ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。 作:ガイドライン
どうも。
やっぱり個人的に出しても面白そう!
ということで書いてみました。
まぁ、お好み焼きの会もそのようなものでしたが、ここからはハッキリさせておこうと思いまして。
好評ならまた書きたいと思いますので①にしておきました。
では、どうぞ。
「えっ?陽太郎、風邪なんですか??」
「うん。お腹出したまま寝ちゃったみたいで……」
「風邪か……この身体になってからは引いてないなー」
お正月が終わり遊真、千佳、ハジメの入隊試験が近づくある日。どうやらお正月で楽しんだ陽太郎が油断して寝ている時にはお腹を出したまま寝てしまい風邪を引いたようだ。
そしてその話の流れで遊真が風邪を引かないという話になった。
「そっか。遊真君は常にトリオン体だからか〜」
「でも風邪がキツイことは知ってるぞ。大丈夫なのか陽太郎のやつ」
「熱はあるけどそんなに高くないみたい。
薬を飲んだら早くは治るよ」
それを聞いてホッとする一同。
そんな中ハジメが手を上げて
「僕も風邪を引いたことがないですね」
「それって、そのトリオンのおかげなの??」
「さぁ??病気も怪我もないので」
「それは……俺よりもスゴいな……」
まさかのカミングアウトに遊真も驚く。
トリオン体でもないがハジメのトリオンはあらゆるものを止めるとなると病原菌さえも止めるということになるようだ。
「………ねぇ、それ鬼怒田さんに言ったほうがいいかも」
「そうですか??」
「うん。結構重要だと思うよ」
「なら行ってきます」
…………………………………………………
「何故それを早く言わんかったんだお前はッッ!!!!!」
「聞かれてないので」
「ホウ·レン·ソウを知らんのかッ!!!?」
「ほうれん草ですか。知ってますよ。おひたしが好きです」
「そっちじゃないわい!!!」
今日も今日とて鬼怒田に怒られるハジメ。
もう開発部では見慣れた光景である。
「………ったく。そのトリオンの重要性をまるで分かっとらん……」
「そうですかね」
「その言葉を言ってる時点でダメだと気付け。
……とにかく、検査を始めるぞ」
検査と言ってもハジメからすれば実験体のようなもの。
流石に身体に影響が及ぶような危ないことはしないが、例えば本当にハジメのトリオンが危険なものを止めるのか??という疑問には針を使ってチクッと刺してみる。といったもの。
それももちろん刺さらなかったのだが、それを今度はトリオンで作ったものでやったりなど、何がダメで何が有効なのか、そういったことはやはり実際に行わないと掴めないもの。
それはハジメも分かってはいるが、最近はなんだか大雑把になってきたような気がする。
「まずは……そうだな。インフルエンザの菌を持ってこい」
「いや。あの…それはいきなり過ぎませんか??」
「どうせ止めるんだ。いいだろう」
「万が一の場合はどうするんですか??」
「だからインフルエンザなんだろうが。
これが天然痘とかなら流石に不味い。儂らも危ないからな」
一応は考えてはくれているようだが、もしかして本当に天然痘とか持ってないよね??
そんな真相は聞かされることなく隔離した部屋に入れられたハジメ。そこにインフルエンザの菌をばら撒き、しばらく観察する。
「…………どうだ変わりはないか??」
「ないですね」
「………チィッ」
「鬼怒田さん??なんで残念そうなんですか??」
「いままで散々止められたんだ。一つくらい当たれ」
「んな無茶なことを言わないでください……」
そして一番は鬼怒田がハジメに対して完全に遠慮しなくなったことである。一応気を使っているように見えるが絶対に口が悪くなった。
……………………………………………………
「結果としてはお前さんが"危険"と感じる、直感的危機するものはすべて影響することが分かった」
「なるほど」
と、言っているがいまいち理解してないハジメ。
もちろん鬼怒田もそれはわかっているがあえて説明するよりもこのまま話を続けることにしたようだ。
「怪我はもちろん、病気にならんのもハジメの無意識な防衛本能がトリオンに作用しているようだ。あと家族も病気になったことがないらしいな」
「はい。僕がこのサイドエフェクトを持ってからだと思います」
「つまりだ。縁の強い者にも多少の影響はあるようだ。
身体の周りに薄い膜があるようなものが病原菌から守っとる。と考えていいだろう」
