Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~ 作:アママサ二次創作
1年ぶりの投稿お待たせしました。
こちらの記事も御覧ください。
https://amanohoshikuzu.fanbox.cc/posts/6347909
文明の崩壊した世界で生活を初めてはや数日。二足歩行する猫のような仲間を得て、原始の世界で生活基盤を整えるために立ち上がった千空だが、ある1つの問題にぶつかっていた。
「くそ、またか。やっぱ急造品じゃ全くだめか」
焚き火をつけることが出来てからすぐに制作した石器だが、使っているうちに問題が見えてきた。千空が思いつきで作った石器の、道具としての完成度が低いのだ。
「ニャ?」
「あ? これか?」
ボロッ、と、木の棒に結び付けられているところからもげた石に猫のうち一匹が興味を示すので、それを渡してやる。少なくともこのままでは使い物にならないのが判明した。
最初に石器を作ったときに、形ばかり知っているものを、削った石の中で運良く良さげに出来たもので再現していたのだが、いざ使ってみると支障が出るのだ。特に木の棒に石器をくくりつけただけの石斧と槍がやばい。
「ちゃん、っと作らねえとだめだな。仕方ねえ、やるか」
2日ほどかけて周辺は歩き回ったし、食料は猫たちが結構持ってきてくれるので少なくとも数日は心配無い。だからこそここで、一度道具作りに専念して、そのノウハウを身につけておくことが今後にも繋がると千空は判断した。
そうと決まれば、まずは以前作った石器の反省点。そして新しく石器づくりをやらなければならない。
まず以前作った石器の反省点。隣でバラけた斧の木の棒と石器部分と植物の蔓からとった繊維で適当に編んだ紐で遊んでいる猫のうち一匹を見ながら千空は考える。思考に潜ったために、見られていることに気づいたその茶トラの猫が「ニャ?」と首を傾げているのは目に入らなかった
取り敢えず、石器自体の鋭さ、尖り具合は悪くないように思う。そもそも石器時代、石器が出来たばかりの頃の石器というのは、けして切れ味が鋭いというようなものではなかった。現代の金属製の刃物とは比べ物にならない、『尖っている』という程度のものだった。
もちろんその鋭さ、という点でも改良は必要である。例えば今、食料として稀に、ウサギを猫達が取ってきてくれることがある。他には魚なんかも。そんなときに、ウサギであったら皮を剥いだり、魚なら腹を割いて内臓を取ったりすることの出来る鋭い刃物も必要だ。特に動物の皮が加工できる石器はすぐに用意したい。千空の着る服を得るためにはそれが必要だ。
だが今、取り敢えず考えたいのは、石器の刃物部分ではなく、道具としての性能。つまり、石斧としての柄だったり石槍の柄の部分のことだ。
(やっぱ、穴をなんとかして開けねえといけねえな。となるとあれか)
今回壊れた石斧は、森で適当に拾ったY字の木の枝の股の部分に石を置き、紐で縛り付ける、という方法だった。そしてその石器部分の固定が甘かったので、木を叩いているうちに緩んで外れてしまった。
そこで今度は、紐で不安定に縛るのではなく、木の棒に穴をあけてそこに石器をはめ込むという形で、がっちりと固定したい。ついでに適当に拾ってきた木の棒で作った前回は使っていると手のひらが痛かったので、硬い木の表皮を剥いで削って、素手で使いやすいものにしたい。
まずは柄になりそうな木の棒を取ってくる。千空が振り回すことを考えて、少し細めの木材を選ぶ必要がある。
灰色と茶トラの猫がついてくる中、近くの森を歩いて良さそうな木材を探す。
「ニャー?」
「ウミャウミャウ」
「ニャ!」
「ニャーーー!!」
猫たちが何やらはしゃいでいる。彼らの言葉は千空にはわからないので、なんか犬がテンション上がってるぐらいのつもりでほうっておくことにした。
1時間ほど歩き回って、広葉樹の一本が良さげな太さであるのを見つけた。
「……これで良いか。切るのは大変だが、使う道具は、良いもんを用意しねえとな」
倒れている木材から良さそうなものを探したかったが、見つからなかったので仕方なくその木を、手で持った石器でたおすことにする。
持ってきた石器を猫たちにもわたし、まずは千空が木の切りたい位置にぐるっと一周印を付ける。
「ここを、こうやってほってくれねえか?」
「ニャ?」
灰色の猫が首をかしげるので、千空が率先してそこに石器を叩きつけたりグリグリと押し付けてほってみせたりすると、猫たちも真似し始めた。
