Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~ 作:アママサ二次創作
川沿いに歩き初めて数十分。一時間も立たない頃には、崖沿いに露出している粘土層の地質に到達することが出来た。
「よし。……流石に話すの疲れんな」
粘土質の層を前にして腰に手をあてた千空はそう独りごちる。
「おい、お前ら。これが粘土、だ」
「ニャ?」
「ネンド。覚えとけ。粘土だ」
今後重要になるであろうものは、優先的に名前を教えておくことにする。千空が工作をしている間に猫たちに素材を拾ってきてもらえるようになれば作業の効率は格段に上がるだろう。
取り敢えず粘土の質を確認するために、すぐ隣の川水で湿らしてこねる。加えて近くの土を混ぜてこねると、しっかりと粘土状になるのが確認できた。おそらくこれで土器やかまどは作れるだろう。そこはトライ・アンド・エラーでやってみるしかない。水の量や土と粘土の比率なんてのは、成分分析も出来ない今は千空が自分で見つけ出し覚えておくことしか出来ないのだ。
と。
猫たちと一緒に粘土を掘り出し、予備に持ってきた革袋に詰め込んでいく。大量に詰め込むと重くなりすぎるので量を調整していたのだが、そこで千空は、対岸の崖の壁面に不思議なものを見つけた。
「なんだあれ。なんかの鉱石、か? しっかしんな生え方……」
それを見た千空が作業の手を止めていると、それを不思議に思った猫たちも顔をあげて千空の見ているものを見る。
千空が発見したそれ。崖の下の方から生えているように見えるのは、暗い青色をした何かの結晶のようなものを内部に含んだ岩の塊だ。塊自体の大きさは千空の腰ほど。表面の大部分が周りの通常の堆積岩とは違って、青く、ツルッとした見た目をしている。なんらかの特殊な鉱石であるようにしか思えなかった。
粘土集めの手を一時中断し、千空はザブザブと川を渡ってその岩の塊の前まで行く。触ったところ、表面には大理石か何かのような、ツルッとした不透明な結晶であるのがわかった。表面が妙に平らなのは、結晶が割れたときに特性上そうなったのだと推測できるが。
「こんな石、あったか?」
記憶を掘り起こしても、目の前にあるような石は千空の覚えている限りでは存在しない。それこそ見た目の特徴としては大理石が近いのだろうが、あれはあたり一帯の岩石がそれになるようなものであって、今千空が目にしているように通常の堆積岩から飛び出して生えている様なものではない。言ってみれば、この場においては異質な物体なのだ。
「気になんな……割って持って返ってみるか」
ちーとばかしもったいねえ気もするが、と呟きながらも、千空は革袋から石のハンマーを取り出す。その動きを猫たちが沈黙しながら見守る中、千空はその岩をハンマーでもってまずは軽く叩いてみる。
当然ながらそんな強さでひびは入らないが、中に何らかの空洞がありそうなことが予想できた。叩いたときの手応えが、完全に詰まっているもののそれとは大きく違ったのだ。そこで、今度は思い切り力を入れて叩いてみる。叩く方向は岩の塊のてっぺんから面を砕くのではなく、面が剥がれて落ちる方向に。表面がツルッとしているということは、そちらの方向であれば結晶が剥離しやすいことが考えられるからだ。
石のハンマーと岩の塊双方が少しずつ欠ける中、叩きはじめてしばらくした頃にその変化は訪れた。
バガリ。
そんな音とともに、岩の塊の天辺付近が小さく崩れて落ちたのだ。
「よし……あ? 中に何か入ってんのか?」
それなりの力で叩き続けてようやく割れた岩に、千空がしびれた手をほぐしながら視線を向けると岩の割れた断面から何かが覗いているのが見えた。
「なん、だ、これ。なんかの鉱石が中に含まれてたのか?」
通りで叩いたときに違和感があったわけである。割れた岩の塊の欠片を拾って革袋に放り込んだ千空は、天辺から除いている別の、囲んでいた暗い大理石のような岩とは違って鮮やかに青く輝く結晶の周囲の岩をそっと叩いて砕き、それを取り出す。
大きさは千空の両の拳を合わせたぐらいで、不透明なそれはまさしく何かの結晶だというのがふさわしく見える。外側に若干岩は付着しているものの、おそらくは酸化物などではなくそれなりに純度が高い状態なのではないだろうか。
「なんの結晶だ? 金属だよな?」
