Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~   作:アママサ二次創作

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第15話 憩いのひととき

 思いついたらすぐに試す。もちろん安全は確保しつつ。

 

「流石に今日はきついか。明日以降だな」

 

 いそいそと今日消費した分のアイテムの補充であったり、採集した植物やキノコなどを混ぜたりしている猫たち、いや。『アイルー』達に目をやり、千空は思案する。

 

 現在千空達は、毎日朝早くに目を覚まし、朝食の前にアイルー達を主体にキノコや木の実など食料の採取、そして手分けして設置してある罠の確認と朝食の準備をする。最近ではアイルー達も火の付け方を完全に理解したために、夜中火の番をする必要も無くなってきた。

 

 その後様々なものを採集しつつ、海へのルートを考えている。その後、日が暮れる前には拠点まで戻ってきて、工作をしたり獲物の加工をしたりしている。

 

 実を言えば海の方向も千空の記憶と北極星で方角を確認しているだけなので、最悪の場合、地形が大きく変わっていて海に到達出来ない可能性もある。だが現段階でそれを考えてもどうしようもないので、ひとまず海があると予想できる方向へと探索を進めていた。

 

 そんな毎日忙しい生活をしているので、千空もアイルー達も……いや。

 

「疲労が溜まってんのは俺だけか。あいつら元々野生だったわ」

 

 だが実のところ、そろそろ数日休みを取りたいレベルで千空は疲労が溜まっている。下手にぶっ倒れるのは非合理的なので、このあたりで休息を取りたいと思っていたのだ。

 

 本当なら、海に行って塩と海藻や貝殻等いろんな工作に使うものを入手した後に、工作兼休息という形にしたかったのだが。

 

「明日は一日のんびりするか」

 

 週休二日制とは言わないものの、月休2日ぐらいは確保しないと千空の体力では限界なのだ。

 

 

******

 

 明けて翌日。毎朝の日課を終えた後休憩するということをアイルーたちに伝えると、彼らもそれぞれにやりたいことに移っていった。フユとハルは千空と一緒に休憩することに決めたのか、千空の近くでゴロリと寝転がっている。

 

 とはいえ、休憩すると言っても一日中ゴロゴロするというわけではない。ただ探索で歩く分を工作に当てるだけでもかなりの休憩になる。

 

「とりあえず松明と、そのために動物性油脂ももっと貯めとかねえとな」

 

 松明を作るのは実はかなり簡単である。これまで作ってこなかったのは、夜出歩くのは危険だと考えていたために定点に設置できる焚き火で十分だったからだ。

 

 まずは松明の持ち手となる適度な太さの木の棒。これに関しては持ちやすければ何でも良いので適当な棒を持ってくる。

 

 次にロープ。植物性の繊維は様々な場面で使うことが予想出来ていたので、アイルー達にも繊維が取れる植物については教えており、朝の採集のときなどに採ってきては時間があるときに繊維へと加工している。加工済みのロープのストックも加工前の繊維のストックもそれなりにあるが、今回はロープを使う。

 

 そして最後に動物性油脂。普段から罠にかかった動物から皮や肉を取っているが、その際に油も採集していた。最初道具がない頃はどうしようも無かったが、土器が出来てからはその保存も加工もできるようになり、確実にいつか使うからとある程度溜めていたのである。実を言えばずっと作りたいと思っていた石鹸にも使うので動物性油脂の需要はかなり高かったりする。

 

「何ニャ?」

「松明だ。焚き火より良く燃える」

「アチチ?」

「ああ、そうだな」

 

 手元を覗き込んでくるハルとフユに応えつつ松明を作る。作り方は非常にシンプルで、動物性の油脂を塗り込み染み、込ませたロープを木の棒の先端に巻きつけるだけだ。このロープに染み込ませた油が燃えることで松明の先端のみが燃える、という構造である。

 

「使ってみるか?」

 

 ハル達が興味津津な様子で見てくるので、朝食後につけっぱなしになっている焚き火の側へと行く。そこではアキがなにやら複数の土器を使って何かを煮たり混ぜたりしている。

 

「アキ、何作ってんだ?」

「実験だニャ。薬草と混ぜてるニャ」

「そうか。危ないものを混ぜないように気をつけろよ」

「ニャ!」

 

