ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。   作:ガイドライン

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どうも。
また日常に戻しても良かったのですがここは進めていきます。
これが終われば"大規模侵攻"ですねーー
………戦闘シーンが増えるので本当に憂鬱です…うまく表現できないので(笑)

とにかく頑張って書きますので優しい目で見てください。
では、どうぞ。






ある日の訓練中のお話(緑川 駿)①

「ふむ。これで訓練は一通りやったな」

「なかなか大変ですね。これは」

 

遊真とハジメは真面目に訓練に参加してポイントを貯めていた。今回やったのは探知追跡訓練。遊真が一位を取り満点。ハジメもそこそこ使えて順位としては上位に入っていた。

 

「しかし前回の隠密行動訓練は勝ちたかった」

「ズルいと言われてましたけどね」

 

隠密行動訓練。

敵に見つからずに移動する訓練なのだがこれはハジメが有利、というかカメレオンのように姿を隠すので見つかることがない。

そしてその時にハジメが遊真を見つけて声をかけてしまい、それに反応した遊真が見つかってしまい2位になってしまったのだ。

 

声をかけてごめんなさい。と謝ったハジメだが遊真は特に気にせず、むしろ声をかけられただけで反応した自分が悪いと今度の訓練は一位を取る!と意気込んでいた。

 

で、その訓練が終わったあと周りから「ズルい」「卑怯」と陰口を叩かれていたハジメだったが

 

「自分の力を使ったんだ。別にルール違反じゃないよ」

「昨日は助かりました」

 

そこに現れた時枝に助けられたハジメ。

周りのやつにキチンと説明をして納得してもらった上で今日も訓練に来れたハジメだった。

 

「気にしなくていいよ。二人共急いでB級を目指してるんだよね??」

「そうですね。だからこれからどうしようかと……」

 

「なら"ランク戦"をするしかないかな」

「やっぱりそうなるか……やり方を教えてくれない??」

 

ということで時枝に連れられてブースに入る二人。

 

「このパネルに表示されているのがいまランク戦に参加している人達。ここから対戦相手を選べばいいよ。止めたい時はブースを出ればいい」

 

「この前強制的にやられたので知ってます。UMAに教えてあげてください」

 

「オッケー。それでポイントの高い人と戦えば貰えるポイントも高い。逆に低い人とやれば大したポイントは入らない」

 

「なるほど、なるほど」

 

あとは時枝先輩に任せよう。とブースから出ていくハジメ。

さてどうしようかなーと考えていると、

 

「………あれって…オッサムと…誰??」

 

見たことのない小さな少年が修と一緒歩いており、その後ろをハジメと同じC級隊員が付いてきている。

これはなにかあったかなーと、近づいてみることにした。

 

「何してるんですかオッサム」

「ハジメ。いや、ちょっとな……」

 

「いまからこの人と勝負するだ。

……もしかしてアンタも玉狛支部の人??」

 

「ふーーん。ならメガネくんの後にやろうよ」

 

その挑発的な言葉と視線にハジメは何かを感じ取った。

これは、間違いなくオッサムを陥れようとしていると…

そしてその次に自分をやるつもりだと。

 

理由は分からないけど"玉狛支部"になにか因縁でもあるのか?

数少ない情報だけでこれ以上は推測出来ないと判断したハジメは

 

「僕、C級ですけどいいんですか??」

「そっかー。まぁ見れば分かるけど。B級に上がったらやろうよ」

 

「そうですね」

 

まぁC級相手ならこんな感じの対応だろう。

しかし向こうはA級隊員。そして相手の修はB級。

この意味、オッサムは分かっているのか??

 

「オッサムオッサム。大丈夫なんですか??」

「……まぁ、勝てるとは思ってないけど、頑張れるよ」

 

「いや。そういう意味ではなく」

「何話してるの??ほら、いくよ」

 

そういって修の腕を取り強引に連れて行く。

これ、結構マズイんじゃないかと思ったハジメはとにかくこれをUMAに話さないととさっきいたブースに戻ったが

 

「え、えぇ…いない……」

 

すでに空き部屋になっており、そこには遊真はいなかった。

 

……………………………………………………

 

「この前見たいに撃ってこないんだね」

 

遊真は自動販売機の前で三輪と遭遇していた。

そこで落とした小銭を三輪が拾い遊真に渡したところで疑問に思っていた事を遊真が口にしたのだ。

 

「………本部がお前を受け入れた。なら、倒すのは規定違反だ」

「なるほどなるほど」

 

いまは立場が違うから何もしない。

いいかえればまだボーダーに入っていなかったら撃ってきたということになる。

 

「それと、お前はもう倒す必要はない」

「おっ。心変わりしたのか??」

 

「ふざけるな。ネイバーは敵だ。

ただお前は他のネイバーと違うというのが分かっただけだ」

 

以前の三輪は"全てのネイバーは敵"だった。

それが"ネイバーは敵"となりどんな奴でも倒す。という概念が無くなったのは大きな進歩だと言える。

すると、そこに見覚えのあるお子様が

 

「がんばっとるかね、しょくん」

「陽太郎。それに、えーと"ヤリ"の人」

 

「米屋だ。そういえばボーダーに入ったんだな」

 

「そう。で、なんで一緒にいるの??」

 

「クソガキ様のお守りをしてるんだよ」

「陽介はしおりちゃんのイトコなのだ」

「ほう。しおりちゃんの」

 

