ボーダーは変わり者と人が多い所だから僕を見つけてくれて、友達になってくれそうだという理由で入りました。後悔はしてません。 作:ガイドライン
どうも。
久しぶりですね。やっと一話っす。
その次の更新はまだ時間がかかるかもです。
すみませんがよろしくお願いします。
では、どうぞ。
「よう秀次」
「……何のようだ迅……?」
ボーダーの屋上。
そこには三輪秀次と迅がいた。
今度の大規模侵攻についての話し合いも終わり、迅は三輪を探していたようで
「ちょっとお前に話をな。
ってか、なんか随分と顔色が良くなったなお前。何かいいことでもあったか??」
「………、あったとしてもお前には言わん」
「ちぇっ。まぁ、それはいいか。それよりだ……」
迅は三輪の前に回り込みこう話しだした。
「秀次。お前にメガネ君を助けてもらいたい」
「………どういうことだ。何故俺にいう??」
「今度の大規模侵攻。俺はそこにはいない。
他の所にいくとマズい展開が起きる可能性が高い。
そしてメガネ君を助けれるのは現状
その言葉にピクッと反応する三輪。
迅の言っていることは確かに分かる。しかし
「迅。お前はさっき"達"といったな。ならそいつにやらせろ」
「そういうわけにはいかない。というかハッキリ見えないからなー」
「………時崎か」
「正解」
つまりは未確定な未来の中で三輪が一番修を助けれる可能性があると言いたいらしい。だが三輪は
「なら、簡単だ。三雲を玉狛支部に閉じこめておけ」
「そうしたいところだけど、その時はもうお前だけなんだよな」
「三雲も正隊員だ。自分の身は自分で守らせろ」
「まぁ、最もな意見だ。だから秀次、取引しよう」
「お前がメガネ君を助けてくれるなら、お前に"風刃"が持てるように俺から交渉してやる」
……………………………………………………
修達も大規模侵攻の話し合いが終わり帰る途中に忍田から呼び止められていた。内容は"遊真のB級昇格"だったのだが
「俺はいいよ。それよりハジメのほうがいいんじゃない??」
「時崎については意見が分かれている。
時崎のトリオンはS級レベルだと全員が判断しているが、それでも戦闘となるとガラッと低くなる。それに対して幾つも候補があるためまだ判断出来ていない」
まさかの話に修や遊真はビックリしている。
とうの本人は全然気にしていない様子だが……
「ちなみにどんな候補があるの??」
「ボーダー本部の防衛任務や、遠征における"船"の防衛や偵察任務。まだいくつもあるがそれだけ時崎のトリオンが有効なのかは分かるはずだ」
「まぁ、そうだろうね……」
納得のいく話だと遊真は感じた。
特にボーダー本部の防衛は完璧だろう。
建物ごと一時停止出来れば敵の攻撃は効かないのだから
「ボーダー本部の防衛って、建物ごと守るというんですか??
そんなのトリオンが持つわけ……」
「えっ??やっちゃったんですけど……まずかったですか??」
その声に誰もがハジメの方を向いた。
そこで見たのは片膝をついて片手を床に付けているハジメ。
つまりいまハジメがしたのは……
「なっ!?」
「そうですね。5割ぐらいですかトリオンが減ったのは…」
「な、何をしているんだ時崎ッ!!!!」
「あっ。これヤバかったですか??…ということは、」
すると無線が入る音が聞こえ
「時崎いいいいいいいいいいいいィィィィィッッッッッ!!!!!!!」
「ヤバ。先に帰ります」
と、姿を消して逃げ出したハジメ。
それでも無線の声は、鬼怒田の怒鳴り声は止まらない。
「何をした時崎ッッ!!!!今すぐに出頭しろおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!!」
そしてしばらくボーダー本部に鬼怒田の怒鳴り声が響いたという。
……………………………………………………
「おいおい。まさかこっちを引き当てたのか……」
「……どういうことだ迅?」
風刃を引き合いに交渉したが三輪はそれを蹴り、そして屋上から離れようとしたタイミングで迅が呟いた言葉が気になった。
「一つだけ未来が確定した。
今度の大規模侵攻で
「なに??」
どういうことだ?と聞こうとしたがすぐに理由が分かった。
『時崎いいいいいいいいいいいいィィィィィッッッッッ!!!!!!!』
『何をした時崎ッッ!!!!今すぐに出頭しろおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!!』
と、ここまで響く鬼怒田の怒鳴り声。
そして時崎が怒られている理由と一切の被害がないという少ない情報で三輪は理解した。
