Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~ 作:アママサ二次創作
「よーしお前らツリーハウスの続きやんぞー」
『『『『ニャー!』』』』
千空が指示を出すと、4匹の二足歩行する猫が片手を突き上げてそれに答える。そしてそれぞれに石斧を手に、ツリーハウスづくりへと向かっていく。向かっていくと言っても、ツリーハウスの設置場所は千空と猫たちが夜寝ていた木の反対側だ。かなり大型で枝を広げた木が生えており、その上に家を立てようとしているのだ。
一方猫たちを送り出した千空は、朝日が当たる位置に木の板とそれに乗せた獣の皮を晒す。当初の予定としては、食料の確保、衣服の確保、そして住居の確保。優先順位を設けてやろうと考えていたのだが、妙な幸運によって人手ならぬ猫手が確保出来たのである程度同時進行で行っているのである。衣服の材料となるシカとガゼルの間の子のような動物は、千空の設置した罠によって捕まえることが出来た。
皮の方は現在なめしの最終段階に入っており、後は乾燥させて燻せば加工が可能な状態になる。ここまで生きている動物を殺したり温かい血を吹き出す動物を石器でさばいたり、更にはなめしのために脳みそをすりつぶして使ったりなどとかなり……そうかなり精神に来る作業をしてきたが、それがようやく報われるのであろう。鞣し終われば衣服を作ることが可能である。それでようやく、この心もとない植物の腰巻きから解放されるのだ。
革は乾燥させなければ次の工程に入ることが出来ないので、革を日光に干した千空も猫たちの後を追ってツリーハウスづくりに参加する。
千空が目を覚ましてから2週間。当初予想していたよりも遥かにハイペースに、生活の基盤が出来上がろうとしてた。
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複数の2足歩行の猫たちと出会ったのは、2週間前。初めて一匹の猫と遭遇した日の翌日まで遡る。
その日の朝千空は、顔にむずがゆさを感じて目を覚ました。朝方の冷え込む空気に身を震わせながら体を起こすと、隣には昨日遭遇した謎の猫のような生物がいる。おそらくこいつがむずがゆさの原因だろう。
「起こしてくれたのか?」
「ミャー」
返答が返ってくるわけではないが、3700年ぶりに言葉を発し、一方通行ながらも誰かに話すというのはなかなかに心が癒やされることであった。
立ち上がって大きく伸びをした千空がその日の予定に思いを巡らせていると、その足を猫が叩いてくる。そして千空の注意がそちらに向いたのを確認して、森の中へと走っていった。どこかに行ってしまうのかと思ったが、途中で立ち止まって千空の方を振り返って『ミャーゥミャー』と鳴いて呼んでいる。
「ついてこい、ってのか?」
一瞬悩んだ千空だが、先日作ったばかりの複数の石器を持ってその後を追うことにした。正直、猫にもすがりたい気持ちである。それに、食料を簡単に確保してくれる相手は、できれば逃したくなかった。
そこから一時間ほど。千空の方を振り返って気遣ってくれているとはいえ、相手は移動時は4足歩行の猫であり、森を歩くことに慣れていない千空と比較すると遥かに早い。ある程度を過ぎたあたりから既に千空はヘトヘトであったが、なんとかついていった。
そして。
視界がひらけた場所に到着する。周囲の森と比べて少しだけ視界の開けた場所の中央には、巨大な木が生えていた。その根本まで猫は走っていき、その木の向こう側に回り込んで何やら鳴いている。何かいるのかと訝しんでいると、木の影からひょっこりと猫が顔を出してきた。だがそれは、先程まで一緒にいた灰色の毛並みをした個体とは違い、黄金色の毛並みをしている。
そしてその後ろから更に一匹。また一匹。合計で3匹の猫が頭を突き出してきた。それをぼうっと見ていた千空のところに、最初に出会った一匹が走ってくる。そして千空の足元で立ち上がると、自慢気に胸をはった。
「俺も群れに入れてくれるのか? ありがとよ」
千空がその頭をなでてやると嬉しそうに目を細める。取り敢えず、しばらくは食べ物に困ることは無さそうだった。
他の猫が最初にいた木の向こう側に回り込むと、木の枝や丸太を使って多少の風を防げる巣のようなものが出来ていた。流石に広さ的に千空が潜り込むとギリギリではありそうだが、それでも風を防げそうではある。更にその正面側には焚火があり、この猫のような何かが火を扱っていることも確認できた。
それを見た千空は、ニヤリと笑みを浮かべた。どういう理由でこいつらが自分を味方だと考えてくれているのかわからないが、ありがたい、と。少なくとも多少の食と住は確保できた。であれば、今一番急ぐべきは衣となる。
「ありがてえ。存分に利用させてもらうぜ」
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そこからは、ひとまず川までのルートを開拓し、動物を捕らえるための罠を作成する。他にも正式な住居のための木材を集めるなど行っていたわけだが、更にこの猫たちに関して興味深いことが複数わかった。
まず1つ目は、何の理由か千空になついていると、というか好奇心を持っているようであることだ。例えば最初の川は少し遠すぎるので他の水場を探して千空が歩き回っていると二匹が常についてきて、巣のある場所に戻りたいときには案内してくれた。