表面に爪を立ててみた千空はそう推測をする。青い宝石といえばサファイアなどがあげられるが、あちらはある程度透明であるのに対してこちらは完全な不透明。であるにも関わらず輝くような色合いをしているのが見て取れる。
「持って帰って調べてみるか」
両手に持った結晶を眺めながら千空がそう呟いていると、目の前から岩を叩いている音が聞こえ始める。どうやら千空が結晶を観察している間にまちきれなくなったナツとアキが千空の落としていた石器を拾って自分たちも岩の塊を割ろうとしているようだった。
「あー、まあ、なんか見つけたら教えろ」
基本的に猫たちが何かに興味を示したときは手を出さないようにしているので、千空はそれだけを言って再度粘土の採集へと戻っていった。
その後粘土をちょうど担げるぐらいの重さ集め終わった頃。
「ニ゛ャー!!」
「ニャニャニャ!!」
川の向こうから何やら大きな声で鳴きながら猫たちがざぶざぶと千空の方に走り寄ってくる。その手には先程まで使っていたであろうハンマー。
「あ、どうし――」
た、と。言い切る前に、猫たちはそのハンマーを思い切り振りかぶり、千空の方へと向かってぶん投げてきた。そのハンマーは、千空の頭上を越えて後ろの方へと飛んでいった。
「何めがけて投げて……」
それを追って後ろを振り返った千空の言葉は、途中で止まった。心臓が口から飛び出る、というのは、こういう事を言うのだろうか。例え、いくら大型の怪獣を見てもある程度の冷静さを保てた千空とは言え、である。
自分の上半身ぐらいある虫のような何かが空中からアイルーの投げたハンマーで叩き落されているところを見れば、驚きもするし思考も停止ぐらいはする。
最もそれはほんの数秒のことであるが。
「虫!? いくらなんでもでかすぎんだろ俺の上半身ぐらいはあるじゃねえか!」
思わず、と言って良いのか。千空は猫たちの攻撃を受けた巨大な虫に追撃するように、石器類の入った革袋をぶん投げる、というよりはそれでぶん殴った。
それを受けた虫は勢いよく地面へと叩き落され、少し痙攣した後にその動きを止める。
恐る恐る、といった様子でそれに近づいた千空は、その巨大な虫を前に息を呑んだ。
「虫か……流石にきついな」
主に見た目的な部分で。恐竜が大きいのはまだ良いのだが、虫、である。いくら千空とて、見るのは大丈夫でも積極的に見ていたいものではない。
とは言え。
羽や足、頭部の角のような器官が圧し曲がっていることから見て死んではいるものの、これも千空の知らない未知の存在である。持って帰って、解剖するなりしてどんな生物なのか確認しておきたい。
そう考えた千空は、恐る恐るその虫を持ち上げて、石器を取り出した袋へと詰め直した。
ちなみにあいつの頭みたいに見える左右に飛び出した赤いの、どうやら胸らしいです。
石神村がどう原作から変化しているかについて。 モンハン世界だとハンターのいる村になってるかな、とか、自然の生命力が高いので原作より人が生きてそうだなとかあります。 後は、石神村は原作だと鉄を扱うという考えがなかったので、武器はボーン系、モンスターの骨を加工したのとかがメインかなとか。 回答選択肢はたくさん作っておきます。
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原作そっくり。モンスターは避けている
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規模は原作 ボーン武器でモンスターと戦う
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規模が大きい ハンターいる
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モンスターに襲われるので規模は原作
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モンスター素材加工で発展した村
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モンスター素材加工でちょっとだけ発展
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モンスターによって滅亡の危機(イビル等)
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瑠璃を助けるのに秘薬がいる