望が入り混じっているのか。
でも、さっきの言葉の中に、私を助けてくださった理由の一端も垣間見えた。
「弟さんがいらっしゃったのですね」
「あぁ、不出来ではあるが、陽気で優しい奴さ」
駿我さんの柔らかな表情に、更に微笑みが混じった。
それだけで、この人は弟さんの事が好きなのだと察せられる。
信じられる人が居ない、という私の仮定は早々に崩れ去った。
でも、それで良かったと心より思える。
「兄弟は……やはり仲良しが一番ですから」
「きょうだい、か」
しみじみと呟いた言葉に、駿我さんも反芻する様に言葉にして。
ぼんやりとした声音に、駿我さんの複雑な気持ちが垣間見えた。
もしかすると、私と同様に何か事情があるのかも知れない。
「そう言えば、なんだが」
そんな胸の内を隠す様に、駿我さんは表情を心に仕舞う。
ただ、言葉の軽さは先程と変わらなくて。
極々自然に、先程の話題を続けてこられた。
「君には、確か衣遠というお兄さんが居たね。
彼とも、仲は良かったのかい?」
里想奈さんは、君と彼とでは話す時の態度が違ってね、と駿我さんは言って。
ハッキリと、目が合っているのを自覚する程に、マジマジと私の目を見つめてきていた。
それは、初めて会った時の探る視線にも似ていた。
「衣遠兄様は……私の先生でした」
けれども、私の口はスムーズに動く。
迷うこと無く、隠すこと無く。
駿我さんを信頼していて、お兄様の事で隠し立てする事実なんて、何一つ存在しなかったから。
「先生?」
「はい、お兄様は私に様々な事を教えて下さりました」
そう、本当に色々なこと。
この世界の広さから始まり、家族との交流に様々な技術。
一般の方に羨まれて然るべき程に、多種多様な事を教授してもらった。
それも、黄金よりも貴重な、お忙しい衣遠兄様自身の時間を使って。
他にも家庭教師の先生が来ることもあったけれど、一番顔を見せてくれたのは衣遠兄様だった。
「出来ることの楽しさ。
誰かの力になるという遣り甲斐。
自発的にしたいことを探せる、そんな気持ち。
お兄様が与えて下さったものは、私に取って掛け替えの無いものばかりでした」
胸に手を当てて、あの日々を思い出す。
真剣に私の服飾を見て下さったお兄様の、苛立たしげな顔を。
時に無表情で、稀に呆れ顔だったお兄様。
そんなお兄様を、私の作品で綻んだ表情に変えたかった。
私の作品を褒めて欲しくて、一生懸命に取り組んだ。
……それを為す前に、私はもうお兄様と断絶されてしまったけれど。
あの日、最後に別れた時のお兄様の表情。
信じられない様な、傷ついた様な顔。
引き止めて下さったお兄様の言葉よりも、奥様の言い分に従った。
それが間違っていたとは思わない。
お兄様と奥様が相争う事になるのは、冗談では済まない損害が残るだろうから。
それでも、もしもを空想してしまう。
あの時、私がお兄様に縋っていたら、お兄様は私の為に戦ってくれたのだろうか、と。
酷く利己的で、未練がましい妄想。
けれど、お兄様の切実な声も、必死な表情も、私への気持ちを感じさせてくれたものだから。
お兄様やりそなと、ずっと居られた方法を考えて、夜にあの日の事を繰り返し思い起こしてしまう。
私は、あの時にお兄様の手を握っても良かったのですか、と。
「……あの大蔵衣遠が、ね。
遣り手で多才な人物だが、冷酷で苛烈とも聞く。
本当に彼は、君の前で正しい人間だったのかい?」
駿我さんの言葉には、戸惑いの中に疑いがあった。
もしかすると、お兄様と出会ったことがあるのかも知れない。
お兄様は自信を内から溢れ出させて、心をその中に隠されてしまう。
だから一目お兄様を見ると、この人は怖くておっかない人だと思ってしまう。
けれど、それだけではないのを、私は知っていた。
「お兄様は情熱の人です。
筆や糸に気持ちを乗せて、どこまでも人を魅了してしまいます。
私は、そんな人に直々に教えを頂きました。
確かに、怒らせてばかりで褒められたことは終ぞ無かったです。
それでも、見捨てずに私に時間を割いてくれて、どこが凡庸なのかを端的に教えて下さいました。
私にとってそれは標で、どこまでも進んでいきたいと思わせてくれました。
