ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。   作:ガイドライン

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どうも。
早くも加古隊2話目です。
加古さんといったら"アレ"を題材に書いてみました。

それと昨日言っていた玉狛支部の話は次回です。
すみません。やっぱり話の都合上、こちらを優先させることになりましたのでよろしくです。

では、どうぞ。






加古隊②

「えぇーと……どうしたんですかコレ…」

「どうやら()()()みたいなのよね」

 

よく分からないが加古隊作戦室の中で知らない男性が二人倒れていた。そしてその近くのテーブルには二人分の食べかけの炒飯があった。

 

「そうですか??美味しいと思いますけど…」

「流石双葉ね」

 

同じものを食べている双葉はなんともないようだ。

見た目は問題なさそうなんだが……

 

「どんな炒飯を作ったんですか??」

「ゲソピー炒飯よ」

 

「………えっ??」

「炙りイカゲソとピーナツバター和えの炒飯よ」

 

つまりそれを食べてここに二人は倒れていると……

………そんな……

 

「最低ですね」

 

「あら。嬉しいことを言ってくれるわね」

 

ハジメの意外な発言にかなり嬉しそうな表情をする加古。

近くにあった食べかけの炒飯を手に取り食べるハジメは、しっかりと噛んで飲み込んだあと

 

「女性から作ってもらった物を残す。ましてや気絶なんて……最低な行為です。今すぐに出ていってください」

 

炒飯を一旦おいてそこに転がっている死体2体分を加古隊作戦室からポイッと追い出したハジメだった。

 

「これは僕が食べますね」

「私も食べます」

 

「ありがとう二人共」

 

微笑ましい空気が流れる中、それをまるで邪魔するかのように作戦室の扉が開き

 

「扱いが酷すぎるだろうがッ!!!」

「追い出されるとは思わなかったな……」

 

そこにいたのはさっきまで倒れていた男二人。

それを見たハジメはこう一言いってやった。

 

「女性から出された料理に対して失礼なことをするやつの扱いなんてゴミ以下で十分。とウチの母からの教えですので」

 

「あら。素敵なお母さんね」

「はい」

 

「だからってな!あんな扱いしなくても!!」

 

「はぁ??普通だったら磔にしてチェーンで鞭のように叩きつけた後に、傷口に粗塩を塗りこむ作業をするところなんですけど」

 

「……お、おぉ……」

 

文句を言ってくる男はその言葉を想像したのだろう。

冷や汗をかいて無意識に一歩引いていた。

 

「やめましょう太刀川さん。あの子が言ってるのは正論ですよ」

 

「明らかに可笑しい炒飯を食わせるやつはどうなんだよ!?」

 

「自分は被害者。と言っているようですけど作った人の、加古先輩の心を全く考えてない人に被害者というカテゴリーは必要ありません」

 

「マズいもんを食わされるこっちの人権はどうなるんだよッ!!?」

 

その言葉にハジメの耳と頬がピクリと動いた。

持っていた炒飯を置いたハジメはゆっくりと太刀川と言われている男の前に立ち

 

「人権??あぁ、そうですか人権ですか……」

「な、なんだ……おい……」

 

下を向いていて表情が見えないハジメ。

太刀川はそんなハジメが不気味で………

 

「ちょっと来てください。OHANASHIをしましょうか」

 

太刀川さんの手首を握るとそのまま作戦室から出ていこうとする。もちろんそれを太刀川は嫌がると思いきや、まるで操り人形が引っ張られているかのように太刀川の身体から力が抜けて自由が効かなくなっていた。

 

「な、なんだ!コレはッ!?」

「僕のトリオンです。貴方の手足の筋肉を止めてます。

さぁ、いきましょう。人権とは何か。女性とは何か。その足りない頭に徹底的に教えてあげます」

 

「ま、待て!!話せば分かるから!!その拷問のようなことをするなー!!」

 

「加古先輩。二時間後に戻ってきますのですみませんが一度失礼します」

 

「ふふふ。行ってらっしゃい」

 

「離せー!!」と叫ぶ声が聞こえるがそんな言葉はハジメに届くわけがない。そして太刀川の叫び声が消えるまで残されたもうひとりの男は立ち尽くしていたそうだ。

 