「いや、3人同時はあぶねえな」
3人で一本の木を叩くのは危険なので、時々交代しつつ、2時間ほどかけて木を倒しきることが出来た。
「うし、そんじゃあ持って帰る、か……重!」
「「ニャ、アア!」」
1人と2匹でなんとか、途中の草や他の木に引っかかる木を引きずって拠点まで持って帰った。
「ありがとな」
「ニャ?」
「ニャウ!」
猫達に礼を言って、白毛と黄金色の二匹が取ってきてくれた食材で昼を済ませた後はいよいよ木の加工だ。
まずは、木の根から上の方で枝分かれする手前までの、まっすぐで使いやすそうな部分だけにする。今回は地面に置いた木に石器を振り下ろして、先端の方を切り落とす。それが終わったら今度は、木の表皮の表面を傷つけて、そこに細い枝を突っ込んでベリベリと剥がしていく。
「ニャー!」
いつの間にか見学が4匹に増えていた猫たちが、ベリベリと綺麗に剥がれていく木の皮に楽しそうにしている。この皮は皮で使い道があるので、捨てることなく丸めて猫たちの巣に置いておいた。火の火口とか、場合によっては建材にも使えるだろう。
「そーら!」
「「「ニャーー!!」」」
猫たちより大きな体を使って広範囲を千空が一気に剥がし、木材の硬い表皮が全て無くなると、つるりとした白い木の内側が見えた。触ってみるとすでにつるりとしていて、表皮と比べてはるかに触りごこちがいい。
「よし、そんじゃあこれをまたいい長さに切って、後は細かい部分だな」
出来た真っ白な木材から斧の柄にする分の木材を切り出し、その表面をツルツルな石でこすってならす。
そしていよいよ、木の棒に穴を開ける部分だ。
「そんじゃあ、あとは火だな」
いつもつけっぱなしになっている焚き火の側に台にする石をおいて千空が座り込むと、その周りを囲むように猫たちが集まってくる。
4匹に見つめられながら、2本の木の棒を箸のように持った千空は、焚き火の中で熾になっている欠片を拾い上げて、それを木の棒の上においた。それを見た猫たちが周りで慌てているが、千空は落ち着いている。
そしてしばらくして木の上から炭の欠片をどけ、その黒くなった部分を特に尖った石器でほじくった。この石器は、割れ方が鋭くなるタイプの石を沢山割ってようやく出来た、とっておきの石器だ。
そして、木の棒に熾をのせては焦がし、焦げた部分を削り取るという作業を繰り返す。
すると少しずつではあるが、焦げたところだけが削られていくことで木の棒に穴が開いてきた。削りたいところだけを焦がすことで脆くして、穴を開けていく方法だ。
そして数時間かけて、ようやく穴が開通。既に日が傾きつつある時間帯に入っている。結局、穴の仕上げと斧自体の組み立ては明日とすることにして、その日の作業は終わりとなった。
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翌日。起きてすぐに、昨日の続きを始める。まずは斧の柄の、石器をはめる穴。昨晩開通したところを、更に火を当てることで穴を広げ、形を整える。
それが終わったらいよいよ組み立て、となる前に。
「この際、石器の方もちゃんと作るか」
実をいうと千空の石器。ナイフ状の小型の石器の作成はかなり時間をかけてやっていたが、石斧に使う石は、運良く片側が薄くなった石があったのでそれを少し削ってそのまま使っていたのだ。
しかし、真面目に石斧として使うなら斧の先端は研いで置かなければならない。鈍器と刃物の中間ぐらいにはしておきたい。
そこで、今回は少し本気を出して、石を削ることにした。
やることは単純だ。以前から使っていた斧の石器を別の石で叩いて整形し、表面を河原の硬い石にこすり合わせて削り整える。
問題は、莫大な時間がかかるだろうということ。少なくとも、半ば運に任せて硬い石を割って、鋭く尖ったナイフを作ったときよりもかかるだろう。あちらは、成功する確立は低いがうまくいけば1発なのに対し、こちらはひたすら地道に仕上げることになるからだ。
その代わりうまく作ることができれば、自然と鋭利に鋭くなるナイフと違って、広い幅を持った鋭い刃を作ることが出来る。
時間がかかるだろうな、と思いつつも、千空はやる気満々だった。
(進歩には時間がかかるもの。一歩一歩、たしかに歩いていかねえとな。つか、打製石器から磨製石器の進化をたどんのか)
「そそるぜこれは」
その進化の歴史をたどる、という行為がまた、千空のやる気を高めていた。