すると米屋は遊真の隣にいる三輪を見つけ

 

「つーか、秀次。おまえなんか会議に呼ばれてなかったか?」

「………今からいくところだ。体調も戻ったからな」

 

「体調悪かったのか??」

「……まぁ、コイツも色々あるんだよ」

 

特に別れの挨拶もせずにこの場から去ろうとする三輪。

しかし途中で歩きを止めた三輪は

 

「……おい、ネイバー」

「俺の名前は空閑 遊真だよ」

 

「……アイツに"悪かった"と言っておいてくれ……」

 

遊真の指摘を無視したが、それよりもプライドの高そうなあの三輪が謝罪することに対して米屋がビックリした表情をし

 

「………アイツが謝るなんてな……」

「なんかよく分からんが、いい方向にいってる感じだな」

 

「……あぁ」

 

……………………………………………………

 

 

こうして三輪は会議室に向かっている途中、前方から見覚えのある。さっきまでは噂していた者が走ってくるのが分かった。

 

「あっ。どうもです。三輪先輩」

「……………あぁ」

 

「すみませんが、うちのUMAを見ませんでしたか??」

「…………この先にいる」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

お辞儀をして遊真の所に向かおうとしたところで三輪が「……待て」と呼び止めた。

 

「……どうして、普通に接してくる??」

「どうして、と言われましても……」

 

「あれだけのことをした。なら…」

「でももう襲う気はないんですよね」

 

「ッ!?」

「なんとなくですけど、そんな気がしたので

考えが変わった人にとやかく言いません。それだけです」

 

じゃ、失礼しますね。といい今度こそハジメは去っていった。

残された三輪は自分の手を見つめ、ギュッと握りこぶしをして開いたあと、何かを決意したように会議室へと向かった。

 

 

……………………………………………………

 

 

『勝者、緑川』

 

結局、修は緑川に一本も取れずに十本を終えた。

全く相手の動きも読めずにただ倒されただけ。いわばサンドバッグ状態になっていた。

 

それでも修のなかでは「いい経験が出来た」と前向きに捉えてはいるが、それでも圧倒的な惨敗に少し堪えてもいた。

 

ブースから出るとそこには遊真、陽太郎、ハジメがおり

 

「こらーおさむ!!

なにまけているんだ!!」

 

「なんか目立っているなオサム」

「全敗ですか。そうなりますよねー」

 

「陽太郎に、空閑、ハジメ……」

 

どうしてここに?と質問しようとしたところでブースから出てきた緑川が

 

「おつかれメガネくん。もう実力も分かったし帰っていいよ」

 

と、簡単にあしらう緑川。

周りの野次馬であるC級隊員はそんな様子をみて「やっぱり噂じゃないの」「そうだよ風間さんに勝てるわけねぇーよ」「だよな。俺でも勝てそうだぜ」などと好き勝手に言っている。

 

それを見た遊真は緑川に

 

「この人達、アンタが集めたの??」

「違うよ。風間さんと引き分けたっていうウワサに寄って来たんだろ。オレは何もしてないよ」

 

その言葉、遊真は真っすぐに緑川の目を見て、言い切った。

 

「おまえ、つまんないウソ、つくね」

「ッッ!!?」

 

すると遊真は一歩、緑川の前に出る。

そのタイミングで何故かハジメも隣に立ち

 

「UMA。付き合いますよ」

「俺一人でやるつもりなんだが…」

 

「C級同士でA級に立ち向かうほうが()()()()()()()()()()()()()()

 

「優しいんだなハジメは」

 

何を言っているのか分からない緑川に遊真がハッキリと

 

「ねぇ。俺達と勝負をしようぜミドリカワ。

負けたら俺とハジメの点数を全部やるよ」

 

その言葉にここにいる者達がざわついた。

どうみても勝敗が分かりきっているのに勝負を挑むこの状態がおかしいということに対して

 

「なに?君達C級だよね。

もしかして訓練用トリガーで勝つ気なの??」

 

「お前には丁度いいハンデだ」

 

その言葉に挑発されたのだろう。ムカッときた緑川は

 

「いいよ。やろう。

そっちが勝ったらいくら欲しいの。3000、5000点??」

 

「いや。いらない。その代わり"先輩"と呼べ」

 

するとニヤリと笑った緑川は

 

「OK。万が一負けたらいくらでも"先輩"と呼んであげるよ」

「いや、俺達じゃない。先輩と呼ぶのはオサムだ」

「うちの隊長に対して"先輩"と呼んでもらいます」

 

「………いいよ。その条件でやろう」

 

 







ーオマケですー

ハジメ「ここにいたんですねUMA」
遊真「おっ。ハジメ」
陽太郎「おでむかえとはかんしん、かんしん」
米屋「いや、ちげぇーだろう」

ハジメ「なんか珍しい組み合わせですね」
陽太郎「ヨウスケはしおりちゃんのイトコなのだ」

ハジメ「なるほど。陽太郎がお世話になってます」
米屋「それはいいけどよ……秀次に会ったか??」

ハジメ「さっきそこで。
UMAがここにいると教えてもらいました」

米屋「……そうか」
ハジメ「??……なにかありましたか?」
遊真「その人がハジメに"悪かったな"だそうだ」

ハジメ「………あぁ。なるほど。"ツンデレ"ですね」

米屋「お前…絶対にそれ、アイツの前で言うなよ!!
間違いなくネイバーとか関係なくぶっ放すぞ!!」

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