 

………………………………………………………

 

「ただ今戻りました」

「おかえりなさい。太刀川さんはどうなったの??」

 

「途中で"風間さん"という方にお会いしまして、そしたらあのクズを忍田本部長に引き渡したらいいというアイディアを頂いたので連れて行って忍田本部長と一緒に説教してました。その後は忍田本部長の一方的な訓練をするということで別れてきました」

 

「いい薬になるわね」

(……太刀川さん……死んだんじゃ……)

 

なんとも居心地悪そうな表情でお茶をすする堤。

あの後加古に引き止められていた堤はハジメが帰ってくるまで女性だけの部屋で一人いたのだ。

 

「えぇーと時崎一だったかな??」

「はい。そうです」

 

「オレは堤大地。加古ちゃんとは同じ歳なんだけど、だからなのかこうしてよく炒飯を試食させられているんだけど……時崎が言ったようにあのあとに加古ちゃんには謝ったよ」

 

その言葉が真実なのかと加古の方に視線をやると頷く。

どうやらちゃんと謝ったと確認できたハジメは

 

「そうですか。ちゃんと謝られる方は良い人です」

「それはどうも。で、ちょっと聞きたいことがあって…」

 

「じゃ帰っていいわよ」

 

と、いきなり堤の腕をとって無理やり立たせる加古。

そして背中を押して作戦室からだそうとする。

 

「ちょっ、ちょっとまって加古ちゃん!!

さっきの太刀川に何をやったのか話を……」

 

「それは今度私から話すわ。だから帰って。

今日はこれからやることがあるの。時間もかかるから堤君を相手する余裕がないわ」

 

そういって無理やりに作戦室から堤を追い出した加古。

良かったのかなーと、一瞬頭に過ぎったがすぐに消え去った。

 

「それで連絡が来てるから知ってるけど"シューター"の練習を私にお願いしにきたのね」

 

「はい。加古先輩にお願いしにきました。

僕に"シューター"としての訓練をしてください」

 

そういって頭を下げるハジメ。

いきなりA級隊員にそんなことは普通は無理だが

 

「いいわよ。"K"ならすぐに勧誘するぐらいに貴方を気に入っているから。どんなシューターになるか、楽しみね」

 

「ありがとうございます」

 

事前に上層部からのお達しと、この前のハジメとの手合わせ。

そしてヤケクソだったが加古の攻撃を弧月ではたき落としたハジメを加古はすでに気に入っていたのだ。

 

しかし、そう簡単にいかないようで

 

「ちょっと待ってください」

「どうしたの双葉??」

 

「時崎先輩。私に勝ってからです。それまでは私は認めません」

 

その双葉の熱意ある瞳に「あら?双葉が燃えてるわ」となんか楽しそうにいう加古。ハジメはなんでそうなるの??と不思議そうな表情をしていた。

 

「悪いわね時崎君。そういうことだから頑張って」

「はぁ……そういうことになるんですね……」

 

………………………………………………………

 

「で、一勝出来たわけ??」

「出来ませんでした」

「まぁ、そうなるわよね」

 

そのあと双葉と50戦。その全てを負けてきたハジメ。

一戦から"韋駄天"を使ってくる双葉に為すすべもなく全敗してきたハジメも流石に落ち込んでいる……

 

「でも、一勝するまで頑張ります」

「……ポジティブよねアンタ……」

 

わけもなくからかうつもりだった小南の攻めも簡単にあしらった。それでも普段通りの姿にホッとしていたことを小南本人も気づいていない。

 

 







ーオマケですー

加古「どうだったの双葉」
双葉「どう、だったとは??」

加古「時崎君よ。実力はどうだったの??」
双葉「全然ダメです。駆け引きもフェイントもなにもありません。それどころか実力もC級ですね」

加古「その割には50戦もよくやったわね」
双葉「………あと50戦すればC級の上位にはいくんじゃないんでしょうか……」

加古「それ。答えになってないわよ」
双葉「と、とにかくです!私に勝つまでは認めません!!」
加古(………ちょっと、面白くなってきたわね………)


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