Dr.Monster~科学でモンスターの謎を暴け~ 作:アママサ二次創作
これを機にドクターストーンの二次創作増えてほしいなと思いますが、なかなか千空が0から色々やるのを原作と違う形で書くのは難しいですね。
「……まじで傷がふさがってんな。自然治癒力を促進してんのか?」
先日火を吐く怪鳥から逃げた直後に猫たちが千空の傷に使ってくれた草。それと同じものを採集してきた千空は、唯一傷ついている部分である足の裏にそれを使ってその効果の具合を確かめていた。
先日その草を使った際には、猫たちがすり潰したり噛んで潰したりした草を千空の傷に貼り付けてくれた。そこから考えると、その草に含まれている成分に何らかの形で傷を治癒させる効用があると考えられる。問題は、どのような形で傷を高速で塞いでいるのか、だ。
それを確認するために、すりつぶした薬草を貼り付けるのではなく薬草をすり潰して出た汁を垂らしてみた。
すると、やはりと言うべきか裸足で歩き回っていたために皮が剥がれ血が滲んでいた皮膚が高速で再生していくのが見えた。その回復した部分を触ると、以前とほとんど変わらない柔らかい皮のままであるのがわかる。
「いや、マメが治った後なのに皮膚が固くなってねえ。となると自然治癒力の促進じゃねえな。使いまくって筋トレとかは出来なそうか」
その後足の裏の数カ所の傷に試してみると、小さな傷は痛みすら残さずに回復したものの、ある程度の大きさより大きい傷の場合は新しい皮膚ができるだけでその内部の傷は完治せず、痛みが残ったり、そもそも傷がふさがり切らなかったりした。また同じ箇所に繰り返し草から絞った汁をかけても、それ以上傷の再生は進まなかった。総じて、ごく小規模な傷を治す程度の効果しか無いらしい。どれほどの期間を開ければ再度効果を発揮するかは、今後検証していかなければならないだろう。
「連続して効果がないとなると、細胞に結びつく何らかの成分かもしんねえな。となると後は経過観察か。前も特に不調は無かったから副作用は無いと思いてえが……」
以前使用した際にもたいして問題は無かったのであまり心配はしていないが、念の為しっかりと記憶しておく必要がある。
そして仮にこれが本当に副作用なしで利用できるのであれば今後はある程度携行しておきたい。それなりにあちこちに生えているのが確認出来ているとはいえ、欲しい時にいつでも手に入るほど大量に自生しているわけでもない。そのためそれを持ち歩くための袋、あるいは容器が必要である。
「となると土器か……先に革袋だな」
更に言えば、草から抽出した汁で十分なのであれば、それを蒸留したり濾過したりして純度を高めることで効果が高まることも期待できる。そしてそれを容器に小分けにして持ち歩いていれば、臆病な程に怪我することを避けている今と比べて怪我が怖くなくなる。
それらを試すためにも、容器など複数の道具類は必須だ。それにどちらにしろ、文明を効率的に次の段階に進めるには水をためることのできる器や、その他様々なものを保管、運搬できる容器は無くてはならないものである。
「よし。革袋作るか」
第一の目標を定めた千空は、早速行動を開始した。
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まず作成する革袋は、食材や草など個体を入れて収集、保管しておくためのものである。作成して猫たちに渡しておけば食料の採集をより効率化できるだろうし、燻製肉や茸など適当に山積みにされている食料の保管にも利用ができる。これに関しては木製のバスケットや土器でも同様のことができるが、それら2つはおそらく作るのにかなり時間がかかる。それに対して、千空は既に服や革靴などで取り敢えず革を加工することには慣れている。そのためまず最初に革袋を作成することにしたのだ。
家が完成したことでそれぞれに石器を作って自慢し合ったり、植物の繊維を取り出しては紐を作ってくれている猫たちのうち一番暇そうだったフユを呼び、作成する袋のおおよその大きさを決定する。猫たちの移動のことを考えると背中に背負うことのできる形が良いだろう。
「絞れる形にすんのはちと面倒くせえな……いや、いけるか」