だったら、それは私にとって正しい事だったのだと思います」
自信を持って、それだけは譲れないとハッキリ言う。
お兄様との時間は掛け替えがなくて、あの時の私は多くの物を手にしていた。
あの時間だけは、私はお兄様と家族であると、そう思えていた時間でもあったから。
「……分かった、俺が人間であるのと一緒で、彼も人間だったということだろう。
それに、大切な家族の事で何か言われたら、気分が悪いのは確かだろうな。
こちらの配慮不足だった、済まない」
「いえ、駿我さんにも、何か事情があると思いますので……」
直ぐに、駿我さんは頭を下げた。
私がお兄様のことを悪く言われるのが嫌だと、話していて察したからだと思う。
駿我さんはそれ以上を追求せずに、ここでお兄様の話題を止めた。
もしかすると、かつてお兄様にビジネスで争っていた仲なのかもしれない。
だからこそ、イメージが先行してああ言う物言いになった。
そんな憶測を並べて、それが事実なら駿我さんも探られたくないだろうと尋ねることが憚られた。
何とも言えない、駿我さんの困った顔が後に残っていた。
「ところで、朝日さん」
それから、少しして。
さっきの空気を引きずらず、歓談交じりに他愛のない会話が続いていた中で、駿我さんが一つのことを切り出した。
それは、私がこれからどうするのかということ。
「学校に行ってみないか?」
「学校、ですか?」
「そう、小学校」
駿我さんの提案に、私は少し戸惑ってしまった。
何故ならば、既に小学生の学習範囲は全て履修済みだったから。
「教育に恵まれたこともあり、既に中等科に取り組んでおります」
「へぇ、流石と言えば良いのか。
大蔵なら、これくらいは朝飯前とも言えるかも知れないが」
私を褒めつつも、けどねと駿我さんは続ける。
学校に行く意味は、それこそ複合的なものだと。
「確かに、君の成績面を見ると、小学校に行く事への意味は見いだせないだろう。
でも、その他にも学ぶべきところは存在する。
学校というものはね、一定の規格にフォーマットを合わせるためにあるものなんだ。
君には、周りの人間のレベルと、付き合い方を学んでみて欲しい」
無理強いはしないけどね、と駿我さんは言って判断を任せて下さった。
少し、考える。
私のこれから、何をしたいのかを。
私はこの前まで、将来的にお兄様やりそなの役に立ちたいと思い、そのために様々な学習に取り組んできた。
でも、今はそれを許されない立場になって、私にはやりたいことの芯が無くなってしまった。
その事実に気がついて、いい得も知れない不安がやって来た。
したいことができなくなって、どうしたいかも分からない。
どうしようか、と自分に問いかけても答えは無音で帰ってこない。
そんな私の動揺を見抜いてか、駿我さんは優しく言った。
「君は目的を見失って、したいことが分からなくなってしまった。
それ自体は仕方ない、急にそうなったら俺だって動揺する。
むしろ、子供がそこまで考えてやってきたことが相当なことなんだ。
でもね、だからこそ君は学校に行ってみて欲しい。
周りの子供を見て、自分が相応に生きていく方法を見つけて欲しい
君は優秀すぎた故に、あまり甘やかされなかったみたいだしね」
そんな一言を添えて、駿我さんはどうする? と再び尋ねられて。
それに私は、答えを直ぐに返せなかった。
本当に、そんな事をしていて良いのか? と思ってしまったから。
今まで様々なことを学んできて、今でも独り立ちするのに様々な事を吸収した方が良いと思っている。
だからこそ、寄り道をする余裕があるのか、駿我さんの言葉でも逡巡してしまった。
そんな私に、駿我さんはもう一言を添えられた。
一つ言おうと、と優しい声で前置きをして。
「子供が必死になって、苦しみの中に居ようとしなくていい。
健全に、同年代の友達と遊んだりして良いんだ。
不自由の中で、楽しさを見出してみて欲しい」
その言葉を前に、私は心が揺れ動いた。
駿我さんの勧めということもあるけれど、それ以上に同世代の友達というフレーズに心が惹かれた。
