Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~ 作:アママサ二次創作
食料の採集を猫たちに任せて、千空は1人火の側で土器を乾燥させる傍ら、食料を集めに行く前に4匹に集めてもらった植物の蔓を使ってかごを編むことにする。革袋があり更に土器の製作に手をかけている現状容器の数自体は足りているのだが、それでも不定形の革袋ではなく定形かつ容量のあるかごはある程度形を維持して運びたいものを入れたり、固くて革袋越しでも痛いものを運ぶのには必須だ。それこそ今日運んだ巨大な虫の死骸や鉱石のような。
(あの鉱石も調べてえんだがな。ここまで綺麗な青い鉱石っつうとサファイアとかタンザナイトとか宝石系ばっかりが浮かぶがアルミン酸コバルトとかの化合物系にもいくつか存在してるっちゃあしてる。ただそのどれもあんな露出の仕方はしねえ筈なんだが……これもまた3700年で新しく出現したもんなのかもしれねえ。
……まあ調べるのはもうちょい余裕が出来てからだな)
あまり火が強くなりすぎない程度に焚き火に枝をくべた千空は、その隣で集まった大量の蔓を積み上げる。
まず今からするのは選別だ。本来かごを編むためには当然ながら適した蔓とそうでないつるというのが存在する。例えばどの程度固く、どの程度折っても裂けにくいかなどだ。
ただ今回は集めた山盛りの蔓は4匹に示して似たものを集めてきてもらったものなので、その中には細すぎたり弱すぎたり、あるいは乾燥していてかごを編むには不十分だったりするものも多く混ざっている。
その蔓の山をまずは、籠を編むに足る柔軟さと強度、それに適度な太さを持ったものと条件にみたないものにわけていく。これに関してはひたすら手で触って折り曲げても裂けないかあるいはほんのちょっとの亀裂で済むかを確認していくかしか無い。
それが終わったら今度は使える方の山からある程度の量の蔓を取り出してその節や飛び出している葉を石器でそいで、なるべく表面がなだらかになるように手を加える。節があると曲げたとこにそこから亀裂が入る可能性があるからだ。
「取り敢えずアイツラのサイズで作ってみるか」
蔓の用意も出来たところで、まずは試作も兼ねて猫たちのサイズで作ることにする。千空の大きさに合わせて作るとそれなりの大きさになるので、その前に試作をしておきたいのだ。
(まずは……どうすんだ。土器のときは底を作ってその上に積み上げてった。けど今回は土器と違って底の面と側面の接続を考える必要がある。となると……編むってことはなにかに合わせて形を作れば良いんだ。んで、普通に縦横編んでくだけなら平面になる。なら────)
「先に骨組みを作ってしまえば良い」
まずは思いついた仕組みを試してみることにする。側面の壁を作るための指標、骨組みを作る必要がある。そしてその骨組みは当然ながら、底から側面まで繋がっているものである必要がある。
「側面に柱を作るためにわざわざ編むと強度が心配だ。っつか蔓じゃあそこまで細かいこと出来ないだろ。ってなると……そうか、U字に蔓を曲げればそこから側面までカバーできる。で、そこに底を作るためには―――」
あーでもないこーでもないと呟きながら、実験用にかなり細い、籠を編むには不十分な蔓を使って手元で弄ぶ。地面に書いたり頭の中でやるだけでなく、こうして動かしてみることで見つかることもあるのだ。
そうして。
しばらく試行錯誤した結果、ひとまずの方針が決まった。
まず最初はU字にしない。U字にするのではなくて、縦横3本ずつの骨組みを十字に重ねるのだ。そして重なっている部分を底の中心としてその周りに渦を巻くように他の蔓で底を作っていく。
ここで実際に糸で布を編む際のように縦横3本の骨組みと上下交互になるように通していくのだ。そうすると、蔓と蔓が互いに支え合い、更に大きな摩擦が発生することで底が解けなくなる。
ある程度の底の面積が獲得できたところで、今度は骨組みを折り曲げて底面から90度の角度で立てる。そして今度は、そこに土器のときと同じように輪を描くように蔓を通していく。蔓が途切れた場合には新しい蔓を足せば良い。そもそも籠を編んだりする際の利点は、その大きな摩擦にある。一本一本じゃあ弱い摩擦も、相互に支え合うことで大きな力となって籠の形状を維持してくれる。もし先端が解けそうだった場合には、細い蔓で骨組みに縛り付けてしまえば良い。形の良さを目指していない以上、やりようはいくらでもあった。
そうして。作り始めて一時間ほどかけて試作の籠が完成したわけであるが。
「口が狭えな。縛りすぎたか」