おおよその形を想像し、それに合わせて革を切り抜いていく。底が膨らんだ形状になるようにし、切り抜き終えた革に紐を通せる穴を開ける。糸と針で布を縫うのとは違って、縫うのに使えるような針はまだ無いし、革は布と違ってそういう加工を人力でするのは難しい。そこで、先に穴を開けておいてそこに紐を通して結果的に縫う作業に近い結果に持っていこうとしているのだ。
ただ。この方法でもある程度の袋は作ることができるものの、穴を先に開けてしまいその穴を紐で完全に塞ぐことはかなわないという都合上、密封性が低くなってしまう。
「液体入れるもんは別で考えるか。胃袋もあるしな」
側面を縫い合わせて袋の形状にした後、最後に背負うための紐を付けていく。袋の口の部分も紐を通せる形にし、絞って口を閉じれるようにする。猫たちは急いで移動するときには四足歩行で走るようなので、袋の口がふさがっていないと前に向かって内容物がこぼれて大変なことになってしまう。ある程度の雑さは許されるが、構造は考えなければならない。
3時間ほどかけてようやく1つ目の革袋が完成する。
「おい、ちょっとあっち向け」
それをすぐ近くで観察していたナツの背中に背負わせてみる。初めて作ったが思いの外悪くない。多少紐がゆるいようだが、そこは紐を適度な長さで縛ってしまえば問題ない。
「ニャ?」
自分の背中を見ようとしながら不思議そうにしているナツの背中から一旦革袋を外し、目の前でその袋の中に石器や治癒効果のある草を放り込んで、中にそれが入っていることを示してみせる。そして再度それを背負わせる。
普段は両腕に抱えられるほどのものしか運べないが、袋を使うことで運べる量が増える、ということに気づいてくれているのかはわからないが、少なくともそうやって物を運べるということは理解してくれているだろう。
「よし、じゃあ食料を取ってきてくれ」
「ニャー!」
革袋を背負ったナツが勢いよく走り出していく。そして、ものの30分ほどで袋をいっぱいにして返ってきた。まだ千空が残り3匹分の革袋の革を切り出し終えていないうちにである。
自慢気にナツが見せてきた革袋には、大量の茸類や雑草が入っている。
「そうだ。そうすりゃたくさん持ってこれるだろうが」
「メシニャ!」
「まだちょっと早えよ」
ポンポンとナツの頭を叩いた千空は、革袋の中身を一応確認して食べるのに問題が無いものだけであることを確認すると、革袋作りに戻る。いつもならこのあたりでアキが真似をしはじめて千空の作業量を減らしてくれるのだが、今日は何やらハルと取ってきた木の実で遊んでいるようである。
「ナツ、やってみるか?」
「ニャ?」
再び作業を観察し始めたナツに、革で袋を作るという作業について教えてみる。この作業も、これから幾度もやらなければならない作業である。それを一緒にやってくれれば時間を節約できる。
******
お昼時になるまで作業を続け、昼になったので他の3匹を呼んで食事を取ることにする。と。
革袋作りを教えていたナツ以外の3匹を呼ぼうと千空が視線を向けた瞬間、アキの手元のなにかから猛烈な勢いで白い煙が吹き出し、3匹を覆い隠してしまう。
「ニャニャー!?」
「ウニャ!?」
煙の拡散する範囲はそれほど広くなく、半径2メートルほどの空間を覆った煙はその場に滞留する。その中から、3匹が飛び出してきた。
「アキお前、何した……?」
千空がそう尋ねるも、アキはしょんぼりした様子でうなだれている。何かが失敗したからか、あるいは千空に怒られると思っているからだろう。
だが、千空は怒るつもりはない。
ただ、知りたかったのだ。一体何をやってこんな煙を発生させたのかを。煙というのは、通常これほどまでに爆発的に広がるものではない。爆発的に広がる場合には、何らかの化学反応が発生している可能性がある。それも有害なものが。
だから、目の前の煙から少し距離を取って吸わないように口を手で抑えておく。
だが、警戒する千空と違ってしょげているアキ以外の猫たちはのんきなもので、再度煙の中に突入すると、何かを持って外に出てきた。それは小さな。と言っても直径5センチほどの木の実であった。
アンケートと同じ理由で、この話の革袋を作る描写などに関してもご意見、感想をいただきたいです。
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