「なるほど」
今度のなるほどは大体分かった。の、なるほどである。
しかしいままで気にしていなかったのでこれがトリオンの影響なんて考えたことがなかった。ただ人より病気になりにくいなー程度だったのだ。
そこで何かを思いつたハジメは綺麗に手を垂直に上げて
「はい」
「……なんだ?」
「じゃ風邪を引いている人に僕が触れたら治りますか?」
「ふむ……いや、多分治らんだろう。あくまでも病原菌を身体にいれないようにするだけ……いや、ちょっとまっておれ……」
なんか余計なことをいったかなーと考えながらパソコンをイジる鬼怒田を待つこと数十分
「病気の進行を一時的に止めれるだろう。その間に体調を戻したりすれば病気を治せるかもしれんな」
「じゃ一度触れたら病気は止まるんですね」
「簡単にいうが止めたあと、その止めたのをどう戻すつもりだ?」
「また触れて
「………出来たならまた報告するように。いいな?」
さも当たり前のようにいうハジメに頭が痛くなったのか、会話を強制的に終わらせてしまった鬼怒田だった。
……………………………………………………
「ということで試させてください」
「帰りやがれえぇ!!」
影浦隊の作戦室に入りキチンと説明をしたあとに言ったのに、友達である影浦に断れたハジメ。
ゾエさんはお茶を入れてくれたようでハジメの前に「どうぞ」と湯呑を置いたあと
「そんなこと言わないでやってあげたら」
「そうだよ。口癖みたいに"こんなサイドエフェクトいらね"って言ってるじゃん」
「だよな。やってあげろカゲ」
「テメェは他人事だから言えるんだよ!」
ゾエ、ユズル、ヒカリはお茶をみかんなどを手に取りながら和気あいあいと言葉を発していたが、カゲに突き刺さるサイドエフェクトの感じだと"面白そう"であった。
「だいたいお待ちこの状況を楽しんでるだろうが!」
「そんなことねぇよ」
「そうだよ」
「うんうん。頑張れカゲ」
「ということでやりましょう」
「やらねぇって言ってるだろうが!」
今度は温かい感じのものが突き刺さってくる。
どうもこの3人はハジメと影浦はもう友達として認識しているようで、影浦が友達との距離感が測れずに戸惑っている。だからそんな影浦を温かく見守ろうという感じのようだ。
そうこの作戦室には影浦の味方はいない。
「チィッ。勝手にしやがれ」
ハジメの相手が面倒になったのか作戦室から出ていこうとする影浦。
「待ってください」
「来るんじゃねぇ!」
呼び止めようと差し出した手を振り払う影浦。そしてそのまま作戦室から出ていってしまった。
「あのバカ……ッ!
……ごめんな、カゲには後で言っておくからよ」
「いえ。いいですよ」
「でもカゲにして珍しく怒ってたね」
「いや。あれは怒っているというより戸惑っている感じだね」
そうなの?というユズルにゾエが頷きながら
「サイドエフェクトのせいでマトモに友達なんていなかったからね。ハジメみたいにグイグイ来る人、どうすればいいか分からないんじゃないかな〜」
そんなふうに分析しているゾエを他所に、ハジメは「ちょっと様子を見てきます」と作戦室を出ようとしていた。
「いま追いかけたらきっと怒るよカゲ」
「そうそう。いまはそのままに……」
「いえ。僕に触れた際になにか止めた感じがしたので……
もしかしたら"サイドエフェクト"を止めたんじゃないかと思うので見てきます」
「おい!マジか!?そいつは面白そうだな!」
見に行くぞお前ら!と張り切るヒカリを中心に全員が影浦を追いかけることにした。そう。どんな反応するか。面白そうだからである。
……………………………………………………
「くそッ!!!!…………どうなってやがる……」
居心地悪いと感じた影浦は作戦室から出ていき総合訓練室に向かった。そこで村上鋼と出会いソロ戦を申し込んだ。
いまはとにかくこのイライラをどうにかしたいと考えてのソロ戦だったのだが
『どうしたカゲ?今日は調子が悪いのか??』
「うるせぇ!……こっちの問題だ……」
どうにも戦いに集中出来ていない。
いつもは分かる視線もほとんど分からずにいる。
こんなのは初めてであり戸惑う影浦。
(クソッ!!……アイツのせいで集中出来ねぇ……!!)
戦っている時もずっと頭に浮かんでくるのはハジメ。
あのとき手を振り払った場面が繰り返し繰り返し頭に流れてくるのだ。罪悪感。そう割り切ればいいがいまの影浦はそれさえも分からずに頭を悩ませている。
(クソがッ!!出てくるんじゃねえ!!)
