ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。 作:ガイドライン
どうも。
こちらも今回ではなく合間合間で木虎編がありますよ。という感じで書いていきますので。
ハジメと木虎を絡ませたらやっぱり面白い!!
ということで、まだ何回か作りたいですね。
では、どうぞ。
「……げっ」
「そこまでハッキリと言われるとむしろ清々しいくらいですね」
小南と本部に行き加古と出会ってから二日目。
鬼怒田に言われたとおりに本部に訪れまた色々と実験されたハジメ。相変わらず計測機器に接続したら止めるという現象は続くので直接ハジメのトリオンの性質を知ろうという実験である。
そして色々疲れたのだろう。一日費やす予定が午前で終わり食堂があるから食っていけと進められて訪れた食堂で木虎と出会い一発の言葉がコレである。
「なんでここにいるのよ??」
「検査というなの実験が終わったところで鬼怒田さんから食堂で食べてけと食券の割引券を貰ってので」
「そう。だったら早く食べて帰りなさい」
「どうしてそんなに冷たいんですか
「それを言われるのが嫌だからよッ!!」
控えめで抑えているがそれでも近くの者になるなんだ!?と思われるほどの声をあげる木虎。悪気がなかろうともこんなにも"さん"付けされて気持ち悪い相手といたくないという本能的判断らしい。
「では、下の名前で…」
「言ってみなさい。規則だろうがその喉をかっ切るわよ」
「………やめておきます」
本気の殺意を目の当たりにしたハジメは流石にここで下の名前をいう判断はしなかった。言った瞬間にやられる。これも本能的判断といえる。
「じゃ普通に"木虎"といいますので、僕のことは"ハジメ"と……」
「嫌よ」
「そこは別に……」
「嫌よ」
どうもこの手は全く乗らないらしい。
これ以上いうとこれだけでも制裁が来そうだと判断したハジメはいうのを止めた。
これ以上は火に油を注ぐかもしれないと割引券を使って"うどん"を注文しようと販売機のスイッチに手を伸ばそうとすると
「ちょっと待って」
「はい??なんでしょうか??」
スイッチに届くギリギリで止められたハジメ。
さっきよりも険しい表情をする木虎に、なんだろうと考えていたところで
「あなた、割引券で"うどん"を買うつもりなの??」
「そうですけど…」
「なんで一番安いメニューに割引券を使うのよッッ!!!!」
……これには本気で何を言っているのか理解出来なかったハジメ
しかし木虎は本気でハジメを糾弾していることから冗談ではないということは分かったのだが
「それはいま"うどん"が食べたいからです」
「ありえないでしょう!割引券よ!普通は高いメニューに使って少しでも安くするために使うでしょう!!」
言いたいことは分かる。分かるが……
「えぇーと、でも、これ僕の割引券ですから別に木虎がどうこう言わなくても……」
「私は効率よくやらないものを見るとイライラするのよ」
………つまりは、割引券というなんでも割引てくれるものがあるなら高いものに使い効率よくイイモノを食べなさい。と言いたいらしい。
「………見なかったことにすればいいのでは??」
「そんな無責任なこと許せるわけがないわ」
「いや、無責任って……」
「いいから高いメニューを選びなさい」
まさか、たったこれだけでこんなにも高圧的に言われるとは思わなかった。確かにボーダーに入れば変わった人と出会い友達が出来るとは思っていた。
いたけど、こんなにもちょっとしたことで高圧的になる友達は……………
「それはそれでアリですね」
「分かったらさっさと選びなさい」
と、二重の意味で納得したハジメだった。
……………………………………………………
「それで、僕はどこに拉致られるですか??」
「人聞きの悪いことはいわないで」
お昼も食べて帰ろうとしたら、別の席で食べ終わっていた木虎が現れて「付いてきなさい」と強制的に連行されたのだ。
「でも何処に行くかだけでも教えてくれてもいいのではないかと」
「この道は前にも歩いたでしょう」
と、言われて何処だったか思い出そうとするハジメ。
すると「あっ」と思い出したタイミングと目の前に見える扉。