 アキはどうも研究者気質というか。自分で色々な構造を試したり、いろんなものを混ぜてみたり。千空が作った道具でも、分解して構造を確認したりしていることがよくある。今も、みんなですることが無いので、1人で薬草をいろんなものと混ぜてみているのだろう。

 

(この開拓精神、俺も見習わねえとな)

 

 すでに人類が積み上げてきた科学について知っている千空は、その知識に従って行動している。千空をここまで助けてくれた科学の知識だが、それは言い換えれば、『科学に囚われている』とも言える。この常識と世界が変わったモンスターワールドにおいて、その先入観は時として新たな発見の妨げとなりうる。

 

 その点アキは、千空から学んだ知識は多少あるものの、ほとんど無知の状態である。

 

 だからこそ自分で様々なことを試そうとする。試し、新しいことを見つける。人類が200万年かけてやったことをまた一からやろうとしているのだ。

 

(人間が滅んでも、こうやって次の知的生命体が出てくるのかも知れねえな)

 

「ちょっと火借りるぞ」

「りょーかいニャ」

 

 猫たちの中で言語を一番理解しているのもアキであったりする。こういうのを本物の天才と言うのだろうと。そんなことを考えつつ、千空はアキの対面側から焚き火に松明を差し入れた。

 

 そして引き抜くと、松明の先端のロープを巻いてある部分が問題なく燃え上がっていた。

 

「ちゃんと燃えてんな」

 

 燃えているのが先端部分だけなので、持ち手は全く熱くない。これであれば、地面に木製の支えを置いて立てて置いたりする事もできるだろう。室内やツリーハウスの付近に関しては安全性を考えて置く気になれないが、拠点から水場までの道のりを照らしておくのも悪くない。

 

「ま、そういうのはおいおいだな。とりあえず作るぞ」

 

 その後ハルとフユを伴って、千空は松明を複数生産した。完成した松明は下向きに土器に突っ込んでおく。

 

 二十本ほどそれが出来たところで、とりあえず松明づくりは終わりにしておいた。

 

(他に出来ることは……)

 

 千空がそう考えを巡らせていると、服の裾が引かれるのを感じる。

 

「あ?」

「キューケ-ニャ!」

「ネルニャ!」

「あ? いや別に休憩っつっても寝るだけが……っておい!」

 

 応えている間にハルとフユに手を引かれて、ツリーハウスの下の木陰まで引っ張られていく。悔しいが季節がら上がってきた気温とそよ風がちょうどよく心地よく、座っていると穏やかな眠気に襲われる。

 

「ま、たまには昼寝も悪くねえか」

 

 寝させようとしてくるハルとフユに大人しく従って横になると、二匹も千空の両側を挟むように横になって来た。やがてすぐに、千空が眠りに落ちるよりも先に両サイドから寝息が聞こえてきた。

 

「はええよ寝んのが」

 

 そう悪態を口にしつつも悪い気はしない。石化が溶けてからこれまで、よくも悪くも生きることに必死だった。アイルー達の手助けによって楽になった部分は多いものの、楽になったら楽になったで他の事をする必要が出てくる。

 

 だからこそこうして、完全に気を抜いて休憩するということはなかなか無かった。

 

「娯楽ってのはやっぱり大事なもんだな」

 

 生活に余裕が無ければ娯楽に割けるリソースは無い。

 

 が。

 

 精神に余裕を生み出すのが娯楽でもあったりする。

 

(なんか、簡単にできそうなボードゲームでも考えてみるか)

 

 そんなことを考えつつ、両サイドの体温に誘われるようにして、千空も眠りへとついた。




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石神村がどう原作から変化しているかについて。  モンハン世界だとハンターのいる村になってるかな、とか、自然の生命力が高いので原作より人が生きてそうだなとかあります。 後は、石神村は原作だと鉄を扱うという考えがなかったので、武器はボーン系、モンスターの骨を加工したのとかがメインかなとか。 回答選択肢はたくさん作っておきます。

  • 原作そっくり。モンスターは避けている
  • 規模は原作 ボーン武器でモンスターと戦う
  • 規模が大きい ハンターいる
  • モンスターに襲われるので規模は原作
  • モンスター素材加工で発展した村
  • モンスター素材加工でちょっとだけ発展
  • モンスターによって滅亡の危機(イビル等)
  • 瑠璃を助けるのに秘薬がいる
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