とにかくこうも負けっぱなしでは性に合わない。
特に影浦とマトモに戦ってくれる鋼にこんなことで負けているなんて認められなかった。
「鋼!もう一本だ!!」
『俺は構わないが……大丈夫か??』
「誰に言ってやがる……やるぞ!!」
……………………………………………………
「うわぁ……派手にやられるなカゲのヤツ……」
「サイドエフェクト無しじゃ鋼くんにはキツイよね……」
影浦を追いかけてみれば案の定。鋼に負け越している影浦。
それでも完全に負けている訳ではないがそれでもサイドエフェクト無しで
「…どうするのコレ?早くカゲに言ったほうが良くない?」
「そうだね。まだそこまだ周りに見られてないけどそれも時間の問題だろうし……」
「ワタシ、ちょっと止めてくるわ。ハジメも一緒に……って、ハジメは??」
いつの間にかいなくなっているハジメに3人は周りを見渡す。
しかしどこにも見当たらないと一度影浦と鋼の戦いを映した画面に目をやると
「な、何やってるだアイツ!!!??」
そこに、影浦と鋼がやり合っている画面の奥でハジメが立っていた。
実は二人が戦っているのを見たハジメはどうにか影浦の元へ行けないかなーと考え、影浦の所にいっても通してくれないだろうと踏んだので、初めてではあるが鋼に事情を話して入れてもらったのだ。
で、もちろんすぐに二人は気づき
「何してやがるテメェ!!」
「友達に会いに来ました」
「カゲに友達なんて、初めて聞いたな」
「誰が友達だ!!帰りやがれッ!!!」
そういって影浦はスコーピオンでハジメのトリオン供給機関を破壊しようと刃を伸ばした。ハジメの実力ではどうあがいても簡単にやられる。
しかしそれは実力であり、そこにハジメのトリオンがあれば。
スコーピオンの刃はハジメの胸に当たりはしたが突き刺さらずにその場に止まってしまった。
「チィッ!!厄介なトリオンだぜ」
「それが話に聞いていたトリオンか……」
もちろん当たったのでハジメが付けている装置が鳴り、ベイルアウトと声が鳴り響いた。もちろんハジメが自主的にベイルアウトしないといけないのだが、ハジメはそのまま影浦に近づき
「すみません」
「はぁ!?」
「いや。わざとではないんですけど、どうやら僕が触れてしまったことでサイドエフェクトが使えなくなったみたいです」
「……ッ!!?あのときか……!!」
「どうりで動きが悪いわけだ……」
納得する二人をよそにハジメはさり気なく影浦に触れて止めていたサイドエフェクトを止めた。これで通常通りにサイドエフェクトを使える。
「これで大丈夫です。どうもすみませんでした。
僕は戻りますね。ベイルア…」
「待ちやがれ!!!」
用も終わったので立ち去ろうとするハジメを止めた影浦。
「いくら攻撃が当たってもベイルアウトしないんだよな??」
「そうですね。自分からじゃないとしません」
「だったらそこで見てろ!
……動く障害物なんてシュチエーション、なかなかないから…なッ!!!」
と、いきなり鋼に斬りかかる影浦。
しっかりとスラスターで受け止める鋼。弾いた影浦に攻撃を仕掛けようとするがハジメの後ろに下がり
「おいカゲ!?」
「こいつはいい盾だ。おい、ハジメ!!自由に動きやがれ。
テメェを使った戦術なんて面白そうだからな!!!」
「これ、戦術というよりサンドバッグに近くないですか??」
「ったく……悪いけど協力してもらうよ」
「ええぇ……まぁ、なにもしなくてもいいから、いいですけど……」
そのあと十本。ハジメという動く盾を両者が使いながらの対戦は5対5で決着はつかなかった。
しかし鋼も影浦も何かを掴んだようで
「次も来いハジメ!」
「出来ればカゲ以外の戦闘でもやってみたいな」
「………気が向いたらで」
「明日も来い!!!」
「……ええぇ………」
友達と仲良くなったかもしれないが、しばらく影浦には、総合訓練室には来ないようにしようと考えたハジメだった。
ーオマケですー
陽太郎「おお!こいつはスゴいな!!」
ハジメ「治ったわけじゃないので安静にしてください」
小南「ねぇ。それって私達にも出来ないの??」
ハジメ「やってもいいですけど、オススメしませんよ」
修「どういう意味なんだ??」
ハジメ「陽太郎みたいに止めるものがある程度分かればいいですけど、分からないとなると全てのモノを止めることになります」
遊真「その何処がオススメ出来ないんだ??」
千佳「もしかして触れるもの全部とか……??」
ハジメ「ですね。なので例え小南先輩が触れるもの全部止めることになりますね。僕の親は、僕と一緒いた期間が長いですから僕のトリオンが馴染んだ。みたいな感じらしいですね」
鳥丸「万能、というわけではないんだな」
ハジメ「万能でしたらもっと前に友達を作ってます」
レイジ「それはそうだな」
ハジメ「ちなみに他の人サイドエフェクトも止められますよ」
遊真「おお!じゃオレや迅さんもか」
ハジメ「まぁ、安易に止めない。と学びましたのでやりませんよ」
遊真「それは残念。……うん?学んだ??」