そしてその扉が開き現れた人物が
「やぁ時崎君」
「嵐山先輩」
そう木虎に連れてこられたのは嵐山隊の作戦室だった。
しかしどうして連れてこられたかと考えながら部屋に入ると
「時崎君。この前はありがとうね」
「時枝先輩??えぇーと……何のことですか??」
いきなりお礼を言われて戸惑うハジメ。
それに対して木虎はハァーとため息をつき
「だから言ったじゃないですか。絶対に覚えてないって」
「それでもこっちには恩があるんだ。どうあれあのとき時枝がベイルアウトしなかったのは時崎君のおかげだろう」
そう言われて思い出した。
遠征部隊との衝突の際に放たれた弾が時枝に当たらずにハジメに当たりベイルアウトせずに済んだ話である。
「あれはあのとき言葉をもらってましたけど??」
「そうかもしれないが、やっぱりちゃんお礼がしたくてね」
「木虎には時崎君を見つけたら連れてきてもらうように行っておいたんだ」
「………なら、そう言ってくれませんか??」
「嫌よ。私は連れてくるだけなの」
そっぽを向く木虎に嵐山は苦笑いをし時枝はハァとため息をつく。どうも木虎のこの態度は日常的なものだろう。
それでもハジメもこれ以上木虎にどうこういうのは止めた。
いうならマウントを取れるときにしようと思った。
「はぁーい。お茶の用意も出来ましたのでいいところの大福を食べましょう!」
部屋の奥からお盆にお茶を乗せて現れた綾辻。
お茶と一緒に美味しそうな大福も一緒に乗ってある。
………………………………………………
「うーーん!美味しい!」
パクパク食べ進める綾辻の様子は見てて気持ちいいなーと思いながら大福を食べていると嵐山から
「そういえば一昨日加古さんと模擬戦したらしいな」
「ゴホッ!ゴホッゴホッ!」
突然のカミングアウトに大福を食べていた木虎がむせてしまった。隣にいた綾辻が背中を擦りながらお茶を差し出してなんとか喉に詰まらせることはなかったが
「ちょ、ちょっと!なによそれは!!?」
「いや、ちょっと実力を見たいからと言われたので」
「で、一本取ったんだよな」
「まぁ隠れての一本ですけど」
確かにあのカメレオンのような消え方をされればビックリはするだろう。そして斬れない弧月で攻撃されればなおさら。
「そのあとハウンド?ですか。あれで本当に身体に穴が空くかと思うぐらいに撃たれました」
「私だってそんなことされたらするわよ」
「ですよね。知ってます」
軽くいなされたハジメにムカッときた木虎。
しかしそこはあえて何も言わずにスルー。
「それで加古さんには修行つけさせてもらえるのかい??」
「そうですね。僕をおもちゃみたいに見ながらまた来るようにとは言われましたね」
「良かったわね。一度その態度を改めるためにもいい機会じゃないかしら」
「ですよね。知ってます」
「さっきから何よそれはッ!!!」
と、とうとう我慢が出来ずに切れだした木虎。
「いや。もう面倒くさいと思いまして」
「は、はぁッ!?」
「いいんですよ木虎は木虎のままで。変わるのは僕でいいんですから」
「貴方ね……ッ」
「お嬢様学校ですからそういうのも必要なんですよね。
じゃなかったら隊の皆さんにご迷惑をかけてまでやらないですよね」
「なっ!?」
その言葉に言葉を詰まらせる木虎。
本当なのかと嵐山、時枝、綾辻に視線を向けるがそのたびに視線を外させられる。
ということは少なくともそういう場面もあるということで……
「せめて、人のご迷惑にならないようにしたほうが。いいかと」
「……………………………………」
「木虎"さん"??」
「分かったわよ!気をつけるわよッ!!!」
納得してもらい周りの表情も若干安堵しているように見えて悔しい気持ちでいっぱいな木虎だった。
ーオマケですー
木虎「本当に……何なのよ……」
綾辻「楽しそうだったね藍ちゃん」
木虎「楽しくありません」
時枝「その割には他の隊員より話したんじゃないの??」
木虎「それは時崎君が五月蝿いからです」
嵐山「だったら無視すればいいだろう」
木虎「そ、それは、そうですが……」
佐鳥「たっだいまー!!!」
木虎「五月蝿いです佐鳥先輩」
佐鳥「なんでいきなり怒られるのオレ!?」