「……まさかッ!?」
「ボーダー本部全てを鉄壁の要塞にしちまったわけだ。
……言っておくけど色んな未来がある中のたった一つを平気で選んだようなもんだぜコレ……」
参ったよ本当に……と、言いながらも顔は驚きつつも喜んでいる表情をしていた。規格外だとは思っていた三輪だがそれでもさらに上のことをしたハジメに
(………変われる、ということか……)
それが何に対してなのか本人も知るよりもないが、それでも思わずフッと笑ってしまうほどにおかしかったようで
「………いいだろう。迅。その話に乗ってやる」
「おっ。マジか!!」
「ただし条件付きだ。一番厄介なネイバーとやらせろ」
「そう来ると思っていたよ。メガネ君の所に来るよ」
「なるほど。最初から想定していたわけか」
まぁな。という迅にムカついた三輪だったがそれでも
「やはり、俺はお前が嫌いだ」
「そんなことをハッキリいうかね……」
言うことを言ってやろう。
それさえも想定済みだったとしてもムカつくことに変わりない。
そう判断した三輪は今度こそ屋上から去っていった。
……………………………………………………
「凄かったなオッサムの人気は」
「あの光景は面白かった」
「止めてくれよ、二人とも……」
修のB級昇格を知ったクラスメイト達が修の周りを取り囲み色々と話してきたのだ。普段では考えられないことに修は軽くパニックしていたが、そんな様子を遊真とハジメは温かく見守っていた。
「嫌です。結局しばらく防衛機能として使えると判断したというのにそれでも怒ってきたんですよ鬼怒田さんは。その傷を癒やすために犠牲になってください」
「要は腹いせ、か……」
「俺としてはオサムが人気なのは良いと思ったからだぞ」
「嘘でも遊真のような言葉が欲しかったよ……」
無理ですね。とバッサリ切られた修はさらにガックリときた。
あの状況で自分からこれ以上は止めてくれと言えなかったのでハジメに対して強く言えないことが心労としてキテいる。
「おーい」
「やっときたか」
「うん?そっちの子は」
ここで昼飯を食べるために屋上に来ていたハジメ達の所に千佳ともう一人の女のコが現れた。
どうやら同じスナイパー志願であり同期のようで
「夏目 出穂っす」
「ご丁寧にどうも。時崎 一です」
「いやーこれトリオン体なんですよね。
それでも直接話すまでいるのにいない!って感じでした…」
「オッサムの人気度が上がったからですかね…」
「僕を引き合いに出さないでくれ…」
冗談です。と言ってみたが人によってはハッキリと認識出来ないんだなーと改めてトリオン体について考えた。
このトリオン体じゃなければ修や遊真達のような親しい人以外には見えない。見えるためには時間とハジメという存在を認識する必要がある。
そしてトリオン体でも全ての人がハジメを見れていても、認識する頻度が違うために話しかける必要がある。
昔に比べればずいぶんと改善されたが
(……やっぱり、普通…ってわけにはいかないですね……)
普通に出会い、普通に話して、普通に遊ぶ。
そんな"普段"に憧れていたがそれが改めて簡単じゃないんだなーと再認識していると
「……ッ!?」
「どうした千佳?」
「……どうやら、来たみたいですね……」
空に無数のゲートが発生。
近いうちとは聞いていたがこんなにも早く大規模侵攻が始まるとは誰も思わなかった。
そしてハジメは聞かされていた。
ハジメの行動一つで修の運命が変わるかもしれないと。
(………本当に、好き勝手にやりますよ……)
しかし迅からは好きに動けと言われている。
なら思うままにやろうと決めたハジメは
「避難誘導はC級でも良かったですよね」
「あぁ。皆を避難させよう」
「「了解!」」
「了解っす!」
いまやれることをやろうと、これから始まる大規模侵攻へ足を踏み入れた。
ーオマケですー
鬼怒田「時崎ッッ!!!!!!」
ハジメ「はい。すみません」
鬼怒田「謝るぐらいなら最初からやるな!!!」
忍田「まあまあ。しかしこれで本部は完璧な防衛が出来たんですから」
ハジメ「でもあくまでも壁とか本部のそのものだけなので、敵は普通に入ってきますよ」
鬼怒田「そこはなんとかするわい」
忍田「あぁ。むしろよくやった」
ハジメ「………あれ。なら僕怒られ損じゃ……」
鬼怒田「んなわけあるか!!!!その行為がどれほど危険か分かっとらんのか!!!いいかッ!!よく聞け!!!!」
忍田「あとは任せます」
ハジメ「え、えぇ………」
鬼怒田「お前はそこに正座しろおぉぉぉッ!!!!!」