思えば、私が交流があった人達に、私に近い年齢の人は修道院の人達とりそなだけだったから。
恐る恐る、私は頷いて。
駿我さんの顔を見ると、楽しげに私を見ていた。
戸惑っている私を見て、少し楽しんでいるようにも見える。
ちょっと、駿我さんの意地悪な顔が垣間見えた気がした。
「やりたいことを探すモラトリアムさ、これは。
勿論、小学校の学習以外の事にも取り組んで良い。
自身が望むなら、やったって良いんだ」
言葉を探す様に、駿我さんは言葉を少し止めて。
吟味する様に、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「君は、常に周りに精一杯を望まれ続けてきた。
でも俺は、君に人並みも体験して欲しかったみたいだ。
エゴ丸出しな俺の我儘を聞いてくれてありがとう」
どこまでも、自虐と優しさに溢れた人だった。
でも、私が会った人の中で、マザーと同じくらい大人だとも思う。
かなり若い人で、その人とマザーを並べるのも不可思議な感じだけれど。
でも、凄く安心できそうな人だと、駿我さんに対しても感じたから。
「こちらこそ、ありがとうございます。
返せない御恩の重さに、不安になってしまうばかりです」
「子供の使う言葉じゃないな、それも。
でも、朝日さんのその生真面目さを俺は気に入っているらしい」
「駿我さんの大人気に、私も救われています。
その……失礼ですが、本当に見た目通りの年齢でしょうか?」
「思っていたより、中々に失礼な質問だった。
だけれど、残念ながら見た目通りの年齢だよ。
サバを読む程、切羽詰まってはいないからね」
私達はお互いの顔を見て、声を出さずに笑い合った。
こうして話していて、徐々に気安さが形成されていくのを実感する。
対等な立場ではないけれど、駿我さんは私にそれを許してくれる。
それが、私は図々しいながらも、嬉しくて堪らなかった。
人恋しさが、私を無礼にも駿我さんに甘えさせていたのだと思う。
「ありがとうございます、お優しい駿我さん」
「どういたしまして、がんばり屋の朝日さん」
そうして、数日後。
私は東京から離れて、奥様の目の届かない滋賀の学校に通うことになっていた。
それも、駿我さんが知り合いのご家庭に私をホームステイをさせてくれる形で。
曰く、ずっと一緒に居てあげられないが、一人暮らしもさせたくなかったから。
何から何まで、気配りと手が届く人。
それに、擽ったいけれど、私にとってあの人は何時の間にか身内になっていた。
少なくとも、名目上は。
家族の代わりにしていいと、過分な言葉まで掛けてくれた。
何が彼を、そこまでさせるのか分からない。
でも、間違いなく、今の私にとっての心強い味方だった。
「はじめまして、小倉朝日と申します」
初めて通う学校、転校初日の日。
私は駿我さんに、新たな名を授かっていた。
大蔵という名は、災禍を様々に呼び込むからと言う理由で。
私はありきたりな自己紹介をして、仲良くしてやれよと言う担任の言葉と共に席へと案内される。
隣には見知った顔の、髪が男並みに短い女の子の姿。
ホームステイ先の家の子で、パワフルだけれど面倒見の良い子だった。
「朝日、今日からよろしくな!」
「うん、湊こそよろしくね」
今日から始まる新生活、駿我さんは言っていた。
この期間を、モラトリアムにしなさいと。
やりたいことを探しなさいと、人付き合いを学びなさいと。
それに対して自信がなかったけれど、人付き合いは見つけられそうだと思った。
少なくとも、私は隣の席に元気と勇気を分けてもらっていたから。
「やる気マンゴスチンです!」
「お? 好きな食べ物かい?
だったら、私も! やる気丁稚羊羹だぁ!」
次からは幕間、滋賀編になります。
これからもよろしくお願い致します!
……ところで、章分けってした方が良いでしょうか?
おまけ
駿我さんのこれまでの行動
・部下に少女を監視させる
・偽名(小倉)を名乗る
・手順前後に物事を話す
事実→朝日を保護してからりそなに連絡し事後承諾を得た
朝日へ伝えた時→りそなに言われたから朝日を助けた
・柳ケ瀬家を札束で殴り、後ろ盾になることを約束して偽名の少女の世話を命じる