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磨製石器には大抵、砂岩、粘板岩、あとは蛇紋岩など、柔らかい岩石が用いられる。今回千空が使うのもそれだ。だが、大昔の人間は、それに加えて衝撃の加わる石斧などには、性能や耐久性を求めてか、硬い閃緑岩や安山岩すら使っていたらしい。だからこそ、柔らかい石を使う千空がくじけることはない。
(やったやつがいるんだ、辿らないでどうする)
元々形状はまとまっていた石斧の石器を、河原の石にひたすらこすりつける。水をかけてはこすり、またを水をかけては別の方向から。そうしていると水に削れた石の粉が混ざって濁りはじめ、次第に石器の表面がつるりとし、そして先端が鋭く尖ってきた。
千空は思うのだ。
石器を作るのは、現代人からすれば遥かに大変なことのように思える。コンビニにいけば金属製の鋏が売っているような時代だ。何もないところから石器を得るのも、獣をとって皮を得たり、あるいは植物から繊維をとって衣服を作るのも、そして家を建てるのも。
千空だってそう思う。今だって石器を作るためにひいこらしているし、服も家もまだ取っ掛かりすら無い。
だが、同時にこうも思う。
だが、石器はできようとしている。
(案外、やれるもんだな人間)
人にとっては、どこまでいっても硬い、とても機械の力無しで加工できるようには思えないようなそれを。
いま千空は、己の手だけで削っているのである。削る前と比べて石は一回りは小さく、また綺麗に整形されている。
ここまでわずか1日だ。
その1日を、たった、と見るか。あるいは、1日
少しでも生活基盤の確保を急ぎたい千空としては後者だが。
人類が築き上げてきた科学の道のりを考えるならば、千空は前者と答えるだろう。
たった1日で、人は素手から石を削って鋭い道具に変えてしまうことが出来る。それが何より誇らしい。
昼頃になってようやく完成した石器を、斧の柄にはめ込む。岩でコンコンと衝撃を与えつつしっかりとはめ込み、振るっても抜けないの確認した千空は、ずっと見守っていて、隣で千空を真似して石を削っていた猫たちをつれて近くの森に入る。
そして手頃な木を見つけると、その幹に向かって斧を振り下ろした。
振り下ろした斧は、以前のように表面を叩くのではなく、しっかりと鋭い切っ先をもって、木の樹皮を傷つける。2度、3度叩くごとに傷口は大きくなり、やがて、細い木ではあるものの、手で石器をもって削った時とは比べ物にならないぐらい簡単に、木は倒れた。
「「「「ニャニャー!!」」」」
驚く猫たちを見下ろして千空は言う。
「これが、道具の力だ。覚えとけよ」
人類200万年の文明を取り戻す。その第一歩は、人が硬き石と木を削る証明から始まった。
石神村がどう原作から変化しているかについて。 モンハン世界だとハンターのいる村になってるかな、とか、自然の生命力が高いので原作より人が生きてそうだなとかあります。 後は、石神村は原作だと鉄を扱うという考えがなかったので、武器はボーン系、モンスターの骨を加工したのとかがメインかなとか。 回答選択肢はたくさん作っておきます。
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原作そっくり。モンスターは避けている
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規模は原作 ボーン武器でモンスターと戦う
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規模が大きい ハンターいる
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モンスターに襲われるので規模は原作
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モンスター素材加工で発展した村
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モンスター素材加工でちょっとだけ発展
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モンスターによって滅亡の危機(イビル等)
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瑠璃を助けるのに秘薬がいる