2つ目は、千空が使っている石器や植物の繊維から作った紐に興味を示し、それを真似しようとする点だ。火を扱っていることなどからもわかってはいたが、かつての猫と比べて遥かに高い知能を持っており、その手の機能が変化していることもあって道具を扱うようである。
更には、植物から繊維を取り出す千空の行動や石器づくりを模倣し、拙いながらも紐や石器まで作って見せた。手先が相当に器用であることも確かだ。罠も千空が作ったものに加えて、猫たちが作ったものが2つ設置されている。
ただ一方で、もともとは道具などはほとんど利用していなかったようである。棍棒のように木の棒を持っていることは確認できたのだが、どうも火は絶やさないようにしているようであり、火をつけるのにきりもみ式などの方法を使っている様子は無かったのである。
「自然発火の火か? 猿人が初めて火を使った時みてえだな」
「ミャ?」
言葉を理解しているのかわからないが、千空が何か独り言を言うとこうやって返事をしてくれるのは非常に可愛らしい。
ともかくも、こうやって千空と猫たちとの共同生活は始まったのである。
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「あーおい、それはそっちじゃねえ。長さが足りねえだろ」
「ミャ?」
首をかしげる茶トラ模様の猫が床部分に使おうとしていた板を受け取って、それがその部分の長さには足りないことを実演してみせる。すると今度は木の板を積んでいるところへ行って、今持っていた板より長い板を持って戻ってきた。
「ミャ!」
「そうだ。それなら足りるだろ」
猫たちは、こうやって知識を獲得して千空の手伝いをしてくれている。最近では壊れた石器を自分で修理したり、あるいは自作したりするぐらいにはなっている。繊維から紐を作るのは細かい原理を理解していないので繊維を取り出す段階で失敗していることが多いが、時々上手く行っているのも見かける。
ただこうして手伝いをしてくれている猫たちだが、純粋なパワーに関しては千空の方が強いようである。重い木の枝などを持つ場合には千空が1人で持つものも複数匹で担いでいたりする。総じて、指先の器用な子供のようなものだ。
「おい、そろそろ飯にするぞ」
飯、と。千空がそう口にすると猫たちはミャーと喜びの声をあげて集まってきた。飯、という単語はよく千空が口にする言葉なので、もうしっかりと食事だと認識しているようだ。むしろ勝手に食べてもいいのに、とも思うが、何故か千空の行動に合わせて行動してくれるのである。
食事は猫たちの取ってきてくれたきのこ類と、千空の罠にかかった鹿のような動物の肉を燻製にしたものである。燻製はまだ猫たちが何をしているか理解していないようなので、早く覚えさせて猫たちにやらせて、食料の備蓄を作りたいところである。
他にも、家と衣類が完成すればやらなければならないことはいくつもある。まずは塩の確保。今のところは熱中症のような症状にはなっていないが、塩は早い段階で確保しておかないとまずいものである。次に、土器。これは粘土質の地層を見つけるところから始めないと行けない。だが、様々なものの保管には器は無ければならない。そして一番最初に作ることができるのは土器なのだ。
生活基盤を築くためには、必要なことが多い。
そして。
現在は猫たちの手を借りることで作業効率自体はかなり良くなっている。しかし、それはあくまで千空がしている作業の効率であって。
作業を分担する、ということはまだあまりうまく行っていない。例えば千空が皮をなめしている間に、海まで行って塩を確保してきてもらう、というのは、猫に言葉が細かく伝わらない以上難しいだろう。
つまり。
「やっぱり、人手がいるな」
楽しそうに肉を炙って食べている猫たちを見ながらそう考えた千空は、午後に一度遠出することを決めた。
石神村がどう原作から変化しているかについて。 モンハン世界だとハンターのいる村になってるかな、とか、自然の生命力が高いので原作より人が生きてそうだなとかあります。 後は、石神村は原作だと鉄を扱うという考えがなかったので、武器はボーン系、モンスターの骨を加工したのとかがメインかなとか。 回答選択肢はたくさん作っておきます。
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原作そっくり。モンスターは避けている
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規模は原作 ボーン武器でモンスターと戦う
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規模が大きい ハンターいる
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モンスターに襲われるので規模は原作
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モンスター素材加工で発展した村
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モンスター素材加工でちょっとだけ発展
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モンスターによって滅亡の危機(イビル等)
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瑠璃を助けるのに秘薬がいる