思っていた形状とは少し違う形になってしまった。側面に蔓を通して行くときにしっかりと形が形成できるように力を入れて引っ張っていたのだが、それが先端のあたりをきつく縛ってしまい腹のあたりだけが妙に膨らんだ籠になってしまった。まあそういう入れ物として見れば愛嬌があって良いのかもしれないが、今回は失敗だ。
「なるほどな。底付近じゃあ蔓が底面との接続部分に支えられて内側に倒れねえが、上の方に行くとその縛りも弱くなる。そこに俺がきつく蔓を巻いたから口が小さくなったわけだ」
一度わかってしまえば後はそれに気をつけてもう一度やるだけだ。
だがその前に、一旦土器の確認である。火が直接当たらないが熱はしっかりと伝わる位置に置いていた時は、触ると火傷しそうなぐらいの温度は持っていた。
(回したいが触ると火傷するな。棒を使えばどうにかなりそうだが、まあ一回これで行ってみるか)
土器の状態を軽く確認した千空は、今度こそ完成させようと再び籠を編み始めた。
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猫たちが戻ってきたのは、そんな千空が2つ目の籠を編み終えた頃である。一回目で慣れたことで編むのにかかる時間も短くなった。
そんなところに、ちょうど自分たちそれぞれの革袋と、フユだけは千空用の大きめの革袋を満タンにした状態で帰ってきた猫たちを見て千空は早速それを背負わせてみることにする。
「よし、フユ」
「ニャ?」
千空の声にひかれてやってきたフユの背中の革袋を降ろさせ、代わりに背中に出来たばっかりの籠を背負わせてみる。籠の部分は蔓で。背負う部分は以前作ってツリーハウスに保管していた縄を使った。
「ニャ?」
フユは不思議そうに自分の背中を見ようとしているが、それよりも他の3匹の方が興味津々な様子である。
「これはカゴ、って言うんだ。フクロより固い。崩れない」
伝わっているかは分からないが、革袋との使い分けについても説明しておく。これからは今後基本このカゴで食材の採集などは行ってもらいたい。それは容量の問題もあるが、せっかく取ってきた食材が傷つかないようにするためでもある。
例えばキノコのようにある程度定形のものならば良いのだが、以前一度ハルが取ってきた赤いトマトのような中身をした果実は袋の中で押しつぶされてしまっていた。もちろんカゴでも適当に詰め込めばそうなるだろうが、袋のように形状が変化することで中で不要な圧力がかかることはないだろう。
逆に袋が利用できそうなものといったら薬草などの大量に集めても柔軟性のあるものか、小麦粉のような粉の場合だ。
「小麦は自生してんのかねえ。植生は大分変わってるみたいだが、穀物系統は大丈夫なのか。それがねえと文明再建がきつくなるぞ……」
ボソリとこぼした千空に猫たちが不思議な表情向けてくるので、千空はそれに何でも無いと首を振る。
「よし、お前らも籠の編み方覚えろよ。今からつくんぞ」
石神村がどう原作から変化しているかについて。 モンハン世界だとハンターのいる村になってるかな、とか、自然の生命力が高いので原作より人が生きてそうだなとかあります。 後は、石神村は原作だと鉄を扱うという考えがなかったので、武器はボーン系、モンスターの骨を加工したのとかがメインかなとか。 回答選択肢はたくさん作っておきます。
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原作そっくり。モンスターは避けている
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規模は原作 ボーン武器でモンスターと戦う
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規模が大きい ハンターいる
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モンスターに襲われるので規模は原作
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モンスター素材加工で発展した村
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モンスター素材加工でちょっとだけ発展
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モンスターによって滅亡の危機(イビル等)
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瑠璃を助けるのに秘薬がいる